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3章 バーンデッドディザスター
520話 御神体
日課の朝一番の作業として、村を覆う規模の空に浮かべた雪を防ぐ魔法陣への魔力チャージを行い、そのまま空の上で村を見下ろしボケーっと悩んでいた。
年末から始めた神社建築だが昨日の時点でほぼ全ての物を作り終え、内装まできっちり済ませた。
しかしまだ完成じゃない。
御神体が無いのだ。
自然信仰だし別になくてもいいんじゃない、というシモンの意見もわからなくはない。
人々が暮らす上で、この大地や自然にささやかな感謝や祈りを捧げる場を用意する。それが神社建築の目的で、そのささやかな祈りによってこの土地のいろんな精霊を落ち着かせようとしているのだ。
そんで俺がやらかしてしまった大雪の現象も止まるはず。
具体的な御神体を用意して信仰対象を定めてしまうとそれに即した祈りは特化するだろうが、その他色々は効果が薄まってしまう。なので満遍なく色んなご利益に期待するなら御神体要らない案は割と理にかなっているとも思うが、その案の欠点は対象が抽象的では殆ど魔法的な効果は期待できなさそうということ。
村人全員が毎日必死に何時間も雪止んでくださいとお願いし続ければいつかは叶うかもしれない。その程度。
まあ普通の神社ならばそれでも良いと思う。
でも今は切実に実績が欲しい。
雪が止んで自然環境元に戻って欲しい!
そうでないと俺がこの村を滅ぼしたやつになりかねないし、滅びなくても責任は取り続けなくてはいけない。
それと基本的にどっか行っている魔王の仲間のタコ魚人のボビー氏曰く「こんな明確な魔法災害なかなかないからモデルケースとしてギルドの記録に残るよ、報告義務もあるし」とのことなので、魔法災害起こした犯人として俺の名前が記録され、しかも未解決事案となるのは汚点がすぎる。
これらのことから切実に効能を期待したい。
そんでそれを叶える為にはどうすりゃいいかということだが、祈る対象をちゃんとイメージできるようにすることだ。
神社の中にはちゃんと何か祀られて、それに祈りを捧げれば、自然やら暮らしのことやらに紐づいている。そんな御神体を祀ればよい。
その御神体について詳しそうなシモンに意見を聞いてみたら「御神体は限られた人しか知らない方が神秘性もあっていいからタイガくんが自分で考えて」だそうで教えてくれなかった。
「紐付け・・・まー別に1個にこだわらなくてもいいわけだしなー。集めてひとまとめにすればいいか」
ひとしきり考えて思い当たった結論はこれだった。
御神体のことはあまり知られない方がいいらしいので、俺は隠密魔法モリモリで姿を消してから御神体集めを始めた。
まずは何よりも雪、空き瓶に詰めて魔法インクで状態維持の呪文をびっしり施せば雪のまま持つ。
川の水。この村の生活は隣を流れる巨大な川によって成り立つので必要。
村と村人たち魚や家畜、農作物類を描いた石板、絵下手くそなのはご愛嬌。どうせ見られないし俺が描いたということも伝わらないから大丈夫。
村の資源は周りの森にも頼ってるので、いい感じの木の棒。
人の暮らしには何より欠かせない火を連想するものとして木炭。
村の産業を表すものとして畑の土、鍬、糸、鍋、釘、サルが焼成を先走って爆発させた陶器のかけらなどなど。
狩猟のための鏃と釣り針。
一応あった方がいいかなと剣と盾。
船をよく使うらしいので木彫りのミニチュア船。
自然をイメージするものとして村周辺を歩き回ってその辺の土やら石やら木の皮やら。
俺の趣味と今後作りたいものの願いとして、風呂で使っていた温水の魔道具。
確信をもっていれとくべきだと思ったでっけーちんぽの魔除け。
「こんなもんかなー」
色々歩き回り村人たちが願いそうな事などを考えながら色々集め回った。
あとはこれらがあることをわからないように石の箱か何かにしまい込んで中身はわからなくして、中に入ってるものにちなんだ祝詞でも箱全体に刻んでれば御神体っぽい雰囲気も出るだろう。
御神体に向けられた願いと中に入っているものとの関連があればより強い魔法的な現象にも繋がる要因になるはず。
入れるもの既にかなり多いが、これ以上悩んで増やしても効果薄まりそうなので、石の箱に詰める作業に移った。
石材は前に切り出してきたものを使い、そこそこ大きい方が威厳が出そうだと思ったので3メートルの立方体にした。神社の本殿の天井の高さギリギリ。
そして中で動かないように固定しながら用意したものを詰めていてふとためらいが生じた。
魔除けちんぽはビッグサイズとはいえ俺より小さいのが祀られるのはいいのかと。
当然否。なのだが、シモンから神社作るにあたって俺の名前や存在は残らないようにしろと言われている。
理由は俺が信仰の対象になってしまわないようにだ。いろんな願いや勝手なイメージを押し付けられて俺が変わってしまうという恐ろしいことになりかねないらしい。
しかしちんぽだけなら別によくないか?
御神体の中身なんて俺しか知りようがないし、何か願いが向けられようとしても「俺のちんぽ」をイメージして願われない限りは俺自身に魔法的な紐づきは起こらない、そんな事は流石にないだろう。
俺のちんぽ張り型を御神体に含めるメリットは大きいはずだ。
ちんぽは子孫繁栄やら豊穣を現すとも言われるし、ならよりデカくて強い方がいいに決まってる。巨根になりたいやつの願いを叶える役に立つかもしれない。
そんで何より御神体にでっけーちんぽが入ってた方がおもろい・・・やっぱり入れない理由がねえ。
「タイガ!どこいってたんだよ!!」
「ちょっとなー神社の最後の仕上げしてきた!」
「という事は」
「おう!完成だ!」
完成だ!雪止め!
年末から始めた神社建築だが昨日の時点でほぼ全ての物を作り終え、内装まできっちり済ませた。
しかしまだ完成じゃない。
御神体が無いのだ。
自然信仰だし別になくてもいいんじゃない、というシモンの意見もわからなくはない。
人々が暮らす上で、この大地や自然にささやかな感謝や祈りを捧げる場を用意する。それが神社建築の目的で、そのささやかな祈りによってこの土地のいろんな精霊を落ち着かせようとしているのだ。
そんで俺がやらかしてしまった大雪の現象も止まるはず。
具体的な御神体を用意して信仰対象を定めてしまうとそれに即した祈りは特化するだろうが、その他色々は効果が薄まってしまう。なので満遍なく色んなご利益に期待するなら御神体要らない案は割と理にかなっているとも思うが、その案の欠点は対象が抽象的では殆ど魔法的な効果は期待できなさそうということ。
村人全員が毎日必死に何時間も雪止んでくださいとお願いし続ければいつかは叶うかもしれない。その程度。
まあ普通の神社ならばそれでも良いと思う。
でも今は切実に実績が欲しい。
雪が止んで自然環境元に戻って欲しい!
そうでないと俺がこの村を滅ぼしたやつになりかねないし、滅びなくても責任は取り続けなくてはいけない。
それと基本的にどっか行っている魔王の仲間のタコ魚人のボビー氏曰く「こんな明確な魔法災害なかなかないからモデルケースとしてギルドの記録に残るよ、報告義務もあるし」とのことなので、魔法災害起こした犯人として俺の名前が記録され、しかも未解決事案となるのは汚点がすぎる。
これらのことから切実に効能を期待したい。
そんでそれを叶える為にはどうすりゃいいかということだが、祈る対象をちゃんとイメージできるようにすることだ。
神社の中にはちゃんと何か祀られて、それに祈りを捧げれば、自然やら暮らしのことやらに紐づいている。そんな御神体を祀ればよい。
その御神体について詳しそうなシモンに意見を聞いてみたら「御神体は限られた人しか知らない方が神秘性もあっていいからタイガくんが自分で考えて」だそうで教えてくれなかった。
「紐付け・・・まー別に1個にこだわらなくてもいいわけだしなー。集めてひとまとめにすればいいか」
ひとしきり考えて思い当たった結論はこれだった。
御神体のことはあまり知られない方がいいらしいので、俺は隠密魔法モリモリで姿を消してから御神体集めを始めた。
まずは何よりも雪、空き瓶に詰めて魔法インクで状態維持の呪文をびっしり施せば雪のまま持つ。
川の水。この村の生活は隣を流れる巨大な川によって成り立つので必要。
村と村人たち魚や家畜、農作物類を描いた石板、絵下手くそなのはご愛嬌。どうせ見られないし俺が描いたということも伝わらないから大丈夫。
村の資源は周りの森にも頼ってるので、いい感じの木の棒。
人の暮らしには何より欠かせない火を連想するものとして木炭。
村の産業を表すものとして畑の土、鍬、糸、鍋、釘、サルが焼成を先走って爆発させた陶器のかけらなどなど。
狩猟のための鏃と釣り針。
一応あった方がいいかなと剣と盾。
船をよく使うらしいので木彫りのミニチュア船。
自然をイメージするものとして村周辺を歩き回ってその辺の土やら石やら木の皮やら。
俺の趣味と今後作りたいものの願いとして、風呂で使っていた温水の魔道具。
確信をもっていれとくべきだと思ったでっけーちんぽの魔除け。
「こんなもんかなー」
色々歩き回り村人たちが願いそうな事などを考えながら色々集め回った。
あとはこれらがあることをわからないように石の箱か何かにしまい込んで中身はわからなくして、中に入ってるものにちなんだ祝詞でも箱全体に刻んでれば御神体っぽい雰囲気も出るだろう。
御神体に向けられた願いと中に入っているものとの関連があればより強い魔法的な現象にも繋がる要因になるはず。
入れるもの既にかなり多いが、これ以上悩んで増やしても効果薄まりそうなので、石の箱に詰める作業に移った。
石材は前に切り出してきたものを使い、そこそこ大きい方が威厳が出そうだと思ったので3メートルの立方体にした。神社の本殿の天井の高さギリギリ。
そして中で動かないように固定しながら用意したものを詰めていてふとためらいが生じた。
魔除けちんぽはビッグサイズとはいえ俺より小さいのが祀られるのはいいのかと。
当然否。なのだが、シモンから神社作るにあたって俺の名前や存在は残らないようにしろと言われている。
理由は俺が信仰の対象になってしまわないようにだ。いろんな願いや勝手なイメージを押し付けられて俺が変わってしまうという恐ろしいことになりかねないらしい。
しかしちんぽだけなら別によくないか?
御神体の中身なんて俺しか知りようがないし、何か願いが向けられようとしても「俺のちんぽ」をイメージして願われない限りは俺自身に魔法的な紐づきは起こらない、そんな事は流石にないだろう。
俺のちんぽ張り型を御神体に含めるメリットは大きいはずだ。
ちんぽは子孫繁栄やら豊穣を現すとも言われるし、ならよりデカくて強い方がいいに決まってる。巨根になりたいやつの願いを叶える役に立つかもしれない。
そんで何より御神体にでっけーちんぽが入ってた方がおもろい・・・やっぱり入れない理由がねえ。
「タイガ!どこいってたんだよ!!」
「ちょっとなー神社の最後の仕上げしてきた!」
「という事は」
「おう!完成だ!」
完成だ!雪止め!
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