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予知部と未来の可能性
予知部と弱気な新入生 13
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「本来なら、どこまで知っているんだと聞くところから始めるのだが、何も知らないんだろ?」
「知りません。猫が喋ったのも初めてでした」
さっきのちゃちゃ丸という猫は、ハスキーで渋い年輩男性のような声だった。それはそれで魅力的ではあるのだが、他にも喋る猫がいるのならかわいい声の猫もいるはずだ。それについても詳しく知りたいのだが、愛先輩の話を途中で止める訳にはいかない。
「とりあえず、この世界には、様々なものが住んでいるという話から始めよう」
「様々なもの、ですか?」
「そう。人間はもちろん、猫やネズミ、草や木々など、様々だ。ただ、それだけではない。人間には見えていないものも住んでいる」
「それが、さっきの猫さんみたいな存在なんですか?」
「ちゃちゃ丸は姿だけなら他の人間にも見える。ただ、言葉は理解できない。喋る猫なんて人間には都合が悪いからな。そういったものは人間には見えないんだよ」
人間には都合が悪いもの……。確かに、喋る猫なんて、猫の研究をしている人なんかは卒倒しそうだ。
「他にはどんなのがいるんですか?」
「そうだな。幽霊はもちろん、精霊とか妖怪とか、あとは魔法とかもある」
「なんか、ファンタジーの世界みたいですね」
この世界が夢に見たような世界で驚いたが、それと同時に胸が躍った。だが、愛先輩は違う感情を持っているようだ。
「人間の想像力はそれほど豊かではない。想像できるものは、必ず実現できると言うが、実は逆なんだ」
「見えないけど、本当はいるってことですよね? そんなに見える人っているんですね」
「いや、見える人間が言いふらすことはない」
でも、それだと世間に広まることはないのではないのか。
その疑問を口にする前に、愛先輩は説明を続けた。
「見えないと言っても、認識ができていないだけなんだ。だから、厳密には見えている。想像の範囲、現実味のない空想ならば、認識できていなかったものも呼び起こせるという原理、らしい」
らしい、ということは、愛先輩も誰かに聞いた話なのだろう。
「それって、本当の話なんですか?」
純粋な私の疑問に、愛先輩は肩を竦めた。
「さあ。本当かどうかなんて分からないさ。ただ、私たちには他の人間には見えていないものがある。それは事実なのだから。話の正否なんて、どうでもいいことだろ」
そう言われると、私もさっきの話を信じるかどうかなんてどうでもいいことにするしかない。ただ、ファンタジーな世界観だったのに、急に現実的なことを言われると、夢を壊された気分になる。
「知りません。猫が喋ったのも初めてでした」
さっきのちゃちゃ丸という猫は、ハスキーで渋い年輩男性のような声だった。それはそれで魅力的ではあるのだが、他にも喋る猫がいるのならかわいい声の猫もいるはずだ。それについても詳しく知りたいのだが、愛先輩の話を途中で止める訳にはいかない。
「とりあえず、この世界には、様々なものが住んでいるという話から始めよう」
「様々なもの、ですか?」
「そう。人間はもちろん、猫やネズミ、草や木々など、様々だ。ただ、それだけではない。人間には見えていないものも住んでいる」
「それが、さっきの猫さんみたいな存在なんですか?」
「ちゃちゃ丸は姿だけなら他の人間にも見える。ただ、言葉は理解できない。喋る猫なんて人間には都合が悪いからな。そういったものは人間には見えないんだよ」
人間には都合が悪いもの……。確かに、喋る猫なんて、猫の研究をしている人なんかは卒倒しそうだ。
「他にはどんなのがいるんですか?」
「そうだな。幽霊はもちろん、精霊とか妖怪とか、あとは魔法とかもある」
「なんか、ファンタジーの世界みたいですね」
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「人間の想像力はそれほど豊かではない。想像できるものは、必ず実現できると言うが、実は逆なんだ」
「見えないけど、本当はいるってことですよね? そんなに見える人っているんですね」
「いや、見える人間が言いふらすことはない」
でも、それだと世間に広まることはないのではないのか。
その疑問を口にする前に、愛先輩は説明を続けた。
「見えないと言っても、認識ができていないだけなんだ。だから、厳密には見えている。想像の範囲、現実味のない空想ならば、認識できていなかったものも呼び起こせるという原理、らしい」
らしい、ということは、愛先輩も誰かに聞いた話なのだろう。
「それって、本当の話なんですか?」
純粋な私の疑問に、愛先輩は肩を竦めた。
「さあ。本当かどうかなんて分からないさ。ただ、私たちには他の人間には見えていないものがある。それは事実なのだから。話の正否なんて、どうでもいいことだろ」
そう言われると、私もさっきの話を信じるかどうかなんてどうでもいいことにするしかない。ただ、ファンタジーな世界観だったのに、急に現実的なことを言われると、夢を壊された気分になる。
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