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その3 ファンタジーな景色
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俺が再び目を開けると、座った状態で机に肘をついて寝ているような姿勢だった。
ハッと目の前を見ると壁がある。全面真っ白じゃないしおそらく異世界にたどり着いたのだろう。
「それで……ここどこだ?」
簡単に周りを見渡してみると自分の座っている椅子、机。
机の左隣にはクローゼットがあり、クローゼットの正面から少し行ったところにはベッドがある。
おそらくどこかの家か宿の客室といったところか。
「そういえばステータスが見れる能力あったよな……」
例えば机に視線を向けて見てみたらどうなるだろうか。
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名前:木の机
材質:木製(ランドウッド)
備考:一般的な木の机。現在は「宿屋ローウィ」の102号室の机として置いてある。
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詳しいことはよく分からないが、とりあえず普通の木の机があり「宿屋ローウィ」という所に居るということは把握できた。
なんか面白かったので部屋中の物をステータスで見てみるとほぼほぼ一般的なものだったのですぐに飽きてしまって、ベッドに寝転がる。
ふとした拍子に自分の手を見たのだろう、自分のステータスが表示される。
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名前:隅野 光正
種族:人間
経歴:17歳男性。元々は日本に住んでいたがセイレン王国に転生してしまった。
能力:運命視・能力視・妖精召喚・肉体強化・言語理解
職業:無職
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他のものよりも多くステータスが表示された。
あと、この能力の事を「能力視」って呼ぶのね。
それにしても、なんか能力多くね?
比較するものがないので何とも言い難いが様々な要素がてんこ盛りである。
「創造神ってやっぱり凄いんだなぁ……」
感心と同時に、そういえば創造神を布教しなければならないことを思い出す。
とりあえずずっとここにいても誰かが信仰してくれるわけでもないだろうし、妖精を召喚したら少し探索してみよう。
「それで、出でよ、妖精!」
特に呪文を唱える必要はないのだが、せっかくだし雰囲気は重要だ。
召喚されたのは手乗りサイズの緑の服の妖精。透明な羽が美しい。
「あなたが私のごしゅじんさまですかー?」
光正の手に乗った妖精は小さな手でまぶたをこすった。
おっとりとした愛嬌のある妖精である、もうこれだけでいい能力だと思った。
「そうだよ、僕は隅野光正。あなたの名前は?」
その妖精は少し俺の顔を見つめたあと、不思議そうに言った。
「こーせーさま、わたしはまだ生まれたばかりの妖精なのでなまえはありませんよー」
そっかー、生まれたばかりだもんねー……。
名前は後でつけてあげるとして、生まれたばかり!?
「生まれたばかりで、この世界のことって分かったりするんですか?」
「どんっとうぉーりー、大丈夫ですよー」
不安はなくはないが、可愛いから許すことにした。
ハッと目の前を見ると壁がある。全面真っ白じゃないしおそらく異世界にたどり着いたのだろう。
「それで……ここどこだ?」
簡単に周りを見渡してみると自分の座っている椅子、机。
机の左隣にはクローゼットがあり、クローゼットの正面から少し行ったところにはベッドがある。
おそらくどこかの家か宿の客室といったところか。
「そういえばステータスが見れる能力あったよな……」
例えば机に視線を向けて見てみたらどうなるだろうか。
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名前:木の机
材質:木製(ランドウッド)
備考:一般的な木の机。現在は「宿屋ローウィ」の102号室の机として置いてある。
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詳しいことはよく分からないが、とりあえず普通の木の机があり「宿屋ローウィ」という所に居るということは把握できた。
なんか面白かったので部屋中の物をステータスで見てみるとほぼほぼ一般的なものだったのですぐに飽きてしまって、ベッドに寝転がる。
ふとした拍子に自分の手を見たのだろう、自分のステータスが表示される。
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名前:隅野 光正
種族:人間
経歴:17歳男性。元々は日本に住んでいたがセイレン王国に転生してしまった。
能力:運命視・能力視・妖精召喚・肉体強化・言語理解
職業:無職
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他のものよりも多くステータスが表示された。
あと、この能力の事を「能力視」って呼ぶのね。
それにしても、なんか能力多くね?
比較するものがないので何とも言い難いが様々な要素がてんこ盛りである。
「創造神ってやっぱり凄いんだなぁ……」
感心と同時に、そういえば創造神を布教しなければならないことを思い出す。
とりあえずずっとここにいても誰かが信仰してくれるわけでもないだろうし、妖精を召喚したら少し探索してみよう。
「それで、出でよ、妖精!」
特に呪文を唱える必要はないのだが、せっかくだし雰囲気は重要だ。
召喚されたのは手乗りサイズの緑の服の妖精。透明な羽が美しい。
「あなたが私のごしゅじんさまですかー?」
光正の手に乗った妖精は小さな手でまぶたをこすった。
おっとりとした愛嬌のある妖精である、もうこれだけでいい能力だと思った。
「そうだよ、僕は隅野光正。あなたの名前は?」
その妖精は少し俺の顔を見つめたあと、不思議そうに言った。
「こーせーさま、わたしはまだ生まれたばかりの妖精なのでなまえはありませんよー」
そっかー、生まれたばかりだもんねー……。
名前は後でつけてあげるとして、生まれたばかり!?
「生まれたばかりで、この世界のことって分かったりするんですか?」
「どんっとうぉーりー、大丈夫ですよー」
不安はなくはないが、可愛いから許すことにした。
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