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第二章 乙女ゲーム?
偽りの報告
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家に着くと、もう夜の帳は降りていて星が輝いていた。
ヴァルカンと話して、なんだかスッキリした気持ちだ。
だがこれから、公爵に魔力測定の結果を伝えなければならない。
一言で言うならば、憂鬱、これに尽きる。
きっと俺に風属性がないことについて色々言ってくるんだろう。
サンドバッグ決定かもな……
公爵に初めて会った以来、暴力は振るわれていない、という訳では無い。
母上が亡くなってから、暴力の抑止力が無くなって、暴力は過激さを増している。
酷いときでは、翌日熱を出して起き上がれないときもある。
そんなとき、公爵は使用人達に
「アレの世話をするな」と命令を出すのだ。
おい!!!!アレってなんだよ!アレって!
ちゃんと母上からつけてもらったサザンカって名前があるんですけどぉおお!?!?
でも、いつの間にか額に乗ってる温い濡れタオルが冷たい濡れタオルが変えられてるから、きっと何人かは俺を哀れんで助けてくれている。
俺は使用人に我儘言う系男子ではないので、実は嫌われている訳では無いのだ。
ははっ!ざまあみろや!公爵、お前がいくら俺を孤立させようとしたってな!!ムダなんだよ!!!!!
と、暴力親父を心の中で罵倒していたら、執務室に到着してしまった。
そして、憂鬱な理由はもう1つある。
ふうぅっと大きく深呼吸し、執務室をノックする。
「…………入れ。」
入れって言うまでの長ーい間で、俺の事を拒絶しているのが伝わる。
「失礼します。
本日の私の魔力測定について、ご報告に参りました。」
俺は、これから一生をかけて嘘をつく。
それを考えると、とても憂鬱なのだ。
「私の魔力量は150。属性は──···」
俺は、
「火、だけでした。」
光と闇を隠すことにした。
ヴァルカンと話して、なんだかスッキリした気持ちだ。
だがこれから、公爵に魔力測定の結果を伝えなければならない。
一言で言うならば、憂鬱、これに尽きる。
きっと俺に風属性がないことについて色々言ってくるんだろう。
サンドバッグ決定かもな……
公爵に初めて会った以来、暴力は振るわれていない、という訳では無い。
母上が亡くなってから、暴力の抑止力が無くなって、暴力は過激さを増している。
酷いときでは、翌日熱を出して起き上がれないときもある。
そんなとき、公爵は使用人達に
「アレの世話をするな」と命令を出すのだ。
おい!!!!アレってなんだよ!アレって!
ちゃんと母上からつけてもらったサザンカって名前があるんですけどぉおお!?!?
でも、いつの間にか額に乗ってる温い濡れタオルが冷たい濡れタオルが変えられてるから、きっと何人かは俺を哀れんで助けてくれている。
俺は使用人に我儘言う系男子ではないので、実は嫌われている訳では無いのだ。
ははっ!ざまあみろや!公爵、お前がいくら俺を孤立させようとしたってな!!ムダなんだよ!!!!!
と、暴力親父を心の中で罵倒していたら、執務室に到着してしまった。
そして、憂鬱な理由はもう1つある。
ふうぅっと大きく深呼吸し、執務室をノックする。
「…………入れ。」
入れって言うまでの長ーい間で、俺の事を拒絶しているのが伝わる。
「失礼します。
本日の私の魔力測定について、ご報告に参りました。」
俺は、これから一生をかけて嘘をつく。
それを考えると、とても憂鬱なのだ。
「私の魔力量は150。属性は──···」
俺は、
「火、だけでした。」
光と闇を隠すことにした。
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