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序章 旅立ち……そして入学
10話
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「亡くなったんは、聞いとったけど…そんなことがあったんやね…」
俺はユーリと街を散策しながらゆっくり出来る所を探し、その時カフェを見つけた。俺はそこであの日の事をユーリに話した。
最初の内は、ユーリも普通に聞いていたが、話終わる頃には泣きながら聞いてくれてた。
「すまんかったな…そんな事があったなんて知らんとウチは…レイジに、めっちゃ失礼なこと言ってもうた」
「俺は、さっきの事は気にしてないから大丈夫。ユーリも気にしないでくれ」
「レイジは優しいな、きっと姉さんも、あの世でレイジが調律師になったん喜んどるに違いないで!」
「と言っても姉さんの姿はすぐに見れるんだけどね」
(もう! だから姿だけじゃなくて本人なの!)
(わかったよ姉さん)
(もうほんとにわかってるのかな? それより、ここのパンナコッタは季節のフルーツソースがかかってて好きなのよね♪ 久しぶりに食べたいしチップ買ってくれない?)
(なんでそんなこと知って…調べたのか…)
(違うわよ! なら注文する時ステラスペシャルで頼んでみてよ)
(はいはい)
「悪いちょっとチップ買ってくる」
「わかったウチは、ここで待っとくわ♪」
俺はそう言って注文する所へ向かった。
「あのすいませんチップを買いたいんですけど」
「はいはい♪ 何にしますか?」
俺が声をかけると40前後の女性が対応してくれた。
「えっと…ステラスペシャルなんですけど」
「あんた、なんでそのメニュー知ってるんだい?」
「えっ?」
「そのメニューは昔ここに来てた常連の学生さん専用なんだよ。だからメニュー表にも情報も無いんだけど?」
「もしかして…その学生って姉さん…ステラ=グローレインでは?」
「アンタ姉さんって、あの子の弟さんかね?」
「そうですけど…」
「あの子元気にしとるかい? あの頃は毎日来て美味しそうに食べてくれてたんだよ♪ あっ! 忘れるところだったよ。ステラスペシャルをチップでだね! ってチップでいいのかい?」
「はい! チップでお願いします。」
「少し待ってておくれ♪」
そう言って女性は作業を初めてた。完成したステラスペシャルを箱に入れ手をかざすと魔法陣が展開された。暫くして魔法陣が治まると女性は、先程の箱からチップを取り出した。
「これがそうだよ♪」
「ありがとうございます。いくらですか?」
「お代はいらないよ♪ こうして昔のことを思い出させてくれたお礼さ♪ それに気に入ったら常連になってくれるだろうしね♪」
そう言って俺にチップを渡してきた。
「ありがとうございます。是非これからもこさせてもらいます」
そうお礼を言って俺はユーリの待つ席へ戻った。俺は早速チップをデバイスに差し込んだ。
(キャーきたきた♪ これよコレ!しかもおばさん、サービスでアイスまで付けてくれてるし! んんっ!? おいしぃ~♪)
どうやら物凄く満足してくれてるみたいだ。でも何でこれを知ってたんだ?知る術は無かったみたいだし…俺も聞いたこと無かった……もしかして本当に本物のステラ姉さんだと言うのか? なら何故今になって俺の目の前に? 夜教えてくれるみたいだからその時ちゃんと聞くか…
「そうやってチップをあげるんやね~」
そう言いながらユーリは俺のデバイスを見てた。画面には幸せそうでもあり、少し間抜けにも見える、それぐらいに頬を緩ませて食べてる姉さんが映ってた。
「なんかすごく美味しそうに食べとるな」
「毎日食べに来るぐらい好きだったらしい」
「なんで幻想がそんな言うんや? 昔の記憶とか、無いやろに?」
「その辺の話は夜に話す予定なんだ」
「おもろそうな話やったら、教えてな♪」
「わかった」
そう言って暫くユーリと話したりしながら俺達はのんびり過ごした。
その後、男女別の建物の為途中で別れ俺は自分の部屋に向かった。部屋には、ベッドと机そして簡単な調理ができるような台所、そしてシャワールームにトイレと1人で暮らすにはとても充実してた。
とりあえずシャワーを浴びて体をサッパリさせベットに腰掛けた。
(さてと…姉さん話してくれないかな? あの日何があったのか)
(そうね…まずレイはどこまで覚えてるのかな?)
(…あの日姉さんはファントムと相撃ちになってそのまま…)
(そっか…これから話すのは、あまり周りに言わないで欲しいんだけど…レイ約束できる?)
(わかった信頼できる人に聞かれた時しか、話さないよ)
(つまりユーリちゃんには話すんだね?)
(なんでそうなるんだよ!?)
(大丈夫。あの子なら教えてもいいわよ♪ ただ他の人は極力言わない事良い?)
(約束する。だから話を聞かせてくれないかな?)
(わかった。あの日、ああするしかあのファントムに勝てないと思って、相撃ちする様に戦った。だからねレイ、確かに私はあの日死んだの……肉体はね…)
(肉体は? どうゆう事だよ?)
(あの時本当は…あのまま死んでもいいと思ってた…でもね…)
俺はその後聞かされる姉さんの話に驚きを隠せなかった。
俺はユーリと街を散策しながらゆっくり出来る所を探し、その時カフェを見つけた。俺はそこであの日の事をユーリに話した。
最初の内は、ユーリも普通に聞いていたが、話終わる頃には泣きながら聞いてくれてた。
「すまんかったな…そんな事があったなんて知らんとウチは…レイジに、めっちゃ失礼なこと言ってもうた」
「俺は、さっきの事は気にしてないから大丈夫。ユーリも気にしないでくれ」
「レイジは優しいな、きっと姉さんも、あの世でレイジが調律師になったん喜んどるに違いないで!」
「と言っても姉さんの姿はすぐに見れるんだけどね」
(もう! だから姿だけじゃなくて本人なの!)
(わかったよ姉さん)
(もうほんとにわかってるのかな? それより、ここのパンナコッタは季節のフルーツソースがかかってて好きなのよね♪ 久しぶりに食べたいしチップ買ってくれない?)
(なんでそんなこと知って…調べたのか…)
(違うわよ! なら注文する時ステラスペシャルで頼んでみてよ)
(はいはい)
「悪いちょっとチップ買ってくる」
「わかったウチは、ここで待っとくわ♪」
俺はそう言って注文する所へ向かった。
「あのすいませんチップを買いたいんですけど」
「はいはい♪ 何にしますか?」
俺が声をかけると40前後の女性が対応してくれた。
「えっと…ステラスペシャルなんですけど」
「あんた、なんでそのメニュー知ってるんだい?」
「えっ?」
「そのメニューは昔ここに来てた常連の学生さん専用なんだよ。だからメニュー表にも情報も無いんだけど?」
「もしかして…その学生って姉さん…ステラ=グローレインでは?」
「アンタ姉さんって、あの子の弟さんかね?」
「そうですけど…」
「あの子元気にしとるかい? あの頃は毎日来て美味しそうに食べてくれてたんだよ♪ あっ! 忘れるところだったよ。ステラスペシャルをチップでだね! ってチップでいいのかい?」
「はい! チップでお願いします。」
「少し待ってておくれ♪」
そう言って女性は作業を初めてた。完成したステラスペシャルを箱に入れ手をかざすと魔法陣が展開された。暫くして魔法陣が治まると女性は、先程の箱からチップを取り出した。
「これがそうだよ♪」
「ありがとうございます。いくらですか?」
「お代はいらないよ♪ こうして昔のことを思い出させてくれたお礼さ♪ それに気に入ったら常連になってくれるだろうしね♪」
そう言って俺にチップを渡してきた。
「ありがとうございます。是非これからもこさせてもらいます」
そうお礼を言って俺はユーリの待つ席へ戻った。俺は早速チップをデバイスに差し込んだ。
(キャーきたきた♪ これよコレ!しかもおばさん、サービスでアイスまで付けてくれてるし! んんっ!? おいしぃ~♪)
どうやら物凄く満足してくれてるみたいだ。でも何でこれを知ってたんだ?知る術は無かったみたいだし…俺も聞いたこと無かった……もしかして本当に本物のステラ姉さんだと言うのか? なら何故今になって俺の目の前に? 夜教えてくれるみたいだからその時ちゃんと聞くか…
「そうやってチップをあげるんやね~」
そう言いながらユーリは俺のデバイスを見てた。画面には幸せそうでもあり、少し間抜けにも見える、それぐらいに頬を緩ませて食べてる姉さんが映ってた。
「なんかすごく美味しそうに食べとるな」
「毎日食べに来るぐらい好きだったらしい」
「なんで幻想がそんな言うんや? 昔の記憶とか、無いやろに?」
「その辺の話は夜に話す予定なんだ」
「おもろそうな話やったら、教えてな♪」
「わかった」
そう言って暫くユーリと話したりしながら俺達はのんびり過ごした。
その後、男女別の建物の為途中で別れ俺は自分の部屋に向かった。部屋には、ベッドと机そして簡単な調理ができるような台所、そしてシャワールームにトイレと1人で暮らすにはとても充実してた。
とりあえずシャワーを浴びて体をサッパリさせベットに腰掛けた。
(さてと…姉さん話してくれないかな? あの日何があったのか)
(そうね…まずレイはどこまで覚えてるのかな?)
(…あの日姉さんはファントムと相撃ちになってそのまま…)
(そっか…これから話すのは、あまり周りに言わないで欲しいんだけど…レイ約束できる?)
(わかった信頼できる人に聞かれた時しか、話さないよ)
(つまりユーリちゃんには話すんだね?)
(なんでそうなるんだよ!?)
(大丈夫。あの子なら教えてもいいわよ♪ ただ他の人は極力言わない事良い?)
(約束する。だから話を聞かせてくれないかな?)
(わかった。あの日、ああするしかあのファントムに勝てないと思って、相撃ちする様に戦った。だからねレイ、確かに私はあの日死んだの……肉体はね…)
(肉体は? どうゆう事だよ?)
(あの時本当は…あのまま死んでもいいと思ってた…でもね…)
俺はその後聞かされる姉さんの話に驚きを隠せなかった。
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