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第4章 光と「ブルクハント王国の誘拐犯」
97話 借金返済!?
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俺たちは冒険者ギルドに冒険者登録をした後、商業ギルド素材の買い取りに来ていた。
とりあえず査定して貰った素材と魔石、それに追加で出したワイバーンの尻尾で金貨65枚にもなった。
なんと順調なことなのか・・・。
『あとは武器と防具なのですが、これは出来ましたら、色を付けずにちゃんとした相場で査定をして貰えると助かります』
「え? あ、はい。分かりました」
ヒカリの言葉に、上司の男は一瞬、言っている意味がよく分からないと言った表情を見せたが、すぐに真剣な顔になり、まずは手前にあった剣を一本手に取って眺めた。
「・・・ん? え? これって流動ミスリルですか?」
『はい。そうです』
ヒカリが落ち着いた声で肯定する。
「装飾が全くない実戦向けの形なので見落とすところでしたよ。流動ミスリルだけで作られていて、更によく研がれている。それに剣を振った時の独特の感じも申し分ない。これならば金貨25枚。もし豪華な装飾でもあれば金貨30枚はいけると思います。ただこれだけの品ならば、今値段を決めて買い取るよりはオークションにかけた方がいいかも知れませんね」
上司の男は椅子から立ち上がり、剣を上下に振りながら答えた。
『ではこちらの失敗作はどうでしょうか?』
上司の男は、ヒカリが出した剣を手に取り、上下に振りながら首をかしげる。
「失敗作? これが? はて? これのどこが失敗なのでしょうか?」
『それは、適正な魔力量よりも多く魔力を入れたせいで、若干切れ味が鈍いような気がします。それと金属自体の粘りというのでしょうか。振ると少し切っ先が柔らかい気がします』
「そうでしょうか? 全く違いが分かりませんね。よほどの冒険者なら分かるのかもしれませんが、私も一応これで冒険者としてはB級ですからね。それなりの鑑定眼もあるつもりなのですが・・・うーん・・・モンローさんなら判別できるでしょうか・・・それでも失敗作だとおっしゃられるならば、取りあえずこちらの剣を金貨25枚、先ほどの剣を30枚でどうでしょうか? オークションの話については、後日、ブルーノさんと調整して貰えれば大丈夫だと思いますので」
上司の男は、このほか何本かある剣を持ち替えては、振った感触を確かめながらそう提案してきた。
『金額を上げてしまっては迷惑ではないですか?』
「いえいえ、全然。こちらの出来の良いと言われる物は冒険者に、こちらの方は派手な装飾を施してから売れば貴族にかなり高価な値段で売れますので。ブルーノさんもそれならば問題ないと思います」
上司の男の顔が、真剣な鑑定顔から、ちょっとゲスな商人の顔になってきた。
「ねえヒカリ、ちょっと待って。高額で買い取りになるのはいいとして、これだけの金額なら直接ブルーノさんに売った方が、借金も返せるし、そっちの方が良くない?」
商人の顔になった上司を見て、俺は急にブルーノに借金していることを思い出した。
『そう言えば、玄人たちには話していませんでしたね。今回全員分の武器を作り直しましたが、これらの武器はその時に出来た試作品なのです。それで、これらを作るためにブルーノさんからミスリル鉱を大量購入したのですが、その時のブルーノさんの話では、私たちエンハンブレは、商業ギルドではブルーノ商会の傘下のような扱いらしく、ギルドを通じての売買は全てブルーノ商会扱いになるそうです。ブルーノさんは手数料だけギルドに支払うとのことで、基本的には直接売買するのと、ほとんど変わらないとの事でした』
「ということは、商業ギルドって・・・」
俺の想像する商業ギルドとはちょっと勝手が違っていたようだ。
『はい。商業ギルドは各地の商人の代行窓口みたいのもので、言わば代理店・仲介業務が主な仕事らしいです。もちろん冒険者や街の人が個人で売買も出来ますし、その場合はギルド本部が直接取引を行うそうですが』
「じゃあ、今査定してもらった金額って」
『はい、ギルドが一旦立て替えて払い、後日手数料を上乗せした金額をブルーノさんがギルドに支払うようですよ』
「ヒカリさんは、よくご存じですね。ですがおそらく今回の場合は、買い取りも、販売もギルド任せになるでしょうね。品物がちょっと良い物ですし。個人で売るより、ギルド主催のオークションの方が早く高値で売れそうですから。それに、大体このような場合は、ギルドで買い取りをしてお金は立て替えたまま販売し、利益が出た分からギルドの取り分を差し引いて、ブルーノさんにお渡しする・・・そんな感じです」
「ギルド凄いな・・・商人はギルドに登録したら、寝てるだけで儲かるじゃん」
「そんなことは、ありませんよ。立て替えと言っても1カ月以内に売れない場合はちゃんと立て替え分を払って頂きますし、そもそも商業ギルドの商人が冒険者の後見人を務めるなんて、なかなかある事でもないですから」
「え? そうなんですか?」
少し気になったので聞いてみた。
「そうですよ。ギルドに対して後見人だと言えば、その冒険者は確かに自分の利益のために活動することになりますし、逆に冒険者は、ちゃんとした身分の保障がなされるので、お互い得をするような感じに聞こえますが、その一方で問題や事件を起こした時などは、商人が責任を取らなくてはなりませんからね。賠償問題に発展して潰れた商会は多いですよ。ですから普通は身内や親戚など血縁関係がなければ、まず後見にはならないものです。15年ほど前に、娘の婿だからと後見を務めた大商人が、その3日後に跡形もなくなったという話は今でも有名ですから・・・」
「ブルーノ・・・なんだかんだ言って、結構勝負に出ていたのね」
「あぁ、確かにリスクはデカイね。ブルーノさんは改めてお礼を言わないと・・・」
ブルーノと仲が良かったルージュも初めて聞いた話のようだった。
「でも、利益だけとはいえブルーノさんにお金が行くわけですから、これでクロードさんの借金も、かなり減るんじゃないですか?」
アマリージョが嬉しそうに声を弾ませて言った。
「そっか・・・利益から差し引きしてくれるなら借金も減るのか・・・」
アマリージョの言葉に、生まれて初めて抱えた850万もの借金が消えていく喜びを噛みしめた。
『玄人。大変申し上げにくいのですが、先ほども言いましたが、今回、ミスリル鉱をブルーノさんから大量購入しましたので・・・』
「ん?・・・しましたので?」
ヒカリが珍しくバツが悪そうに小声で言ってきたので、静かに聞き直す。
『現在の借金は3750万ギールほどになっています』
「「「さ、さんぜん?」」」
3人で声を揃えて驚きながら聞き直す。
ふと、横を見るとルージュは既に知らん顔。
アマリージョはお先真っ暗って顔に。
そんな二人を見て、俺は何故か半笑い。
『ですから、今回かなり売れたとしてもおそらく借金が0になることは無いかと思います』
「・・・ていうか、買ったのはヒカリなのに、なんで俺の借金が増えるんだよ? いつ? なんで? そもそもブルーノさんと何処で話したの? しばらく会ってないしだろ!」
『説明しますと、ブルーノさんにはミスリルを注文したくて携帯を届けて話をしました。事情を説明して借金を快諾してくれまして、その変わり担保にと携帯を全部で3台渡してあります』
「なるほど。結果、携帯を担保に借金か・・・そういうのって相談しないものなの?」
『なんでも私の好きなようにしろと。以前ウール村のことで相談をしようとした時に言われましたので』
「言ったっけ? 言った? それってなんかの雑談とかの話じゃないの? でもヒカリの説明が長すぎて面倒になったから好きにしていい、とは言ったような・・・それなら言ったともいえるのか・・・って、その一言で3千万? ちょっとそれは、いくらなんでも・・・もはやその金額って、家とか買う値段じゃないの? あーっ 俺の人生って何なんだよ・・・」
俺は立ち上がり、半泣きでヒカリに詰め寄る。
そして、さらに・・・と思った瞬間、強烈な衝撃とともに目の前が真っ暗になり、気を失ってしまった。
「あー、もう、うっさいわね! これで静かになったから、続きの査定、ちゃちゃっとしちゃいましょ」
そう明るく話すルージュの手には、逆手に握られた剣。
俺の頭には、ルージュの剣の柄頭と同じサイズの大きなコブが出来ていた。
とりあえず査定して貰った素材と魔石、それに追加で出したワイバーンの尻尾で金貨65枚にもなった。
なんと順調なことなのか・・・。
『あとは武器と防具なのですが、これは出来ましたら、色を付けずにちゃんとした相場で査定をして貰えると助かります』
「え? あ、はい。分かりました」
ヒカリの言葉に、上司の男は一瞬、言っている意味がよく分からないと言った表情を見せたが、すぐに真剣な顔になり、まずは手前にあった剣を一本手に取って眺めた。
「・・・ん? え? これって流動ミスリルですか?」
『はい。そうです』
ヒカリが落ち着いた声で肯定する。
「装飾が全くない実戦向けの形なので見落とすところでしたよ。流動ミスリルだけで作られていて、更によく研がれている。それに剣を振った時の独特の感じも申し分ない。これならば金貨25枚。もし豪華な装飾でもあれば金貨30枚はいけると思います。ただこれだけの品ならば、今値段を決めて買い取るよりはオークションにかけた方がいいかも知れませんね」
上司の男は椅子から立ち上がり、剣を上下に振りながら答えた。
『ではこちらの失敗作はどうでしょうか?』
上司の男は、ヒカリが出した剣を手に取り、上下に振りながら首をかしげる。
「失敗作? これが? はて? これのどこが失敗なのでしょうか?」
『それは、適正な魔力量よりも多く魔力を入れたせいで、若干切れ味が鈍いような気がします。それと金属自体の粘りというのでしょうか。振ると少し切っ先が柔らかい気がします』
「そうでしょうか? 全く違いが分かりませんね。よほどの冒険者なら分かるのかもしれませんが、私も一応これで冒険者としてはB級ですからね。それなりの鑑定眼もあるつもりなのですが・・・うーん・・・モンローさんなら判別できるでしょうか・・・それでも失敗作だとおっしゃられるならば、取りあえずこちらの剣を金貨25枚、先ほどの剣を30枚でどうでしょうか? オークションの話については、後日、ブルーノさんと調整して貰えれば大丈夫だと思いますので」
上司の男は、このほか何本かある剣を持ち替えては、振った感触を確かめながらそう提案してきた。
『金額を上げてしまっては迷惑ではないですか?』
「いえいえ、全然。こちらの出来の良いと言われる物は冒険者に、こちらの方は派手な装飾を施してから売れば貴族にかなり高価な値段で売れますので。ブルーノさんもそれならば問題ないと思います」
上司の男の顔が、真剣な鑑定顔から、ちょっとゲスな商人の顔になってきた。
「ねえヒカリ、ちょっと待って。高額で買い取りになるのはいいとして、これだけの金額なら直接ブルーノさんに売った方が、借金も返せるし、そっちの方が良くない?」
商人の顔になった上司を見て、俺は急にブルーノに借金していることを思い出した。
『そう言えば、玄人たちには話していませんでしたね。今回全員分の武器を作り直しましたが、これらの武器はその時に出来た試作品なのです。それで、これらを作るためにブルーノさんからミスリル鉱を大量購入したのですが、その時のブルーノさんの話では、私たちエンハンブレは、商業ギルドではブルーノ商会の傘下のような扱いらしく、ギルドを通じての売買は全てブルーノ商会扱いになるそうです。ブルーノさんは手数料だけギルドに支払うとのことで、基本的には直接売買するのと、ほとんど変わらないとの事でした』
「ということは、商業ギルドって・・・」
俺の想像する商業ギルドとはちょっと勝手が違っていたようだ。
『はい。商業ギルドは各地の商人の代行窓口みたいのもので、言わば代理店・仲介業務が主な仕事らしいです。もちろん冒険者や街の人が個人で売買も出来ますし、その場合はギルド本部が直接取引を行うそうですが』
「じゃあ、今査定してもらった金額って」
『はい、ギルドが一旦立て替えて払い、後日手数料を上乗せした金額をブルーノさんがギルドに支払うようですよ』
「ヒカリさんは、よくご存じですね。ですがおそらく今回の場合は、買い取りも、販売もギルド任せになるでしょうね。品物がちょっと良い物ですし。個人で売るより、ギルド主催のオークションの方が早く高値で売れそうですから。それに、大体このような場合は、ギルドで買い取りをしてお金は立て替えたまま販売し、利益が出た分からギルドの取り分を差し引いて、ブルーノさんにお渡しする・・・そんな感じです」
「ギルド凄いな・・・商人はギルドに登録したら、寝てるだけで儲かるじゃん」
「そんなことは、ありませんよ。立て替えと言っても1カ月以内に売れない場合はちゃんと立て替え分を払って頂きますし、そもそも商業ギルドの商人が冒険者の後見人を務めるなんて、なかなかある事でもないですから」
「え? そうなんですか?」
少し気になったので聞いてみた。
「そうですよ。ギルドに対して後見人だと言えば、その冒険者は確かに自分の利益のために活動することになりますし、逆に冒険者は、ちゃんとした身分の保障がなされるので、お互い得をするような感じに聞こえますが、その一方で問題や事件を起こした時などは、商人が責任を取らなくてはなりませんからね。賠償問題に発展して潰れた商会は多いですよ。ですから普通は身内や親戚など血縁関係がなければ、まず後見にはならないものです。15年ほど前に、娘の婿だからと後見を務めた大商人が、その3日後に跡形もなくなったという話は今でも有名ですから・・・」
「ブルーノ・・・なんだかんだ言って、結構勝負に出ていたのね」
「あぁ、確かにリスクはデカイね。ブルーノさんは改めてお礼を言わないと・・・」
ブルーノと仲が良かったルージュも初めて聞いた話のようだった。
「でも、利益だけとはいえブルーノさんにお金が行くわけですから、これでクロードさんの借金も、かなり減るんじゃないですか?」
アマリージョが嬉しそうに声を弾ませて言った。
「そっか・・・利益から差し引きしてくれるなら借金も減るのか・・・」
アマリージョの言葉に、生まれて初めて抱えた850万もの借金が消えていく喜びを噛みしめた。
『玄人。大変申し上げにくいのですが、先ほども言いましたが、今回、ミスリル鉱をブルーノさんから大量購入しましたので・・・』
「ん?・・・しましたので?」
ヒカリが珍しくバツが悪そうに小声で言ってきたので、静かに聞き直す。
『現在の借金は3750万ギールほどになっています』
「「「さ、さんぜん?」」」
3人で声を揃えて驚きながら聞き直す。
ふと、横を見るとルージュは既に知らん顔。
アマリージョはお先真っ暗って顔に。
そんな二人を見て、俺は何故か半笑い。
『ですから、今回かなり売れたとしてもおそらく借金が0になることは無いかと思います』
「・・・ていうか、買ったのはヒカリなのに、なんで俺の借金が増えるんだよ? いつ? なんで? そもそもブルーノさんと何処で話したの? しばらく会ってないしだろ!」
『説明しますと、ブルーノさんにはミスリルを注文したくて携帯を届けて話をしました。事情を説明して借金を快諾してくれまして、その変わり担保にと携帯を全部で3台渡してあります』
「なるほど。結果、携帯を担保に借金か・・・そういうのって相談しないものなの?」
『なんでも私の好きなようにしろと。以前ウール村のことで相談をしようとした時に言われましたので』
「言ったっけ? 言った? それってなんかの雑談とかの話じゃないの? でもヒカリの説明が長すぎて面倒になったから好きにしていい、とは言ったような・・・それなら言ったともいえるのか・・・って、その一言で3千万? ちょっとそれは、いくらなんでも・・・もはやその金額って、家とか買う値段じゃないの? あーっ 俺の人生って何なんだよ・・・」
俺は立ち上がり、半泣きでヒカリに詰め寄る。
そして、さらに・・・と思った瞬間、強烈な衝撃とともに目の前が真っ暗になり、気を失ってしまった。
「あー、もう、うっさいわね! これで静かになったから、続きの査定、ちゃちゃっとしちゃいましょ」
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