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第10話 この街を救いたい
【第10話おまけエピソード①】犬猿組
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マリーンに向けて出発した船の中で、ミナトとアンリが睨み合ってた。
「だからさー、ユメちゃんに触りたがるのやめてくんない? お茶誘いたいならそこらへんの女……の人にでも声かけたらー?」
「おや、男の嫉妬とは見苦しいね。大体、こんなに可愛い姫君が目の前にいるのにお茶に誘わないのは失礼にあたるだろう」
「全然失礼じゃない。ユメちゃんと甲板デートしてんだから、話しかけんなって言ってんのー」
「ふっ……ただ海を見るのも飽きるだろう。デートというならもう少し相手を楽しませる方法を考えたらどうだい?」
「楽しんでますー。おしゃべりして十分楽しんでるから、放っとけっての」
バチバチと火花が散ってる。
うーん……きっかけがきっかけだったからかな……アクーアの件も解決しているのにこの2人はずっと仲が悪い。
相性が悪い、とか?
間に入れずに困ってると、後ろからにゅっと腕が伸びてきた
「え……!?」
すぐに誰かに抱きつかれた。
こ、この服……!
「――ユメちゃん。つーかまえた」
「ひっ! トーマ!?」
すぐに耳元で囁かれて、そのまま顔を覗き込んでくる。
近い! 近すぎる! こわいよ!
逃げたくて離そうとしても、がっしり掴まれてて動けない……!
「ねー、ユメちゃん遊ぼ~。あいつら放っといておれと楽しいことしよ一よ」
た、楽しいこと……?
「な、何を……?」
いい予感がしない……!
「んー? なんだろねー?」
にんまり笑うトーマ……ぞわっと身の危険を感じて固まった時。
「何をしているケダモノ。私の船で乱暴は許さないよ?」
「さっさとユメちゃんから離れてー?」
「ぎゃっ!」
アンリとミナトの声とともに、背中の重みがなくなった。
すぐに逃げ出して振り返れば、引きずり倒されたトーマを2人が冷たい目で見下ろしてた……こういう時は息ピッタリなんだ……。
「お前が邪魔するから余計なのが来たじゃん。どうしてくれんのー?」
「君の方こそ」
「邪魔すんなよッ! ユメちゃんと遊ぶとこなんだから!」
「「お前(君)は黙れ」」
あ、また言い争いが始まった。しかも、今度はトーマも参戦してる。
「……はぁ」
ギャーギャーって騒いでる3人に付き合いきれなくて、海へと目を向けた。
これから、こういう毎日になるのかなぁ……そんなことを考えながら。
★海を眺めて、心を静めて。
「だからさー、ユメちゃんに触りたがるのやめてくんない? お茶誘いたいならそこらへんの女……の人にでも声かけたらー?」
「おや、男の嫉妬とは見苦しいね。大体、こんなに可愛い姫君が目の前にいるのにお茶に誘わないのは失礼にあたるだろう」
「全然失礼じゃない。ユメちゃんと甲板デートしてんだから、話しかけんなって言ってんのー」
「ふっ……ただ海を見るのも飽きるだろう。デートというならもう少し相手を楽しませる方法を考えたらどうだい?」
「楽しんでますー。おしゃべりして十分楽しんでるから、放っとけっての」
バチバチと火花が散ってる。
うーん……きっかけがきっかけだったからかな……アクーアの件も解決しているのにこの2人はずっと仲が悪い。
相性が悪い、とか?
間に入れずに困ってると、後ろからにゅっと腕が伸びてきた
「え……!?」
すぐに誰かに抱きつかれた。
こ、この服……!
「――ユメちゃん。つーかまえた」
「ひっ! トーマ!?」
すぐに耳元で囁かれて、そのまま顔を覗き込んでくる。
近い! 近すぎる! こわいよ!
逃げたくて離そうとしても、がっしり掴まれてて動けない……!
「ねー、ユメちゃん遊ぼ~。あいつら放っといておれと楽しいことしよ一よ」
た、楽しいこと……?
「な、何を……?」
いい予感がしない……!
「んー? なんだろねー?」
にんまり笑うトーマ……ぞわっと身の危険を感じて固まった時。
「何をしているケダモノ。私の船で乱暴は許さないよ?」
「さっさとユメちゃんから離れてー?」
「ぎゃっ!」
アンリとミナトの声とともに、背中の重みがなくなった。
すぐに逃げ出して振り返れば、引きずり倒されたトーマを2人が冷たい目で見下ろしてた……こういう時は息ピッタリなんだ……。
「お前が邪魔するから余計なのが来たじゃん。どうしてくれんのー?」
「君の方こそ」
「邪魔すんなよッ! ユメちゃんと遊ぶとこなんだから!」
「「お前(君)は黙れ」」
あ、また言い争いが始まった。しかも、今度はトーマも参戦してる。
「……はぁ」
ギャーギャーって騒いでる3人に付き合いきれなくて、海へと目を向けた。
これから、こういう毎日になるのかなぁ……そんなことを考えながら。
★海を眺めて、心を静めて。
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