異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ

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第7章 恋の進路と収穫の秋

第70話「冬晴れの朝と、新しい選択肢」

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空気はまだ冷たいものの、冬の終わりが近いことを告げるように、朝の空は高く澄んでいた。
悠翔は薪ストーブの火を確認し、外に出る。雪の表面は凍りついて、足音がコツコツと響いた。

「にいにー、ひなの、雪ウサギつくるー!」

「ああ、手袋してからな。風邪引いたらまたスキルに怒られるぞ」

「うぇ~……ジオってば、うるさいんだもん……」

ジオとは、スキル【生活支援AI・ジオ】のことだ。
最近は“ひなの健康管理”に目覚めたらしく、熱や栄養状態の監視までしてくる始末だ。

(ありがたいけどな……正直ちょっと怖い)


---

午前中、ロゼッタが再び牧場を訪れた。
彼女は手に新しい資料を抱えていたが、開口一番こう言った。

「ねえ、悠翔さん。交流祭、やっぱり“参加”してほしいです!」

悠翔は一瞬、黙った。
外との繋がり――それは妹との平穏な暮らしと、少なからず相反するものだ。

「……危険はないんだな?」

「ありません! 出展エリアは町の中心広場で、治安もきちんと管理されています。なにより、牧場の商品やあなたの存在を広めることは、将来的にもっといい影響を与えるはずです」

「……将来か」

悠翔の視線が、遊んでいるひなのの方へ向く。
彼女は笑いながら、雪の上で転がるように遊んでいた。

(もし、俺に何かあった時の保険にもなる……外に繋がりを持っておくのは、大事かもしれない)


---

夜。ひなのが眠ったあと、悠翔はストーブ前でジオと会話していた。

「お前、どう思う? 交流祭の件」

> 《客観的に判断すれば、“参加”はリスクとリターンのバランスが取れております》
《ひなのの安全を確保したままでも、町との関係構築が可能です》
《……個人的には、あなたが笑う機会が増えるなら、それでいいと思います》



「……ありがとう、ジオ。お前ってほんと、最近ちょっと人間くさくなってきたな」

> 《誠に光栄です。次はボケとツッコミも学習します》



「いや、いらん。絶対いらん」


---

翌朝。晴れわたる空の下、悠翔はロゼッタに告げた。

「参加するよ。交流祭。俺も、牧場も、一歩踏み出してみる」

ロゼッタの目がぱっと輝いた。

「本当ですか!? やったぁ!」

彼女の喜ぶ姿を見ながら、悠翔はふと自分の胸が、少しだけ軽くなった気がした。
冬の終わりと共に、何かが確かに動き出していた。


---

スキルログ:

> 《選択肢「交流祭に参加する」を選択しました》
《スキル【イベント計画:展示・販売】が一時付与されました》
《ミニイベント【春の交流祭準備編】が開始されました》
《次の目標:出展物の準備、牧場スタッフとの調整、新商品の開発?》




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