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お隣さんの秘密
6・いつもの夕食
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行きはよいよい、帰りは怖い。なんてこともなく、私は無事に西崎家に帰還することができたのだ。
隆兄ちゃんは、マントと王冠を取った半分コスプレスタイルで、私は隆兄ちゃんのサンダルを履いている。なので、今回は抱きかかえられることもなく並んで勝手口から台所にお邪魔する。
「おばさん、ただいま」
「おかえりなさい、もうご飯だから、手を洗って来てね」
勝手口から戻って来た私と隆兄ちゃんを、おばさんはいつも通り出迎えてくれた。
おばさんの対応があまりに自然だったから、私もいつも通り手を洗って、食器を並べる手伝いをする。しばらく手伝いをしていたけれど、おじさんからの伝言を思い出してあっと声が出る。
「あーおばさん、おじさんからの伝言」
「何かしら?」
「今日遅くなるって」
瞬間、おばさんの柳眉がピクリと撥ねた。
ああやっぱり、揚げ物の日の遅刻はおばさんの逆鱗に触れてしまったらしい。
そんな青筋を立てるおばさんと、青ざめる私を残して俺着替えてくるわと隆兄ちゃんはくるりと背を向ける。───隆兄ちゃん、逃げないで!
「まったく、揚げ物の日に遅くなるなら早く言って欲しいわよね。揚げたてが一番美味しいのに。冷たくなったら、味が落ちちゃうじゃない」
ぷんぷんに怒ったおばさんに、私と隆兄ちゃんは、さてどうしたものかと顔を見合わす。
西崎家の法律として、揚げ物の日に遅刻は厳禁なのだ。
昔、おじさんは『そんなことで、いちいち怒るな』って言ったら一週間、豆腐とモヤシ料理が食卓に並んだ。
健康食だから文句も言えないけど、育ち盛りの私と隆兄ちゃんにとったら、それはそれは辛い一週間だった。
ということで、豆腐とモヤシ料理を回避するために必死に模索する。食べ物が絡めば私だってそこそこできるのだ。
「えーと……おばさん、あ、のね、そういえば、この前テレビでトースターにアルミ敷いてチンしたら良いって言ってたよ」
「え?そうなの」
「うん、アルミをね一回くしゃくしゃにして、それを伸ばしてからトースターに敷くんだって。そうすると、アルミの溝に油が溜まって、唐揚げカリッとなるみたいだよ」
「あら、おばさん知らなかったわ。じゃ、今日さっそく試してみようかしら」
おばさんはあっという間に機嫌を直してくれた。良かった、良かった。でも、おじさん用に取り分けられた唐揚げは小皿に乗るぐらいちょびっとだった。おじさんごめん、これが私の限界です。
機嫌が直ったおばさんは、さあ食べましょうと席に着く。慌てて私も定位置である隆兄ちゃんの隣に腰を下ろして、3人一緒にいただきますをして食べはじめた。
「お前、すごいなぁ」
「まあね」
もしゃもしゃと唐揚げを頬張りながら、隆兄ちゃんは目を丸くする。ドヤ顔を決めながら、私も唐揚げを小皿に移す。
西崎家の食卓は基本は大皿料理なので、もたもたすると食べそびれてしまう弱肉強食の世界なのだ。でも、その方が皆で食べてる感じかするし、落ち込んで食欲がない時もいつの間にか箸が進んでしまう。
今日も小皿にたっぷり唐揚げを取りながら、内心ちょっと複雑な気持ちになる。さっきのトースターの裏技は【隆兄ちゃんのお嫁さんになったらシリーズ 手料理編】から引用したものである。長年片思いしていた私は、家庭的な裏技を調べつつ、夜な夜な隆兄ちゃんのお嫁さんになった自分を妄想してキャーキャー言ってたものである。
それがまさか、ここで役立つなんて思っていなかった。
自分の黒歴史に苦笑しつつ、でもしっかり唐揚げを平らげて、お代わりの前にお茶を飲んで小休止をいたら───
「で、リデュースヴェンサルフィン国はどうだった?水樹ちゃん」
───ぶっ。
飲みかけていたお茶を豪快に吹いてしまった。
「あらいやだ。水樹ちゃん、火傷してない?ちょっと隆、布巾取って」
「もう拭いてる」
既に隆兄ちゃんは、左手でテーブルを拭いていて、右手にティッシュペーパー。コレは私に早く顔を拭けということだろう。ありがたくティッシュを箱ごと受けとる。
汚れた色んなところを綺麗にして、コホンと咳ばらいを一つしてから、おばさんの質問に答える。
「……お城のベランダでお茶飲んできました」
ベランダと言った瞬間、おばさんは首を捻ったけど、すぐ隆兄ちゃんが空中庭園と翻訳してくれた。
「ああ、空中庭園ね。他には?」
「おじさんのところで挨拶してきました」
「そっか。その時に、伝言きいたのね。で、他には?花壇は見た?噴水がキレイなのよ。それとあと、ダンスホールは見れた?あそこのシャンデリアは私が幼少の頃にね───」
「唐揚げが食べたいからってすぐ帰って来た」
つらつらとお城の観光スポットを上げているおばさんを、隆兄ちゃんはすぱっと遮った。
瞬間、おばさんは目を丸くした後、けらけら笑い出した。
「いやだぁ、水樹ちゃん。せっかく行ったんだから、もっと観光してくれば良かったのに。それにしても、ふふっ唐揚げに負けたんだ……あはっあはは」
普段だったら一緒に笑い転げるタイミングのはずだけど、さすがに今日はできない。だって、この会話異世界ネタなんだもん。
なし崩し的に知ってしまったことで、ちょっと気まずいこともあり、直球で聞いてみる。
「あの……私、知っちゃって良かったんですか?」
おずおずと問うた私に、おばさんはきょとんと目を丸くした後、再び豪快に笑いだした。
「あははっ、ふふ、もちろんよ。もっと早く言えば良かったんだけど、なかなかタイミングが見つからなくって、急だったから驚いたでしょ?」
「はい、相当」
箸を持ったまま食い気味に頷く私に、おばさんはそうよねと同意してくれた。でもすぐ、隆兄ちゃんに顔を向けてきっと睨みつけた。
「これも全て、隆が横着してメールチェックしに戻るからでしょ」
「いや、いちいち着替えるの面倒じゃん」
ちょっと逆ギレしながらも隆兄ちゃんは唐揚げから箸を離さない。さんざん私に唐揚げに執着するなと言ってたくせに、隆兄ちゃんだって唐揚げに執着してるじゃんと言いたい。
でも私は口をつぐんでぼんやりと、隆兄ちゃんとおばさんを眺める。
大好きな西崎家から距離を取られるのは、死ぬほど辛いけど、こうもあっさりオープンに異世界の会話をされると、どうしていいのかわからない。
まだまだ私には時間が必要のようだ。なにせ、今まで異世界についてのHow to的な授業なんて受けた事ないもんで。
隆兄ちゃんは、マントと王冠を取った半分コスプレスタイルで、私は隆兄ちゃんのサンダルを履いている。なので、今回は抱きかかえられることもなく並んで勝手口から台所にお邪魔する。
「おばさん、ただいま」
「おかえりなさい、もうご飯だから、手を洗って来てね」
勝手口から戻って来た私と隆兄ちゃんを、おばさんはいつも通り出迎えてくれた。
おばさんの対応があまりに自然だったから、私もいつも通り手を洗って、食器を並べる手伝いをする。しばらく手伝いをしていたけれど、おじさんからの伝言を思い出してあっと声が出る。
「あーおばさん、おじさんからの伝言」
「何かしら?」
「今日遅くなるって」
瞬間、おばさんの柳眉がピクリと撥ねた。
ああやっぱり、揚げ物の日の遅刻はおばさんの逆鱗に触れてしまったらしい。
そんな青筋を立てるおばさんと、青ざめる私を残して俺着替えてくるわと隆兄ちゃんはくるりと背を向ける。───隆兄ちゃん、逃げないで!
「まったく、揚げ物の日に遅くなるなら早く言って欲しいわよね。揚げたてが一番美味しいのに。冷たくなったら、味が落ちちゃうじゃない」
ぷんぷんに怒ったおばさんに、私と隆兄ちゃんは、さてどうしたものかと顔を見合わす。
西崎家の法律として、揚げ物の日に遅刻は厳禁なのだ。
昔、おじさんは『そんなことで、いちいち怒るな』って言ったら一週間、豆腐とモヤシ料理が食卓に並んだ。
健康食だから文句も言えないけど、育ち盛りの私と隆兄ちゃんにとったら、それはそれは辛い一週間だった。
ということで、豆腐とモヤシ料理を回避するために必死に模索する。食べ物が絡めば私だってそこそこできるのだ。
「えーと……おばさん、あ、のね、そういえば、この前テレビでトースターにアルミ敷いてチンしたら良いって言ってたよ」
「え?そうなの」
「うん、アルミをね一回くしゃくしゃにして、それを伸ばしてからトースターに敷くんだって。そうすると、アルミの溝に油が溜まって、唐揚げカリッとなるみたいだよ」
「あら、おばさん知らなかったわ。じゃ、今日さっそく試してみようかしら」
おばさんはあっという間に機嫌を直してくれた。良かった、良かった。でも、おじさん用に取り分けられた唐揚げは小皿に乗るぐらいちょびっとだった。おじさんごめん、これが私の限界です。
機嫌が直ったおばさんは、さあ食べましょうと席に着く。慌てて私も定位置である隆兄ちゃんの隣に腰を下ろして、3人一緒にいただきますをして食べはじめた。
「お前、すごいなぁ」
「まあね」
もしゃもしゃと唐揚げを頬張りながら、隆兄ちゃんは目を丸くする。ドヤ顔を決めながら、私も唐揚げを小皿に移す。
西崎家の食卓は基本は大皿料理なので、もたもたすると食べそびれてしまう弱肉強食の世界なのだ。でも、その方が皆で食べてる感じかするし、落ち込んで食欲がない時もいつの間にか箸が進んでしまう。
今日も小皿にたっぷり唐揚げを取りながら、内心ちょっと複雑な気持ちになる。さっきのトースターの裏技は【隆兄ちゃんのお嫁さんになったらシリーズ 手料理編】から引用したものである。長年片思いしていた私は、家庭的な裏技を調べつつ、夜な夜な隆兄ちゃんのお嫁さんになった自分を妄想してキャーキャー言ってたものである。
それがまさか、ここで役立つなんて思っていなかった。
自分の黒歴史に苦笑しつつ、でもしっかり唐揚げを平らげて、お代わりの前にお茶を飲んで小休止をいたら───
「で、リデュースヴェンサルフィン国はどうだった?水樹ちゃん」
───ぶっ。
飲みかけていたお茶を豪快に吹いてしまった。
「あらいやだ。水樹ちゃん、火傷してない?ちょっと隆、布巾取って」
「もう拭いてる」
既に隆兄ちゃんは、左手でテーブルを拭いていて、右手にティッシュペーパー。コレは私に早く顔を拭けということだろう。ありがたくティッシュを箱ごと受けとる。
汚れた色んなところを綺麗にして、コホンと咳ばらいを一つしてから、おばさんの質問に答える。
「……お城のベランダでお茶飲んできました」
ベランダと言った瞬間、おばさんは首を捻ったけど、すぐ隆兄ちゃんが空中庭園と翻訳してくれた。
「ああ、空中庭園ね。他には?」
「おじさんのところで挨拶してきました」
「そっか。その時に、伝言きいたのね。で、他には?花壇は見た?噴水がキレイなのよ。それとあと、ダンスホールは見れた?あそこのシャンデリアは私が幼少の頃にね───」
「唐揚げが食べたいからってすぐ帰って来た」
つらつらとお城の観光スポットを上げているおばさんを、隆兄ちゃんはすぱっと遮った。
瞬間、おばさんは目を丸くした後、けらけら笑い出した。
「いやだぁ、水樹ちゃん。せっかく行ったんだから、もっと観光してくれば良かったのに。それにしても、ふふっ唐揚げに負けたんだ……あはっあはは」
普段だったら一緒に笑い転げるタイミングのはずだけど、さすがに今日はできない。だって、この会話異世界ネタなんだもん。
なし崩し的に知ってしまったことで、ちょっと気まずいこともあり、直球で聞いてみる。
「あの……私、知っちゃって良かったんですか?」
おずおずと問うた私に、おばさんはきょとんと目を丸くした後、再び豪快に笑いだした。
「あははっ、ふふ、もちろんよ。もっと早く言えば良かったんだけど、なかなかタイミングが見つからなくって、急だったから驚いたでしょ?」
「はい、相当」
箸を持ったまま食い気味に頷く私に、おばさんはそうよねと同意してくれた。でもすぐ、隆兄ちゃんに顔を向けてきっと睨みつけた。
「これも全て、隆が横着してメールチェックしに戻るからでしょ」
「いや、いちいち着替えるの面倒じゃん」
ちょっと逆ギレしながらも隆兄ちゃんは唐揚げから箸を離さない。さんざん私に唐揚げに執着するなと言ってたくせに、隆兄ちゃんだって唐揚げに執着してるじゃんと言いたい。
でも私は口をつぐんでぼんやりと、隆兄ちゃんとおばさんを眺める。
大好きな西崎家から距離を取られるのは、死ぬほど辛いけど、こうもあっさりオープンに異世界の会話をされると、どうしていいのかわからない。
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