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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
あなたの職場で、あなたの部下と過ごす時間
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バルドゥールに見送られて、行きと同じ道を辿り、城外に出た途端、私を取り囲むように歩いていた時空の監視者達の表情が一変した。
「あー肩凝った」
「っんと、毎度のことながら疲れるな」
「早く戻って、昼寝でもしたいわ」
前を歩く三人の時空の監視者達はそんなことを口にしながら、からからと笑う。その表情は、朝礼が終わって教室に戻る男子生徒のようだった。
けれど、私の両端にいるルークともう一人の時空の監視者は、微妙な表情を浮かべている。言葉にするならば『いつも通りすぎるけど、良いのかな?』という感じだ。
まぁ…………私もあんな堅苦しい場から解放されて、ほっとしているのは事実。
だから、前を歩く時空の監視者達に対して呆れたりはしない。素直だな、とは思うけれど。そんなことを考えながら歩いていれば、先ほど彼らと対面した庭へと到着した。
「アカリ、ここが僕達の職場。まぁ詰所とか執務室とも呼ばれているけれど。好きなように読んで」
「はい」
歩きながらルークは簡単に説明をしてくれる。そんな彼に素直に頷いてから、視線を前に戻す。
お城の敷地内にあるけれど、独立したこの箱型の建物は、壁も屋根も、テラスのタイルまで、全てが白かった。
「…………真っ白ですね」
「まあね。時空の監視者の色は白と決まっているからね。あっ、あのね、部屋の中の壁紙も、アカリ達の部屋と同じ素材でできているから、安心して良いよ」
「はい」
先回りして説明をしてくれるルークに有難いと思う。でもそう思いつつも、実はこの説明より前に教えて欲しいことがある。
「………………あの」
そこまで言って、ごにょごにょと言葉濁してしまう。
「ん?どうしたのアカリ。他に聞きたいことがあるなら、遠慮なんかしないで聞いてよ」
ルークは今度は足を止めてこちらを向いた。次いで、前を歩く時空の監視者達も、隣にいるもう一人の時空の監視者もぴたりを足を止める。
隣にいればつられて足を止めるものなのかもしれないけれど、前を歩く彼らは後ろに目があるかのようだった。ちょっと驚いてしまうし、申し訳ない。そして、5人の眼が伺うような視線を受けて居心地が悪くなる。
「アカリ様、何かご不満でもありましたか?」
少したじろいだだけなのに、私のすぐ隣から、そんな悲痛な声が聞こえてきて、申し訳なさが更に大きくなる。ここは、無意味に引き延ばすより、さっさと聞きたいことを口にしたほうが良さそうだ。
「あの………今更なんですが、皆さんの名前を教えてもらえると嬉しいです」
そう言えば、ルークを除いた時空の監視者達は声をそろえてこう言った。
「あっ、忘れていた」と。
そうでしたか。………………でも、思い出してもらえて何よりです。
それから時空の監視者達の職場に到着してすぐに、自己紹介を受けた私は、部屋の壁にもたれかかるようにして辺りを見回している。
真っ白な建物の中も、私の部屋と同じように一面真っ白な世界だと思っていた。けれど、さすがにそうではなかった。
人数分の机は確かに白い。けれど、仕事で使うのだろうか、片方の壁一面は本棚となっていて、色とりどりの背表紙が視界に映る。その、隙間なく収められている書物なのか書類なのか何なのかわからないものを一通り眺めたあと、今度は部屋の中央の応接セットに目を移した。
大きなソファが2つ。そして一人掛けのソファが一つ。あと、大きなローテーブルがその間に置かれている。大抵応接セットというのは、来客の為にあるものだけれど、どうやらここでは、時空の監視者達の為にあるようだった。
「カザロス、喉乾いたぁー。頼む、お茶淹れてぇー」
ソファの肘置きにだらしなく身体を預けて、そんな甘えたことを言うのは、リュクスという名の時空の監視者だった。見た目は最年長。そして赤茶色の髪と、ごげ茶色の瞳を持つ彼のだらけた仕草は、まるで牙を隠した豹がくつろいでいるようにも見える。
何となく近づくのが怖い。そう思うのは私だけのようで、名を呼ばれた多分最年少であろう青年は、露骨に顔を顰めただけだった。
「嫌ですよ。それくらい自分でやってください」
反対のソファに腰掛けながら、書類を目にしていたカザロフは、ちょっと顔を持ち上げてリュクスのお願いをあっさりと却下した。
年上の人に対してその態度はどうかと思う。でも、カザロフの言い分はごもっともだとも思う。
そして再びカザロフは書類に目を落としてしまった。彼の薄紫色の瞳は、濃紺の髪に隠れてしまう。
「じゃあ、フェイネで良いや。お茶淹れてぇー」
「ははっ。お断りします」
リュクスは今度はカザロフの隣にいる青年に同じお願いをするけれど、今度は笑って却下されてしまった。
でも、リュクスと呼ばれたその人の眼は笑っていなかった。深緑色の髪と同じ色の瞳は、ぞっとする程、冷たかった。多分というか、かなり苛ついているのだろう。
もういい加減、自分でお茶を淹れればいいのに。少し離れた場所から、リュクスに対してそんなことを考えていたけれど、彼はどうしても誰かにお茶を淹れて欲しいようだった。
「エルガー君、君にお願いがある。お茶を───」
「自分で淹れてください」
「ちぇっ、じゃあルーク、お前しか頼れるものはいない。どうか、お茶を───」
「嫌です」
応接セットの少し離れた場所に、時空の監視者達の机がある。そこに向かい合わせに置いてある執務机に腰かけて何か書き物をしていたエルガーとルークは、その手を止めることなく、リュクスの申し出をぴしゃりと断った。
その後、エルガーが露骨に溜息を付いたのが聞こえ、なんとなくそこに顔を向ける。そうすれば、短い金髪をかき上げながら、うんざりした表情をつくるエルガーと目が合ってしまう。
私に気付いたエルガーは、紺碧色の瞳を柔らかいものに変えてくれたけれど、すぐに書類へと視線を戻してしまった。
そう、リュクス以外の彼らはなんだかんだと仕事をしているのだ。だから私は、彼らの仕事の邪魔にならないよう、壁に持たれて気配を消している。とはいえ、何もせずここにいるのは、少々辛い。
再び視線を彷徨わせれば、部屋の隅に茶器が乗ったワゴンがある。彼らの仕事にならぬよう、足音を立てないようにそっと近づけば、茶葉もカップもあるし、二つあるポットの内の一つは、お湯が入れてあるのだろう。注ぎ口からは湯気が出ている。
…………ここまで用意されているなら、四の五の言わずに、お茶くらい自分で淹れればいいのに。そんなことをリュクスに対して思ったけれど、彼もいつの間にか書類に目を通している。だらしない恰好は変わらずのままだけれど。
と、なると暇を持て余しているのは自分しかいない。そして元の世界で私は、仕事中にお茶出しという雑務は嫌という程やってきた。なら、ここでもその立場を甘んじて受け入れるべきなのだろう。
そこまで考えて、もう一度ワゴンと自分の服装を見つめる。これが普段のワンピースなら、さっさとお茶を淹れるところ。けれど、如何せん今日の格好はお茶出しに相応しくはない。
淹れるだけなら、ドレスを汚すことはないだろう。………………お茶はセルフで取りに来てもらうか。
そう判断した私は、なるべく音を立てないように気を付けながら、お茶を用意することを選んだ。
缶から茶葉を掬い取ってポットに入れる。そして少し上の位置からお湯を注ぎ淹れる。と、同時に側にあった砂時計をひっくり返す。次いで、人数分のカップを並べておけば、あとは待つだけだ。
たったこれだけの手間をあそこまで拒むリュクスに対して、再び首を捻りたくなる。
でもそこで、時空の監視者は身分はそこそこ高いと、ルークが言っていたのも思い出す。もしかしてリュクスの望むお茶は、超が付くほど手が込んだものだったのだろうか。
私はきちんとしたお茶の淹れ方なんて知らない。元の世界の知識と、普段リリーとフィーネが淹れるのを横目で見て覚えただけ。そう考えたら、急に不安になってしまう。さすがに面と向かって不味いと言われるのは、嬉しくはない。
そんなことを考えていても、砂時計は無常に時を告げる。そして、これを無かったかのように捨ててしまう豪快さは、私には無い。
完全に砂が落ちた砂時計を見つめて考えること数秒。せめて時間通りに注いだほうが良い。そして不味いと言われたら、だからどうしたと開き直ろうと判断した私は、袖まくりをしてからポットを手に取った。
「あー肩凝った」
「っんと、毎度のことながら疲れるな」
「早く戻って、昼寝でもしたいわ」
前を歩く三人の時空の監視者達はそんなことを口にしながら、からからと笑う。その表情は、朝礼が終わって教室に戻る男子生徒のようだった。
けれど、私の両端にいるルークともう一人の時空の監視者は、微妙な表情を浮かべている。言葉にするならば『いつも通りすぎるけど、良いのかな?』という感じだ。
まぁ…………私もあんな堅苦しい場から解放されて、ほっとしているのは事実。
だから、前を歩く時空の監視者達に対して呆れたりはしない。素直だな、とは思うけれど。そんなことを考えながら歩いていれば、先ほど彼らと対面した庭へと到着した。
「アカリ、ここが僕達の職場。まぁ詰所とか執務室とも呼ばれているけれど。好きなように読んで」
「はい」
歩きながらルークは簡単に説明をしてくれる。そんな彼に素直に頷いてから、視線を前に戻す。
お城の敷地内にあるけれど、独立したこの箱型の建物は、壁も屋根も、テラスのタイルまで、全てが白かった。
「…………真っ白ですね」
「まあね。時空の監視者の色は白と決まっているからね。あっ、あのね、部屋の中の壁紙も、アカリ達の部屋と同じ素材でできているから、安心して良いよ」
「はい」
先回りして説明をしてくれるルークに有難いと思う。でもそう思いつつも、実はこの説明より前に教えて欲しいことがある。
「………………あの」
そこまで言って、ごにょごにょと言葉濁してしまう。
「ん?どうしたのアカリ。他に聞きたいことがあるなら、遠慮なんかしないで聞いてよ」
ルークは今度は足を止めてこちらを向いた。次いで、前を歩く時空の監視者達も、隣にいるもう一人の時空の監視者もぴたりを足を止める。
隣にいればつられて足を止めるものなのかもしれないけれど、前を歩く彼らは後ろに目があるかのようだった。ちょっと驚いてしまうし、申し訳ない。そして、5人の眼が伺うような視線を受けて居心地が悪くなる。
「アカリ様、何かご不満でもありましたか?」
少したじろいだだけなのに、私のすぐ隣から、そんな悲痛な声が聞こえてきて、申し訳なさが更に大きくなる。ここは、無意味に引き延ばすより、さっさと聞きたいことを口にしたほうが良さそうだ。
「あの………今更なんですが、皆さんの名前を教えてもらえると嬉しいです」
そう言えば、ルークを除いた時空の監視者達は声をそろえてこう言った。
「あっ、忘れていた」と。
そうでしたか。………………でも、思い出してもらえて何よりです。
それから時空の監視者達の職場に到着してすぐに、自己紹介を受けた私は、部屋の壁にもたれかかるようにして辺りを見回している。
真っ白な建物の中も、私の部屋と同じように一面真っ白な世界だと思っていた。けれど、さすがにそうではなかった。
人数分の机は確かに白い。けれど、仕事で使うのだろうか、片方の壁一面は本棚となっていて、色とりどりの背表紙が視界に映る。その、隙間なく収められている書物なのか書類なのか何なのかわからないものを一通り眺めたあと、今度は部屋の中央の応接セットに目を移した。
大きなソファが2つ。そして一人掛けのソファが一つ。あと、大きなローテーブルがその間に置かれている。大抵応接セットというのは、来客の為にあるものだけれど、どうやらここでは、時空の監視者達の為にあるようだった。
「カザロス、喉乾いたぁー。頼む、お茶淹れてぇー」
ソファの肘置きにだらしなく身体を預けて、そんな甘えたことを言うのは、リュクスという名の時空の監視者だった。見た目は最年長。そして赤茶色の髪と、ごげ茶色の瞳を持つ彼のだらけた仕草は、まるで牙を隠した豹がくつろいでいるようにも見える。
何となく近づくのが怖い。そう思うのは私だけのようで、名を呼ばれた多分最年少であろう青年は、露骨に顔を顰めただけだった。
「嫌ですよ。それくらい自分でやってください」
反対のソファに腰掛けながら、書類を目にしていたカザロフは、ちょっと顔を持ち上げてリュクスのお願いをあっさりと却下した。
年上の人に対してその態度はどうかと思う。でも、カザロフの言い分はごもっともだとも思う。
そして再びカザロフは書類に目を落としてしまった。彼の薄紫色の瞳は、濃紺の髪に隠れてしまう。
「じゃあ、フェイネで良いや。お茶淹れてぇー」
「ははっ。お断りします」
リュクスは今度はカザロフの隣にいる青年に同じお願いをするけれど、今度は笑って却下されてしまった。
でも、リュクスと呼ばれたその人の眼は笑っていなかった。深緑色の髪と同じ色の瞳は、ぞっとする程、冷たかった。多分というか、かなり苛ついているのだろう。
もういい加減、自分でお茶を淹れればいいのに。少し離れた場所から、リュクスに対してそんなことを考えていたけれど、彼はどうしても誰かにお茶を淹れて欲しいようだった。
「エルガー君、君にお願いがある。お茶を───」
「自分で淹れてください」
「ちぇっ、じゃあルーク、お前しか頼れるものはいない。どうか、お茶を───」
「嫌です」
応接セットの少し離れた場所に、時空の監視者達の机がある。そこに向かい合わせに置いてある執務机に腰かけて何か書き物をしていたエルガーとルークは、その手を止めることなく、リュクスの申し出をぴしゃりと断った。
その後、エルガーが露骨に溜息を付いたのが聞こえ、なんとなくそこに顔を向ける。そうすれば、短い金髪をかき上げながら、うんざりした表情をつくるエルガーと目が合ってしまう。
私に気付いたエルガーは、紺碧色の瞳を柔らかいものに変えてくれたけれど、すぐに書類へと視線を戻してしまった。
そう、リュクス以外の彼らはなんだかんだと仕事をしているのだ。だから私は、彼らの仕事の邪魔にならないよう、壁に持たれて気配を消している。とはいえ、何もせずここにいるのは、少々辛い。
再び視線を彷徨わせれば、部屋の隅に茶器が乗ったワゴンがある。彼らの仕事にならぬよう、足音を立てないようにそっと近づけば、茶葉もカップもあるし、二つあるポットの内の一つは、お湯が入れてあるのだろう。注ぎ口からは湯気が出ている。
…………ここまで用意されているなら、四の五の言わずに、お茶くらい自分で淹れればいいのに。そんなことをリュクスに対して思ったけれど、彼もいつの間にか書類に目を通している。だらしない恰好は変わらずのままだけれど。
と、なると暇を持て余しているのは自分しかいない。そして元の世界で私は、仕事中にお茶出しという雑務は嫌という程やってきた。なら、ここでもその立場を甘んじて受け入れるべきなのだろう。
そこまで考えて、もう一度ワゴンと自分の服装を見つめる。これが普段のワンピースなら、さっさとお茶を淹れるところ。けれど、如何せん今日の格好はお茶出しに相応しくはない。
淹れるだけなら、ドレスを汚すことはないだろう。………………お茶はセルフで取りに来てもらうか。
そう判断した私は、なるべく音を立てないように気を付けながら、お茶を用意することを選んだ。
缶から茶葉を掬い取ってポットに入れる。そして少し上の位置からお湯を注ぎ淹れる。と、同時に側にあった砂時計をひっくり返す。次いで、人数分のカップを並べておけば、あとは待つだけだ。
たったこれだけの手間をあそこまで拒むリュクスに対して、再び首を捻りたくなる。
でもそこで、時空の監視者は身分はそこそこ高いと、ルークが言っていたのも思い出す。もしかしてリュクスの望むお茶は、超が付くほど手が込んだものだったのだろうか。
私はきちんとしたお茶の淹れ方なんて知らない。元の世界の知識と、普段リリーとフィーネが淹れるのを横目で見て覚えただけ。そう考えたら、急に不安になってしまう。さすがに面と向かって不味いと言われるのは、嬉しくはない。
そんなことを考えていても、砂時計は無常に時を告げる。そして、これを無かったかのように捨ててしまう豪快さは、私には無い。
完全に砂が落ちた砂時計を見つめて考えること数秒。せめて時間通りに注いだほうが良い。そして不味いと言われたら、だからどうしたと開き直ろうと判断した私は、袖まくりをしてからポットを手に取った。
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