異世界ファンタジーまとめ2【短編集】

テタの工房

文字の大きさ
64 / 184

七つの祝福と天馬の異世界譚

しおりを挟む
両親を亡くして、山奥の古ぼけた家で祖父と、祖父の友達である、いつも酒を飲んでるじいちゃん達に育てられた俺は、天馬(てんま)っていうんだけど、25歳でトラックにはねられて死んじゃった。

真っ暗な闇の中を漂っていたら、急にキラキラ光る何かが近づいてきて、「おい!天馬!こっち来い!」って声が聞こえた。

よく見たら、なんかすごい服を着た、いかにも神様っぽい人たちがいて、びっくりした。

「お前、なかなか良い奴だったからな。異世界に転生させてやるぜ!」

「え、異世界?…って、死んだのに?」

「そうだよ!しかも、七つの祝福を授けてやる!」

七つの祝福だって?チート能力とか、ゲームみたいだなあ…と、ぼんやり思っていると、次の瞬間、俺はふわふわと暖かい光に包まれた。

気が付くと、緑豊かな森の中にいた。空は青くて、鳥がさえずり、花が咲き乱れている。まるで絵の中にいるみたいだ。

しばらくすると、お腹が空いてきた。とりあえず、目の前にある木の実を食べてみた。すると、ものすごく美味しい!今まで食べたどんな果物よりも美味しい。

「これは…もしかして、祝福の効果…?」

それから数日、森の中で生き延びるうちに、俺のチート能力が少しずつわかってきた。

一つ目は、「万能魔法」。どんな魔法でも使えるらしい。試しに火の玉を作ってみたら、本当にできた!しかも、めちゃくちゃ熱い!

二つ目は、「超回復」。どんな傷でも一瞬で治る。試しに木の枝で腕を切って見たら、すぐに治った。痛くも痒くもない。

三つ目は、「超感覚」。遠くの音や匂い、人の気持ちまでわかる。遠くの村から美味しそうな料理の匂いがしてくるのがわかった。

四つ目は、「動物会話」。動物と話すことができる。森のリスに話しかけてみたら、「こんにちは!」って返ってきた。

五つ目は、「空間移動」。好きな場所に瞬間移動できる。さっきの村まで行ってみようと思って、目を閉じたら、あっという間に村の中心部にいた。

六つ目は、「無限収納」。何でもしまえる魔法のバッグ。拾った石ころをバッグに入れてみたら、本当に消えた!

七つ目は、「最強の体」。どんな攻撃にも耐えられる最強の肉体。試しに大きな岩を落としてみたんだけど、全然痛くなかった。

これらのチート能力のおかげで、異世界生活は順風満帆だった。村の人々にも歓迎され、美味しい料理をごちそうになったり、一緒に狩りに行ったりした。

ある日、村長さんから「ダンジョンに行って、魔物を退治してほしい」と頼まれた。ダンジョン…ゲームでよく聞いた言葉だ。

ドキドキしながらダンジョンに入ると、そこには想像をはるかに超える光景が広がっていた。巨大な蜘蛛や、牙をむき出したオオカミ、そして、炎を吐くドラゴンまで!

でも、俺には七つの祝福がある!万能魔法で火の玉を連射し、超回復で傷を治し、超感覚で敵の位置を把握し、動物会話で仲間の魔物と協力して、空間移動で敵の攻撃をかわし、無限収納でアイテムを補充し、最強の体で敵の攻撃を耐え忍び、見事にダンジョンを攻略した。

ダンジョンをクリアすると、すごい宝箱を見つけた。中には、キラキラ光る宝石や、魔法の杖、そして、可愛い妖精がいた!妖精は、俺に協力してくれることになった。

その後も、俺はたくさんのダンジョンを攻略し、多くの仲間と出会い、異世界で第二の人生を謳歌した。

もちろん、危険な場面もあった。命の危険を感じたことも何度かあった。でも、七つの祝福のおかげで、俺はいつも奇跡的に生き延びることができた。

そして、俺は気づいた。この異世界で、本当に大切なものを見つけたことに。それは、仲間と友情、そして、自分自身の成長だ。

トラックにはねられて死んだ時、俺は何もかも失ったと思っていた。でも、神様は、俺に新しい人生を与えてくれた。七つの祝福という、想像をはるかに超える贈り物と共に。

俺は、この異世界で、これからも、仲間たちと冒険を続ける。そして、いつか、この世界を救う英雄になるかもしれない。いや、きっとなるだろう。だって、俺は、七つの祝福を授かった男、天馬なんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依
ファンタジー
 氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。  死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。  大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...