異世界ファンタジーまとめ2【短編集】

テタの工房

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スキル・マシマシで無職追放、森のサバイバル

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召喚魔法陣の光が消えた後、レオは地面にへたり込んだ。遅刻だ。クラスメイトたちは既に異世界へと旅立っている。慌てて魔法陣に飛び込もうとしたレオだが、足がすくんだ。何故か、異様な緊張感があったのだ。

「……あれ?」

魔法陣は、消えていない。いや、消えかけている、というべきか。薄れゆく光の中に、小さな文字が浮かび上がっていた。

《スキル選択画面 表示中》

他のクラスメイトにはなかった、この画面。レオは戸惑いながらも、表示されたスキル一覧をスクロールした。

「『超絶成長率・野菜栽培』……は?」

「『驚異的成長率・きのこの採取』……いやいやいや」

「『規格外の成長率・虫の飼育』……マジかよ!」

どれもこれも、役に立たなさそうなスキルばかりだ。冒険者として活躍できるスキルなんて、一つもない。仕方なく、一番マシそうな「超絶成長率・木こり」を選んだ。

異世界に召喚されたレオは、予想外の事態に直面した。彼のスキルは確かに「木こり」だったが、その成長率は異常だった。数時間で熟練の職人レベルに達し、あっという間に巨大な木を倒せるようになった。しかし、それ以外のスキルは皆無だった。

「無職!」

王都の役人にそう言い渡され、レオはあっさりと追い出された。

一方、レオと同じく召喚された少女、リリアは、微妙な職業「幸運の占い師見習い」を割り当てられていた。占い師としての才能はあったものの、冒険者としては役立たず。王都での生活に馴染めず、孤独を感じていた。

レオが追い出されるのを見たリリアは、ある決断を下す。王都に残るよりも、レオの後を追いかける方が良いと。

二人が辿り着いたのは、王都のすぐそばにある森だった。しかし、そこは平民の住む街の外れではなく、危険な魔物が跋扈する、深い森の奥深くだった。

森の中は、想像をはるかに超える過酷な環境だった。飢え、渇き、そして魔物の襲撃。レオの「超絶成長率・木こり」スキルは、薪を確保するのに役立ったが、それだけでは生き残れない。

「くそっ!こんなスキルじゃ、役に立たねえ!」

レオは、巨大な牙を持つ狼型の魔物に襲われた。必死に斧を振り回すが、魔物の攻撃は激しく、レオは追い詰められていった。

その時、リリアが声を上げた。

「レオ!こっち!」

リリアは、森の奥深くから、不思議な光を放つキノコを採集していた。そのキノコをレオに食べさせると、レオの体の中から、今まで見たことのない力が湧き上がってきた。

「なんだこれ……?」

レオは、今まで以上に強力な力を得ていた。木こりのスキルが、予想外の進化を遂げたのだ。木を切るだけでなく、木を武器に変え、魔物を打ち倒すことができるようになっていた。

レオは、リリアの助けを借りながら、森の中で生き残る術を学んでいった。リリアの占いは、魔物の出現を予測するのに役立ち、レオの驚異的な木こりスキルは、住処や武器を作るのに役立った。

二人は、森の中で様々な魔物と戦い、協力し、互いを支えながら、絆を深めていった。最初は無職判定で追い出されたレオと、微妙な職業に悩んでいたリリアだったが、森という過酷な環境の中で、真の力を開花させていく。

森の奥深くで、彼らはかつてないほどの強敵に出会う。巨大な樹木の精霊、そしてその精霊に操られた無数の魔物たちだ。

しかし、レオとリリアは諦めなかった。レオの進化した木こりスキルと、リリアの不思議なキノコ、そして二人の強い絆が、彼らを勝利へと導いた。

森を脱出したレオとリリアは、王都へと戻らなかった。彼らは、森の中で新たな生活を始めることを決めたのだ。

「もう、王都には戻らないよ」

「うん。ここで、二人で生きていこう」

レオとリリアは、森の中で、自分たちの力で未来を切り開いていくことを誓った。かつては「無職」と「微妙な職業」に苦しんでいた二人だが、今は、森の王と女王として、新たな人生を歩み始めていた。
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