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第18話 王都大掃除祭・開幕——“必要十分”で回す
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太鼓が三つ。旗が一斉に起き上がる。
「現状確認。敵は三つ。朝のラッシュ、屋台の初火、公社の様子見」
「理論上は賑やか、現実上はカオス」ノラが肩ならし。
「カイルは通路。右回り一方通行、黄帯は“立ち止まり専用”」
「任せろ。……へっ、我慢」
「ナイス克己」
一手目、群衆整理+案内標。
赤=通過、黄=観覧、青=作業。矢印と反射札が朝日に光る。
「止まりたい人は黄帯へ。屋台は青帯の“火気起動サイン”を待って」
【清浄度:23→48/滞留率 -20%】
二手目、拭く(光磨布)。
石畳の“つまずきライン”を縦拭きで通す。きゅっ、きゅっ。
【清浄度:48→76/行動 -8%/転倒リスク 体感-20%】
「踏ん張り効いた。——上抜き細線、準備」
風路扇で梁へ細い線路を通し、煙の逃げ道を先に作る。
その時、露店の陰で灰色の球が弾けた。粉の霧。
「封緘粉、投げ込み」
「いたずらの域を超えてる」カイルが黄帯を守る。
「段取り、粉用。落とす→拭く→風」
汚滅桶の微温湯を霧にして粉筋へ。静電気を落とし、粉を沈める。
光磨布で縦拭き、きゅっ。
最後に横抜きで路肩の保守穴へ“ごみ出し”。
【清浄度:76→92/紙粉落下率 -60%(短時間)】
「火、解禁」私は手を挙げる。
「上抜き細線、生きてる?」
「理論上は生きてる、現実上も」ノラが風の図を確認。
屋台の煙は梁へ、匂いは“料理の手前”で止まり、客席へ落ちる。
公社の監督官補が腕を組む。「危険は?」
「出口のない風だけが危険。出口は二段(横→上)で設計済み。数字、見ます?」
【清浄度:92→100】
【清浄波:小スタン1.5秒/滞留率 -45%(短時間)】
祭りのざわめきが一段明るくなる。
リサが札束ではなく進行表を掲げた。
「次の波、楽団が来る。通過は赤、観覧は黄。——数字、回して」
「回す」
――――
【運用ログ(午前の部)】
清浄度:23→100/所要 12分(立ち上げ)
群衆:渋滞率 -45%/転倒報告 0件
臭気:“料理の手前”で停止(体感 -2段階)
粉対応:3件すべて沈静(記録封緘 添付)
――――
視界にお知らせ。
――――
【ステータス】
名前:ミナ・ハルノ/職業:清掃士/レベル:17
体力:144/144 魔力:114/114 運:27(↑)
固有スキル〈お片付け〉Lv4
新規:〈現場放送〉(案内標と連動する簡易音声ガイド/「赤=進む」「黄=止まる」など自動アナウンス)
既存:光磨布/〈会場設計〉〈夜間案内〉〈案内標生成〉〈群衆整理〉〈書類整頓〉〈記録封緘〉〈除塩拭き〉〈消臭調合〉〈結束術〉〈背ラベル生成〉〈仕分けタグ〉〈除菌配分〉〈動線マップ〉
相棒:洗剤スライム・ポンポン(満腹度 62%/“粉”はきらい)
――――
「“現場放送”来た。——『赤は進む、黄は止まる。青は関係者』」
矢印と声が揃い、流れがさらに滑らかになる。
【滞留率 -55%(短時間)】
観覧帯の端で、灰外套が揺れた。ギルバート卿が無言でこちらを見ている。
ノラがささやく。「理論上、午後に嫌がらせ」
「現実上も。——来たら、必要十分で返す」
祭りは走り出した。
旗は揺れ、音は澄む。
拭いて、乾かして、風。
この一日を、数字で守り切る。
-------
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「現状確認。敵は三つ。朝のラッシュ、屋台の初火、公社の様子見」
「理論上は賑やか、現実上はカオス」ノラが肩ならし。
「カイルは通路。右回り一方通行、黄帯は“立ち止まり専用”」
「任せろ。……へっ、我慢」
「ナイス克己」
一手目、群衆整理+案内標。
赤=通過、黄=観覧、青=作業。矢印と反射札が朝日に光る。
「止まりたい人は黄帯へ。屋台は青帯の“火気起動サイン”を待って」
【清浄度:23→48/滞留率 -20%】
二手目、拭く(光磨布)。
石畳の“つまずきライン”を縦拭きで通す。きゅっ、きゅっ。
【清浄度:48→76/行動 -8%/転倒リスク 体感-20%】
「踏ん張り効いた。——上抜き細線、準備」
風路扇で梁へ細い線路を通し、煙の逃げ道を先に作る。
その時、露店の陰で灰色の球が弾けた。粉の霧。
「封緘粉、投げ込み」
「いたずらの域を超えてる」カイルが黄帯を守る。
「段取り、粉用。落とす→拭く→風」
汚滅桶の微温湯を霧にして粉筋へ。静電気を落とし、粉を沈める。
光磨布で縦拭き、きゅっ。
最後に横抜きで路肩の保守穴へ“ごみ出し”。
【清浄度:76→92/紙粉落下率 -60%(短時間)】
「火、解禁」私は手を挙げる。
「上抜き細線、生きてる?」
「理論上は生きてる、現実上も」ノラが風の図を確認。
屋台の煙は梁へ、匂いは“料理の手前”で止まり、客席へ落ちる。
公社の監督官補が腕を組む。「危険は?」
「出口のない風だけが危険。出口は二段(横→上)で設計済み。数字、見ます?」
【清浄度:92→100】
【清浄波:小スタン1.5秒/滞留率 -45%(短時間)】
祭りのざわめきが一段明るくなる。
リサが札束ではなく進行表を掲げた。
「次の波、楽団が来る。通過は赤、観覧は黄。——数字、回して」
「回す」
――――
【運用ログ(午前の部)】
清浄度:23→100/所要 12分(立ち上げ)
群衆:渋滞率 -45%/転倒報告 0件
臭気:“料理の手前”で停止(体感 -2段階)
粉対応:3件すべて沈静(記録封緘 添付)
――――
視界にお知らせ。
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【ステータス】
名前:ミナ・ハルノ/職業:清掃士/レベル:17
体力:144/144 魔力:114/114 運:27(↑)
固有スキル〈お片付け〉Lv4
新規:〈現場放送〉(案内標と連動する簡易音声ガイド/「赤=進む」「黄=止まる」など自動アナウンス)
既存:光磨布/〈会場設計〉〈夜間案内〉〈案内標生成〉〈群衆整理〉〈書類整頓〉〈記録封緘〉〈除塩拭き〉〈消臭調合〉〈結束術〉〈背ラベル生成〉〈仕分けタグ〉〈除菌配分〉〈動線マップ〉
相棒:洗剤スライム・ポンポン(満腹度 62%/“粉”はきらい)
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「“現場放送”来た。——『赤は進む、黄は止まる。青は関係者』」
矢印と声が揃い、流れがさらに滑らかになる。
【滞留率 -55%(短時間)】
観覧帯の端で、灰外套が揺れた。ギルバート卿が無言でこちらを見ている。
ノラがささやく。「理論上、午後に嫌がらせ」
「現実上も。——来たら、必要十分で返す」
祭りは走り出した。
旗は揺れ、音は澄む。
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