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8歳
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《北の領主代理と西の領主代理との話し合い》
午前中に必要な書類を集めて昼食に向かう。もちろん大漁の資料はテオと秘書になったディーターに持たせてる。
働け働け~。
僕が結局最後に来てみんなで話をしながらご飯をとる。本格的な話じゃなくて領地でこういう問題があって大変だった、とか。若者の流出が酷いとかそんな感じ。
それで今日はあの錬金術師もつれてきてる。この子は北野人と仲良くして欲しいからね。ちゃんとしてね。って言い聞かせてる。だから今全然食べてない。スープをちびちび赤ちゃんかってくらいの速さで口を着けてる。味わかんなさそう。
全部で終わってデザートまでペロリと食べた。段々と雑な食べ方して錬金術師はテオ様に睨まれてた。でもまぁ最低限のマナーはなってたし問題ないよ。ここにいる人たちに比べたらお粗末だったけど。
じゃあ徐々に思考を領地に向けていこうか。
「集まってくれてありがとう。それじゃあさっさとこれからの話に移ろうか。」
テーブルの上の全てを片付け終わり代わりに僕が持ってきた資料が並べられた。
一番の問題は西の領土。僕らシルヴェスターが初めて与えられた領土だ。
その中の小さな特徴なんて近くに山があるくらいの静かな土地が1番話し合いたいところ。
「この資料は全部この村から報告が上がってる。ここを見て。」
村を指さしてすすすと山の一部に指を移動させる。
「僕の予想だけどここに元凶がいる。」
「洞窟ですか?ここに魔獣がいると?」
「大物だよ。多分毒を使うタイプだ。」
「それにしては大した被害がありません。」
被害はあるんだよ。慣れで報告が上がらないだけで死人だけでも増えてる。しかも不自然だ。むらびとは気づいてるんだろう。それでも何故か報告しない。代わりに生まれる子供が増えた。どうせ減った分を補おうと村で子を作ってるんだろう。どうせ減るんだしって考えでしょ。
「元々のシルヴェスターに与えられた領地はここだよ。闇魔法を持つドラゴンを倒した場所。不作の土地だ。それを称えられて渡されたのが極寒の何もない北の領地。」
「まだ龍が生きていたとでも。何百年前のことですか。」
「さぁ、そのドラゴンの子供だったりしてね。ここを水源としているのがこの村なんだよ。原因不明の病が徐々に広がってる。10年前と比べて2倍だよ。本当に母様以降の資料がないのが悔やまれるね。」
「調査隊を送ります。」
もう送ってるんだよね。
それっと資料を指させばアルが持ってきてくれた。それを真ん中におく。少し古いけど母様情報だから信用できる。
「村の手練を5人ほど数年前に送り込んでる。行方不明だってさ。それからは君子危うきに近寄らず状態。誰も触れてない。病も発症すれば死に至ると受け入れられつつある。わざわざ人を死にに行かせることはしなくていいよ。」
シーンとなる。誰も案がないんだろう。兵もない。金もない。力もない。対処のしょうがない。村の避難くらいかな。それをしても村人がほかの土地で生き残れるとは思えない。だから思いは一致する。見殺しか様子見か、だ。
「僕としてもさっさと討伐したいんだけど被害がない。この状態じゃ皇宮に言い訳をつけて兵を集められないんだよ。集めても烏合の衆になりそうだしね。」
「貴族からの反対もありますね。これ以上シルヴェスターに力を与える口実は欲しくないでしょうし。」
「だから徐々に兵を増やす。これから上がる利益は兵に費やすよ。だから兵は西出身から欲しい。いい人材を見つけといてね。」
かしこまりましたという声がよく聞こえる。それしか人を守る道はない。あとは魔獣がいつ活発化するかにかかってる。
ゲームだと僕とテオ様が13歳の時だ。
「兄上。なぜ西なんですか?北の事情も考えれば来たから兵を募った方が良い気がします。」
悪くは無いよ。冬に動けない来たから人を集めてシルヴェスターからお金を払う。徴兵だけど冬にきたに閉じこもってても死は隣にあるからね。大して変わんない。でも西から兵を集めるのはそれ以上の利点がある。
「この魔獣が活性化した時に1番に被害を受けるのが西だからだよ。」
「背中に守る者がいれば兵は喜んで家族のために命を差し出してくれます。だから後ろに引けない…命の危機でも逃げ出さない人材がシルヴェスターとしては欲しいんですよ。」
正解。もっと言えばテオ様の幸せのために魔獣はいらない。
西の領土はテオ様の幸せのために壊されるわけにはいかない。
だからゲームでは僕とテオ様が向かったけど今は僕がクラウスだ。絶対にテオ様をそんな危険なところに行かせない。
「勿論僕が先導する。僕に何かあればテオ、お前が次期公爵だ。分かったね。」
カッと真っ赤になったテオ様が机を叩いた。
「い、嫌です!俺も行きます。」
「跡継ぎが2人ともいなくなればシルヴェスターは終わりだよ。」
「でも…!でも!兄上が負けて魔獣が暴れだしても国の終わりです。」
不敬なこと行ってくるじゃん。テオ様は可愛いから許すけど。
それでもダメ。絶対にダメ。テオ様が怪我するなんて耐えられない。ふわふわゆるゆるのところで僕に守られてればいいの。
テオ様をじっと見てたら僕とテオ様の間に西の領土代理が間に入ってきた。邪魔。どいて。テオ様を説得しないといけないの!
「クラウス様。もしその場合は領民が一丸となる必要があります。私はテオ様に賛成です。」
うるさい。
「兄上…。お願い致します。」
…うぅ。可愛い…。
なにか…何か無理な条件はないものか。ギリギリで無理なくらいの条件。
…そうだ。
「…テオがそれまでになんらかの魔法か武術の大会で優勝したのなら考える。」
「妥当ですな。足でまといになられても困ります。」
北の領主代理うるさいよ。テオ様が足でまといになるはずないでしょうが。
「次。次に移ろう。」
「兄上、約束ですからね。」
「わかってる。違えたならそこの領主代理2人証言してもらいな。」
「ありがとうございます。兄上。」
本当にもう…。絶対に優勝しないでよ。
テオ様の努力は認めてあげたいけどそんな危ないところに来て欲しくないもん。
「北は若者の流出と食料問題が大きいですな。」
話を戻してくれてありがとね。
これからが本題だ。錬金術の布教。一定の地位まで引きあげたいんだよ。
「だから錬金術を北で流行らせたい。そこにいる男が僕がみつけてきた錬金術師。」
「兄上、はしたないです。なんでそんな詐欺師を身内に引き入れるんですか。」
めっちゃ言うね。僕も錬金術師なんだけどなぁ。ちょっと傷つく。
「土から金を作るってやつでしょ?僕もできるよ。」
「「「え?/は?」」」
そんな驚かなくても…。錬金術の基礎を理解していれば簡単だよ。少し化学の知識も必要だからこの世界の錬金術師には出来ないかもしれないけど。
「前に魔力で暖かくなる魔法具を渡したでしょ?同じ原理だよ。」
「詐欺では無いのですか?」
「失礼だね。場所によったら本当に金でも銀でもできる。北が繁栄し始めたら僕が皇帝陛下の前で実践するつもり。」
「そう考えれば…悪くない話ですな。」
「ついでに北でポーション作りに励んで欲しい。」
「西の魔獣問題対策ですか?」
「うん。大元はもちろん僕が倒す。でもダンジョンってお金のなる木だ。ある程度魔獣が繁殖できる環境は整えるよ。大元の核をあちこちに埋めるとかね。」
分かっていて魔獣を放置するなんて大罪だけど、僕が意図的にしたって証拠がなければ僕を裁けない。ここにいる全員が証言したとしても証拠は無いからね。
「悪いことはすぐに思いつきますな。」
「錬金術は正に金の成る木だ。特に北は農作物が実りにくいから工業で栄えさせたい。どう思う?北の領主として上手く行きそう?」
「北の領民は仲間意識が強いです。外からの移住者を快くは思わないと思われます。」
さっすが。ほんとうに話が早いね。
一手一手の1つでも間違えれば大量に人が死ぬ北の領地を与えられてる人だ。その重圧に耐えられるメンタル。間違えられないがための頭の回転の速さ。本当にいい人材だ。
「ですが、あのカイロという魔法具をそこの錬金術師の手柄として北で噂を流すのです。そうすれば命の恩人として受け入れて貰えると思います。」
「そういう流れにしようか。あと北に錬金術師専用の塔を立てたい。公営として稼働させて。」
「かしこまりました。ただ来年からになるかと思います。冬に重労働は死人が出ます。」
うん。話が早い。
お金も春からなら何とかなるかな。南はいつも海が凍らないから本当にいい土地だ。
「他に話したいことは?」
あとは軽めの問題を順番に片付けて終わりかな。まぁ軽いって言ってもほおって置けば大惨事になるからね。気は抜けない。
テオ様が親でも殺されたかのようにハーロルトを睨んでるのが気になるけど後で話しないとね。歪を産んだままじゃ領地の経営はできないからね。
午前中に必要な書類を集めて昼食に向かう。もちろん大漁の資料はテオと秘書になったディーターに持たせてる。
働け働け~。
僕が結局最後に来てみんなで話をしながらご飯をとる。本格的な話じゃなくて領地でこういう問題があって大変だった、とか。若者の流出が酷いとかそんな感じ。
それで今日はあの錬金術師もつれてきてる。この子は北野人と仲良くして欲しいからね。ちゃんとしてね。って言い聞かせてる。だから今全然食べてない。スープをちびちび赤ちゃんかってくらいの速さで口を着けてる。味わかんなさそう。
全部で終わってデザートまでペロリと食べた。段々と雑な食べ方して錬金術師はテオ様に睨まれてた。でもまぁ最低限のマナーはなってたし問題ないよ。ここにいる人たちに比べたらお粗末だったけど。
じゃあ徐々に思考を領地に向けていこうか。
「集まってくれてありがとう。それじゃあさっさとこれからの話に移ろうか。」
テーブルの上の全てを片付け終わり代わりに僕が持ってきた資料が並べられた。
一番の問題は西の領土。僕らシルヴェスターが初めて与えられた領土だ。
その中の小さな特徴なんて近くに山があるくらいの静かな土地が1番話し合いたいところ。
「この資料は全部この村から報告が上がってる。ここを見て。」
村を指さしてすすすと山の一部に指を移動させる。
「僕の予想だけどここに元凶がいる。」
「洞窟ですか?ここに魔獣がいると?」
「大物だよ。多分毒を使うタイプだ。」
「それにしては大した被害がありません。」
被害はあるんだよ。慣れで報告が上がらないだけで死人だけでも増えてる。しかも不自然だ。むらびとは気づいてるんだろう。それでも何故か報告しない。代わりに生まれる子供が増えた。どうせ減った分を補おうと村で子を作ってるんだろう。どうせ減るんだしって考えでしょ。
「元々のシルヴェスターに与えられた領地はここだよ。闇魔法を持つドラゴンを倒した場所。不作の土地だ。それを称えられて渡されたのが極寒の何もない北の領地。」
「まだ龍が生きていたとでも。何百年前のことですか。」
「さぁ、そのドラゴンの子供だったりしてね。ここを水源としているのがこの村なんだよ。原因不明の病が徐々に広がってる。10年前と比べて2倍だよ。本当に母様以降の資料がないのが悔やまれるね。」
「調査隊を送ります。」
もう送ってるんだよね。
それっと資料を指させばアルが持ってきてくれた。それを真ん中におく。少し古いけど母様情報だから信用できる。
「村の手練を5人ほど数年前に送り込んでる。行方不明だってさ。それからは君子危うきに近寄らず状態。誰も触れてない。病も発症すれば死に至ると受け入れられつつある。わざわざ人を死にに行かせることはしなくていいよ。」
シーンとなる。誰も案がないんだろう。兵もない。金もない。力もない。対処のしょうがない。村の避難くらいかな。それをしても村人がほかの土地で生き残れるとは思えない。だから思いは一致する。見殺しか様子見か、だ。
「僕としてもさっさと討伐したいんだけど被害がない。この状態じゃ皇宮に言い訳をつけて兵を集められないんだよ。集めても烏合の衆になりそうだしね。」
「貴族からの反対もありますね。これ以上シルヴェスターに力を与える口実は欲しくないでしょうし。」
「だから徐々に兵を増やす。これから上がる利益は兵に費やすよ。だから兵は西出身から欲しい。いい人材を見つけといてね。」
かしこまりましたという声がよく聞こえる。それしか人を守る道はない。あとは魔獣がいつ活発化するかにかかってる。
ゲームだと僕とテオ様が13歳の時だ。
「兄上。なぜ西なんですか?北の事情も考えれば来たから兵を募った方が良い気がします。」
悪くは無いよ。冬に動けない来たから人を集めてシルヴェスターからお金を払う。徴兵だけど冬にきたに閉じこもってても死は隣にあるからね。大して変わんない。でも西から兵を集めるのはそれ以上の利点がある。
「この魔獣が活性化した時に1番に被害を受けるのが西だからだよ。」
「背中に守る者がいれば兵は喜んで家族のために命を差し出してくれます。だから後ろに引けない…命の危機でも逃げ出さない人材がシルヴェスターとしては欲しいんですよ。」
正解。もっと言えばテオ様の幸せのために魔獣はいらない。
西の領土はテオ様の幸せのために壊されるわけにはいかない。
だからゲームでは僕とテオ様が向かったけど今は僕がクラウスだ。絶対にテオ様をそんな危険なところに行かせない。
「勿論僕が先導する。僕に何かあればテオ、お前が次期公爵だ。分かったね。」
カッと真っ赤になったテオ様が机を叩いた。
「い、嫌です!俺も行きます。」
「跡継ぎが2人ともいなくなればシルヴェスターは終わりだよ。」
「でも…!でも!兄上が負けて魔獣が暴れだしても国の終わりです。」
不敬なこと行ってくるじゃん。テオ様は可愛いから許すけど。
それでもダメ。絶対にダメ。テオ様が怪我するなんて耐えられない。ふわふわゆるゆるのところで僕に守られてればいいの。
テオ様をじっと見てたら僕とテオ様の間に西の領土代理が間に入ってきた。邪魔。どいて。テオ様を説得しないといけないの!
「クラウス様。もしその場合は領民が一丸となる必要があります。私はテオ様に賛成です。」
うるさい。
「兄上…。お願い致します。」
…うぅ。可愛い…。
なにか…何か無理な条件はないものか。ギリギリで無理なくらいの条件。
…そうだ。
「…テオがそれまでになんらかの魔法か武術の大会で優勝したのなら考える。」
「妥当ですな。足でまといになられても困ります。」
北の領主代理うるさいよ。テオ様が足でまといになるはずないでしょうが。
「次。次に移ろう。」
「兄上、約束ですからね。」
「わかってる。違えたならそこの領主代理2人証言してもらいな。」
「ありがとうございます。兄上。」
本当にもう…。絶対に優勝しないでよ。
テオ様の努力は認めてあげたいけどそんな危ないところに来て欲しくないもん。
「北は若者の流出と食料問題が大きいですな。」
話を戻してくれてありがとね。
これからが本題だ。錬金術の布教。一定の地位まで引きあげたいんだよ。
「だから錬金術を北で流行らせたい。そこにいる男が僕がみつけてきた錬金術師。」
「兄上、はしたないです。なんでそんな詐欺師を身内に引き入れるんですか。」
めっちゃ言うね。僕も錬金術師なんだけどなぁ。ちょっと傷つく。
「土から金を作るってやつでしょ?僕もできるよ。」
「「「え?/は?」」」
そんな驚かなくても…。錬金術の基礎を理解していれば簡単だよ。少し化学の知識も必要だからこの世界の錬金術師には出来ないかもしれないけど。
「前に魔力で暖かくなる魔法具を渡したでしょ?同じ原理だよ。」
「詐欺では無いのですか?」
「失礼だね。場所によったら本当に金でも銀でもできる。北が繁栄し始めたら僕が皇帝陛下の前で実践するつもり。」
「そう考えれば…悪くない話ですな。」
「ついでに北でポーション作りに励んで欲しい。」
「西の魔獣問題対策ですか?」
「うん。大元はもちろん僕が倒す。でもダンジョンってお金のなる木だ。ある程度魔獣が繁殖できる環境は整えるよ。大元の核をあちこちに埋めるとかね。」
分かっていて魔獣を放置するなんて大罪だけど、僕が意図的にしたって証拠がなければ僕を裁けない。ここにいる全員が証言したとしても証拠は無いからね。
「悪いことはすぐに思いつきますな。」
「錬金術は正に金の成る木だ。特に北は農作物が実りにくいから工業で栄えさせたい。どう思う?北の領主として上手く行きそう?」
「北の領民は仲間意識が強いです。外からの移住者を快くは思わないと思われます。」
さっすが。ほんとうに話が早いね。
一手一手の1つでも間違えれば大量に人が死ぬ北の領地を与えられてる人だ。その重圧に耐えられるメンタル。間違えられないがための頭の回転の速さ。本当にいい人材だ。
「ですが、あのカイロという魔法具をそこの錬金術師の手柄として北で噂を流すのです。そうすれば命の恩人として受け入れて貰えると思います。」
「そういう流れにしようか。あと北に錬金術師専用の塔を立てたい。公営として稼働させて。」
「かしこまりました。ただ来年からになるかと思います。冬に重労働は死人が出ます。」
うん。話が早い。
お金も春からなら何とかなるかな。南はいつも海が凍らないから本当にいい土地だ。
「他に話したいことは?」
あとは軽めの問題を順番に片付けて終わりかな。まぁ軽いって言ってもほおって置けば大惨事になるからね。気は抜けない。
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