118 / 119
第9章 再会
タイムカプセル
しおりを挟む
その後、4人は高校生の頃に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行った。カプセルの中には京都で買ったキーホルダーとSDカードが入っていた。SDカードの中には動画が保存してあり、動画には4人の日常風景と4人で踊ってるいる様子が収められていた。
――
アリスが比奈高校に転校してきた最初の頃、ケントはよく携帯で動画を撮っていた。
ケント「いや、オレ前々からタイムカプセルを埋めたいと思ってて、問題はそのタイムカプセルに何を入れるかなんだけど、その中に動画を入れたいんだよね。」
リク「だからか。最近、やたらと携帯で何か撮ってたもんな。」
ケント「そう。気軽に動画を撮れるのはオレたちの世代の特権だ。なのに動画を撮って残さないなんてもったいないだろ?」
ナオ「いや、それどんな動画を残すのかによるけどね。」
ケント「4人の動画だったらどんな動画でもいい思い出になると思うぜ。」
ナオ「まあ、アリスとの思い出はたくさん残しておきたいわね。アリスは何かやりたい?」
アリス「私はこうやって過ごす、何気ない日常生活が好きだよ。」
ケント「それじゃあちょっと盛り上がりに欠けるなー。そうだな。ダンスなんてどう?」
アリス「私、ダンスしたことないんだけど、大丈夫かな?」
ケント「ええ!ダンスしたことないの?小学校の頃やらなかった?」
ナオ「まあ、したことがないならいい機会じゃん。簡単な振り付けなら経験あるかどうか関係ないし。」
リク「何で踊りを撮るんだよ?オレは絶対嫌だ!」
ケント「と言いつつもやるんだろ?リクはダンス、得意なくせに。」
4人はジャージに着替えてダンスの練習を始めた。
ケント「よし、みんな!この部分の振り付け、もう一回やってみよう!次こそ完璧に決めるよ!」
ナオ「ねえ。この振り付け複雑過ぎない?」
リク「オレ、ちょっとなめてたかも・・・。」
ケント「了解。じゃあ、カウントいくぞ。ワン、ツー、スリー、フォー!」
みんなが一斉に動き出したが、アリスだけがタイミングを外して逆方向に回った。
アリスは慌てて言った。
アリス「あれっ、こっちじゃない!?ごめん、間違えた!」
ケント「うーん。アリス、ステップも違ってるけど・・・。」
ナオ「じゃあ、最初のステップから確認してみようか。」
3人はアリスのステップを確認しながら練習を続けた。休憩に入るとアリスは肩を落としながら言った。
アリス「私、ほんとダンス向いてないのかも・・・。みんなの足引っ張ってる気がする。」
リク「そんなことないよ。こんな複雑なステップを考えたケントが全部悪い。」
ケント「そうそう。失敗しても練習すれば必ず良くなる・・・って、何でオレが全部悪いんだよっ!
ナオ「一緒に身体を動かすことってないから、こうして練習してると楽しいよね。そうだ!この様子も動画に収めておこう!」
そいうとナオは携帯で動画を撮り始めた。練習を再開すると、アリスは徐々に上手になっていた。しかし、最後のジャンプでアリスが転んだ。
アリスは床に座り込んで言った。
アリス「またやっちゃった!」
リクはすかさず駆け寄って手を差し伸べた。
リク「大丈夫?少し休憩しようか?」
アリスが笑いながらリクの手を取った。
アリス「ありがとう・・・でも、私はか弱いお姫様じゃないからね。」
ケント「まあ、お姫様というよりも戦隊ヒーローが変身に失敗したみたいな感じだったな。」
アリス「もう、むかつくー。」
ナオ「でもアリス、転ぶタイミングは完璧だったよ。あれ、本番でやったらウケるかも。」
アリス「ナオ、それは褒めてるの?からかってるの?」
ナオは笑いながら言った。
ナオ「どっちもかな!でも、本当に転んでも可愛かったから大丈夫だよ。」
ケント「よし、じゃあ次からはアリス転倒のフリを正式な振り付けにしよう!」
リク「やめとけ。余計に混乱するだろ。」
その後も練習を続けて、アリスは徐々に上達していった。
アリス「みんな、ありがとう。私、もう大丈夫かも。」
ケント「いや、こちらこそ付き合ってくれてありがとうだよ。じゃあ、そろそろ完成版を撮るか。」
ナオ「一発勝負ね!失敗したっていい思い出になるし!」
リク「アリス、転ぶならちゃんと面白く転べよな!」
アリ「もう、リク嫌いっ!」
4人は制服に着替えて屋上に移動した。そして、ナオが携帯をセットするといよいよ本番が始まった。ナオは手を挙げて言った。
ナオ「いくよっ!」
――
アリスが比奈高校に転校してきた最初の頃、ケントはよく携帯で動画を撮っていた。
ケント「いや、オレ前々からタイムカプセルを埋めたいと思ってて、問題はそのタイムカプセルに何を入れるかなんだけど、その中に動画を入れたいんだよね。」
リク「だからか。最近、やたらと携帯で何か撮ってたもんな。」
ケント「そう。気軽に動画を撮れるのはオレたちの世代の特権だ。なのに動画を撮って残さないなんてもったいないだろ?」
ナオ「いや、それどんな動画を残すのかによるけどね。」
ケント「4人の動画だったらどんな動画でもいい思い出になると思うぜ。」
ナオ「まあ、アリスとの思い出はたくさん残しておきたいわね。アリスは何かやりたい?」
アリス「私はこうやって過ごす、何気ない日常生活が好きだよ。」
ケント「それじゃあちょっと盛り上がりに欠けるなー。そうだな。ダンスなんてどう?」
アリス「私、ダンスしたことないんだけど、大丈夫かな?」
ケント「ええ!ダンスしたことないの?小学校の頃やらなかった?」
ナオ「まあ、したことがないならいい機会じゃん。簡単な振り付けなら経験あるかどうか関係ないし。」
リク「何で踊りを撮るんだよ?オレは絶対嫌だ!」
ケント「と言いつつもやるんだろ?リクはダンス、得意なくせに。」
4人はジャージに着替えてダンスの練習を始めた。
ケント「よし、みんな!この部分の振り付け、もう一回やってみよう!次こそ完璧に決めるよ!」
ナオ「ねえ。この振り付け複雑過ぎない?」
リク「オレ、ちょっとなめてたかも・・・。」
ケント「了解。じゃあ、カウントいくぞ。ワン、ツー、スリー、フォー!」
みんなが一斉に動き出したが、アリスだけがタイミングを外して逆方向に回った。
アリスは慌てて言った。
アリス「あれっ、こっちじゃない!?ごめん、間違えた!」
ケント「うーん。アリス、ステップも違ってるけど・・・。」
ナオ「じゃあ、最初のステップから確認してみようか。」
3人はアリスのステップを確認しながら練習を続けた。休憩に入るとアリスは肩を落としながら言った。
アリス「私、ほんとダンス向いてないのかも・・・。みんなの足引っ張ってる気がする。」
リク「そんなことないよ。こんな複雑なステップを考えたケントが全部悪い。」
ケント「そうそう。失敗しても練習すれば必ず良くなる・・・って、何でオレが全部悪いんだよっ!
ナオ「一緒に身体を動かすことってないから、こうして練習してると楽しいよね。そうだ!この様子も動画に収めておこう!」
そいうとナオは携帯で動画を撮り始めた。練習を再開すると、アリスは徐々に上手になっていた。しかし、最後のジャンプでアリスが転んだ。
アリスは床に座り込んで言った。
アリス「またやっちゃった!」
リクはすかさず駆け寄って手を差し伸べた。
リク「大丈夫?少し休憩しようか?」
アリスが笑いながらリクの手を取った。
アリス「ありがとう・・・でも、私はか弱いお姫様じゃないからね。」
ケント「まあ、お姫様というよりも戦隊ヒーローが変身に失敗したみたいな感じだったな。」
アリス「もう、むかつくー。」
ナオ「でもアリス、転ぶタイミングは完璧だったよ。あれ、本番でやったらウケるかも。」
アリス「ナオ、それは褒めてるの?からかってるの?」
ナオは笑いながら言った。
ナオ「どっちもかな!でも、本当に転んでも可愛かったから大丈夫だよ。」
ケント「よし、じゃあ次からはアリス転倒のフリを正式な振り付けにしよう!」
リク「やめとけ。余計に混乱するだろ。」
その後も練習を続けて、アリスは徐々に上達していった。
アリス「みんな、ありがとう。私、もう大丈夫かも。」
ケント「いや、こちらこそ付き合ってくれてありがとうだよ。じゃあ、そろそろ完成版を撮るか。」
ナオ「一発勝負ね!失敗したっていい思い出になるし!」
リク「アリス、転ぶならちゃんと面白く転べよな!」
アリ「もう、リク嫌いっ!」
4人は制服に着替えて屋上に移動した。そして、ナオが携帯をセットするといよいよ本番が始まった。ナオは手を挙げて言った。
ナオ「いくよっ!」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

