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3章 バーンデッドディザスター
455話 めちゃくちゃな乙女心
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家の外まで出て来たプリシラは空を眺めていた。
「ねーどうしちゃったの?らしくないし、何でも秘密にしちゃって」
「アンジェリカ・・・」
アンジェリカはどうしてもプリシラの様子が気がかりで後を追いかけて来ていた。
「んーなんて言えばいいのかな・・ただの嫉妬?未練?色々やるせないのよ」
「意地悪してる?」
「してない」
「ならなんでベリルくん治してあげないのよ」
「言ったでしょ、もう私にはそんな力は無いのよ。もうただの平凡な回復術師」
「何があったか知らないけど、タイガくんに嫉妬しちゃったの?」
「もうめちゃくちゃよ・・・」
プリシラは荒んだ気持ちを発散するように除雪されて高く積み上げられた雪目掛けて火炎弾の魔法を連射し出した。
「ザーグってさ、アレスの生まれ変わりなのよ」
「うわー、なるほどねー残酷」
「巡り会うこと自体はね、私が才能全部賭けたんだから必然だったわけ。一緒にまた冒険できてそれで満足だったの。私のわがまま。ザーグはアレスとは違う。そう分かってるのに整理がつかなくってね・・」
プリシラは長いため息を吐くと火炎弾の魔法をやめた。
「大丈夫よ、ザーグにとってのあなたは替えの効く存在ではないでしょ。あいつとにかく仲間想いだもん」
「アレスみたいにね・・・はーぁ私ってちっちぇえわーそれが一番ムカつく」
「昔のままね」
「ムカつく!アンジェリカ、今日はちょっと付き合って!やけ酒するから!」
「はいはい。いくらでも愚痴聞いてあげるわよ」
感情をコロコロ変えるプリシラを見てアンジェリカは楽しそうに笑った。
この日アンジェリカは一晩中、長い人生の中で溜まったプリシラの愚痴を聞かされ続け、翌日ザーグに愚痴っていた。
昔々の物語、今に語り継がれるに至る勇者と聖女のお話。
魔王に支配された時代を終わらせるため幾千の戦いを越え、死すらも乗り越え魔王を討った勇者だが、魔王の最後の時、勇者に魔王の力を与えた。しかし勇者はそれを良しとせず、新しい時代のために勇者自らも命の幕を下ろした。残された聖女は勇者と再び巡り会う奇跡を天に願ったと言う。そんな悲しい物語。
伝わり方は各地それぞれ違いがあるが、一部地域によると魔王は始祖、オリジンヴァンパイアという魔物たったと伝わっている。
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「大丈夫よ、ザーグにとってのあなたは替えの効く存在ではないでしょ。あいつとにかく仲間想いだもん」
「アレスみたいにね・・・はーぁ私ってちっちぇえわーそれが一番ムカつく」
「昔のままね」
「ムカつく!アンジェリカ、今日はちょっと付き合って!やけ酒するから!」
「はいはい。いくらでも愚痴聞いてあげるわよ」
感情をコロコロ変えるプリシラを見てアンジェリカは楽しそうに笑った。
この日アンジェリカは一晩中、長い人生の中で溜まったプリシラの愚痴を聞かされ続け、翌日ザーグに愚痴っていた。
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