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魔界編:第15章
受諾
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部屋に戻ってきた椿は、おぼんに二つの器を乗せていた。
中に入ってるのはあんみつで、白っぽい柔らかそうな甘味は白玉ではなさそうだった。
「おいしそうだね、あんみつ?」
「はい、くず餅のあんみつなんです、この辺だとちょっと有名なんですよ」
くず餅のあんみつは初めてだ、甘いものは何でも好きだからワクワクする。
「では真里さん、あーんしてください」
「えっ……エッッ!?」
椿にスプーンを差し出されてただただ焦った、スプーンの上には一口で食べるには大きすぎる500円玉サイズのくず餅。
「噛まずに飲み込んでください」
「噛まずに!?」
この大きさを!? と思いつつ、できないわけじゃない絶妙なサイズ感……。
「ちなみに、なんで噛んじゃダメなの?」
「この中に私の力を込めたものを入れました、できるだけ体の奥で取り込んでほしいんです」
なんでそんな事を? と思ったのが顔に出ていたのか、椿は一度スプーンをあんみつ皿に戻した。
「元々、あの犬神は私が引き受けるべきだったんです……代々犬神はこの顔の女性に憑いていました」
そういえば以前ユキがあの犬の神様の話をしてくれた時、巫女と顔が似ているからって言っていた気がする。
「私が背負うべきだったんです、でも私が生まれるのが遅かったから、犬神はお兄様に憑いてしまったんです……そのせいでお兄様は自ら死を選ぶほど追い込まれてしまった……」
そうか、椿からするとユキにあの犬神が憑いている事は負い目なんだ。
「椿の気持ちはわかった、それで僕が椿の力を受け取るとどうなるの?」
「犬神との親和性が上がり、感度が上昇すると思います」
「さすがに、顔が椿に似てくるなんてことないよね?」
「それはないです!」
間髪入れずに否定してくれたので安心した。僕は自分の顔を見ることはそうないから問題ないけど、いつも顔を合わせる恋人が自分の妹に似てきたらユキはイヤに違いない。
「ごめんなさい、いきなりこんなお願い図々しいですよね! でも、お願いできるなら……」
椿があんみつの容器を持つ手に力が入ったのが見えた。でもその器を引くべきか迷っているのか、自分の体の方へと少し寄せる。
椿のその手を止めて、スプーンの上に乗ったままのくず餅を口に入れてごくんと飲み込むと、椿は目を丸くして顔を上げた。
「真里さん!?」
さすがにこのサイズだと体の中を通っていくのが分かる、けど無事飲み込めたのではぁと息を吐いた。
「ユキの為になるなら何でもするよ、本当においしいねコレ、ちゃんと味わいたかったけど」
自分の体の奥で、今まで感じたことのない質の魔力が定着するのを感じる。
これが椿の魔力か、明るくキラキラ光ってて、透明感があって温かい……水のようなイメージを感じるのは少しユキに似ている気がした。
でこれだけしっかり感じられる魔力だから、ユキには椿の魔力を取り込んだことがすぐにバレそうだ。
「その1つ以外は普通のくず餅ですから、ぜひ噛んでご賞味ください」
「じゃあ遠慮なくいただきます」
二人して甘味をつつきながら、話は本来の議題へと移る。
「それで、約束通り三年後に死者の魂を門へ送るのはそっちに担当してもらえるのかな?」
「それはもちろん」
よかった、ユキが脅すような事言うから警戒しちゃったけど、あっさり快諾してもらえて心底安心する。
今日はまだ詳細は詰めない、僕はただ三年後に担当を交代するって言質を取ってくればいいと言われている。
「こちらとしても、前倒しした方がいいんじゃないかって意見が出ていて……最近、天界の者が現世で魔界の人の嫌がらせにあってるんです」
「えっ……」
スプーンを口に入れようとした手が思わず止まった。
「嫌がらせ? どんな?」
「ちょうどこの店も先日、お客として来た魔界の人が部屋を汚して帰ったり、暴言を吐かれたりして……お店の子達も怖がってしまっていて」
あぁ、それで僕の事を見て『らしくない』なんて言葉が出たんだろうか。
「再発がないように、帰ったら必ず対策を打つよ! ただ、理由が分かれば知りたいんだけど」
嫌がらせなんてものはやる方が悪い、それは素直にこちらが謝るべきことだ。でも、何か理由があるのかもしれないし……一方的な話だけを聞いて断罪するわけにもいかない。
まずは天界側の意見を聞いて、それから本人たちへの聞き取り調査を行えればと思うのだけど……。
「現世に来る人は、実は輪廻門を管理する方々が多いんですよ」
「知らなかった!」
「現世で亡くなった方の魂と触れ合う人たちなので、現世の世情を把握しておくため……という建前で、実は一番ストレスの溜まる部署なのでその息抜きが目的という事らしいです」
さすが椿……天界の重鎮、千年の時を経ているだけあって魔界の事にも僕以上に詳しい。
「もう五百年近く魔界が魂の管理を担っていますから、不満でこちらへの風当たりが強くなっているみたいで……なので、前倒しした方がいいのではないかと」
「わかった、せめて告知だけでも先にできないか相談してみるよ!」
「ありがとうございます、もうすぐ終わると思うとやる気がなくなっちゃう人もいるので、慎重に決めてくださいね」
椿に向かってうんと頷いて見せた。これは転生院の吉助さんとよくよく相談しなければいけないだろう。
そのあと椿には魂の管理をする部署が、どうしてストレスを溜めやすいのかを聞いた。
なんでも死者の魂に一番近い所に居るので、その感情や記憶に触れやすく、自身のトラウマなどにも障りやすいとの事だった。そのうえ死者は24時間休みなく訪れる、交代制とはいえ仕事中にサボるような暇などなく、真面目な人ほど辛くなり、不真面目な人は耐えられない環境……人が辞めやすく常に人手不足だという。
そういえば『鬼もどき』を初めて目撃した場所も転生院だった、今の状況から逃げたいという気持ちから、怪しいものに手を染めてしまった結果だったのかもしれない……。
天界でもストレスが溜まりやすい仕事なのは同じなようで、この五百年どういった形で運用してきたのかも詳しく聞きたいという話で、今回の会合は締めくくられることになった。
楽しくユキについての会話をしようと思っていたのに、思いのほか真面目な話ばかりしてしまった気がする!
「次は、こういった建前抜きでお話したいですね」
なんて椿も言っていたので、きっと気持ちは同じなんだろう。
どうやら僕たちの会合の為にお店を貸し切りにしてくれていたらしく、他のお客さんとは会わないまま1階に降りたところで、迎門の内側で言い争う声が聞こえた。
「なんでオレ達はダメなんだよ! バカにしてんのか!」
「違います、本日は貸し切りなので」
一目見てわかった、女性の店員さんに絡んでいる二人組は魔界の人間(身内)なんだと。
「アイツだってオレ達と同族じゃねぇか!」
苛立った様子の一人が、こちらを指さしながら近くにあった優しい顔をしたフクロウの石像を蹴り倒す。
なるほど、思い込みが激しくなっている様子が見て取れる。こんな感じの嫌がらせをしに来るのであれば、お店としては迷惑でしかないだろう。
自分たちを平等に扱って欲しいという意図を言葉の端から感じるのに、自分たちの首を絞めているようなものじゃないか。
「落ち着いてください、帰って話を聞きますから一緒に……」
ちょうど本人たちからも事情を聞きたいと思っていたところだ、倒された石像を起しながら彼らに話しかけると、石像を蹴った人の後ろにいたもう一人がおもむろにこちらに手を伸ばしてきた。
あぁ、この感じは胸ぐらを掴むか髪を掴むかと伸ばされた手だ。
さすがに毎日魔界を巡回していて、捕縛件数も上げていれば相手の動きの予測なんかは楽にできるようになった。
伸ばしてきた手首を掴んで、踏み込んできたタイミングで足払いをするだけで、相手はカクンと崩れた。
そのまま手首をひねって後ろ手に押さえつければもう動けない。
「いででで!」
「話を聞きたいだけなので乱暴はやめてください」
「どっちが!」
と、石像を蹴ったもう一人が文句を言っていたけど、僕が起こした石像を元の位置に戻すように整えていた。根は悪い人ではなさそうだ。
二人に話をつけて門の外で待って貰ってから、改めて椿に別れを告げに戻った。
「慌ただしくてすみません、僕は二人を連れて帰りますので」
「いえ、こちらとしても助かりました」
お互いに頭を下げてから、僕が店の外へ出ようとしたところで椿に耳打ちされた。
「さっき助けた女の子が、真里さんの連絡先を知りたいそうですよ」
「……丁重にお断りして頂ければと」
「大切な人が居るからと伝えておきますね」
椿は楽しそうにいたずらっぽく笑っていた。
その後天界では、椿の元恋人が転生したのが僕であると、根も葉もないうわさが流れたらしいけど、それを僕が知るのはずっと先の話だった。
中に入ってるのはあんみつで、白っぽい柔らかそうな甘味は白玉ではなさそうだった。
「おいしそうだね、あんみつ?」
「はい、くず餅のあんみつなんです、この辺だとちょっと有名なんですよ」
くず餅のあんみつは初めてだ、甘いものは何でも好きだからワクワクする。
「では真里さん、あーんしてください」
「えっ……エッッ!?」
椿にスプーンを差し出されてただただ焦った、スプーンの上には一口で食べるには大きすぎる500円玉サイズのくず餅。
「噛まずに飲み込んでください」
「噛まずに!?」
この大きさを!? と思いつつ、できないわけじゃない絶妙なサイズ感……。
「ちなみに、なんで噛んじゃダメなの?」
「この中に私の力を込めたものを入れました、できるだけ体の奥で取り込んでほしいんです」
なんでそんな事を? と思ったのが顔に出ていたのか、椿は一度スプーンをあんみつ皿に戻した。
「元々、あの犬神は私が引き受けるべきだったんです……代々犬神はこの顔の女性に憑いていました」
そういえば以前ユキがあの犬の神様の話をしてくれた時、巫女と顔が似ているからって言っていた気がする。
「私が背負うべきだったんです、でも私が生まれるのが遅かったから、犬神はお兄様に憑いてしまったんです……そのせいでお兄様は自ら死を選ぶほど追い込まれてしまった……」
そうか、椿からするとユキにあの犬神が憑いている事は負い目なんだ。
「椿の気持ちはわかった、それで僕が椿の力を受け取るとどうなるの?」
「犬神との親和性が上がり、感度が上昇すると思います」
「さすがに、顔が椿に似てくるなんてことないよね?」
「それはないです!」
間髪入れずに否定してくれたので安心した。僕は自分の顔を見ることはそうないから問題ないけど、いつも顔を合わせる恋人が自分の妹に似てきたらユキはイヤに違いない。
「ごめんなさい、いきなりこんなお願い図々しいですよね! でも、お願いできるなら……」
椿があんみつの容器を持つ手に力が入ったのが見えた。でもその器を引くべきか迷っているのか、自分の体の方へと少し寄せる。
椿のその手を止めて、スプーンの上に乗ったままのくず餅を口に入れてごくんと飲み込むと、椿は目を丸くして顔を上げた。
「真里さん!?」
さすがにこのサイズだと体の中を通っていくのが分かる、けど無事飲み込めたのではぁと息を吐いた。
「ユキの為になるなら何でもするよ、本当においしいねコレ、ちゃんと味わいたかったけど」
自分の体の奥で、今まで感じたことのない質の魔力が定着するのを感じる。
これが椿の魔力か、明るくキラキラ光ってて、透明感があって温かい……水のようなイメージを感じるのは少しユキに似ている気がした。
でこれだけしっかり感じられる魔力だから、ユキには椿の魔力を取り込んだことがすぐにバレそうだ。
「その1つ以外は普通のくず餅ですから、ぜひ噛んでご賞味ください」
「じゃあ遠慮なくいただきます」
二人して甘味をつつきながら、話は本来の議題へと移る。
「それで、約束通り三年後に死者の魂を門へ送るのはそっちに担当してもらえるのかな?」
「それはもちろん」
よかった、ユキが脅すような事言うから警戒しちゃったけど、あっさり快諾してもらえて心底安心する。
今日はまだ詳細は詰めない、僕はただ三年後に担当を交代するって言質を取ってくればいいと言われている。
「こちらとしても、前倒しした方がいいんじゃないかって意見が出ていて……最近、天界の者が現世で魔界の人の嫌がらせにあってるんです」
「えっ……」
スプーンを口に入れようとした手が思わず止まった。
「嫌がらせ? どんな?」
「ちょうどこの店も先日、お客として来た魔界の人が部屋を汚して帰ったり、暴言を吐かれたりして……お店の子達も怖がってしまっていて」
あぁ、それで僕の事を見て『らしくない』なんて言葉が出たんだろうか。
「再発がないように、帰ったら必ず対策を打つよ! ただ、理由が分かれば知りたいんだけど」
嫌がらせなんてものはやる方が悪い、それは素直にこちらが謝るべきことだ。でも、何か理由があるのかもしれないし……一方的な話だけを聞いて断罪するわけにもいかない。
まずは天界側の意見を聞いて、それから本人たちへの聞き取り調査を行えればと思うのだけど……。
「現世に来る人は、実は輪廻門を管理する方々が多いんですよ」
「知らなかった!」
「現世で亡くなった方の魂と触れ合う人たちなので、現世の世情を把握しておくため……という建前で、実は一番ストレスの溜まる部署なのでその息抜きが目的という事らしいです」
さすが椿……天界の重鎮、千年の時を経ているだけあって魔界の事にも僕以上に詳しい。
「もう五百年近く魔界が魂の管理を担っていますから、不満でこちらへの風当たりが強くなっているみたいで……なので、前倒しした方がいいのではないかと」
「わかった、せめて告知だけでも先にできないか相談してみるよ!」
「ありがとうございます、もうすぐ終わると思うとやる気がなくなっちゃう人もいるので、慎重に決めてくださいね」
椿に向かってうんと頷いて見せた。これは転生院の吉助さんとよくよく相談しなければいけないだろう。
そのあと椿には魂の管理をする部署が、どうしてストレスを溜めやすいのかを聞いた。
なんでも死者の魂に一番近い所に居るので、その感情や記憶に触れやすく、自身のトラウマなどにも障りやすいとの事だった。そのうえ死者は24時間休みなく訪れる、交代制とはいえ仕事中にサボるような暇などなく、真面目な人ほど辛くなり、不真面目な人は耐えられない環境……人が辞めやすく常に人手不足だという。
そういえば『鬼もどき』を初めて目撃した場所も転生院だった、今の状況から逃げたいという気持ちから、怪しいものに手を染めてしまった結果だったのかもしれない……。
天界でもストレスが溜まりやすい仕事なのは同じなようで、この五百年どういった形で運用してきたのかも詳しく聞きたいという話で、今回の会合は締めくくられることになった。
楽しくユキについての会話をしようと思っていたのに、思いのほか真面目な話ばかりしてしまった気がする!
「次は、こういった建前抜きでお話したいですね」
なんて椿も言っていたので、きっと気持ちは同じなんだろう。
どうやら僕たちの会合の為にお店を貸し切りにしてくれていたらしく、他のお客さんとは会わないまま1階に降りたところで、迎門の内側で言い争う声が聞こえた。
「なんでオレ達はダメなんだよ! バカにしてんのか!」
「違います、本日は貸し切りなので」
一目見てわかった、女性の店員さんに絡んでいる二人組は魔界の人間(身内)なんだと。
「アイツだってオレ達と同族じゃねぇか!」
苛立った様子の一人が、こちらを指さしながら近くにあった優しい顔をしたフクロウの石像を蹴り倒す。
なるほど、思い込みが激しくなっている様子が見て取れる。こんな感じの嫌がらせをしに来るのであれば、お店としては迷惑でしかないだろう。
自分たちを平等に扱って欲しいという意図を言葉の端から感じるのに、自分たちの首を絞めているようなものじゃないか。
「落ち着いてください、帰って話を聞きますから一緒に……」
ちょうど本人たちからも事情を聞きたいと思っていたところだ、倒された石像を起しながら彼らに話しかけると、石像を蹴った人の後ろにいたもう一人がおもむろにこちらに手を伸ばしてきた。
あぁ、この感じは胸ぐらを掴むか髪を掴むかと伸ばされた手だ。
さすがに毎日魔界を巡回していて、捕縛件数も上げていれば相手の動きの予測なんかは楽にできるようになった。
伸ばしてきた手首を掴んで、踏み込んできたタイミングで足払いをするだけで、相手はカクンと崩れた。
そのまま手首をひねって後ろ手に押さえつければもう動けない。
「いででで!」
「話を聞きたいだけなので乱暴はやめてください」
「どっちが!」
と、石像を蹴ったもう一人が文句を言っていたけど、僕が起こした石像を元の位置に戻すように整えていた。根は悪い人ではなさそうだ。
二人に話をつけて門の外で待って貰ってから、改めて椿に別れを告げに戻った。
「慌ただしくてすみません、僕は二人を連れて帰りますので」
「いえ、こちらとしても助かりました」
お互いに頭を下げてから、僕が店の外へ出ようとしたところで椿に耳打ちされた。
「さっき助けた女の子が、真里さんの連絡先を知りたいそうですよ」
「……丁重にお断りして頂ければと」
「大切な人が居るからと伝えておきますね」
椿は楽しそうにいたずらっぽく笑っていた。
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