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予知部と精霊探索
予知部と弱気な新入生 20
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そのまま、校内を愛先輩と歩いた。金魚の糞の精霊なんていう変なものに憑かれたくないのだが、今更、別行動が出来るわけもない。今の私に出来ることは、歩くことと考えること、そして、金魚の糞の精霊のような変なものに見入られないように祈ることだけだ。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、生徒の教室がある校舎とは別の校舎へと渡った。こちらは図書室がある校舎ではない三つ目の校舎だ。この校舎には、理科室や家庭科室、美術室や音楽室など、専用の教室が集まっている。入学したての生徒は、部活でもない限り、まず立ち寄らないような校舎になっている。
「こっちには、何の用事で?」
「おそらく、こっちだろうと思ってな」
「こっちに何が……。あぁ、そうか」
答えを聞く前に、予測できた。この校舎には、部活や授業でない限り近づく人はいない。つまり……。
「この学校で一番人気が少ない場所ってことですね」
「……。人気のない場所なら、さっきの自転車置き場の方が人気は少ないぞ」
「……そうでした」
私の予測なんて、所詮はこんなもの。特別な目が私にもあると言っても、愛先輩のような洞察力は持ち合わせていなかったようだ。
「落ち込み、考えるのをやめてしまってはそこまでだぞ」
落ち込む私に追い打ちをかけるようなセリフだが、声音は怒ったようなものでも見下すようなものでもない。
「人気が少ない場所というのは半分あっているんだ。あとは、それに加え、自転車置き場ではなく、ここであるべき理由。それを考えればいいだけだ」
愛先輩は私にヒントをくれているのだ。思考を止めて、答えを待っているだけでは成長できないから。
ならば、私は先輩の期待に答えなくてはならない。
「自転車置き場は、人が全くいない……訳ではなかったし。物がない……わけでもない。こことの違いは……外? つまり、室内でなければダメ? じゃあ何で室内に……」
そこまで呟いて、過去を振り返る。精霊の話。未来が見える話。ちゃちゃ丸さんの話。爽やか先輩の大畠先輩の話。予知部に来たときの話。
「物を盗む精霊……。なら、隠す場所が必要なんですね」
「それもあるが……。まあ、そこまで考えられたのなら、十分か」
私には一歩及ばなかったかと、残念な気持ちだ。
「正解はなんですか?」
「それは……。いや、話すよりも見た方が早い」
そう言って、愛先輩は目の前のドアを開けた。考えることに集中していたせいで気づかなかったが、廊下の突き当たりにある教室のドアに来ていた。ここが目的地なのだろうか。ドアの上には社会科室と書いてある。先輩が中へ入ったので、私も続いて部屋へと入った。そこには、神秘的な精霊たちが……なんてことはなく、数名の生徒がいた。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、生徒の教室がある校舎とは別の校舎へと渡った。こちらは図書室がある校舎ではない三つ目の校舎だ。この校舎には、理科室や家庭科室、美術室や音楽室など、専用の教室が集まっている。入学したての生徒は、部活でもない限り、まず立ち寄らないような校舎になっている。
「こっちには、何の用事で?」
「おそらく、こっちだろうと思ってな」
「こっちに何が……。あぁ、そうか」
答えを聞く前に、予測できた。この校舎には、部活や授業でない限り近づく人はいない。つまり……。
「この学校で一番人気が少ない場所ってことですね」
「……。人気のない場所なら、さっきの自転車置き場の方が人気は少ないぞ」
「……そうでした」
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「落ち込み、考えるのをやめてしまってはそこまでだぞ」
落ち込む私に追い打ちをかけるようなセリフだが、声音は怒ったようなものでも見下すようなものでもない。
「人気が少ない場所というのは半分あっているんだ。あとは、それに加え、自転車置き場ではなく、ここであるべき理由。それを考えればいいだけだ」
愛先輩は私にヒントをくれているのだ。思考を止めて、答えを待っているだけでは成長できないから。
ならば、私は先輩の期待に答えなくてはならない。
「自転車置き場は、人が全くいない……訳ではなかったし。物がない……わけでもない。こことの違いは……外? つまり、室内でなければダメ? じゃあ何で室内に……」
そこまで呟いて、過去を振り返る。精霊の話。未来が見える話。ちゃちゃ丸さんの話。爽やか先輩の大畠先輩の話。予知部に来たときの話。
「物を盗む精霊……。なら、隠す場所が必要なんですね」
「それもあるが……。まあ、そこまで考えられたのなら、十分か」
私には一歩及ばなかったかと、残念な気持ちだ。
「正解はなんですか?」
「それは……。いや、話すよりも見た方が早い」
そう言って、愛先輩は目の前のドアを開けた。考えることに集中していたせいで気づかなかったが、廊下の突き当たりにある教室のドアに来ていた。ここが目的地なのだろうか。ドアの上には社会科室と書いてある。先輩が中へ入ったので、私も続いて部屋へと入った。そこには、神秘的な精霊たちが……なんてことはなく、数名の生徒がいた。
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