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第六話.満員電車は・・キツイ!
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地方であろうと、大都市であろうと朝の通勤ラッシュの圧迫感は、何処も一緒だと思っています。
・・・と最初は、そう思っていました・・・が、ここ東京の地下鉄の通勤ラッシュは予想以上でした。
─自負テレビ報道部員、三杉 淳子─
────
──
この日も東京の地下鉄を走る電車内はぎゅうぎゅうになっていて、そこに乗った人々の鼻息やら体温がその車内を暖めていました!
これが独特のストレスを呼んで・・・
とても辛いんです!
──東京都港区 地下鉄 am8:28
(プォー! キーッ! カシャー! ゾロゾロゾロ)
三杉♀「はぁーあぁ・・・やっぱり満員電車だけは嫌だなぁ・・・まあ当分は、am9:00出勤だから仕方なけど・・・う~ん・・・他の行き方ってあったかなぁ?」
自負テレビに入社したばかりの三杉は、通勤の地下鉄の港区で降りると、早速!
その通勤ラッシュを避ける方法がないか考えていました。
すると人混みの中から知っている男性が一人・・・
♀「あれ? ・・・山王丸さん?」
山王丸♂「うん? あっ! 三杉さんじゃないですか?」
♀「へぇー、山王丸さんもこの電車?」
♂「ええ、でも・・・もう遅かったな・・・既に満員」
♀「昨日はお互い、出勤が早かったですからね?」
♂「当分は9時出勤だから仕方ないかな・・・」
♀「そうですね・・・あら?」
その港区の地下鉄の駅で偶然、同僚の山王丸さんと出会い立ち話をしていると・・・?
?「イタタタ・・・」
♀「おじさん・・・大丈夫ですか?」
?「・・・あーすまない。さっき、降りる時に押されてしまってね・・・堪えようとして・・・足を挫いてしまったんだ・・・あーイタタタ」
♂「これが満員電車の怖いとこだなぁ・・・」
?「いやぁー、久し振りに満員電車に何か乗るんじゃなかったよ? ハハ・・・全く」
目の前で年配の大きなおじさんが足を押さえて痛がっているのですから・・・こういった時は?
♀「あっ? さあ私の肩を使って下さい?」
?「ええ? いやぁーそんな・・・申し訳ない事は・・・だね」
♀「いいですから。どうぞ?」
?「・・・ああ、そうかい? では・・・すまないが」
♀「山王丸さんも肩を貸して?」
♂「え? ・・・あっ、はい! どうぞどうぞ・・・」
私、三杉と山王丸さんは、その足を挫いたおじさんに肩を貸すことにします。
それにしてもおじさん・・・
重すぎるぅ!
それでも・・・
おじさんを肩に背負い地上に出なきゃ!
───
?「本当にすまないね。助かるよ・・・ところで君たちは・・・仕事の出勤時間の方は大丈夫なのかね?」
♀「・・・そんなこと・・・今は・・・構いません」
?「あーそうかそうか・・・すまないね」
♂「だから僕も・・・満員電車が嫌いなんだよなぁぁ。人混みが多いと・・・絶対なんかあるんですよね?」
?「それは・・・もしかして私のことかな? ハハ。正にその通りだ」
♂「はは・・・こういう時にやっぱりチート能力があったらなぁぁって思いますよね?」
?「チート? 何だねそれは? ・・・まあ、とどのつまり・・・幸運のことだろう? ・・・そうだなぁ・・・困った時は・・・それがあったらいいな? ・・・ひょっとしてそう思うのは・・私のせいかな?」
こうして自負テレビ新入社員の三杉と山王丸は、港区の地下鉄の駅で偶然に出会した足を挫いた大きなおじさんを介抱しながら駅の外を目指したのです。
─約10分後─
♂「ふぅー!」
♀「重かったぁぁ」
?「いやー本当にすまなかった。助かったよ。
さあ・・・どういった御礼をすべきかな? うーん・・・
ところで君たちは・・・何処の会社の者だね?」
♀「・・・あー! 嫌だ! もう・・・こんな時間?」
♂「am8:51・・・こりゃ・・・走っても遅刻だ!」
♀「す、すいません! あとは、あの・・・」
?「あー? だいじょうぶ・・・私は大丈夫だ?
あとは・・・向かえに来てもらうから・・・」
♀「じゃあ! すいません・・・失礼しまーす!」
♂「ちょちょちょっと? ・・・失礼します!」
?「おお、気をつけてなぁ?
・・・はて? 何処の者かな・・・」
三杉と山王丸は、もちろん・・・全力疾走!
───そして!!
自負テレビ18F 報道局.am9:10
部長『君たち、これはどういう事だね?
入社二日目で遅刻とは?』
♀「すいません!」
♂「申し訳ありません!」
遅刻してしまったことに・・・深々と部長に頭を下げる三杉と山王丸さん!
・・・これには事情が・・・
部長『入社二日目で遅刻するとは、余程の理由があったんだろ? 聞かせてくれたまえ・・・その事情を?』
本郷☆「うん? なんだ? ・・・遅刻?
お前ら・・・? いい度胸してんなぁー?!
ええ? ハハ・・・やっぱり部長が期待するだけの事はあるわなぁ? うんうん!」
部長『本郷君は少し黙っててくれ。さぁ、理由は何かね? 言えない事じゃないんだろ?』
♂「・・・」 ♀「・・・」
部長『黙ってては、分からじゃないか?』
☆「何を隠してんだよ? お前たちみたいな・・・真面目ちゃんがさ? 初日は早く来たから、今日は遅刻でいいだろうとは・・・ならんしな?」
♀「あのー、駅の中で・・・」
♂「・・・いえ! 理由なんかありません!
遅刻しました! 本当にすいませんでした!」
☆「・・・なんだよいきなり? ・・・大声で。びっくりするじゃねえか」
部長『うーん・・・どうも釈然としないなぁ?』
☆「寝過ごした訳じゃないんだろ?
二人揃って・・・えっ?!
おっお前ら・・・まさか!」
♀「・・・」 ♂「・・・すいません」
部長『うーん。言いたくないか・・・』
と、そのときでした!
いきなりそんな報道局の私と山王丸の後ろから!
──────
────
──
?「ハハハハハハハハ(笑)」
♂「・・・うん?」
♀「・・・あっ!」
☆「うん? なんだ!?」
部長『・・・これはこれは・・・どうされ・・・』
?「ハハハハハ(笑)
その二人は・・・・・・悪くない!!」
♀「・・・おじさん!」
☆「おっ、おじさん?!」
部長『これ三杉君! 君なんてことを言うんだ?』
重い空気になっていた報道局に突然、
大きな笑い声を遠慮なく響かせる?!
あのおじさんが現れたのです!!
・・・と最初は、そう思っていました・・・が、ここ東京の地下鉄の通勤ラッシュは予想以上でした。
─自負テレビ報道部員、三杉 淳子─
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この日も東京の地下鉄を走る電車内はぎゅうぎゅうになっていて、そこに乗った人々の鼻息やら体温がその車内を暖めていました!
これが独特のストレスを呼んで・・・
とても辛いんです!
──東京都港区 地下鉄 am8:28
(プォー! キーッ! カシャー! ゾロゾロゾロ)
三杉♀「はぁーあぁ・・・やっぱり満員電車だけは嫌だなぁ・・・まあ当分は、am9:00出勤だから仕方なけど・・・う~ん・・・他の行き方ってあったかなぁ?」
自負テレビに入社したばかりの三杉は、通勤の地下鉄の港区で降りると、早速!
その通勤ラッシュを避ける方法がないか考えていました。
すると人混みの中から知っている男性が一人・・・
♀「あれ? ・・・山王丸さん?」
山王丸♂「うん? あっ! 三杉さんじゃないですか?」
♀「へぇー、山王丸さんもこの電車?」
♂「ええ、でも・・・もう遅かったな・・・既に満員」
♀「昨日はお互い、出勤が早かったですからね?」
♂「当分は9時出勤だから仕方ないかな・・・」
♀「そうですね・・・あら?」
その港区の地下鉄の駅で偶然、同僚の山王丸さんと出会い立ち話をしていると・・・?
?「イタタタ・・・」
♀「おじさん・・・大丈夫ですか?」
?「・・・あーすまない。さっき、降りる時に押されてしまってね・・・堪えようとして・・・足を挫いてしまったんだ・・・あーイタタタ」
♂「これが満員電車の怖いとこだなぁ・・・」
?「いやぁー、久し振りに満員電車に何か乗るんじゃなかったよ? ハハ・・・全く」
目の前で年配の大きなおじさんが足を押さえて痛がっているのですから・・・こういった時は?
♀「あっ? さあ私の肩を使って下さい?」
?「ええ? いやぁーそんな・・・申し訳ない事は・・・だね」
♀「いいですから。どうぞ?」
?「・・・ああ、そうかい? では・・・すまないが」
♀「山王丸さんも肩を貸して?」
♂「え? ・・・あっ、はい! どうぞどうぞ・・・」
私、三杉と山王丸さんは、その足を挫いたおじさんに肩を貸すことにします。
それにしてもおじさん・・・
重すぎるぅ!
それでも・・・
おじさんを肩に背負い地上に出なきゃ!
───
?「本当にすまないね。助かるよ・・・ところで君たちは・・・仕事の出勤時間の方は大丈夫なのかね?」
♀「・・・そんなこと・・・今は・・・構いません」
?「あーそうかそうか・・・すまないね」
♂「だから僕も・・・満員電車が嫌いなんだよなぁぁ。人混みが多いと・・・絶対なんかあるんですよね?」
?「それは・・・もしかして私のことかな? ハハ。正にその通りだ」
♂「はは・・・こういう時にやっぱりチート能力があったらなぁぁって思いますよね?」
?「チート? 何だねそれは? ・・・まあ、とどのつまり・・・幸運のことだろう? ・・・そうだなぁ・・・困った時は・・・それがあったらいいな? ・・・ひょっとしてそう思うのは・・私のせいかな?」
こうして自負テレビ新入社員の三杉と山王丸は、港区の地下鉄の駅で偶然に出会した足を挫いた大きなおじさんを介抱しながら駅の外を目指したのです。
─約10分後─
♂「ふぅー!」
♀「重かったぁぁ」
?「いやー本当にすまなかった。助かったよ。
さあ・・・どういった御礼をすべきかな? うーん・・・
ところで君たちは・・・何処の会社の者だね?」
♀「・・・あー! 嫌だ! もう・・・こんな時間?」
♂「am8:51・・・こりゃ・・・走っても遅刻だ!」
♀「す、すいません! あとは、あの・・・」
?「あー? だいじょうぶ・・・私は大丈夫だ?
あとは・・・向かえに来てもらうから・・・」
♀「じゃあ! すいません・・・失礼しまーす!」
♂「ちょちょちょっと? ・・・失礼します!」
?「おお、気をつけてなぁ?
・・・はて? 何処の者かな・・・」
三杉と山王丸は、もちろん・・・全力疾走!
───そして!!
自負テレビ18F 報道局.am9:10
部長『君たち、これはどういう事だね?
入社二日目で遅刻とは?』
♀「すいません!」
♂「申し訳ありません!」
遅刻してしまったことに・・・深々と部長に頭を下げる三杉と山王丸さん!
・・・これには事情が・・・
部長『入社二日目で遅刻するとは、余程の理由があったんだろ? 聞かせてくれたまえ・・・その事情を?』
本郷☆「うん? なんだ? ・・・遅刻?
お前ら・・・? いい度胸してんなぁー?!
ええ? ハハ・・・やっぱり部長が期待するだけの事はあるわなぁ? うんうん!」
部長『本郷君は少し黙っててくれ。さぁ、理由は何かね? 言えない事じゃないんだろ?』
♂「・・・」 ♀「・・・」
部長『黙ってては、分からじゃないか?』
☆「何を隠してんだよ? お前たちみたいな・・・真面目ちゃんがさ? 初日は早く来たから、今日は遅刻でいいだろうとは・・・ならんしな?」
♀「あのー、駅の中で・・・」
♂「・・・いえ! 理由なんかありません!
遅刻しました! 本当にすいませんでした!」
☆「・・・なんだよいきなり? ・・・大声で。びっくりするじゃねえか」
部長『うーん・・・どうも釈然としないなぁ?』
☆「寝過ごした訳じゃないんだろ?
二人揃って・・・えっ?!
おっお前ら・・・まさか!」
♀「・・・」 ♂「・・・すいません」
部長『うーん。言いたくないか・・・』
と、そのときでした!
いきなりそんな報道局の私と山王丸の後ろから!
──────
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?「ハハハハハハハハ(笑)」
♂「・・・うん?」
♀「・・・あっ!」
☆「うん? なんだ!?」
部長『・・・これはこれは・・・どうされ・・・』
?「ハハハハハ(笑)
その二人は・・・・・・悪くない!!」
♀「・・・おじさん!」
☆「おっ、おじさん?!」
部長『これ三杉君! 君なんてことを言うんだ?』
重い空気になっていた報道局に突然、
大きな笑い声を遠慮なく響かせる?!
あのおじさんが現れたのです!!
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