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第2章 光と「ウール村」
49話 運び出し
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ほどなくして洞窟に着いた。
「なんだか懐かしいですね」
アマリージョが周りを見渡しながら言う。
「うん。そんなに時間が経っているわけじゃないんだけどね」
「でもクロード。よくこんな所に住んでいられたわね」
「ちょっと、姉さん!」
アマリージョが慌ててルージュをたしなめる。
「いや、ほんとに。だからこそウール村に移住できたことを嬉しく思うよ。二人には本当に感謝だよ」
「そうよ・・・と言いたいけど、貸し借りは無しだから、もう言わなくていいわ。それより早く荷物運んで水を汲みに行きましょう」
ルージュは、よほど湧き水が飲みたいのか急かすように言った。
「水は入れ物のこともあるから、この荷物運んだ後は、マンションに行っていろいろ運んでからの方がいいと思うよ。そこで何か大きな容器が見つかれば、たくさん持って帰れるし」
「マンション? あ、クロードの前の家のことね。でも・・・うーん。仕方ないか。美味しい水は、運動をした後のほうがより美味しいしね」
ルージュは残念そうだったが、湧き水は最後に汲みに来ることになった。
その後、三人で洞窟の荷物を全て運ぶ。
洞窟の奥に投げ捨ててあったツヤツヤの木は、驚くことにまだ枯れておらず、相変わらずツヤツヤしていた。
俺はいらなかったので、置いていこうとしたが、ルージュが肌触りがすべすべで気持ちいいという理由で、とても気に入っていたのであげることにした。
やはり、ルージュ。感性がひと味違うな。
荷物を運ぶ作業は意外にも早く終わった。
やはり三人でやると3倍速い。
次はマンションだ。
「二人とも、見るのは初めてだろうけど、分からないものには手を触れないようにね」
そう言ってマンション前に馬車をつける。
「ヒカリ? 行ってくるよ。何から持ってくればいい?」
『はい。まずは家に置く家電類からです。電気は後でなんとかしますので、必要量を考えながらお願いします。次に、調味料類。食材はありませんので、せめて調味料類が持ち出せればと思います。それと菓子類です。前回は、嵩張るので持ち出さなかったのですが、馬車にはスペースがありますし、ルージュ達も喜ぶでしょうから、持てるだけ持って行くと良いと思います。あと、私が欲しいものなのですが、携帯電話とパソコン、本体だけで画面はいりません。それにWi-Fiなどの無線の通信機器もあればお願いします。最後にちょっと大変ですが、クーラーとお風呂があれば快適です。寝具類は、ブルーノさんの所にあるそうなのでこだわりがなければ持ち出さなくてもいいと思います』
「うわ、多いな。覚えきれるかな。その都度、目に入ったもので必要なものがあったら、教えてよ」
『了解です』
「私たちも運ぶの手伝うから、一緒に中に入ってもいい?」
珍しく遠慮がちにルージュが聞いてきた。
「あぁ、もちろんいいよ」
なぜ、そんな事を改めて聞くのか不思議に思いながらも、快諾する。
「やったわね。行くわよ! アマリ。クロードも早く行こっ!」
思いのほか喜んでいるようだった。
アマリージョも同様だ。
もしかしてこの世界には、異世界のものを勝手に触っていけない、暗黙の了解でもあるんだろうかと、ふと思った。
「ヒカリ、マンションの中には魔物はいる?」
『いえ、周囲には何匹かいますが、マンションの中にはいません』
「ルージュ、アマリージョ、行くよ。瓦礫が多いから、足下に気をつけて着いてきて」
そういってマンションに入り、階段を昇る。
まずは自分の部屋から。
できれば使い慣れたもので生活していきたかったので、必要な物はなるべく自分のものを使う事にした。
洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、ポット、電子レンジ、トースター、机、収納棚・・・。
掃除機はゴミパック式で、パックの在庫が無かったので持って行くのをやめた。
そのほか、テレビ、ブルーレイのレコーダー、ゲーム機、漫画など。
下着や洋服まで入れると、ほぼ自分の部屋、まるごと引っ越しになってしまった。
重たい物はアマリージョが、風魔法で1階まで下ろしてくれた。
この魔法、攻撃力がほとんどないものの、ものすごく便利な魔法だ。
使い方次第では、もっと応用が利くのではないだろうか。
自分の部屋の荷物を出し終わったあとは、6階に上がり一番奥の部屋から物色していく。
目当ては調味料関係と、残りの家電、生活雑貨、それにお菓子類だ。
砂糖、塩、胡椒、醤油、味噌、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、つゆ、だし、タレに加え、贈答品の海苔やそうめん、紅茶のティーバッグや日本茶の詰め合わせなども見つけた。手に入るものは、使いかけでも片っ端から持って行く。
前回はスルーしたお菓子類も全て持って行く。
そのほか、洗剤や石けん類、シャンプーにリンス・・・種類や好みなど気にせずに運ぶ。
それから、ヒカリに頼まれていた携帯電話、パソコン、無線LANルーター、テレビ、ブルーレイ、ゲーム機、音楽プレーヤー、漫画などをどんどん運ぶ。
馬車には、かなりの量が積めるので、値段が高そうな最新っぽい家電はあるだけ全部いただいた。
押し入れの中に、ホットカーペットとこたつを見つけたので、冬に備えて運ぶことにした。
多少、良心の呵責はあるが、きっとここに戻ってくる人はいないだろう。
一瞬、やり場のない感情が押し寄せてきたが、そんな気持ちを振り切るように、無心で作業に集中した。
風呂をどうしても運びたかったが、取り外し方が分からないのと、見えないところがカビだらけで、諦めるしかなかった。
クーラーは配管が取り外せなかったので、取りあえず本体と室外機だけを取り外して運んだ。
ルージュとアマリージョは、見るもの全てが珍しいようで、何かを見つけるたび、あれこれ質問してきては、はしゃいでいた。欲しい物があれば、何でも持って帰っていいよと言うと、二人とも大喜びで品定めを始め、気に入った物をさきほど見つけた空のダンボール箱に次々と詰めていった。
その後、二人はクローゼットの中から女性用の洋服を見つけると、これも可愛い! あれも素敵! この服も全部持って帰っていいかと尋ねてきた。
「好きなだけ」と答えてはみたが、
――あれ? 洋服っておかしいんじゃないんだ・・・
「なんだか懐かしいですね」
アマリージョが周りを見渡しながら言う。
「うん。そんなに時間が経っているわけじゃないんだけどね」
「でもクロード。よくこんな所に住んでいられたわね」
「ちょっと、姉さん!」
アマリージョが慌ててルージュをたしなめる。
「いや、ほんとに。だからこそウール村に移住できたことを嬉しく思うよ。二人には本当に感謝だよ」
「そうよ・・・と言いたいけど、貸し借りは無しだから、もう言わなくていいわ。それより早く荷物運んで水を汲みに行きましょう」
ルージュは、よほど湧き水が飲みたいのか急かすように言った。
「水は入れ物のこともあるから、この荷物運んだ後は、マンションに行っていろいろ運んでからの方がいいと思うよ。そこで何か大きな容器が見つかれば、たくさん持って帰れるし」
「マンション? あ、クロードの前の家のことね。でも・・・うーん。仕方ないか。美味しい水は、運動をした後のほうがより美味しいしね」
ルージュは残念そうだったが、湧き水は最後に汲みに来ることになった。
その後、三人で洞窟の荷物を全て運ぶ。
洞窟の奥に投げ捨ててあったツヤツヤの木は、驚くことにまだ枯れておらず、相変わらずツヤツヤしていた。
俺はいらなかったので、置いていこうとしたが、ルージュが肌触りがすべすべで気持ちいいという理由で、とても気に入っていたのであげることにした。
やはり、ルージュ。感性がひと味違うな。
荷物を運ぶ作業は意外にも早く終わった。
やはり三人でやると3倍速い。
次はマンションだ。
「二人とも、見るのは初めてだろうけど、分からないものには手を触れないようにね」
そう言ってマンション前に馬車をつける。
「ヒカリ? 行ってくるよ。何から持ってくればいい?」
『はい。まずは家に置く家電類からです。電気は後でなんとかしますので、必要量を考えながらお願いします。次に、調味料類。食材はありませんので、せめて調味料類が持ち出せればと思います。それと菓子類です。前回は、嵩張るので持ち出さなかったのですが、馬車にはスペースがありますし、ルージュ達も喜ぶでしょうから、持てるだけ持って行くと良いと思います。あと、私が欲しいものなのですが、携帯電話とパソコン、本体だけで画面はいりません。それにWi-Fiなどの無線の通信機器もあればお願いします。最後にちょっと大変ですが、クーラーとお風呂があれば快適です。寝具類は、ブルーノさんの所にあるそうなのでこだわりがなければ持ち出さなくてもいいと思います』
「うわ、多いな。覚えきれるかな。その都度、目に入ったもので必要なものがあったら、教えてよ」
『了解です』
「私たちも運ぶの手伝うから、一緒に中に入ってもいい?」
珍しく遠慮がちにルージュが聞いてきた。
「あぁ、もちろんいいよ」
なぜ、そんな事を改めて聞くのか不思議に思いながらも、快諾する。
「やったわね。行くわよ! アマリ。クロードも早く行こっ!」
思いのほか喜んでいるようだった。
アマリージョも同様だ。
もしかしてこの世界には、異世界のものを勝手に触っていけない、暗黙の了解でもあるんだろうかと、ふと思った。
「ヒカリ、マンションの中には魔物はいる?」
『いえ、周囲には何匹かいますが、マンションの中にはいません』
「ルージュ、アマリージョ、行くよ。瓦礫が多いから、足下に気をつけて着いてきて」
そういってマンションに入り、階段を昇る。
まずは自分の部屋から。
できれば使い慣れたもので生活していきたかったので、必要な物はなるべく自分のものを使う事にした。
洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、ポット、電子レンジ、トースター、机、収納棚・・・。
掃除機はゴミパック式で、パックの在庫が無かったので持って行くのをやめた。
そのほか、テレビ、ブルーレイのレコーダー、ゲーム機、漫画など。
下着や洋服まで入れると、ほぼ自分の部屋、まるごと引っ越しになってしまった。
重たい物はアマリージョが、風魔法で1階まで下ろしてくれた。
この魔法、攻撃力がほとんどないものの、ものすごく便利な魔法だ。
使い方次第では、もっと応用が利くのではないだろうか。
自分の部屋の荷物を出し終わったあとは、6階に上がり一番奥の部屋から物色していく。
目当ては調味料関係と、残りの家電、生活雑貨、それにお菓子類だ。
砂糖、塩、胡椒、醤油、味噌、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、つゆ、だし、タレに加え、贈答品の海苔やそうめん、紅茶のティーバッグや日本茶の詰め合わせなども見つけた。手に入るものは、使いかけでも片っ端から持って行く。
前回はスルーしたお菓子類も全て持って行く。
そのほか、洗剤や石けん類、シャンプーにリンス・・・種類や好みなど気にせずに運ぶ。
それから、ヒカリに頼まれていた携帯電話、パソコン、無線LANルーター、テレビ、ブルーレイ、ゲーム機、音楽プレーヤー、漫画などをどんどん運ぶ。
馬車には、かなりの量が積めるので、値段が高そうな最新っぽい家電はあるだけ全部いただいた。
押し入れの中に、ホットカーペットとこたつを見つけたので、冬に備えて運ぶことにした。
多少、良心の呵責はあるが、きっとここに戻ってくる人はいないだろう。
一瞬、やり場のない感情が押し寄せてきたが、そんな気持ちを振り切るように、無心で作業に集中した。
風呂をどうしても運びたかったが、取り外し方が分からないのと、見えないところがカビだらけで、諦めるしかなかった。
クーラーは配管が取り外せなかったので、取りあえず本体と室外機だけを取り外して運んだ。
ルージュとアマリージョは、見るもの全てが珍しいようで、何かを見つけるたび、あれこれ質問してきては、はしゃいでいた。欲しい物があれば、何でも持って帰っていいよと言うと、二人とも大喜びで品定めを始め、気に入った物をさきほど見つけた空のダンボール箱に次々と詰めていった。
その後、二人はクローゼットの中から女性用の洋服を見つけると、これも可愛い! あれも素敵! この服も全部持って帰っていいかと尋ねてきた。
「好きなだけ」と答えてはみたが、
――あれ? 洋服っておかしいんじゃないんだ・・・
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