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異世界転生者マリー編
第二部 1話 新たな混沌
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バベルと呼ばれていた地域は今や名も無い荒野と化していた。
激化する領土争いと獣人の蜂起、転生者からの報復を受け、色とりどりの草原も豊かな穀倉地帯も、今は見る影もない。
いくら広くとも魅力の無い土地を欲しがる者はおらず、領主の居ない空白地帯が続くだけだ。
「よう、どうだい調子は?」
「流石に獲物が減ってきた、そろそろ潮時かな」
荒れ果てたバベル城が見下ろす城下町。
強固な防壁に空いた大穴や、崩れたまま放置されている家々が混沌とした状況を表しているようだ。
多少の都市機能を残したこの町は今、新たな支配者により人狩りの貿易基地と化していた。
「なんて言いながらも捕まえてくるんだから偉いもんだよお前さんは」
「首輪を嫌った野良犬は、狩れなきゃ自分がくたばるからな」
外界と町を隔てる門の下、みすぼらしい姿の男二人が会話を続けている。
へこんだ兜を被り、赤黒い錆の浮かんだ槍を持つ衛兵と、ロープを手に、どこか虚ろな目をしている痩せこけた男。
ロープの先には若く美しい女性が二人縛られており、今後に絶望してか、俯いたまま声を殺して泣いている。
こんな環境にあっても血色の良い肌と艶のある髪をしているのは、この女性たちが転生者であるからに他ならない。
永遠に近い寿命に老いる事の無い体。
食事も排泄も必要としないその特異性が、今後は領主の暗い欲望を満たすために活かされる事だろう。
「領主様に会ってくか?」
「いや、いい。 悪魔に近づくとこっちまで悪魔になっちまう」
「何を今さら」
痩せた男は金を受け取ると衛兵に背を向けて、また荒野へと帰っていく。
受け取った金をどうしているのか。
衛兵はあの男に何度も大金を渡しているが、使っている所を見たことが無い。
何かに取り憑かれたように人を狩るその男の姿に、衛兵はとっくに悪魔の影を見ていた。
「ボス、入りますよ」
瓦礫の残る中庭から秘密の階段を降りた先、下水道の入り口から衛兵は声を掛ける。
水音だけが聞こえていた静かな下水道に男の声が響くと、少ししてああ、という地の底から聞こえてきたかのような低い声が返ってくる。
獣の唸り声のようにも聞こえるその声は、もう何度も聞いているはずの衛兵の背筋を冷たくさせた。
下水道に入る一歩目で、転生者の一人が膝をついて歩かなくなってしまった。
何かを察知したのか青白い顔のままやだやだと呟きながら首を横に振り続けている。
これから起こることを知っている衛兵は少し気の毒に思ったが、名前も知らない異世界人より自分の身が優先だ。
「ほら、歩け!」
声で威圧するも手は出さない。
いくら拘束されているとはいえ、転生者に触れることがどのような結果を招くかわからない。
聞く所によると、急に倒れた転生者を抱き起こそうとした前任者は正体不明の病に襲われ、三日と保たずに死んでしまったとか。
酒場でその噂を聞いて以来、衛兵はつまみ食いどころか触ることすらしなくなった。
「……あっ」
静かに俯いていた方の転生者が小さな悲鳴を上げ、その場に固まった。
目から光が消え、糸が切れた人形のように力無く腕を垂らしている。
泣きじゃくっていた方が慌てて顔を上げたが、その転生者もすぐに同じような状態になってしまった。
魔力の無い衛兵にはわからないが、この下水道からは転生者にのみ作用する特殊な魔力が溢れているらしい。
ボス曰く一時的に意志を奪い、操り人形のようにしてしまうものだそうだ。
二人の体が完全に動かなくなったのを確認すると、衛兵は二人の縄を解いて下水道から離れた。
少しして、ぐちゅぐちゅという不快な音と共に灰色のローブの男が現れる。
二メートルを超える巨躯とは不釣り合いな細い体をしており、まるで体全体で息をしているかのようにローブの中が不気味に蠢く。
不規則に隆起と収縮を繰り返すローブの中がどうなっているかなんて知りたくもない。
この男から漂ってくる肉が腐ったような臭いも、今すぐ鼻を取ってしまいたくなるくらい嫌いだ。
「じゃあボス、俺はこれで」
こちらに向いた双眸はフードで隠れていたためか深い闇そのもので、そこに本当に目があるのかすら疑わしい。
こちらに向けられたフードの奥の闇の底から何かが這い出してくるような気がして、衛兵は急いで背を向けると駆け足でその場を離れてしまった。
ここの新たな領主であり、人狩りのボスでもあるあの男。
金払いの良さと何一つルールを作らないところからある程度の信頼を得ているが、衛兵はあの男を一度たりともボスとして見ていない。
というより、痩せた男が言う通り、あの男は悪魔か何かで人では無い。
背後から迫りくる触手の群れの幻想を振り払うべく、衛兵は全力で城を出た。
少女が目を覚ますと、そこは地下牢の中だった。
肌に纏わりつくような湿気と生暖かな空気。
向かいの石壁から伸びた管からここが下水道だとわかったが、不思議と嫌な臭いはしてこない。
聞こえてくる水音も石に水滴が当たるような音で、ここがすでに下水道としての機能を失っているのがわかる。
水音に代わって聞こえてきたのは、誰かが啜り泣く音だ。
恐らく自分と近い年齢の、女性のもの。
鉄格子に張り付いて左右を見ると、同じような鉄格子が並んでいるのが見えた。
正面には枯れた水路と鉄格子がはめられた太い管が見えるが、管の中は真っ暗でその先がどうなっているかわからない。
音がする右の方を注意深く見てみると、この牢と同じように微かな灯りが揺れる牢が一つあった。
「誰か居るの?」
少女の声は震えていた。
静かな空間に声が反響し、また静寂が訪れる。
「誰か……」
「静かに!」
突然の怒声。
啜り泣く音とは逆の方向から聞こえてきた声もまた、同じくらいの年頃の女性の声だ。
少女が驚いて鉄格子から離れると少しして、ズルズルと何か水気のある物を引きずるような音が聞こえてきた。
ここから遠い、右側の奥。
穴が空いて、生ゴミが漏れてしまったゴミ袋を引きずるような、嫌悪感を覚える音。
熟れすぎた果物のような、濃厚な甘さとアルコールを感じる匂いが漂ってくる。
音は近づいてからしばらく止まった後、またズルズルと離れていった。
慌てて鉄格子へと戻り、左右を確認する。
啜り泣く音が聞こえてきた右の牢から、微かな灯りが消えていた。
少女は静かに鉄格子から離れると、置かれていたベッドの上で布団を被って丸くなった。
この世界に来て間もない少女だったが、今自分が置かれているのがどういう状況かわかってしまう。
知らない世界で目が覚めて、人攫いに捕まり、売られ、不気味な牢に入れられた。
この下水道にはぐちゃぐちゃの化け物が住んでいて、音を立てた人は消されてしまう。
悪夢のような状況に涙が溢れてきたが、もし泣けば次に消えるのは自分だ。
少女は歯を食いしばりながら静かに泣き、気がつくとそのまま眠ってしまっていた。
お腹も空かないし、トイレにも行きたくならないし、体は元気そのもの。
どれだけ経ったかわからない日数を牢屋で過ごしてきた少女は、自分の体が特別であることに少しずつ気付いていた。
微かな灯り以外は闇が広がっているだけだったここの空間も、神経を集中させれば少しずつ何かが見えてくる。
色のついたモヤのようなそれは緑と赤に分かれていて、灯りのついた牢からは緑、ぐちゃぐちゃと音がする方には赤が漂っている。
これは恐らくこの世界特有の物で、それを注意深く見ようとすればするほど頭の奥が痛んだ。
もう一つの発見は、この地下牢に思っていたよりたくさんの人が居たことだ。
モヤが見えるようになって初めてわかったのだが、灯りがついていない牢にも人が居る場合があるようで、左右に伸びる通路から見えるだけでもどうやら五人は居るらしい。
初日に一人が消えて以来五人の状態は変わらず、音を立てさえしなければ襲われることは無いのもわかってきた。
さらに数日が経ち、少女はモヤの正体が掴めてきた。
これは恐らく何かのエネルギーの集まりで、上手く使いこなせれば別のエネルギーに変換できる。
緑のモヤを指先に集めるようにして火をイメージすると、少女の指の先からライター程度の弱い火が伸びた。
「それ、魔法って言うんだよ」
突然耳元で聞こえた声に少女は驚き、声にならない小さな悲鳴を上げて布団から辺りを見渡す。
当然そこには誰の姿も無い。
しばらく困惑していると、続けて声が聞こえてきた。
「私はマナ。 貴女と同じ転生者だけど、ここでは先輩かな」
いつぶりに聞いたかもわからない優しげな人の声に、少女は自然と涙を流していた。
暗い通路の奥の方、緑のモヤの一つが穏やかな光を放っていた。
激化する領土争いと獣人の蜂起、転生者からの報復を受け、色とりどりの草原も豊かな穀倉地帯も、今は見る影もない。
いくら広くとも魅力の無い土地を欲しがる者はおらず、領主の居ない空白地帯が続くだけだ。
「よう、どうだい調子は?」
「流石に獲物が減ってきた、そろそろ潮時かな」
荒れ果てたバベル城が見下ろす城下町。
強固な防壁に空いた大穴や、崩れたまま放置されている家々が混沌とした状況を表しているようだ。
多少の都市機能を残したこの町は今、新たな支配者により人狩りの貿易基地と化していた。
「なんて言いながらも捕まえてくるんだから偉いもんだよお前さんは」
「首輪を嫌った野良犬は、狩れなきゃ自分がくたばるからな」
外界と町を隔てる門の下、みすぼらしい姿の男二人が会話を続けている。
へこんだ兜を被り、赤黒い錆の浮かんだ槍を持つ衛兵と、ロープを手に、どこか虚ろな目をしている痩せこけた男。
ロープの先には若く美しい女性が二人縛られており、今後に絶望してか、俯いたまま声を殺して泣いている。
こんな環境にあっても血色の良い肌と艶のある髪をしているのは、この女性たちが転生者であるからに他ならない。
永遠に近い寿命に老いる事の無い体。
食事も排泄も必要としないその特異性が、今後は領主の暗い欲望を満たすために活かされる事だろう。
「領主様に会ってくか?」
「いや、いい。 悪魔に近づくとこっちまで悪魔になっちまう」
「何を今さら」
痩せた男は金を受け取ると衛兵に背を向けて、また荒野へと帰っていく。
受け取った金をどうしているのか。
衛兵はあの男に何度も大金を渡しているが、使っている所を見たことが無い。
何かに取り憑かれたように人を狩るその男の姿に、衛兵はとっくに悪魔の影を見ていた。
「ボス、入りますよ」
瓦礫の残る中庭から秘密の階段を降りた先、下水道の入り口から衛兵は声を掛ける。
水音だけが聞こえていた静かな下水道に男の声が響くと、少ししてああ、という地の底から聞こえてきたかのような低い声が返ってくる。
獣の唸り声のようにも聞こえるその声は、もう何度も聞いているはずの衛兵の背筋を冷たくさせた。
下水道に入る一歩目で、転生者の一人が膝をついて歩かなくなってしまった。
何かを察知したのか青白い顔のままやだやだと呟きながら首を横に振り続けている。
これから起こることを知っている衛兵は少し気の毒に思ったが、名前も知らない異世界人より自分の身が優先だ。
「ほら、歩け!」
声で威圧するも手は出さない。
いくら拘束されているとはいえ、転生者に触れることがどのような結果を招くかわからない。
聞く所によると、急に倒れた転生者を抱き起こそうとした前任者は正体不明の病に襲われ、三日と保たずに死んでしまったとか。
酒場でその噂を聞いて以来、衛兵はつまみ食いどころか触ることすらしなくなった。
「……あっ」
静かに俯いていた方の転生者が小さな悲鳴を上げ、その場に固まった。
目から光が消え、糸が切れた人形のように力無く腕を垂らしている。
泣きじゃくっていた方が慌てて顔を上げたが、その転生者もすぐに同じような状態になってしまった。
魔力の無い衛兵にはわからないが、この下水道からは転生者にのみ作用する特殊な魔力が溢れているらしい。
ボス曰く一時的に意志を奪い、操り人形のようにしてしまうものだそうだ。
二人の体が完全に動かなくなったのを確認すると、衛兵は二人の縄を解いて下水道から離れた。
少しして、ぐちゅぐちゅという不快な音と共に灰色のローブの男が現れる。
二メートルを超える巨躯とは不釣り合いな細い体をしており、まるで体全体で息をしているかのようにローブの中が不気味に蠢く。
不規則に隆起と収縮を繰り返すローブの中がどうなっているかなんて知りたくもない。
この男から漂ってくる肉が腐ったような臭いも、今すぐ鼻を取ってしまいたくなるくらい嫌いだ。
「じゃあボス、俺はこれで」
こちらに向いた双眸はフードで隠れていたためか深い闇そのもので、そこに本当に目があるのかすら疑わしい。
こちらに向けられたフードの奥の闇の底から何かが這い出してくるような気がして、衛兵は急いで背を向けると駆け足でその場を離れてしまった。
ここの新たな領主であり、人狩りのボスでもあるあの男。
金払いの良さと何一つルールを作らないところからある程度の信頼を得ているが、衛兵はあの男を一度たりともボスとして見ていない。
というより、痩せた男が言う通り、あの男は悪魔か何かで人では無い。
背後から迫りくる触手の群れの幻想を振り払うべく、衛兵は全力で城を出た。
少女が目を覚ますと、そこは地下牢の中だった。
肌に纏わりつくような湿気と生暖かな空気。
向かいの石壁から伸びた管からここが下水道だとわかったが、不思議と嫌な臭いはしてこない。
聞こえてくる水音も石に水滴が当たるような音で、ここがすでに下水道としての機能を失っているのがわかる。
水音に代わって聞こえてきたのは、誰かが啜り泣く音だ。
恐らく自分と近い年齢の、女性のもの。
鉄格子に張り付いて左右を見ると、同じような鉄格子が並んでいるのが見えた。
正面には枯れた水路と鉄格子がはめられた太い管が見えるが、管の中は真っ暗でその先がどうなっているかわからない。
音がする右の方を注意深く見てみると、この牢と同じように微かな灯りが揺れる牢が一つあった。
「誰か居るの?」
少女の声は震えていた。
静かな空間に声が反響し、また静寂が訪れる。
「誰か……」
「静かに!」
突然の怒声。
啜り泣く音とは逆の方向から聞こえてきた声もまた、同じくらいの年頃の女性の声だ。
少女が驚いて鉄格子から離れると少しして、ズルズルと何か水気のある物を引きずるような音が聞こえてきた。
ここから遠い、右側の奥。
穴が空いて、生ゴミが漏れてしまったゴミ袋を引きずるような、嫌悪感を覚える音。
熟れすぎた果物のような、濃厚な甘さとアルコールを感じる匂いが漂ってくる。
音は近づいてからしばらく止まった後、またズルズルと離れていった。
慌てて鉄格子へと戻り、左右を確認する。
啜り泣く音が聞こえてきた右の牢から、微かな灯りが消えていた。
少女は静かに鉄格子から離れると、置かれていたベッドの上で布団を被って丸くなった。
この世界に来て間もない少女だったが、今自分が置かれているのがどういう状況かわかってしまう。
知らない世界で目が覚めて、人攫いに捕まり、売られ、不気味な牢に入れられた。
この下水道にはぐちゃぐちゃの化け物が住んでいて、音を立てた人は消されてしまう。
悪夢のような状況に涙が溢れてきたが、もし泣けば次に消えるのは自分だ。
少女は歯を食いしばりながら静かに泣き、気がつくとそのまま眠ってしまっていた。
お腹も空かないし、トイレにも行きたくならないし、体は元気そのもの。
どれだけ経ったかわからない日数を牢屋で過ごしてきた少女は、自分の体が特別であることに少しずつ気付いていた。
微かな灯り以外は闇が広がっているだけだったここの空間も、神経を集中させれば少しずつ何かが見えてくる。
色のついたモヤのようなそれは緑と赤に分かれていて、灯りのついた牢からは緑、ぐちゃぐちゃと音がする方には赤が漂っている。
これは恐らくこの世界特有の物で、それを注意深く見ようとすればするほど頭の奥が痛んだ。
もう一つの発見は、この地下牢に思っていたよりたくさんの人が居たことだ。
モヤが見えるようになって初めてわかったのだが、灯りがついていない牢にも人が居る場合があるようで、左右に伸びる通路から見えるだけでもどうやら五人は居るらしい。
初日に一人が消えて以来五人の状態は変わらず、音を立てさえしなければ襲われることは無いのもわかってきた。
さらに数日が経ち、少女はモヤの正体が掴めてきた。
これは恐らく何かのエネルギーの集まりで、上手く使いこなせれば別のエネルギーに変換できる。
緑のモヤを指先に集めるようにして火をイメージすると、少女の指の先からライター程度の弱い火が伸びた。
「それ、魔法って言うんだよ」
突然耳元で聞こえた声に少女は驚き、声にならない小さな悲鳴を上げて布団から辺りを見渡す。
当然そこには誰の姿も無い。
しばらく困惑していると、続けて声が聞こえてきた。
「私はマナ。 貴女と同じ転生者だけど、ここでは先輩かな」
いつぶりに聞いたかもわからない優しげな人の声に、少女は自然と涙を流していた。
暗い通路の奥の方、緑のモヤの一つが穏やかな光を放っていた。
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