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7 私のエピローグ

町一番の支援魔法の使い手は 67

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 無事、ボスモンスターを討伐し、私一人では持てないほど大きな魔石をグッドモーニングさんが一人で持ち帰り、そして、無事、ギルド、荒野の書庫は、ダンジョン、ベルタワーを攻略した。
 大人数での帰り道では、問題もなく、無事、ダンジョンを脱出し、ギルドへと帰ってくることができた。
「まずは、みんな、お疲れさま。今回のボス討伐戦において、死者は0。これは素晴らしい数字だ。ただ……負傷者は残念ながら複数人いた。まあ、その件に関してはこの酒でみんな流そうじゃないか」
 というのも、この負傷者、ボスモンスターによる負傷者ではない。全員、グッドモーニングさんの巻き添えによる負傷だ。
 グッドモーニングさんには罰金が。そして、その罰金の分、今日の打ち上げは豪華になった。
「それじゃあ、今日は存分に飲み明かそう!」
 団長さんの乾杯の音頭と共に、ギルドの酒場で宴が始まった。
 グッドモーニングさんは罰金を受けたと言うのに、そんなのいつものことのような顔をしているし、被害を受けたみんなも別に気にしている様子もない。ボスモンスターの討伐に行った全員で楽しい宴が始まっていた。いや、全員ではないか。グッドナイトさんは厨房で料理をしている。忙しそうだが、それはそれで嬉しそうだ。
 いつも以上に騒がしい酒場。でも、嫌ではない。見学と言われていた仮入団状態の私だが、みんながピンチのときに、コンさん、ヘイトさん、そして団長さんが戦っているときに私も力になった。だからだろうか、今日のご飯はいつもよりおいしい気がする。
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