【BL】僕らの愛はこのベットから_____。

琉斗

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1,二つの世界

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「ママ!どこにいるの…?」

誰もいない真っ暗な部屋に向かってルドルフは叫んだ。

「寒いし暗いんだ…。ママ…。」

ルドルフが10歳という若さで両親はオーストリアを離れ他国の王となった。
ルドルフはこの国の次期皇帝のため、国を離れる事ができなかった。

「おはようございます。朝食を召し上がったのであれば、すぐに剣のお稽古を。」

ルドルフは叔母に引き取られていた。

「おばさま、僕剣なんてやりたくありません。」

前にこんな事を言って何時間も説教された事を思い出し、何も言わなかった。

ルドルフはいつも思っていた。

僕は弱い___。次期皇帝なのに___。

ルドルフは鏡の前に立った。
さらさらの美しい金色の髪。綺麗なブルーの目。しかし、その目には大粒の涙が溢れていた。

誰も僕を褒めてくれないし、慰めてもくれない___。

ルドルフはその場に座り込んだ。

僕は一生心も体も弱いままなんだ___。
だからママは離れていったんだ___。

もう泣き疲れた。剣の稽古も疲れた。
なにもかも疲れた。

「街に行こう。」

ルドルフは城を出て街に逃げると決意した。







_____ちょうどその頃、牢獄で、ある男に深い接吻をしている死神がいた。

「デース様~。そいつはもういいんじゃないですかねぇ。」
ケーラが言った。

デースは接吻をやめると、銃を男に渡した。そして男はその銃で自分の頭を撃った。

「こいつはデース様が接吻をしなくても勝手に死んでましたよ~。」

「いや、こいつは脱獄ができる。逃すぐらいなら今奪ってしまったほうがいいだろう。」

「なるほど!いやぁ~さすがですね!確かに、僕ら死神が接吻をすれば自分から確実に死にますもんね!」

その言葉が終わると、デースは地面に手をかざした。紫色と黒色の渦が現れ、その渦が男の魂を引きづりこんでいった。
 
ケーラがこいつは確実に地獄行きですね、というとデースは何も言わずに外に出て行った。

「ケーラ。俺は少し気分転換に街へ行くとしよう。そこで何かいい獲物が見つかるかもしれない。」

デースはそういうと、姿を消した___。

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