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夢と現実
あまりにも残忍で、残酷で、そして、非情で……。
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「じゃあ、君の答えを聞かせてもらうよ。」
「なら、俺はその衝撃的な事実を理解し、それを受け入れる道を選ぼう。」
「選択肢はもう選び直せないよ?」
「本当はさ…」
「うん。良いよ。
今なら弱音を吐いても許してあげるよ。
私が受け止める。」
そういった少女は俺を抱きしめて…。
その言葉と行動がトリガーとなり、弱音があふれ出した。
「本当は…さ…怖いんだ…。」
「うん。」
「君の言う衝撃的な事実を知ることが。」
「私だって君だったらそうだよ。」
「君は…、知ってる…のか?」
「ここで、答えないのは…愚策かな…?」
「そう…かもな。」
「じゃあ、言うね。
でも、これは…。
いや、男の意地を穢す権利は私には無い…か。」
目の前の少女は抱きしめる力を強くして…。
「私は…知ってるよ。
真実を。」
「そう…か。」
「でもね。
私にはそれを教えてあげる事はできない。
その権限が私には無い。」
「あぁ。良いよ。
俺も…自分で見つけたい。
その真実を。」
「私は…本当は…ね。
真実を知らずに、幸せに暮らしてほしい。
それほど、君にとっては苦痛だと思うから。
あまりにもこの真実は残忍で、残酷で、そして、非情で……。」
「あぁ。俺もそうしたいのは山々だよ。
それでも…この記憶は大切だと思うんだ。」
「そっか。
なら私は応援してるよ。
君の記憶の中でね。」
そう、目の前の少女が言って、1歩後ろに下がる。
すると、背後に扉が現れた。
俺はその扉に手をかけながら
「じゃあ、最後の闘いに行ってくるよ。」
「うん。
“最期”の闘いに…。
行ってらっしゃい。」
そうして、俺の体を淡い光が包み込んで…。
……………。
………。
…。
。
。
。
……………。
時計を確認する。
【6:00】
を示している。
今日から…妹の記憶を本格的に戻していく。
桜が言っていた記憶の細い糸がどこにあるのか。
そうだな。
とりあえずは妹のいた病院に行ってみるか。
桜に聞かないと分からないが…。
「そういえば、アルバム…」
アルバムがあれば思い出すかもしれないな。
どこにあったかな~
こういうのってだいたいが、押し入れに入ってるんだよなぁ。俺は押し入れの中を探しながら
「いや、流石にそれはドラマの見すぎ…か
……」
まじか。
「アルバムあったよ…」
本当にあった…。
開いてみると…
「な…なんだ!?これ……。」
一体…どういう…事だよ……。
これって…きのせい…とかじゃない…よな…?
期待はした。
これが夢じゃないのかって…。
でも、これは間違いようもなく、現実で…。
あまりにも非情で、残酷で、俺の心を抉るには十分すぎる結果だった。
否、抉ったんじゃない。
俺の心を、絶望と衝撃で、満たした。
「なら、俺はその衝撃的な事実を理解し、それを受け入れる道を選ぼう。」
「選択肢はもう選び直せないよ?」
「本当はさ…」
「うん。良いよ。
今なら弱音を吐いても許してあげるよ。
私が受け止める。」
そういった少女は俺を抱きしめて…。
その言葉と行動がトリガーとなり、弱音があふれ出した。
「本当は…さ…怖いんだ…。」
「うん。」
「君の言う衝撃的な事実を知ることが。」
「私だって君だったらそうだよ。」
「君は…、知ってる…のか?」
「ここで、答えないのは…愚策かな…?」
「そう…かもな。」
「じゃあ、言うね。
でも、これは…。
いや、男の意地を穢す権利は私には無い…か。」
目の前の少女は抱きしめる力を強くして…。
「私は…知ってるよ。
真実を。」
「そう…か。」
「でもね。
私にはそれを教えてあげる事はできない。
その権限が私には無い。」
「あぁ。良いよ。
俺も…自分で見つけたい。
その真実を。」
「私は…本当は…ね。
真実を知らずに、幸せに暮らしてほしい。
それほど、君にとっては苦痛だと思うから。
あまりにもこの真実は残忍で、残酷で、そして、非情で……。」
「あぁ。俺もそうしたいのは山々だよ。
それでも…この記憶は大切だと思うんだ。」
「そっか。
なら私は応援してるよ。
君の記憶の中でね。」
そう、目の前の少女が言って、1歩後ろに下がる。
すると、背後に扉が現れた。
俺はその扉に手をかけながら
「じゃあ、最後の闘いに行ってくるよ。」
「うん。
“最期”の闘いに…。
行ってらっしゃい。」
そうして、俺の体を淡い光が包み込んで…。
……………。
………。
…。
。
。
。
……………。
時計を確認する。
【6:00】
を示している。
今日から…妹の記憶を本格的に戻していく。
桜が言っていた記憶の細い糸がどこにあるのか。
そうだな。
とりあえずは妹のいた病院に行ってみるか。
桜に聞かないと分からないが…。
「そういえば、アルバム…」
アルバムがあれば思い出すかもしれないな。
どこにあったかな~
こういうのってだいたいが、押し入れに入ってるんだよなぁ。俺は押し入れの中を探しながら
「いや、流石にそれはドラマの見すぎ…か
……」
まじか。
「アルバムあったよ…」
本当にあった…。
開いてみると…
「な…なんだ!?これ……。」
一体…どういう…事だよ……。
これって…きのせい…とかじゃない…よな…?
期待はした。
これが夢じゃないのかって…。
でも、これは間違いようもなく、現実で…。
あまりにも非情で、残酷で、俺の心を抉るには十分すぎる結果だった。
否、抉ったんじゃない。
俺の心を、絶望と衝撃で、満たした。
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