八百屋の白熊さん

ジャム

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新しいの生命

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二か月が過ぎた
八百屋シロクマはイベントがあってからお客さんがひっきりなしらしい
毎日忙しいらしく帰ってきたらすぐ寝ちゃう
それくらい忙しいってことはいいことだけどね

熊助「ただいま~」

「おかえり~今日は早かったね?」

熊助「たまには早めにってね!それにしても最近の商店街は忙しいのなんのw」

「そんなに?w」

熊助「ああwどこもかしこも大忙しだよwこれも大先生のおかげだな!」

「ここまで影響するとは思わなかったw」

熊助「先生の影響力はすごいんだぞ?今でもお客さんからよく聞かれる」

「なにを?」

熊助「『ここにはいつ来るの?』とか『結婚は?』とかw」

「結婚ね~」

熊助「テレビで言ってたよな?俺がしたいならみたいなこと?」

「そうだっけ?」

熊助「録画もしっかりしてるから証拠はあるぞ?w」

「いつの間に・・・」

熊助「それで・・・さ」

と一枚の紙を出してきた
それは婚姻届けだった

熊助「俺と・・・結婚してください!」

「はい!喜んで!」

そういい僕は熊助さんに抱き着いた
熊助さんは僕を抱えて喜んでいた

熊助「式はいつにする?」

「いつでもいいけど?」

熊助「じゃあ、予定立てて行こうな!」

そして次の日
気持ち悪さで目を覚ました

「うっ」

熊助「どうした?」

「ごめんね。起こしちゃった?」

熊助「いいんだよ。もう起きるから。それよりどうした?」

「ちょっと気持ち悪くて・・・」

熊助「気持ち・・・悪い?」

「うん・・・」

熊助「病院行こう!」

「え!もう少し様子をみてからでも・・・」

熊助「いいから!」

と強引に病院に連れてこられた僕

受付「本日はどうされましたか?」

熊助「恋人が気分悪いらしいんです!産婦人科でみてください!」

「え!?なんで産婦人科?」

そして先生に診てもらって

先生「おめでたですね!」

熊助「やっぱり!」

「気持ち悪いのって妊娠が原因だったんだ・・・」

そして家に着いて

熊助「・・・」

「・・・」

熊助「遥斗は・・・産みたい?」

「産みたい」

熊助「そうか!」

と抱きしめてきた

熊助「じゃあ、産んでくれ!」

「いいの?」

熊助「当たり前だろう!」

そういうと僕をお姫様だっこして踊りだした

熊助「俺たちの子供!子供だ!!」

「そんなにはしゃがなくてもw」

しばらく僕を抱えて踊っていた熊助さん
満足したらしくソファに降ろしてくれた

熊助「いいか?今後は安静にな?」

「今さんざん動いてたのに?」

熊助「お前を動かしたりはしてないだろう?」

「そうだけど・・・」

熊助「ここに子供が・・・俺、親父になるんだな!」

「夫にもね?」

そういうと肩を引き寄せ二人で生命の誕生を喜んだ

熊助「これから忙しくなるな!」

「もっと忙しくなるけど大丈夫なの?」

熊助「お前たちのためなら、どうってことないよ!」

「無理はしないようにね?」

熊助「ああ!」

そして僕たちの生活は更に忙しさを増していった
僕のお腹は日に日に大きくなる
その幸せを感じながら僕は執筆活動をしていた
そして、一つ、書きたい本があった・・・
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