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しおりを挟むサンタクロースはそっと部屋のドアを開けた。中には、ベッドに横たわっている女の子の姿が見えた。彼女はサンタクロースの願いリストに、ぬいぐるみのうさぎと絵本を書いていた。サンタクロースは、そのプレゼントを持ってやってきたのだ。
サンタクロースは静かにベッドのそばまで歩いていった。女の子は深く眠っているようだった。彼は優しく彼女の頭をなでて、プレゼントを枕元に置いた。すると、女の子はふと身をよじった。サンタクロースは驚いて後ずさった。女の子は寝相が悪かったのだ。
(うへへ、サンタコスキュートだぜ。パンティー丸見え・・・・・・クンカクンカ)
女の子はベッドからはみ出して、プレゼントの上に乗ってしまった。サンタクロースは困ってしまった。彼はプレゼントを取り戻そうとしたが、女の子はぎゅっと抱きしめて離さなかった。サンタクロースは、女の子が起きないように気をつけながら、そっと引っ張った。しかし、女の子はますます強く握りしめた。サンタクロースは、これでは無理だと思った。
(くそ、このガキ。タダじゃおかねえぞ。一生目覚めないようにしちまうか?)
サンタクロースはあきらめて、女の子にプレゼントを譲った。彼は、女の子が朝になって喜んでくれるだろうと思った。彼は、女の子の頬にキスをして、さよならを言った。そして、部屋を出て、そっとドアを閉めた。
サンタクロースは、そこから次の家に向かった。彼は、プレゼントを届けることができたことに満足感を得ながら、空を飛んでいった。彼は、女の子の寝相が悪かったことを笑っていた。彼は、それが彼女の可愛らしさの一つだと思った。彼は、女の子にまた来年会えることを願った。
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