130 / 191
魔界編:第9章 真里
懼れ
しおりを挟む
話して欲しかった、もっと早く……そうすればこんなに不安にならなかったのに。
今はもう怖くて聞きたくなかった、真実を聞くのはあまりにも怖い。
「なんで、今できるようになるかな」
頭に手を当てて、自嘲するように笑ってしまった。
僕があの場から逃げ出したいと思ったら、応えるように転移の複雑な魔力操作が頭に流れ込んできた。
もしかして、僕の前世だというあの人の仕業だろうか……確信はないけれど、なんとなくそうなんじゃないかと思える。
会話ができるわけじゃないけれど、僕の内側から何か言いたそうなものを感じたから。
前に夢で両親に会わせると言ってきたくらいだ、その知識や実力は、ユキをも凌ぐものかもしれない。
顔を伏せるように足元を見れば、靴を脱いで渡したせいで裸足だった。
道の端からは湯気が出ていて、温泉地の香りに自分がどこに居るかなんて事は、すぐに分かった。
僕が知っている中で、一番遠いと思った場所。ユキと二人でこの区画を歩いた、大切な思い出の場所だ。
そういえば……あの人の声を初めて聞いたのも、この場所だった。
「あぁ、あなたのいうことを聞いたら、ユキと離れなきゃいけなくなるんだっけ……?」
自分の内側に話しかけるように、胸に手を当ててみても……ザワつくだけで声が聞こえるわけではない。
魔王様がここで声をかけてきた時、とっくに分かっていたんだろう、僕の中に何か居る事を……。
魔王様からすれば、今は契約不履行状態だ。僕はいつ、この世界から弾き出されてもおかしくない。
「何やってるんだろう……ユキから逃げてる場合じゃないのに」
人通りが少ない通りに出たせいか、人目を気にせず思わずその場でしゃがみ込んで、うずくまった。
「大丈夫、ユキは僕のことを想ってくれてる……じゃなきゃ、千年も待てないだろ……!」
自分に言い聞かせるように、顔を両手で塞いで、口に出して言えば、思い込めるような気がした。
それでも、涙が溢れて止まらない。
僕はずっと不安だったんだ、なぜ千年前を生きたユキと夢で繋がれたのか……って。
でも、その思い出は僕にとって大切な宝物で、僕の生きる希望だったもので、ユキとの繋がりを強く感じられて、唯一僕だけのユキとの特別な関係で……。
それが、壊れていくような気がしたんだ……! 真実を聞いたら、僕は……ずっと大切にしていたものを、奪われてしまうような気がして……。
千年前に、ユキと夢で会っていたのは本当に僕なのか……?
もしかしてあの人が体感したユキとの思い出を、自分の都合の良いように改変しているだけじゃないのか?
ユキが千年待っていたのは……本当は……!
嫌だ、怖い……僕からユキを奪わないで!
コツンと、床を打つブーツの音がして、目を塞ぐ指の隙間から、少し尖った黒いブーツの先が覗く。
その時点でもう、ユキではないことは明白で、声を聞けば絶望を感じた。
「途中で逃げたくなるほど聞きたくなかった?」
「……魔王様」
無礼だとは思いながらも、顔を上げる気にはならなかった。取り繕う余裕も、気力もない。
「そのままで構わないよ」
本当に心を読まれてるようで、嫌になる。そこまで気を遣ってくれるのなら、来てほしくなかった。
「真里が不安になっているんじゃないかと思ってね、まぁそれはそれで面白いんだけど」
「……」
「安心して、今すぐ君を追い出そうなんて気はないから」
思わず伏せていた手の平から顔を上げると、バッチリと魔王様と目が合った。
「やっと顔を上げたね」
「すみませ……」
吸い込まれてしまいそうな深い闇、ブラックホールみたいな瞳から、すぐに目を逸らした。
「はじめはね、アレが別人格のフリをしている可能性があると、思っていたんだけれどね」
「――っ!?」
「今はちゃんと、君がその魂に新しく宿った人格だと認識しているよ。だから、理不尽な事をしたりはしないけど」
魔王様はさっきから、僕を安心させようとする事ばかり言ってくる。
裏があるとしか思えない、この人がただ心配なだけで、僕にこんな事を言うわけがない。
「だからこそ、君に問いたい」
「なん……ですか」
「そのユキへの気持ちは、本当に君のものか?」
魔王様は、口の端を上げることさえ止めて、真顔でそう言った。
「はっ……? どういう意味……」
「千年固執するほどの魂の想いが、人格に影響しないわけないよね? 真里、君は君の意思でユキを想っているのか?」
「僕は、ユキを……」
大好きだ、離れたくない、ずっと一緒にいたい。
でも、この気持ちが魂から生まれた物だとしたら、それは僕の気持ちなのか?
ユキを初めて見た時から、一目惚れだった。その理由は、魂が恋焦がれた相手だったから……?
「全てを知っても、君は……」
目眩がして、眺めてる地面がぐにゃりと揺れた気がした。
魔王様がしゃがんで、僕に目線を合わせようとしたその時に声がした。
「真里っ!!」
「――ッ!!!」
息が、心臓が止まった。
愛しい人がすぐ後ろで呼んでいるのに、僕は振り向くことができない。
「答えが出たら、教えて……ね?」
クスクスと笑いながら、魔王様は闇に溶けてなくなるかのように、僕の前から消えていった。
代わりに僕の肩に置かれた手は温かくて、僕の大好きな匂いがして、涙が出そうなほど優しい声が聞こえた。
「帰ろう」
「――っ、……ユキは帰って」
「一緒に帰ろう」
ユキに手首を掴まれて、振り解こうとした。
「一人にして!」
「駄目だ!」
ユキの顔を見たら絆される、ユキにお願いされたら聞いてしまう。僕には一人で考える時間が必要だから、もっと遠くまで逃げなくちゃ……!
ユキを押し退けようとすれば、強く抱きしめられて、魔力を使って腕の力を強化しても、ビクともしない……っ!
「離しっ……」
「離したらまた逃げるんだろう!? 噛まれても、殴られても、絶対離さない!」
ユキの口調は強く激しいのに、それなのにその声は今にも泣き出しそうで、ハッとした。
「もう、俺の目の前から消えないでくれ……お願いだ……いくら罵ってくれても構わないから」
「――ッ、僕が……君にそんなことするわけないだろ」
ユキの腕から抜け出そうとしていた手で、その震える背中を抱きしめた。
ずっと昔から、泣いてる君を笑顔にさせたかった。悲しいことから守ってあげたかった、苦しい事があれば、助けてあげたかった……。
この記憶が僕のものじゃないとしても、今目の前に居るユキは、僕としての記憶でたくさん思い出を作った人だ。
幼い頃の控えめな笑い方はもうしない、ちょっと意地悪に笑ってみせるあの顔が好きだ。
僕が触れると嬉しそうにする君が好きだ。
カッコよくて、頼りになって……でも、僕には甘えてくる君が好きだ。
僕の願いを叶えてくれた、僕とずっと一緒に居ると約束してくれた。
愛してるって言ってくれたのは、僕の目の前に居るユキなんだ。
「ユキ、僕は君が好きだ」
魂なんて関係ない。僕の中に何が居ようと、君を好きな気持ちは、僕のものだ。
「好きでいてもらわないと困る、俺はこれから先ずっと片想いなんて嫌だからな」
スンッと鼻をすする音がして、強がるような口調さえ愛しいと思う。
ユキの背中の服を握りしめるようにして、自分の体重を全て預けた。
「帰ったら、今日僕がした約束を守らせて」
「約束……?」
「僕が、どれだけ君のことを好きなのか、伝えたいんだ」
「それは今日一番楽しみにしていた約束じゃないか」
ユキの声色が嬉しそうなものに変わって、きっと今すごく可愛い顔をしているに違いない。
「そのあと、ユキの話を……聞かせて」
まだ少し怖いけど、ユキを想う気持ちがあれば、何を聞いてもきっと大丈夫だから。
今はもう怖くて聞きたくなかった、真実を聞くのはあまりにも怖い。
「なんで、今できるようになるかな」
頭に手を当てて、自嘲するように笑ってしまった。
僕があの場から逃げ出したいと思ったら、応えるように転移の複雑な魔力操作が頭に流れ込んできた。
もしかして、僕の前世だというあの人の仕業だろうか……確信はないけれど、なんとなくそうなんじゃないかと思える。
会話ができるわけじゃないけれど、僕の内側から何か言いたそうなものを感じたから。
前に夢で両親に会わせると言ってきたくらいだ、その知識や実力は、ユキをも凌ぐものかもしれない。
顔を伏せるように足元を見れば、靴を脱いで渡したせいで裸足だった。
道の端からは湯気が出ていて、温泉地の香りに自分がどこに居るかなんて事は、すぐに分かった。
僕が知っている中で、一番遠いと思った場所。ユキと二人でこの区画を歩いた、大切な思い出の場所だ。
そういえば……あの人の声を初めて聞いたのも、この場所だった。
「あぁ、あなたのいうことを聞いたら、ユキと離れなきゃいけなくなるんだっけ……?」
自分の内側に話しかけるように、胸に手を当ててみても……ザワつくだけで声が聞こえるわけではない。
魔王様がここで声をかけてきた時、とっくに分かっていたんだろう、僕の中に何か居る事を……。
魔王様からすれば、今は契約不履行状態だ。僕はいつ、この世界から弾き出されてもおかしくない。
「何やってるんだろう……ユキから逃げてる場合じゃないのに」
人通りが少ない通りに出たせいか、人目を気にせず思わずその場でしゃがみ込んで、うずくまった。
「大丈夫、ユキは僕のことを想ってくれてる……じゃなきゃ、千年も待てないだろ……!」
自分に言い聞かせるように、顔を両手で塞いで、口に出して言えば、思い込めるような気がした。
それでも、涙が溢れて止まらない。
僕はずっと不安だったんだ、なぜ千年前を生きたユキと夢で繋がれたのか……って。
でも、その思い出は僕にとって大切な宝物で、僕の生きる希望だったもので、ユキとの繋がりを強く感じられて、唯一僕だけのユキとの特別な関係で……。
それが、壊れていくような気がしたんだ……! 真実を聞いたら、僕は……ずっと大切にしていたものを、奪われてしまうような気がして……。
千年前に、ユキと夢で会っていたのは本当に僕なのか……?
もしかしてあの人が体感したユキとの思い出を、自分の都合の良いように改変しているだけじゃないのか?
ユキが千年待っていたのは……本当は……!
嫌だ、怖い……僕からユキを奪わないで!
コツンと、床を打つブーツの音がして、目を塞ぐ指の隙間から、少し尖った黒いブーツの先が覗く。
その時点でもう、ユキではないことは明白で、声を聞けば絶望を感じた。
「途中で逃げたくなるほど聞きたくなかった?」
「……魔王様」
無礼だとは思いながらも、顔を上げる気にはならなかった。取り繕う余裕も、気力もない。
「そのままで構わないよ」
本当に心を読まれてるようで、嫌になる。そこまで気を遣ってくれるのなら、来てほしくなかった。
「真里が不安になっているんじゃないかと思ってね、まぁそれはそれで面白いんだけど」
「……」
「安心して、今すぐ君を追い出そうなんて気はないから」
思わず伏せていた手の平から顔を上げると、バッチリと魔王様と目が合った。
「やっと顔を上げたね」
「すみませ……」
吸い込まれてしまいそうな深い闇、ブラックホールみたいな瞳から、すぐに目を逸らした。
「はじめはね、アレが別人格のフリをしている可能性があると、思っていたんだけれどね」
「――っ!?」
「今はちゃんと、君がその魂に新しく宿った人格だと認識しているよ。だから、理不尽な事をしたりはしないけど」
魔王様はさっきから、僕を安心させようとする事ばかり言ってくる。
裏があるとしか思えない、この人がただ心配なだけで、僕にこんな事を言うわけがない。
「だからこそ、君に問いたい」
「なん……ですか」
「そのユキへの気持ちは、本当に君のものか?」
魔王様は、口の端を上げることさえ止めて、真顔でそう言った。
「はっ……? どういう意味……」
「千年固執するほどの魂の想いが、人格に影響しないわけないよね? 真里、君は君の意思でユキを想っているのか?」
「僕は、ユキを……」
大好きだ、離れたくない、ずっと一緒にいたい。
でも、この気持ちが魂から生まれた物だとしたら、それは僕の気持ちなのか?
ユキを初めて見た時から、一目惚れだった。その理由は、魂が恋焦がれた相手だったから……?
「全てを知っても、君は……」
目眩がして、眺めてる地面がぐにゃりと揺れた気がした。
魔王様がしゃがんで、僕に目線を合わせようとしたその時に声がした。
「真里っ!!」
「――ッ!!!」
息が、心臓が止まった。
愛しい人がすぐ後ろで呼んでいるのに、僕は振り向くことができない。
「答えが出たら、教えて……ね?」
クスクスと笑いながら、魔王様は闇に溶けてなくなるかのように、僕の前から消えていった。
代わりに僕の肩に置かれた手は温かくて、僕の大好きな匂いがして、涙が出そうなほど優しい声が聞こえた。
「帰ろう」
「――っ、……ユキは帰って」
「一緒に帰ろう」
ユキに手首を掴まれて、振り解こうとした。
「一人にして!」
「駄目だ!」
ユキの顔を見たら絆される、ユキにお願いされたら聞いてしまう。僕には一人で考える時間が必要だから、もっと遠くまで逃げなくちゃ……!
ユキを押し退けようとすれば、強く抱きしめられて、魔力を使って腕の力を強化しても、ビクともしない……っ!
「離しっ……」
「離したらまた逃げるんだろう!? 噛まれても、殴られても、絶対離さない!」
ユキの口調は強く激しいのに、それなのにその声は今にも泣き出しそうで、ハッとした。
「もう、俺の目の前から消えないでくれ……お願いだ……いくら罵ってくれても構わないから」
「――ッ、僕が……君にそんなことするわけないだろ」
ユキの腕から抜け出そうとしていた手で、その震える背中を抱きしめた。
ずっと昔から、泣いてる君を笑顔にさせたかった。悲しいことから守ってあげたかった、苦しい事があれば、助けてあげたかった……。
この記憶が僕のものじゃないとしても、今目の前に居るユキは、僕としての記憶でたくさん思い出を作った人だ。
幼い頃の控えめな笑い方はもうしない、ちょっと意地悪に笑ってみせるあの顔が好きだ。
僕が触れると嬉しそうにする君が好きだ。
カッコよくて、頼りになって……でも、僕には甘えてくる君が好きだ。
僕の願いを叶えてくれた、僕とずっと一緒に居ると約束してくれた。
愛してるって言ってくれたのは、僕の目の前に居るユキなんだ。
「ユキ、僕は君が好きだ」
魂なんて関係ない。僕の中に何が居ようと、君を好きな気持ちは、僕のものだ。
「好きでいてもらわないと困る、俺はこれから先ずっと片想いなんて嫌だからな」
スンッと鼻をすする音がして、強がるような口調さえ愛しいと思う。
ユキの背中の服を握りしめるようにして、自分の体重を全て預けた。
「帰ったら、今日僕がした約束を守らせて」
「約束……?」
「僕が、どれだけ君のことを好きなのか、伝えたいんだ」
「それは今日一番楽しみにしていた約束じゃないか」
ユキの声色が嬉しそうなものに変わって、きっと今すごく可愛い顔をしているに違いない。
「そのあと、ユキの話を……聞かせて」
まだ少し怖いけど、ユキを想う気持ちがあれば、何を聞いてもきっと大丈夫だから。
0
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる