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空を覆う閃光
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約7か月後・・・
ホルスはすくすく成長していき、今ではハイハイもして動き回っている
「あ!待って!そっちはダメ!」
ホルス「む~~~!」
「もう・・・そっちはダメ!危ないの!」
ホルスは好奇心旺盛で気になる物、場所にはすぐに飛びつくし、行ってしまう
「もう・・・パパ!ちょっと見てて!」
クルス「は~い!」
ホルスをクルスさんに預け僕は家事をやっていた
ジェット「いいのですよ?こちらは私がやっておきますので!」
「僕も少しはできるようになっておきたいから!」
ジェット「さようでございますか?」
母親なのに何もできないなんて嫌だもん
クルス「いたたたた!!髭を引っ張るな~!」
ホルス「キャッキャッ!」
「フフフ。クルスさんはいいお父さんだね。遊び相手になってくれるし」
ジェット「そうですね!ホルス様はクルス様のお髭がお気に入りですから!」
動き回るようになってからクルスさんが相手をすると必ず髭を引っ張られている
ホルスのお気に入りで間違いないね
クルス「いたた・・・髭が二本も抜けたよ・・・」
ホルスの手にはクルスさんのお髭が二本握られていた
それを楽しそうに振り回している
「その調子で明日もよろしくね!」
クルス「このままだと俺の髭・・・なくなるよ・・・」
「大丈夫!またすぐ生えてくるでしょう!」
クルス「そんなすぐに生えてこないよ!?」
ジェット「これで何本目でしょうか・・・クルス様のお髭がなくなったのは・・・」
「う~ん・・・10本くらいかな?」
クルス「23本だよ!23本!!」
「律儀に数えてたんだ・・・」
ちゃんと数えていたことに驚きだよ
「まぁ、クルスさんにしかできない遊びだし・・・諦めてね?」
クルス「う・・・」
僕はお髭なんて生えてないもん!
これは父親であるクルスさんにしかできない遊びだからね!
「さて・・・そろそろ畑に行ってくるね!」
ジェット「はい!こちらはお任せください!」
クルス「俺はホルスを抱っこしてる!」
そして僕たち三人は畑に来た
クルス「ホルス?これがトマトだぞ~?」
ホルス「と~と~」
クルス「ト~マ~ト~」
ホルス「と~と~と~と~!」
「フフフ。まだ早いよ」
ホルス「あ~よ~」
クルス「そうか・・・でも、夜中とか話まくってたりしてな!」
「ハハハ。まさか~」
その時
僕・クルス「っ!?」
空に目を開けていられないほどの閃光が走った
クルス「な、なんだ!?」
「・・・」
なんか・・・嫌な予感・・・
「クルスさん!地下に逃げよう!」
クルス「あ、ああ!」
僕たちは急いで工場に入った
ジェット「今の閃光は一体!?」
「わからない!ひとまず避難しよう!」
ジェット「ええ!」
僕たちは地下に避難をした
ホルス「おぎゃー!おぎゃー!」
「大丈夫・・・大丈夫だからね・・・」
僕はホルスを抱えて座りクルスさんは僕とホルスを包むようにして抱える
ジェット「あの閃光・・・まるであの時と同じでした」
「あの時?」
ジェット「はい。あの核戦争の時と・・・」
クルス「核が・・・使われたってことか!?一体だれが!?」
「・・・アンダーヘブンズの人たちが使ったんじゃない?」
クルス「そんな・・・お前が地上にいるのにか!?」
「わからないけど・・・ディカルドさんが言ってた。核兵器をも超える兵器を作ってるって・・・」
クルス「ああ。それは聞いてたから知ってる。でも、それはハルトが地上にいる間は使わないって・・・」
「どういうことか・・・聞きたいけど・・・」
今出るのは得策じゃない
僕やホルスならともかく、クルスさんが危ない
扉を開けて放射能が流れ込んできたら・・・
「・・・」
クルス「・・・」
ジェット「今はここでじっとしていましょう。幸い少しの備蓄ならございます」
「そう、だね」
クルス「・・・」
ホルス「う~あう~」
「大丈夫。僕たちがついてるからね」
ホルスは無邪気に笑う
クルス「さっきまで大泣きだったのにな」
「親が大丈夫って言ってあげると安心するんだよ。僕もよくお母さんに言われてらの思い出したよ」
クルス「そういえば・・・そうだったかもな」
ジェット「坊ちゃんはいつも奥様に甘えておられました。旦那様がやきもちを焼くくらいです!」
クルス「ほう?」
「そ、そんな話はいいの!」
ジェット「フフフ」
そんな他愛もない話をしているが内心はすごく不安だし・・・怖い
今、外ではなにが起きているのか・・・
ここにいる誰もわからないのだから・・・
ホルス「ZZZ」
クルス「ホルスは寝たか」
「そうみたい」
ジェット「坊ちゃん。クルス様。お食事をご用意いたしました。どうぞ召し上がれ!」
僕はホルスを抱えたまま食事をした
クルス「俺が抱っこしようか?」
「大丈夫だよ!」
クルス「そうか」
ホルスを抱えていないと・・・
不安で泣きだしそうになるから・・・
食事を終え
クルス「・・・来いよ」
「・・・うん」
僕はホルスを抱えたままクルスさんの膝に座った
クルス「怖いならそう言えよ」
「ごめん・・・」
クルス「母親としての意地なのかは知らないが、甘えてこい」
「・・・うん」
クルスさんは強く抱きしめてくれる
僕はそれに甘えた
クルス「無理は良くない」
「わかってる」
クルス「じゃあ、甘えてこい」
「うん」
ホルスが生まれて、僕は一度も泣いていない
泣くことがなかった・・・といえば嘘になる
いつも不安が隣り合わせだった
いつかホルスが奪われるんじゃないか・・・
ホルスになにか起こってしまうんじゃないか・・・
そんな不安でいっぱいいっぱいだった
でも、泣くことはできなかった
母親になったんだ
いつまでも子供みたいに泣いてられない
クルス「泣きたいときは俺の胸に来い。いつでも抱きしめてやるから」
「僕は・・・もう・・・泣、かないって・・・決め、たんだ・・・」
そういいながら涙を流す
矛盾している・・・
クルス「大人になっても泣きたい時がある。甘えたい時だってある。だから遠慮するな」
「僕は・・・母親だ・・・だから・・・いつまでも子供みたいに泣いてちゃダメなんだ・・・」
クルス「そんなことはない。泣いたっていいんだ。俺がすべて受け止めてやる」
「うぅ・・・」
涙は止まらなかった
今まで我慢してきた分とこれからの不安で・・・
「うぅ・・・っ!?」
その時、頬を小さな手が触れた
ホルス「あ~う」
僕の涙を不思議そうに触るホルス
クルス「ホルスは優しいな。ママに笑ってって言ってるぞ?」
「・・・ホルス・・・」
僕はホルスを抱きしめた
「ありがとう・・・こんな母親で・・・ごめんね・・・」
ホルス「う~あ~」
そんなことないよ。と言っている気がした
気がするだけで本当はどうかわからない
でも・・・今はそれでいい
ジェット「少しお休みになってください。お疲れなのです」
「うん。そうする」
僕はホルスを抱えクルスさんの腕枕で寝っ転がった
クルス「寒くないか?」
「大丈夫」
クルス「そうか」
そしてそのまま眠りについた・・・
ホルスはすくすく成長していき、今ではハイハイもして動き回っている
「あ!待って!そっちはダメ!」
ホルス「む~~~!」
「もう・・・そっちはダメ!危ないの!」
ホルスは好奇心旺盛で気になる物、場所にはすぐに飛びつくし、行ってしまう
「もう・・・パパ!ちょっと見てて!」
クルス「は~い!」
ホルスをクルスさんに預け僕は家事をやっていた
ジェット「いいのですよ?こちらは私がやっておきますので!」
「僕も少しはできるようになっておきたいから!」
ジェット「さようでございますか?」
母親なのに何もできないなんて嫌だもん
クルス「いたたたた!!髭を引っ張るな~!」
ホルス「キャッキャッ!」
「フフフ。クルスさんはいいお父さんだね。遊び相手になってくれるし」
ジェット「そうですね!ホルス様はクルス様のお髭がお気に入りですから!」
動き回るようになってからクルスさんが相手をすると必ず髭を引っ張られている
ホルスのお気に入りで間違いないね
クルス「いたた・・・髭が二本も抜けたよ・・・」
ホルスの手にはクルスさんのお髭が二本握られていた
それを楽しそうに振り回している
「その調子で明日もよろしくね!」
クルス「このままだと俺の髭・・・なくなるよ・・・」
「大丈夫!またすぐ生えてくるでしょう!」
クルス「そんなすぐに生えてこないよ!?」
ジェット「これで何本目でしょうか・・・クルス様のお髭がなくなったのは・・・」
「う~ん・・・10本くらいかな?」
クルス「23本だよ!23本!!」
「律儀に数えてたんだ・・・」
ちゃんと数えていたことに驚きだよ
「まぁ、クルスさんにしかできない遊びだし・・・諦めてね?」
クルス「う・・・」
僕はお髭なんて生えてないもん!
これは父親であるクルスさんにしかできない遊びだからね!
「さて・・・そろそろ畑に行ってくるね!」
ジェット「はい!こちらはお任せください!」
クルス「俺はホルスを抱っこしてる!」
そして僕たち三人は畑に来た
クルス「ホルス?これがトマトだぞ~?」
ホルス「と~と~」
クルス「ト~マ~ト~」
ホルス「と~と~と~と~!」
「フフフ。まだ早いよ」
ホルス「あ~よ~」
クルス「そうか・・・でも、夜中とか話まくってたりしてな!」
「ハハハ。まさか~」
その時
僕・クルス「っ!?」
空に目を開けていられないほどの閃光が走った
クルス「な、なんだ!?」
「・・・」
なんか・・・嫌な予感・・・
「クルスさん!地下に逃げよう!」
クルス「あ、ああ!」
僕たちは急いで工場に入った
ジェット「今の閃光は一体!?」
「わからない!ひとまず避難しよう!」
ジェット「ええ!」
僕たちは地下に避難をした
ホルス「おぎゃー!おぎゃー!」
「大丈夫・・・大丈夫だからね・・・」
僕はホルスを抱えて座りクルスさんは僕とホルスを包むようにして抱える
ジェット「あの閃光・・・まるであの時と同じでした」
「あの時?」
ジェット「はい。あの核戦争の時と・・・」
クルス「核が・・・使われたってことか!?一体だれが!?」
「・・・アンダーヘブンズの人たちが使ったんじゃない?」
クルス「そんな・・・お前が地上にいるのにか!?」
「わからないけど・・・ディカルドさんが言ってた。核兵器をも超える兵器を作ってるって・・・」
クルス「ああ。それは聞いてたから知ってる。でも、それはハルトが地上にいる間は使わないって・・・」
「どういうことか・・・聞きたいけど・・・」
今出るのは得策じゃない
僕やホルスならともかく、クルスさんが危ない
扉を開けて放射能が流れ込んできたら・・・
「・・・」
クルス「・・・」
ジェット「今はここでじっとしていましょう。幸い少しの備蓄ならございます」
「そう、だね」
クルス「・・・」
ホルス「う~あう~」
「大丈夫。僕たちがついてるからね」
ホルスは無邪気に笑う
クルス「さっきまで大泣きだったのにな」
「親が大丈夫って言ってあげると安心するんだよ。僕もよくお母さんに言われてらの思い出したよ」
クルス「そういえば・・・そうだったかもな」
ジェット「坊ちゃんはいつも奥様に甘えておられました。旦那様がやきもちを焼くくらいです!」
クルス「ほう?」
「そ、そんな話はいいの!」
ジェット「フフフ」
そんな他愛もない話をしているが内心はすごく不安だし・・・怖い
今、外ではなにが起きているのか・・・
ここにいる誰もわからないのだから・・・
ホルス「ZZZ」
クルス「ホルスは寝たか」
「そうみたい」
ジェット「坊ちゃん。クルス様。お食事をご用意いたしました。どうぞ召し上がれ!」
僕はホルスを抱えたまま食事をした
クルス「俺が抱っこしようか?」
「大丈夫だよ!」
クルス「そうか」
ホルスを抱えていないと・・・
不安で泣きだしそうになるから・・・
食事を終え
クルス「・・・来いよ」
「・・・うん」
僕はホルスを抱えたままクルスさんの膝に座った
クルス「怖いならそう言えよ」
「ごめん・・・」
クルス「母親としての意地なのかは知らないが、甘えてこい」
「・・・うん」
クルスさんは強く抱きしめてくれる
僕はそれに甘えた
クルス「無理は良くない」
「わかってる」
クルス「じゃあ、甘えてこい」
「うん」
ホルスが生まれて、僕は一度も泣いていない
泣くことがなかった・・・といえば嘘になる
いつも不安が隣り合わせだった
いつかホルスが奪われるんじゃないか・・・
ホルスになにか起こってしまうんじゃないか・・・
そんな不安でいっぱいいっぱいだった
でも、泣くことはできなかった
母親になったんだ
いつまでも子供みたいに泣いてられない
クルス「泣きたいときは俺の胸に来い。いつでも抱きしめてやるから」
「僕は・・・もう・・・泣、かないって・・・決め、たんだ・・・」
そういいながら涙を流す
矛盾している・・・
クルス「大人になっても泣きたい時がある。甘えたい時だってある。だから遠慮するな」
「僕は・・・母親だ・・・だから・・・いつまでも子供みたいに泣いてちゃダメなんだ・・・」
クルス「そんなことはない。泣いたっていいんだ。俺がすべて受け止めてやる」
「うぅ・・・」
涙は止まらなかった
今まで我慢してきた分とこれからの不安で・・・
「うぅ・・・っ!?」
その時、頬を小さな手が触れた
ホルス「あ~う」
僕の涙を不思議そうに触るホルス
クルス「ホルスは優しいな。ママに笑ってって言ってるぞ?」
「・・・ホルス・・・」
僕はホルスを抱きしめた
「ありがとう・・・こんな母親で・・・ごめんね・・・」
ホルス「う~あ~」
そんなことないよ。と言っている気がした
気がするだけで本当はどうかわからない
でも・・・今はそれでいい
ジェット「少しお休みになってください。お疲れなのです」
「うん。そうする」
僕はホルスを抱えクルスさんの腕枕で寝っ転がった
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「大丈夫」
クルス「そうか」
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