148 / 182
魔法少女編
第5話 それぞれの欲望
しおりを挟む
魔法少女はとにかく儲かる。
民間となるとさらに顕著で、危険度によっては一回で百万円以上の稼ぎになる事だってある。
戦っている最中や接客中は怪我したり汚れる事もあるが、魔素を補充すればすぐに心身共に元通りだ。
そんな安全性もあって、魔法少女という職業は一定数の人気を得ていた。
「あっ♡ そこっ♡ もっと強くぅ♡」
緑の雑魚ゴブリンに組み敷かれ、のしかかられた状態のまま腰を打ちつけられている魔法少女。
自らゴブリンの腰に足を回して懇願し、愛おしそうな視線を向けているのはマゼンタだ。
マゼンタの武器は毒であり、毒に触れた相手はもちろん、自身に触れた相手は瞬時に毒殺出来る。
そうしないのは、彼女の性癖によるものだった。
本名、あざみ。
有名進学校に通うお嬢様で、名家の出身。
人のためになれるならと、検査により適性があると分かり次第魔法少女になった志願者の一人。
はじめこそ真面目に魔物を倒していたが、今や別人のようになってしまった。
「あっ♡ くるっ♡ ナカにっ♡ 全部ナカに♡ はぁぁぁぁぁん♡」
恍惚の表情を浮かべながらゴブリンを抱きしめると、精液が子宮口に叩きつけられる感覚に身を震わせて悦ぶ。
あざみは魔法少女の無敵の体を有効活用し、あらゆる魔物との交尾を愉しんでいた。
満足そうな顔をしたゴブリンに向かって唇を突き出し、舌を伸ばしてキスをせがむ。
ゴブリンが長い舌を絡ませると、あざみは蕩けた顔をゴブリンに向けて嬉しそうに笑った。
唇を離したゴブリンが視線を下に向け、垂れ下がり、残った精液を滴らせるイチモツを突き出す。
あざみは小さく頷くと、嬉しそうにイチモツを口に含んだ。
こびりついた精液を綺麗に舐め取りながら、精管に残った精液まで啜り上げる。
その刺激に再びイチモツを怒張させたゴブリンがあざみの長い髪を掴み、乱暴に前後させた。
熱い肉棒が波打ちながら喉奥を打ちつける快感に、あざみは愛液を垂らしながら恍惚の表情を浮かべる。
イチモツが膨れ上がった瞬間に精巣に手をやると、射精に合わせて優しく中身を絞り出した。
びちゃびちゃと音を立ててあざみの小さな口から精液が溢れる。
新鮮な白い精液を口元から垂らし、微笑む姿はとても淫靡に映る。
ゴブリンは衝動を抑えきれなくなったのかまたあざみを押し倒し、濡れそぼった秘部に硬いイチモツを打ちつける。
それをゴブリンが飽きるまで何度も何度も繰り返し、あざみはようやく解放された。
「随分勝手な話ですよね」
あざみのもとに国からの依頼が入ったのはその日の夜。
毒の能力を使い、ゴブリンの群れを殲滅して欲しいとの事だった。
あざみはそれに腹を立て、お断りのメールを送ろうとしている。
「あざみ、さすがにそれはまずいって。 ゴブリンたちとお楽しみできるのもあざみの戦力あってなんだからさぁ」
それをなだめるのは泉。
ワルプルギスでは珍しい優等生で、魔物の討伐依頼もそっちの依頼も、出来る範囲でのらりくらりとこなしてきた実力派だ。
ワルプルギスの中では一番の年長者なのだが、魔法少女になるのが早かったため見た目は若い。
「でも、好きにして良いって言ったのはスタッフたちですよ?」
「そりゃそうだけど、私らが倒さなきゃ一般人が困っちゃうし、あざみが倒してくれなきゃ私が頑張らないといけないからさぁ」
そう言われ、あざみは押し黙った。
持ち前の正義感と、泉への義理が不満を押し殺す。
魔法少女を物扱いする国は許せないが、個人の感情より優先すべき事があるのも確かだ。
難しい顔をするあざみに、泉は一つ提案をした。
「駅前のあのケーキ屋のスイーツフェス券。 実はペアチケットがあるんだよねぇ」
「任せてください!」
即決だった。
あざみの中の優先順位では一位がスイーツ、二位が快感だ。
スイーツのためならゴブリン討伐など朝飯前で、個人の感情などゴミと同じだ。
あざみは嬉しそうに泉の手を握ると、約束ですよ、と釘を刺して帰っていった。
その日、ゴブリンたちは目を輝かせていた。
目の前に現れた魔法少女があざみだと気づいたからだ。
多少の知能を持つゴブリン種は戦った魔法少女を記憶していて、あざみの事は都合の良い性処理要員として記憶している。
今日も自ら犯されにやって来たと、期待からすでにイチモツを膨らませていた。
異変が起きたのはすぐその後。
先頭を歩いていた一匹の頭が風船のように膨らんで弾け飛んだ。
残った頭蓋骨から白い綿毛のような胞子が飛び散り、それに触れたゴブリンもまた同じように破裂した。
それがゴブリンにのみ寄生する毒性植物だと気づいた時にはもう遅く、数十頭の群れはあっという間に骸と化していた。
「これで終わりですか?」
あざみが着物のようなコスチュームの裾を直しながら倒れたゴブリンたちに憐れみの目を向ける。
異世界からやってきたゴブリンたちはたしかに人を襲うが、男に対しては自衛のため、女に対してはその抑えきれない性欲のために襲うだけだ。
女を襲う前に適切な魔法少女をあてがえば、ゴブリンたちは誰も襲うこと無く元の世界へと帰っていく。
それを知ったあざみは、自ら喜んで体を差し出すことでゴブリンたちを救っていた。
ピピッと音がして、バイザーに完了の文字が浮かぶ。
どこか悲しげな目をしたあざみは、コスチュームを翻しながら帰路についた。
あざみははじめこそマゼンタと呼ばれていたが、途中でコードネームが変わっている。
新しい名前はペイルライダー。
黙示録の第四の騎士の名で、もしあざみが本気になれば魔法少女以外の生命体を全て毒殺出来る事からその名がつけられた。
国は秘密裏にあざみの暗殺計画を遂行中であり、現在は魔法少女という存在の研究とあざみを殺し得る魔法少女の探索を行っている。
この事実はあざみ本人はもちろん、ワルプルギスのスタッフにも秘密にされている。
そんなあざみが魔物との情事にふけってくれているのは国としても僥倖であり、歓迎すべき事だ。
あざみの毒のサンプルを回収し終えた研究員が戻ってくる。
定期的なサンプル採集により得られるのはあざみが全能力を解放した場合の影響範囲とその威力の予測データであり、これを更新することによって有事の際に何人まで救えるかがわかるのだ。
普段のあざみは見た目通りの女学生で、スイーツや可愛いものを好む一般人だ。
友達と一緒に勉学に励みながら青春を謳歌し、将来を思い悩む。
成長の止まった体を受け入れてはいるが、その実感が湧くのはこれからだろう。
多くの魔法少女の行く末を見てきた泉は、これからがあざみの将来を左右すると読んでいる。
魔物から与えられる快感に飽き、周囲から置いていかれる自分に気づいた時、あざみがどんな選択をするのか。
その恐ろしさを考えるたび、泉は自らの責任に押しつぶされそうになっていた。
民間となるとさらに顕著で、危険度によっては一回で百万円以上の稼ぎになる事だってある。
戦っている最中や接客中は怪我したり汚れる事もあるが、魔素を補充すればすぐに心身共に元通りだ。
そんな安全性もあって、魔法少女という職業は一定数の人気を得ていた。
「あっ♡ そこっ♡ もっと強くぅ♡」
緑の雑魚ゴブリンに組み敷かれ、のしかかられた状態のまま腰を打ちつけられている魔法少女。
自らゴブリンの腰に足を回して懇願し、愛おしそうな視線を向けているのはマゼンタだ。
マゼンタの武器は毒であり、毒に触れた相手はもちろん、自身に触れた相手は瞬時に毒殺出来る。
そうしないのは、彼女の性癖によるものだった。
本名、あざみ。
有名進学校に通うお嬢様で、名家の出身。
人のためになれるならと、検査により適性があると分かり次第魔法少女になった志願者の一人。
はじめこそ真面目に魔物を倒していたが、今や別人のようになってしまった。
「あっ♡ くるっ♡ ナカにっ♡ 全部ナカに♡ はぁぁぁぁぁん♡」
恍惚の表情を浮かべながらゴブリンを抱きしめると、精液が子宮口に叩きつけられる感覚に身を震わせて悦ぶ。
あざみは魔法少女の無敵の体を有効活用し、あらゆる魔物との交尾を愉しんでいた。
満足そうな顔をしたゴブリンに向かって唇を突き出し、舌を伸ばしてキスをせがむ。
ゴブリンが長い舌を絡ませると、あざみは蕩けた顔をゴブリンに向けて嬉しそうに笑った。
唇を離したゴブリンが視線を下に向け、垂れ下がり、残った精液を滴らせるイチモツを突き出す。
あざみは小さく頷くと、嬉しそうにイチモツを口に含んだ。
こびりついた精液を綺麗に舐め取りながら、精管に残った精液まで啜り上げる。
その刺激に再びイチモツを怒張させたゴブリンがあざみの長い髪を掴み、乱暴に前後させた。
熱い肉棒が波打ちながら喉奥を打ちつける快感に、あざみは愛液を垂らしながら恍惚の表情を浮かべる。
イチモツが膨れ上がった瞬間に精巣に手をやると、射精に合わせて優しく中身を絞り出した。
びちゃびちゃと音を立ててあざみの小さな口から精液が溢れる。
新鮮な白い精液を口元から垂らし、微笑む姿はとても淫靡に映る。
ゴブリンは衝動を抑えきれなくなったのかまたあざみを押し倒し、濡れそぼった秘部に硬いイチモツを打ちつける。
それをゴブリンが飽きるまで何度も何度も繰り返し、あざみはようやく解放された。
「随分勝手な話ですよね」
あざみのもとに国からの依頼が入ったのはその日の夜。
毒の能力を使い、ゴブリンの群れを殲滅して欲しいとの事だった。
あざみはそれに腹を立て、お断りのメールを送ろうとしている。
「あざみ、さすがにそれはまずいって。 ゴブリンたちとお楽しみできるのもあざみの戦力あってなんだからさぁ」
それをなだめるのは泉。
ワルプルギスでは珍しい優等生で、魔物の討伐依頼もそっちの依頼も、出来る範囲でのらりくらりとこなしてきた実力派だ。
ワルプルギスの中では一番の年長者なのだが、魔法少女になるのが早かったため見た目は若い。
「でも、好きにして良いって言ったのはスタッフたちですよ?」
「そりゃそうだけど、私らが倒さなきゃ一般人が困っちゃうし、あざみが倒してくれなきゃ私が頑張らないといけないからさぁ」
そう言われ、あざみは押し黙った。
持ち前の正義感と、泉への義理が不満を押し殺す。
魔法少女を物扱いする国は許せないが、個人の感情より優先すべき事があるのも確かだ。
難しい顔をするあざみに、泉は一つ提案をした。
「駅前のあのケーキ屋のスイーツフェス券。 実はペアチケットがあるんだよねぇ」
「任せてください!」
即決だった。
あざみの中の優先順位では一位がスイーツ、二位が快感だ。
スイーツのためならゴブリン討伐など朝飯前で、個人の感情などゴミと同じだ。
あざみは嬉しそうに泉の手を握ると、約束ですよ、と釘を刺して帰っていった。
その日、ゴブリンたちは目を輝かせていた。
目の前に現れた魔法少女があざみだと気づいたからだ。
多少の知能を持つゴブリン種は戦った魔法少女を記憶していて、あざみの事は都合の良い性処理要員として記憶している。
今日も自ら犯されにやって来たと、期待からすでにイチモツを膨らませていた。
異変が起きたのはすぐその後。
先頭を歩いていた一匹の頭が風船のように膨らんで弾け飛んだ。
残った頭蓋骨から白い綿毛のような胞子が飛び散り、それに触れたゴブリンもまた同じように破裂した。
それがゴブリンにのみ寄生する毒性植物だと気づいた時にはもう遅く、数十頭の群れはあっという間に骸と化していた。
「これで終わりですか?」
あざみが着物のようなコスチュームの裾を直しながら倒れたゴブリンたちに憐れみの目を向ける。
異世界からやってきたゴブリンたちはたしかに人を襲うが、男に対しては自衛のため、女に対してはその抑えきれない性欲のために襲うだけだ。
女を襲う前に適切な魔法少女をあてがえば、ゴブリンたちは誰も襲うこと無く元の世界へと帰っていく。
それを知ったあざみは、自ら喜んで体を差し出すことでゴブリンたちを救っていた。
ピピッと音がして、バイザーに完了の文字が浮かぶ。
どこか悲しげな目をしたあざみは、コスチュームを翻しながら帰路についた。
あざみははじめこそマゼンタと呼ばれていたが、途中でコードネームが変わっている。
新しい名前はペイルライダー。
黙示録の第四の騎士の名で、もしあざみが本気になれば魔法少女以外の生命体を全て毒殺出来る事からその名がつけられた。
国は秘密裏にあざみの暗殺計画を遂行中であり、現在は魔法少女という存在の研究とあざみを殺し得る魔法少女の探索を行っている。
この事実はあざみ本人はもちろん、ワルプルギスのスタッフにも秘密にされている。
そんなあざみが魔物との情事にふけってくれているのは国としても僥倖であり、歓迎すべき事だ。
あざみの毒のサンプルを回収し終えた研究員が戻ってくる。
定期的なサンプル採集により得られるのはあざみが全能力を解放した場合の影響範囲とその威力の予測データであり、これを更新することによって有事の際に何人まで救えるかがわかるのだ。
普段のあざみは見た目通りの女学生で、スイーツや可愛いものを好む一般人だ。
友達と一緒に勉学に励みながら青春を謳歌し、将来を思い悩む。
成長の止まった体を受け入れてはいるが、その実感が湧くのはこれからだろう。
多くの魔法少女の行く末を見てきた泉は、これからがあざみの将来を左右すると読んでいる。
魔物から与えられる快感に飽き、周囲から置いていかれる自分に気づいた時、あざみがどんな選択をするのか。
その恐ろしさを考えるたび、泉は自らの責任に押しつぶされそうになっていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる