とりのこ されたしま

ちゃっぺ

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1章

とある手記の一頁

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アルケイディア島。

この島が発見されたのは凡そ150年ほど前。当時、世界中で植民地化が行われており、島に初めて訪れた者たちも他国の干渉のない新天地を求めてやって来た。

後にこの島は、理想郷と言う意味を持つアルケイディアと呼ばれることとなる。

幸か不幸かアルケイディアには先住民が、長く外界から隔絶された環境で独自の文化を築いていた。彼らの使う言語は大きく分けて五つに分かれ、それぞれが暮らす地方で使う言語が四つに共通語として一つの言語が使われていた。

言語と共に生活様式、風習何もかもが異なる民族が一つの島に居を構え小競合い程度のことはあっても距離感を保ったまま暮らす。交流が全くなければ共通語は産み出されないため、それなりに行き来は元々あるのだろう。

現在は、アルケイディアと本土との共通語としても使用されている。島固有の動植物や文化が多すぎるためだ。世界の公用語では表現しきれず、言語学者指導のもと彼らの使う言語が研究された。無論、彼らの中からも我々の使う公用語を学ぶ者たちも現れ比較的に円滑に事は進んでいった。

植民地とするには、アルケイディア島は孤島として完成されていたことも幸いし彼らの文化は守られた。

未知の民族、植物、生物の住まう海洋に浮かぶ孤島が世界に発表され、各国は海路の研究も進めていく。しかし初めて上陸した者たちも含め後続の船乗りは、その島に無事に辿り着くことそのものが稀なことであったと気づく。
正しい道のりで船を進めなければ、難破や遭難が多発したのである。

結局、各国は大量に人を送られないこの島の利権を協定を結ぶことで均一に保つこととした。他国に干渉を受けずまた、他国と交流のない島民たちを守るためにも一度の入島制限人数を設け、上陸するに辺り彼らの共通語である ''ケトゥ語'' の習得を必須とするなどと様々な制約を取り決めたのである。

初上陸した船の占有権を保持していた国は抗議したが、何より船員たちがその抗議を棄却したためにこの島は独立島国として静観されることとなった。
この取り決めが決められてから50年後に協定は同盟という形で世界各地に改めて発令された。

この物語は更に100年の時が過ぎてからの物語である。
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