異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ

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第4章 兄妹の再会と賑やか二人暮らし

第37話「誤解とトラブル発生」

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 冬祭りの準備が進む中、ほのぼの牧場ではわずかながら不穏な空気が流れ始めていた。

「……この苗、また枯れてる」

 ひなのが畑の隅で、しおれた薬草の苗を見つけて小さく息を吐く。
 ここ数日、特定の畝(うね)だけ、植えた苗が育たない現象が続いていた。

 水やりも十分、害虫の痕もなし。土壌の状態も悪くないはずなのに。

 ひなのは心の奥に不安を覚えつつ、再度「土壌改良剤」を施すことにした。


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1.すれ違う兄妹

 そんな中、牧場の作業中に事件が起こる。

「ひなの、そっちの飼葉もう足りないぞ、追加持ってきた?」

「え? リンネさんが用意するって……」

「違う。今日はお前が担当って……ノートに書いてあったはずだろ?」

「うそ……本当に? ごめんなさい、見落としてたかも」

 悠翔がやや語気を強めた声を出すと、ひなのは縮こまったように黙ってしまう。

「……こっちのせいにしたいわけじゃないけど、最近ちょっと注意が散ってるよな。リオと話してばっかで」

「えっ……」

 ぽつりと落とされたその言葉に、ひなのの目が見開かれた。

「そんなつもりじゃ……! わたしは、ただ……」

 言いかけて口をつぐむ。言葉にならない思いだけが胸をざわつかせた。


---

2.リンネの仲裁

 夕方。気まずさを残したまま、兄妹は黙々と作業を続けていた。

 そこへ現れたリンネが、空気の重さに気づいて口を開く。

「けんかー? もしかして、リオのせい?」

「違う」と二人同時に答えて、互いに目をそらす。

 リンネは腰に手を当ててにやり。

「いい? あたしが言うのもなんだけど、冬祭りってのは、準備から“楽しまなきゃ”意味ないのよ。怒ってる暇があるなら、笑わせ合うこと考えなさいな」

 そう言って、鶏小屋から取り出したタマゴを、ひなのの手にぐいっと押し込んだ。

「これ、割らないように運べたら仲直り!」

「……えっ、ちょ、まっ」

 そのままリンネは悠翔にもタマゴを押し付け、ニコニコと笑った。

「喧嘩中でも、タマゴは壊したら損するだけよ?」

 二人は顔を見合わせて、思わずふっと笑う。


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3.動物の異変と連携プレイ

 だが、その矢先。

 羊小屋から弱々しい鳴き声が響いた。

「メリーの声……!」

 駆けつけた先で、メリー(羊)がぐったりと横たわっていた。毛は乾いており、体温も低い。

「急性の消化不良……かもしれない。昨日の餌のバランスが悪かった?」

「いや、餌は俺が配合したし、問題ないはず……でも、もしかして……」

 悠翔が飼料の袋を確認し、眉をひそめた。

「これ、湿気てた。……ごめん、保存場所を変えるの、忘れてたかもしれない」

 自分のミスに気づいた悠翔がうなだれる。だが、ひなのはすぐに薬箱を取り出し、手早く調合を始めた。

「リュミエールさんの残してくれた“整腸ミスト”、少し混ぜて飲ませれば……!」

 調合された液体を口元に持っていくと、メリーはゆっくりと舌を伸ばし、ミストを飲み込んだ。

 しばらくして、ゆっくりと体を起こすメリー。

「……よかった……!」

 二人は、ほっと息をついた。


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4.素直な謝罪と、絆の修復

 夜。薪ストーブの前、湯気を立てるマグを前に、兄妹は並んで座っていた。

「ひなの……今日のこと、本当にごめん。俺、ちょっと意地張ってた」

「ううん。私も、周りが見えてなかった。リオさんとの交流は楽しいけど、今大事にすべきこと、ちゃんと考えなきゃって思った」

「……それでいい。無理して大人ぶるなよ。俺がひなのを信じられなくなったら、牧場は終わりなんだから」

 ストーブの火がパチパチとはじけ、二人の距離を温めていく。

「よし。明日は、二人で苗の育ちが悪い区画、全部調べ直そう」

「うん!」


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【イベント完了:誤解とトラブル発生】

・兄妹の信頼関係が深まりました
・ミスによる動物トラブルを連携で解決
・悠翔の「保存管理」スキルLv+1
・ひなのの「臨時調合」成功率アップ!

【次の目標:冬祭り本番と“迫る異変”の兆し?】

・畑に残る異常な枯れと、黒い影の噂
・冬祭り準備の最終段階へ!


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