『R18』バッドエンドテラリウム

Arreis(アレイス)

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魔法少女編

特別話 魔物対策講座2

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 「あー、この魔物は美空ちゃんなら楽勝かな」
 「これって、サキュバスハンドですよね」

 サキュバスハンド。
 魔力を吸収する淫魔の手だけが具現化した魔物で、体が魔力で出来ている非実体系。
 肉弾戦を主体とする美空には天敵に思えるが、涼子は楽勝だと踏んでいる。
 獲物を見つけたサキュバスハンドが二人の体に殺到し愛撫を開始する。
 実体のない体は服をすり抜け、乳房を直接揉み上げる。
 ねちっこい、いたぶるような手つきに、美空はつい首を傾げた。

 「全然気持ちよく無い?」
 「やっぱりね。 あざみと比べたらこんなの子供のいたずらだから」

 そういう涼子も全く気持ちいい素振りを見せず、好き勝手している手をあっさり掴むと地面に叩きつけ踏み潰してしまった。
 けろっとした顔の美空も同じように手のひらを魔力で覆って手を掴み、そのまま紙を丸めるようにぐちゃぐちゃにする。
 魔物対策講座を始めて以来の、対策の要らない魔物だった。

 「たぶんだけど、あざみ、本物の淫魔よりエッチうまいよ」
 「そんなにですか……?」
 「前にちょっと遊んだんだけど、あっさりイかされたもん、私」
 「私も毎回そんな感じです……」

 話していてあざみが末恐ろしくなってくる。
 淫魔とあざみがもし戦ったらどうなってしまうのか。
 そんな想像をしながら、二人は予定よりはるかに早い帰路についた。


 「次もまた手ですか?」
 「いや、これはインキュバスパーツ。 始めは手だけだけど、捕まると色んなパーツが出てくる」

 確かに、よく見るとサキュバスハンドよりも大きく指が太い。
 筋張った感じも、男性のものと思えば納得だ。

 「こいつらには気をつけて、もし捕まったら絶対犯されるから」
 「捕まったら負けって事ですか?」
 「ううん、犯されながら反撃する。 一番の弱点が体の中にあるんだから、スライムの時みたいに切っちゃえば良いよ」

 そう言うなり、涼子はあっさりインキュバスパーツに捕まった。

 「そんな、わざわざ犯されなくても!」
 「大丈夫大丈夫、慣れっこだから」

 サキュバスハンドと同じように無数の手が現れ、涼子の体の自由を奪いながら愛撫をする。
 拙い手つきも同じだが、しばらくすると半透明の舌が現れた。
 舌は迷うこと無く秘部へと到達し、形を確かめるようにねっとりと割れ目をなぞる。
 ぞくぞくするような感覚が背中を走ったが涼子はまだ余裕そうだ。
 次に現れた舌は口を目指し、閉じた上から口内を犯す。
 無理やり舌が絡み取られ、隅々まで舐め回される。
 あまりにもしつこいその責めに、涼子の体は自然と受け入れる準備を始めてしまう。

 「んっ……くっ……」
 「あの、危なかったら言ってください! なんとか助けますから!」

 心配する美空の声に親指を立てて応える。
 まるでマーキングするかのような長い長いキスの後、本命ともいえる男性器が姿を現した。

 「え……こんな、大きい……」

 腕ほどの太さのあるゴブリンの物より一回り大きい、赤黒く血走った男性器。
 見るからに凶悪そうなそれは両手両足を開かせれ宙に浮いた涼子の秘部を目指してゆっくりと進み、その大きく膨らんだ亀頭をわざと意識させるように秘部へと押しつけた。
 無理やり入れば裂けてしまいそうなそのサイズに美空は怯えている。
 しかしそれでも震える手をぎゅっと握って拳を作り、合図があればすぐに殴りかかれるよう準備している。
 今か今かと心配して見つめる美空をよそに、涼子は余裕そうな表情をしている。
 そして亀頭がしっかりと入り口を捉えると、みちみちと音を立ててすっぽりとナカに収まってしまった。
 下腹部の圧迫感と無理やり押し広げられる痛みで快感より吐き気がこみ上げてくる。
 ねっとりとした責めは継続しており、そのままゆっくりと男根を最奥へと進め、形を覚えさせるように壁に押しつける。
 内臓を押しやられるような感覚は不快だが、インキュバスパーツの持つ催淫効果のある魔力が体内から浸透する。
 圧迫感が徐々に快感に変わり、充足感を与えてくる。
 ヒダを一枚一枚確かめるようにゆっくりと入り口まで戻った男根が、さらにゆっくりと最奥へと到達する。
 腰をがっちりと固定され、快感を逃がすことが出来ない。
 お腹のあたりをリズミカルにとんとんと叩いて子宮を外から刺激しながら、焦らすような極低速のピストン運動が繰り返される。
 突く場所を微妙に変えながら、涼子の弱点を探っていく。
 ザラザラとした部分がカリ首に抉られたその時、涼子は軽い絶頂を迎えた。

 「んっ♡ ふぅ……」
 「涼子さん! 大丈夫ですか!」

 直後、ナカを責めていたはずの男性器が消えた。
 美空に言った通り透明な魔力の壁をハサミに変え、男性器を根元から切断したのだ。
 射精のタイミングを探っていた精液が爆発するかのように放出され、涼子のナカを満たしていく。
 一瞬だけ妊婦のように膨らんだ涼子の腹部はすぐに元に戻っていた。

 「……はぁ。 精液も元は魔力だから、魔法少女にとっては補給と同じかな。 癖になっちゃう魔法少女も多いから、気をつけてね」
 「あ……はい、気をつけます」

 汗に濡れた髪と上気し赤く染まった頬が妙に色っぽい。
 開かれた秘部からは微かに愛液が溢れ、甘い香りを放っている。
 美空にとってはインキュバスパーツより、今の涼子の方が魅力的だ。

 「うるさい先輩を先に堕としておこうって?」
 「そんなまさか。 ただ、綺麗だな、って」
 「ここじゃ背中ケガしちゃうから、またあの部屋でね」
 「あの……少しだけ……ダメですか」
 「んっ……まだ返事してないんだけど」
 「ごめんなさい、私……」

 美空は余裕のない目をしていた。
 色欲に駆られた、必死な顔。
 慣れない魔力にあてられたのか、気がつくと涼子を組み敷いていた。

 「魔法少女を襲う時はどうするか、覚えてる?」
 「イかせて、魔力を奪う」
 「正解。 やってみて」

 美空の技術は本物だ。
 サキュバスハンドやインキュバスパーツなんて比にならない。
 インキュバスパーツが探し当てた弱点を的確に責め立てながら、首筋や耳に歯を沿わせる。
 頸動脈に触れる犬歯の鋭い感触が、生き物が本能として持つ獣の繁殖行為を思い出させる。
 インキュバスパーツに散々焦らされた涼子の体は、すんなりと美空を受け入れた。

 「んっ♡ もう弱点知られちゃった?」
 「ここ、ですよね」
 「んんんっ♡ これはもう、本当に勝てないかも」

 涼子の手が優しく美空の髪を撫でる。
 受け入れられている事が嬉しくなって、美空は自分の全力をもってその期待に応えようとする。
 蕩けきった涼子のナカに、硬い何かが入ってくる。

 「あっ♡ 美空ちゃん、これぇっ♡」
 「魔力操作、こういう事も出来るんですね」

 魔力により作られた可愛らしい男根が涼子のナカを満たしていく。
 つるりとした表面は滑らかで、風船のように膨らんでナカをぴったりと満たしてしまう。
 ディテールの甘さは単に経験不足からくるものだが、それ故涼子の警戒心が働かなかった。

 「んっ♡ これ、やばっ♡ ナカにぴったり貼りついてっ♡」
 「このままこうしたら……」
 「あ……はっ……あぁぁぁぁ♡」

 スライムに魔力を吸われたあの感覚を思い出し、美空は作り出した男根から愛液ごと涼子の魔力を吸い上げる。
 ポンプ状に変化した男根の先端がぎゅぽぎゅぽと音を立ていた。
 魔力の抜ける脱力感とナカで蠕動するポンプの動きに、涼子はなすすべなく絶頂を迎える。
 先輩らしく取り繕う暇もない純粋な絶頂。
 恥ずかしさから顔を覆っていた両手も払い除けられ、恋人繋ぎでぎゅっと握り込まれたまま地面へと押し付けられてしまった。

 「私のこと……ほんとに堕とそうとしてるでしょ」
 「はい……もう、我慢できません」

 美空は自分の暗い欲望に屈してしまった。
 このまま涼子を自分の物にして、このままずっと体を重ねていたい。
 その綺麗なターコイズブルーの瞳に他の人が映らないように、ひとときも傍を離れられないように。
 尊敬する先輩の乱れる姿は官能的で、見ているだけで劣情がとめどなく溢れてくる。
 このまま犯し、穢し、自分でいっぱいにしてやりたい。
 他の全てを押し出して、自分だけに。
 吸い尽くす勢いで吸収していた魔力が暴走し、疑似精液となって涼子のナカに放たれる。

 「く……んぁぁぁっっ♡」

 仰け反る体を抱きしめて、舌を絡める。
 終わらない射精が涼子の腹部を膨れ上がらせ、溢れた魔力がどぼどぼと床に落ちて水跡を残す。
 甘い花の香りに包まれながら、永遠に思えるほどの長い快感に身を委ねる。
 長い、長い射精が終わった時、美空の魔力は完全に空になっていた。

 「魔力を奪えって言ったのに全部出すなんてね」

 ヒビが入り朽ち始めた美空の体を抱き起こすと、涼子はそっと唇を重ねる。
 流し込まれる魔力を喉を微かに鳴らしながらこくこくと飲み干して、美空はこの上なく幸せそうな寝顔で眠っていた。
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