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57話 トリオスさん、お嫁さんはどんな人?
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僕は銀の髪飾りが特徴の女性とトリオスの家に向かって歩いていた。
「お姉さんはなぜ、わざわざ道案内までしてくれてるんですか?」
「私は、トリオス公にお会いしようと思っていたので……。あと、名前はレイでいいですよ」
確かに最近トリオスは様々な人が会いに来るって言っていたしレイさんも様々な人のうちの一人なのかもしれない。
ともかくちゃんとトリオスの家に着くことができたのでレイさんには感謝しかないけどね。
レイさんと僕がドアの前に立って、僕がドアを叩く。すると、少ししてトリオス自身がドアを開けてくれた。
「お、来たか。シュン。さあどうぞって……なんでレイシェルがいるの?」
レイシェルがレイさんだということはすぐに結びついたがトリオスの顔は少し怪訝そうだった。
とりあえず僕とレイさんが家に入ると、リビングの椅子に座るように促された。
「それ、でだ。今日は会う予定は入っていなかったはずだがどうかしたのか?レイシェル」
「父上からトリオス様へいくつかの書類がありまして……」
「それなら、執事やメイドに持って行って貰えばいいでしょう?」
「いいえ、父上はそうおっしゃっていましたが私もトリオス様に会いたかったもので」
なんとも潔い!この女性すごく兄に好意を寄せていて、真っ直ぐな人だ。兄に婚約者さえいなければ……。
「国王様も大切な一人娘なんですからもっと大切にしてくださいって……」
ん?国王様?一人娘?ってことはレイさんってお姫様っていうことか、じゃあこの真っ直ぐさもレイさんなりのアプローチってことか……。
「いや、ええええええええええええ!!!!!」
事が進展しすぎて現実逃避しそうになったよ。
レイさんもといレイシェルさん兄の婚約者でなおかつこの国のお姫様じゃないですか!
道案内とかしてくれるんですね!姫に道案内される一般人ってどんなだって!
「すみませんでした!」
流れるように謝罪のフォームに入る。お姫様ということを知らなかったんです!
「シュン、落ち着いてくれ。私のほうが困る」
トリオスはなだめるように言うと僕の顔をあげさせる。
「彼はシュンと言って、私の弟です。根はとても真面目なもので……」
「分かるわよ、トリオス様がよく話してくれていたシュン様ってこの御方だったのね」
いやいや、勝手にお話に僕の名前を出さないでくださいって。
魔法使えないからって家から出ていった愚か者のことよりももっと面白いお話があったでしょうに。
「それでなんですけれども、レイシェル。今日は彼と用事が入っているのでまた後日改めてお越しください。あと、その時はきちんとお使えの人と一緒にお願いします」
あくまでトリオスが主導権を握っている。彼女は少しだけ、寂しそうな顔をしたがすぐに笑顔になって
「それでは、また参りますね」
と言ってリビングを出ていく。そして、家のドアが閉まった音がした。
「何というタイミングなんだほんとに」
トリオスはそう言うと椅子に座ったので僕も椅子に座った。
「お姉さんはなぜ、わざわざ道案内までしてくれてるんですか?」
「私は、トリオス公にお会いしようと思っていたので……。あと、名前はレイでいいですよ」
確かに最近トリオスは様々な人が会いに来るって言っていたしレイさんも様々な人のうちの一人なのかもしれない。
ともかくちゃんとトリオスの家に着くことができたのでレイさんには感謝しかないけどね。
レイさんと僕がドアの前に立って、僕がドアを叩く。すると、少ししてトリオス自身がドアを開けてくれた。
「お、来たか。シュン。さあどうぞって……なんでレイシェルがいるの?」
レイシェルがレイさんだということはすぐに結びついたがトリオスの顔は少し怪訝そうだった。
とりあえず僕とレイさんが家に入ると、リビングの椅子に座るように促された。
「それ、でだ。今日は会う予定は入っていなかったはずだがどうかしたのか?レイシェル」
「父上からトリオス様へいくつかの書類がありまして……」
「それなら、執事やメイドに持って行って貰えばいいでしょう?」
「いいえ、父上はそうおっしゃっていましたが私もトリオス様に会いたかったもので」
なんとも潔い!この女性すごく兄に好意を寄せていて、真っ直ぐな人だ。兄に婚約者さえいなければ……。
「国王様も大切な一人娘なんですからもっと大切にしてくださいって……」
ん?国王様?一人娘?ってことはレイさんってお姫様っていうことか、じゃあこの真っ直ぐさもレイさんなりのアプローチってことか……。
「いや、ええええええええええええ!!!!!」
事が進展しすぎて現実逃避しそうになったよ。
レイさんもといレイシェルさん兄の婚約者でなおかつこの国のお姫様じゃないですか!
道案内とかしてくれるんですね!姫に道案内される一般人ってどんなだって!
「すみませんでした!」
流れるように謝罪のフォームに入る。お姫様ということを知らなかったんです!
「シュン、落ち着いてくれ。私のほうが困る」
トリオスはなだめるように言うと僕の顔をあげさせる。
「彼はシュンと言って、私の弟です。根はとても真面目なもので……」
「分かるわよ、トリオス様がよく話してくれていたシュン様ってこの御方だったのね」
いやいや、勝手にお話に僕の名前を出さないでくださいって。
魔法使えないからって家から出ていった愚か者のことよりももっと面白いお話があったでしょうに。
「それでなんですけれども、レイシェル。今日は彼と用事が入っているのでまた後日改めてお越しください。あと、その時はきちんとお使えの人と一緒にお願いします」
あくまでトリオスが主導権を握っている。彼女は少しだけ、寂しそうな顔をしたがすぐに笑顔になって
「それでは、また参りますね」
と言ってリビングを出ていく。そして、家のドアが閉まった音がした。
「何というタイミングなんだほんとに」
トリオスはそう言うと椅子に座ったので僕も椅子に座った。
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