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魔法少女編
第23話 上に立つもの
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しばらく時間を過ごし、あっという間に閉店時間がやってきた。
店内には竜胆とスノーホワイトふたりきり。
弾む会話は終わりが見えず、とても語りきれそうに無い。
「竜胆さん、お時間、まだありますか?」
「時間はあるけど、あんまり居ちゃ邪魔だろ?」
「そんな。 良かったら、もう少しお話しませんか?」
竜胆の左手をそっと両手が包み込む。
冷たい、その体温。
月白もいつも手が冷たくて、冷血人間とからかった事もあった。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「ではこちらに」
スノーホワイトがあのVIPルームに入ろうとする。
竜胆は思わず、足がすくんでしまった。
あの扉を見るだけで、あざみとの一夜が鮮明に思い出される。
強烈な快感はトラウマになり、知らない自分に体を支配されてしまうような恐怖と、快感に堕ちる期待が心の奥の方からやってくる。
「そんなに身構えないでください、変な事はしませんから」
冗談めかして笑うスノーホワイト。
もしその変な事になった時、自分はあの月白を抱くのだろうか。
再び出会えた喜びと罪悪感、恐怖と期待の間で板挟みになり、竜胆は自分がわからなくなる。
そんな竜胆の手を引いてスノーホワイトは部屋に入ると、ベッドの上に腰掛けた。
ほんの一週間前、竜胆はここでよがり狂っていた。
ベッドに水たまりが出来るほどイかされ続け、快感に支配される悦びを知ってしまった。
「ほら、トランポリンみたいで面白いですよ、すごいでしょ?」
ベッドの上で無邪気に跳ねるスノーホワイト。
ベッドの軋む音を聞くたび、体の奥で何かが震える。
「……ああ、そうだな。 何が入ってんだろ」
「たしか、疑似スライム? って言ってました」
「大丈夫なのか、それ」
竜胆はスカートを履いていない事に感謝した。
部屋に入った直後からあそこから太ももに伝う液体の感触を感じている。
もしそれがバレたなら、スノーホワイトはどんな反応をするだろう。
「ちょっとやそっとじゃ破れないって言ってましたよ、ほら」
スノーホワイトが膝を抱え、ベッドの上で跳ねる。
白いスカートがふわりと浮かび、自然と中に視線が向く。
肌の色に似た純白のレースのショーツが目に入り、竜胆は咄嗟に目を背けた。
「あんま動くと見えるぞ」
「女同士なのに、そんなに気になります?」
スノーホワイトはいたずらっぽく笑うとスカートの端を掴み、挑発するようにたくし上げる。
月白には無かった一面に竜胆は困惑するも、視線は自然とそこへ向いてしまった。
「竜胆さんになら、良いですよ?」
「えっ?」
一瞬わけが分からず困惑する竜胆に、スノーホワイトはそっと肌を寄せた。
シャツのボタンを静かに外すと、白いレースの可愛らしい下着が現れる。
竜胆はそこから目を逸らすと、スノーホワイトをぎゅっと抱きしめた。
「その、色々合って気分じゃないんだ。 また次来た時に、改めて頼んでも良いか?」
「……わかりました」
わざと拗ねたようにしてスノーホワイトが離れる。
柔らかく温かい抱き心地は明らかに月白とは違っていた。
あの頃の月白は病的なほどがりがりで、ほとんど骨と皮だけになっていた。
それに比べてスノーホワイトは健康的な体つきで、血色の良い肌からも心身ともに充実しているのがわかる。
もしあの頃にちゃんと接していれば、月白もスノーホワイトのように明るく笑えていたのだろうか。
その後も他愛のない会話をして、別々にお風呂に入ってから話し疲れて寝てしまうまで話し続けた。
コンビニの新しいスイーツの事、デパートのコスメがやたら高くなった事、胸のサイズが小さすぎると可愛い下着が選べない事。
青春時代を取り戻すかのような話は話題が尽きず、それらを聞く度に竜胆は心が痛んでいた。
「ふわぁっ……おはようございます」
「おはよ、朝ごはん、トーストと目玉焼きで良いか?」
「え、ありがとうございます……って、目玉焼き両面焼きじゃないですか! どうして私の好みがわかるんですか?」
「んー……なんとなく? そう顔に書いてあったから」
「ココナッツミルクタピオカ、目玉焼き両面焼き、って? ふふっ、そういう事にしときますね」
スノーホワイトは朝イチから涼しく笑うとパジャマのまま席につき、朝食を食べ始める。
あざみと居る時は目に入らなかったが、このVIPルームはもはやホテルに近い。
調理用の設備に洗濯機、乾燥機に食器棚まで。
上手く隠されているだけで、生活するのには困らないだろう。
性的サービスに使うだけの部屋にはおおよそ似つかわしくない設備を竜胆は怪しんだが、その理由については特に気にしなかった。
「ご馳走様でした。 今日は、どうします?」
「さすがに帰らないと、仕事だ」
「なら仕方ないですね。 また次に会えるの、楽しみにしてますね」
「ああ、絶対来るよ」
VIPルームを出る竜胆に手を振って、スノーホワイトは見送った。
部屋を出た竜胆を待ち構えていたのは、泉だった。
「いくらだ?」
「お金は要りませんよ、竜胆さん」
前回のやり取りはメールで行い、顔を見せてはいない。
スノーホワイトと話している時もこの魔法少女は居なかったはずだ。
あざみが口外していないと信じるなら、この魔法少女は上と関わりのある人物だということになり、自ずと答えは絞られる。
「泉か?」
「そうです。 どうぞこちらへ」
VIPルームの隣にある備品室。
ごちゃごちゃと物が置かれたそこは狭く、二人で入るのがやっとだ。
「どうしてこんなところに……」
泉が何かしら手を動かすと、物でいっぱいの棚が横に大きくスライドし、隠し部屋が現れる。
ランタンの灯りに照らされたそこには、アルファベット別に分けられた大量の資料と小さな机が用意されていた。
「どうぞ」
言われるがまま部屋に入り、席に着く。
大量の資料の他には暗証番号を入力する装置がつけられた、堅牢な縦長の金属ケースが置かれている。
その中身を気になるが、やはり一番はこの資料の山だ。
ここまで厳重に保管されているとなると、中はこの店の顧客リストかあるいは。
「お察しの通り、スノーホワイトはあの月白です」
「……やっぱりな」
泉がSの棚から取り出したのは月白の資料。
国に属し、チームワンで魔物と戦っていた時期からワルプルギスに流れ着くまでのほとんどがそのバインダーには記録されていた。
泉が指さしたのは最後の記述。
記憶操作の痕跡あり。
隊を抜ける魔法少女に記憶操作がされるのは通例だが、それを知る者は少ない。
「その通り。 国は抜ける魔法少女の記憶を消している」
「貴女の隊を離れてから記憶が消されるまでの間、何が行われていたと思います?」
「っ……」
そんな事、考えたくもない。
月白はいわゆる綺麗どころで、お偉い様方からも人気があった。
その月白を好きに出来る時間があったなら、どうなるかは火を見るよりも明らかだ。
「何があったか、わかってるのか?」
「はい、本人を眠らせて、記憶操作の逆処理を行いました」
「月白に影響は?」
「ありません、忘れたままです」
竜胆はほっと胸を撫で下ろす。
もし興味本位で記憶を呼び起こし、月白を再び傷つけていたら、こいつを殺さないといけないところだった。
息が詰まるほど張り詰めていた空気が緩む。
泉は資料を閉じると、竜胆を真っ直ぐに見据えた。
「私は、ワルプルギスのオーナーです。 竜胆さん、貴女からの推薦で、ワルプルギスを認定施設に加えて頂けませんか?」
認定施設。
民間でありながら国営と同じだけの裁量、権利を持つ特別な施設。
魔法少女に関する特別法で認められた特例中の特例で、認可された例は未だひとつも無い。
それに推薦しろなど、あまりにも非現実的な話だ。
「認定施設がひとつも無い事は知ってるな? 魔法少女を食いものにしてる現状を変えようとしたバカな首相が作るだけ作ってすぐに退陣させられた曰く付きのものだぞ? それに、そんな裁量が私にあるとでも……」
「セイラム幹部の首。 それで話はつくかと」
泉の目は真剣だ。
こんな世迷言を、絶対に成し遂げられると信じ切っている。
「なぜ認定施設を目指す?」
「今の、魔法少女の在り方を変えたいと思っています」
今の竜胆に、その言葉は効きすぎる。
魔法少女の現状がどんなものか、ここ一週間そこらで痛いほどわからされた。
「出来るのか?」
「そのためのワルプルギスです」
泉の差し出した資料にはワルプルギスに所属する魔法少女の情報が記されていた。
身寄りのない者、捨てられた者、国から流れて来た者。
みな、何かしら問題のある者ばかりだ。
「……そうか、あざみもあの胡蝶家の……」
「竜胆さん、国に正義があると、今でも胸を張って言えますか?」
「…………そう言われると弱いって顔に書いてあったか?」
「はい、はっきりと」
竜胆はあははと声を上げて笑うと、涼しい顔をして泉の手を握った。
店内には竜胆とスノーホワイトふたりきり。
弾む会話は終わりが見えず、とても語りきれそうに無い。
「竜胆さん、お時間、まだありますか?」
「時間はあるけど、あんまり居ちゃ邪魔だろ?」
「そんな。 良かったら、もう少しお話しませんか?」
竜胆の左手をそっと両手が包み込む。
冷たい、その体温。
月白もいつも手が冷たくて、冷血人間とからかった事もあった。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「ではこちらに」
スノーホワイトがあのVIPルームに入ろうとする。
竜胆は思わず、足がすくんでしまった。
あの扉を見るだけで、あざみとの一夜が鮮明に思い出される。
強烈な快感はトラウマになり、知らない自分に体を支配されてしまうような恐怖と、快感に堕ちる期待が心の奥の方からやってくる。
「そんなに身構えないでください、変な事はしませんから」
冗談めかして笑うスノーホワイト。
もしその変な事になった時、自分はあの月白を抱くのだろうか。
再び出会えた喜びと罪悪感、恐怖と期待の間で板挟みになり、竜胆は自分がわからなくなる。
そんな竜胆の手を引いてスノーホワイトは部屋に入ると、ベッドの上に腰掛けた。
ほんの一週間前、竜胆はここでよがり狂っていた。
ベッドに水たまりが出来るほどイかされ続け、快感に支配される悦びを知ってしまった。
「ほら、トランポリンみたいで面白いですよ、すごいでしょ?」
ベッドの上で無邪気に跳ねるスノーホワイト。
ベッドの軋む音を聞くたび、体の奥で何かが震える。
「……ああ、そうだな。 何が入ってんだろ」
「たしか、疑似スライム? って言ってました」
「大丈夫なのか、それ」
竜胆はスカートを履いていない事に感謝した。
部屋に入った直後からあそこから太ももに伝う液体の感触を感じている。
もしそれがバレたなら、スノーホワイトはどんな反応をするだろう。
「ちょっとやそっとじゃ破れないって言ってましたよ、ほら」
スノーホワイトが膝を抱え、ベッドの上で跳ねる。
白いスカートがふわりと浮かび、自然と中に視線が向く。
肌の色に似た純白のレースのショーツが目に入り、竜胆は咄嗟に目を背けた。
「あんま動くと見えるぞ」
「女同士なのに、そんなに気になります?」
スノーホワイトはいたずらっぽく笑うとスカートの端を掴み、挑発するようにたくし上げる。
月白には無かった一面に竜胆は困惑するも、視線は自然とそこへ向いてしまった。
「竜胆さんになら、良いですよ?」
「えっ?」
一瞬わけが分からず困惑する竜胆に、スノーホワイトはそっと肌を寄せた。
シャツのボタンを静かに外すと、白いレースの可愛らしい下着が現れる。
竜胆はそこから目を逸らすと、スノーホワイトをぎゅっと抱きしめた。
「その、色々合って気分じゃないんだ。 また次来た時に、改めて頼んでも良いか?」
「……わかりました」
わざと拗ねたようにしてスノーホワイトが離れる。
柔らかく温かい抱き心地は明らかに月白とは違っていた。
あの頃の月白は病的なほどがりがりで、ほとんど骨と皮だけになっていた。
それに比べてスノーホワイトは健康的な体つきで、血色の良い肌からも心身ともに充実しているのがわかる。
もしあの頃にちゃんと接していれば、月白もスノーホワイトのように明るく笑えていたのだろうか。
その後も他愛のない会話をして、別々にお風呂に入ってから話し疲れて寝てしまうまで話し続けた。
コンビニの新しいスイーツの事、デパートのコスメがやたら高くなった事、胸のサイズが小さすぎると可愛い下着が選べない事。
青春時代を取り戻すかのような話は話題が尽きず、それらを聞く度に竜胆は心が痛んでいた。
「ふわぁっ……おはようございます」
「おはよ、朝ごはん、トーストと目玉焼きで良いか?」
「え、ありがとうございます……って、目玉焼き両面焼きじゃないですか! どうして私の好みがわかるんですか?」
「んー……なんとなく? そう顔に書いてあったから」
「ココナッツミルクタピオカ、目玉焼き両面焼き、って? ふふっ、そういう事にしときますね」
スノーホワイトは朝イチから涼しく笑うとパジャマのまま席につき、朝食を食べ始める。
あざみと居る時は目に入らなかったが、このVIPルームはもはやホテルに近い。
調理用の設備に洗濯機、乾燥機に食器棚まで。
上手く隠されているだけで、生活するのには困らないだろう。
性的サービスに使うだけの部屋にはおおよそ似つかわしくない設備を竜胆は怪しんだが、その理由については特に気にしなかった。
「ご馳走様でした。 今日は、どうします?」
「さすがに帰らないと、仕事だ」
「なら仕方ないですね。 また次に会えるの、楽しみにしてますね」
「ああ、絶対来るよ」
VIPルームを出る竜胆に手を振って、スノーホワイトは見送った。
部屋を出た竜胆を待ち構えていたのは、泉だった。
「いくらだ?」
「お金は要りませんよ、竜胆さん」
前回のやり取りはメールで行い、顔を見せてはいない。
スノーホワイトと話している時もこの魔法少女は居なかったはずだ。
あざみが口外していないと信じるなら、この魔法少女は上と関わりのある人物だということになり、自ずと答えは絞られる。
「泉か?」
「そうです。 どうぞこちらへ」
VIPルームの隣にある備品室。
ごちゃごちゃと物が置かれたそこは狭く、二人で入るのがやっとだ。
「どうしてこんなところに……」
泉が何かしら手を動かすと、物でいっぱいの棚が横に大きくスライドし、隠し部屋が現れる。
ランタンの灯りに照らされたそこには、アルファベット別に分けられた大量の資料と小さな机が用意されていた。
「どうぞ」
言われるがまま部屋に入り、席に着く。
大量の資料の他には暗証番号を入力する装置がつけられた、堅牢な縦長の金属ケースが置かれている。
その中身を気になるが、やはり一番はこの資料の山だ。
ここまで厳重に保管されているとなると、中はこの店の顧客リストかあるいは。
「お察しの通り、スノーホワイトはあの月白です」
「……やっぱりな」
泉がSの棚から取り出したのは月白の資料。
国に属し、チームワンで魔物と戦っていた時期からワルプルギスに流れ着くまでのほとんどがそのバインダーには記録されていた。
泉が指さしたのは最後の記述。
記憶操作の痕跡あり。
隊を抜ける魔法少女に記憶操作がされるのは通例だが、それを知る者は少ない。
「その通り。 国は抜ける魔法少女の記憶を消している」
「貴女の隊を離れてから記憶が消されるまでの間、何が行われていたと思います?」
「っ……」
そんな事、考えたくもない。
月白はいわゆる綺麗どころで、お偉い様方からも人気があった。
その月白を好きに出来る時間があったなら、どうなるかは火を見るよりも明らかだ。
「何があったか、わかってるのか?」
「はい、本人を眠らせて、記憶操作の逆処理を行いました」
「月白に影響は?」
「ありません、忘れたままです」
竜胆はほっと胸を撫で下ろす。
もし興味本位で記憶を呼び起こし、月白を再び傷つけていたら、こいつを殺さないといけないところだった。
息が詰まるほど張り詰めていた空気が緩む。
泉は資料を閉じると、竜胆を真っ直ぐに見据えた。
「私は、ワルプルギスのオーナーです。 竜胆さん、貴女からの推薦で、ワルプルギスを認定施設に加えて頂けませんか?」
認定施設。
民間でありながら国営と同じだけの裁量、権利を持つ特別な施設。
魔法少女に関する特別法で認められた特例中の特例で、認可された例は未だひとつも無い。
それに推薦しろなど、あまりにも非現実的な話だ。
「認定施設がひとつも無い事は知ってるな? 魔法少女を食いものにしてる現状を変えようとしたバカな首相が作るだけ作ってすぐに退陣させられた曰く付きのものだぞ? それに、そんな裁量が私にあるとでも……」
「セイラム幹部の首。 それで話はつくかと」
泉の目は真剣だ。
こんな世迷言を、絶対に成し遂げられると信じ切っている。
「なぜ認定施設を目指す?」
「今の、魔法少女の在り方を変えたいと思っています」
今の竜胆に、その言葉は効きすぎる。
魔法少女の現状がどんなものか、ここ一週間そこらで痛いほどわからされた。
「出来るのか?」
「そのためのワルプルギスです」
泉の差し出した資料にはワルプルギスに所属する魔法少女の情報が記されていた。
身寄りのない者、捨てられた者、国から流れて来た者。
みな、何かしら問題のある者ばかりだ。
「……そうか、あざみもあの胡蝶家の……」
「竜胆さん、国に正義があると、今でも胸を張って言えますか?」
「…………そう言われると弱いって顔に書いてあったか?」
「はい、はっきりと」
竜胆はあははと声を上げて笑うと、涼しい顔をして泉の手を握った。
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