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当たり前だろ!
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度重なる転生トラックを回避し続けた俺だがとうとう年貢を修める時がきた。
転生ジャンボジェット機は無いだろう神様よ。
「八乙女和正よ。いい加減にするがよい予定より遥かに大勢の者を転生させる事になったではないか」
白く輝くアルビノの女神。
「うるせえ!誰が好んで転生するってんだ今も人生が良いんだよ!トラックの運転手が俺を引いた事で人生真っ暗になるんだぞ!」
「あ~あ~聞こえませ~ん。お前が転生するのは神様会議で決定事項。魔王を倒す勇者パーティーの一員と成るのです」
「じゃあ勇者で」
「駄目で~す。勇者は現地住民、あなたの幼馴染で共に旅立つのです」
「じゃあなんに成れば良いんだよ」
「それは転生特典であなたが決めて下さい。ある程度は融通出来ますよ。剣聖とか聖騎士なんてどうですか、鉄板ですよ?」
「融通が利くんだな?」
「はい。最強とか裏ボスとか抽象的なのは駄目ですよ。必ず努力はして下さい」
なら見える。
抽象的でなく。
明確に努力して最強だ。
人類を舐めるんじゃねえぞ。
「なら決まってる。俺を室伏◯治にしろ」
「⋯えっ!?」
「聞こえ無かったか?俺を◯伏広治にしろ!」
「聞こえましたよ⋯貴方は自重を知りませんね」
「当たり前だ。究極の肉体と頭脳で異世界を分からしてやる」
「仕方ありませんね。では貴方のクラスは室伏広◯です。良い人生を」
意識が遠のく。
落ちて行く感覚がする。
だが其れだけで済ませねえぞ!
クソ女神が、道連れだ。
女神の胴をホールドする。
「お前は逃さねえぞ!」
「あっ!ちょっと困ります!」
堕ちていく、女神と共に温かな暗闇に。
---
5歳になった。
俺と女神は双子としてそれなりに豊かな村の村長の家に産まれた。
俺話既にハードトレーニングを開始し研ぎ澄まされた肉体を身に纏っている。
女神アルカはダラダラしているが魔法は既に1級品だ、このチート野郎が。
勇者は隣の家の息子グラウム。
名前からして勇者っぽくねぇ曇天とかよ。
性格もやや暗い、気合いが足りねえ。
「おいアルカ。グラウムの奴は本当に勇者なのか、貧弱すぎて話にならんぞ」
「基準が貴方だからですよ。この世界では十分子供としては育っています」
「いや、勇者は世界を救う人間だ一般人レベルでは話にならん。蛋白質と訓練が足りとらんぞ、首根っこ掴んで狩りに行ってくる」
「手加減して下さいね~ 」
俺は突き出した右手の親指を立て下に返した。
手加減無用だ、この程度ができんで何が世界か。
---
そして7歳からは村の集会所で勉学をしていたが話にならん。
入ったその日に教師役の牧師と生徒共々を教授する側になった。
アルカの奴はずっと寝ていたが。
10歳。
ステータスと魔法属性診断の日になった。
ワラワラと村の子供を引き連れ近くの街の神殿へ。
「ワイヤー君、クラスは農民。魔法属性は土!」
診断開始だ。
ワイヤーはザ・農民だ悪くはないだろう。
農民を馬鹿にする奴はぶっ飛ばすぞ!
「ぷっ」いたな笑った奴、顔を覚えたぞ。
後で絞める。
「次はグラウムか。アルカ、ちゃんと勇者なんだろうな?」
「勇者ですよ。私はステータス見えますし」
「なら良い」
グラウムがステータス診断を受ける。
雷が落ちた様な輝きに勇者の称号が浮かぶ。
腰を抜かした司教が震える声で告げる
「グラウム君、クラスは勇者。魔法属性は雷!」
「僕が勇者!?ただの農民の息子が⋯!」
「それで良いんだよグラウム。座って落ち着け、次は俺だな」
司教はまだ落ち着かないようだ。
早くしろ。
まだまだ診断は終ってないぞ。
「では、カズマサくん診断します」
空を切り裂く回転音に重い着弾音。
そして輝くアテ◯オリンピックの金メダルの黄金色の紋章。
「カ、カズマサ君、クラスは室伏広◯。属性魔法はバイオメカニクス!?」
教会側からグラウムの時以上の困惑が見える。
そうだろう。
世界最高の栄誉である、この金メダル分かる訳もあるまい。
司教達の顔色が悪い。
次の方が心臓に悪いぞ。
「次はアルカさん診断します。」
恐る恐る診断の手順を踏む。
その時、教会どころか世界を塗り替える白。
眩しくも無いただひたすらに白。
そして、世界が色を取り戻す。
呆気に取られた司教がハッと意識を取り戻す。
「アッアルカさん、クラスは白のめっ女神。属性魔法は白?」
女神!
司教達は泡を吹いて倒れ込む人が多数現れた。
ここの教会が信奉しているのは光の神。
しかしアルカが言うには光の神は多数いる。
プリズム分光の様に7色とそれ以外のそれぞれ以上の神が。
アルカもその一柱、八百万どころでは無い那由多と言えるだろう。
未開の人間には理解出来るはずもない。
ガンマ線の神で~すと言われても前世の人間でも困る。
「まあ、そうなるわな。それで俺達の能力値はどうなのよ」
「まあ、一般的な成人男性を100とすると貴方は300程度グラウムは50程度、私も受肉したから50000程度。因みに英雄や成人した勇者でも200程度だから気にしない」
「やけに現実的な数字だなお前以外」
「それは神の一柱。宇宙が熱的死するまでは存在する。スケールが違う。今でも力を引き出せばこの星を消すくらい簡単な事」
「止めてくれ。だがそれならわざわざ俺達が魔王討伐しなくても良かったんじゃないか?」
「それはですね、プログラムされているからです。私も含め貴方やグラウム君が魔王討伐をするのはそう成る様に宇宙がプログラムされているとしか言えない。そこには運命に抗うとかそうゆうのは無い」
「うげぇ。ニック・ボストロムが正解だったのかよ」
「そう言う事です。さあ診断も終わった様です、帰りましょう」
若干萎えている。
必然なのだ。
これから起こる勇者の覚醒や、奇跡の様な逆転劇も俺が萎えている事も。
勇者について行こうが行かないかの結果も全て決まっている。
なら俺はどうしよう、どれを選んでも既に決まっている事だがちょっと頑張ってみるか?
楽しい方が良いだろう。
---
6年後。
魔王軍の攻勢が厳しくなり多くの勇士が討たれた。
俺達は成人となり徴兵され当然の如く勇者一行とされ魔王討伐の命が下された。
もう国も限界なのだ。
国家総動員法の可決も近い。
「グラウム行くぞ。俺達が勝つ事は分かってる。だがどんな形になるか分からない油断するなよ」
投擲ハンマーを担ぎグラウムを見る。
若干自信無さげだ。
「カズマサ君はどうしてそんなに自信があるの?生きて帰れる保証は無いのに」
「もう、決まっているからだ。ならば覚悟を決めてやり切るしか無い。俺達の後に居る人々を死なせはしない」
「もう、カズマサ君が勇者で良いよ⋯僕よりずっと強いし」
「強いから勝るからでは無い。義を見てせざるは勇なきなり。お前もそうあれ、でなければ勝機はない。⋯聖剣を抜きに行くぞ」
---
「ハァハァ!強敵だったねカズマサ君」
「お前が頑張ったからだ。俺とアルカは手助けをしたに過ぎん。恐らく魔王軍幹部だ。聖剣が抜かれるのは余程、怖いらしい。魔王の剣と一対らしいからな」
「では行きましょう聖剣を抜きに」
定番の地に突き立つ聖剣であるが、その場所は標高6000mの極限環境だ。
もうちょっと手加減して欲しい。
グラウムと俺は高山病にかかり何度となく引き返した。
そしてベースキャンプを設営しトライする事、6度目とうとう俺達は聖剣の前に立つ事が出来た。
「良し。早速抜いて降りよう。留まることをこの山は許さないからな」
「分かった。じゃあ行くよ!」
深く突き刺さった剣は眩い光を放つが一向に抜けない。
これは何故だ?
「物理的に圧縮接合と凍結されている様ね」
「どうすれば良いんだアルカ」
「無理に引き抜くと折れる。グラウムに聖剣を持たせながら周りを掘削するしかない」
「クッソ!」ピッケルを振りかぶり硬い地面を砕く。
聖剣の引き抜きなんて物語のハイライトだろうがよ!
---
「ハァハァ!超高地でやらせる事じゃねえだろうが酸素が足りねえ」
「でも手に入ったよ聖剣が。凄く手に馴染むコレならやれる」
「ああ。ベースキャンプに戻ろう。暫く身体を慣らさないと高山病の逆になるぞ」
後に思った。
この山は魔王より手強かった。
そりゃこの山を攻略できれば魔王にも勝てるだろうと。
山で1段も2段も鍛えられた俺達の快進撃は続いた。
魔族で占拠された城塞都市に港を開放し魔族の補給拠点まで前線を押し上げた。
「やったねカズマサ君もう魔王城も近い」
「そうだな。だが最高幹部は現れていない。そろそろ来るぞ」
「カズマサ。丁度来た様です⋯⋯ほう、今回は私も加わりしょう。デミゴッドが居ます、私がここにいる意味はコレに有ったのでしょう」
闇から現れる6つの影。
どいつもこいつもスゲー力量を感じるが1つ桁が違うのがいるな。
アレがデミゴッドって奴か。
「グラウム、左の2人やれ俺は右の3つをやる。巻き込まれんなよ」
ドンと鉄球が地面に落ちる。
さあ、この質量とスピードの暴力に耐えれるか?
バイオメカニクス魔法全開。
最高のコンディションを提供するこの魔法、伊達じゃないぜ!
ブン、ブン、と俺を軸に鉄球が回り始める。
一周ごとに加速度的にスピードが増す。
まずは右端のてめぇだ!
俺の動きが理解できないお前が悪いぜ。
若干の傾きを得た鉄球が右端の魔族の角ごと頭を打ち砕いた。
2体目っ!動揺したな。
剣で防御しようとしたがこっちは投擲用ハンマーだ。
鎖部分を剣に絡ませ各運動により更に加速したハンマーが首を吹き飛ばす。
3体目からの槍が飛んでくるが素早くチェーンで槍を巻き取る。
そのままチェーンを滑らし懐に入り込み理外の力で胴を締め潰した。
「ふぅ」と息を吐いた次の瞬間、天上が白に染まる。
絵の具の白で均一に塗りつぶした様な空、なんて力だよ。
ガッガッ!とグラウムと残り2人との戦闘は続く。
互角の攻防。
だがグラウムの体力的に不利か?
しかし、聖剣の光が弱い、グラウムの野郎!
体調悪いの隠してたな。
馬鹿野郎が!
「グラウム!調子悪いなら言えってんだバイオメカニクス!」
聖剣の光が目を覆わんばかりに輝く。
魔族達が思わず怯む。
そして、隙を逃さずグラウムの刃は2体を両断した。
「グラウム!体調の管理は基本だ。俺の魔法は体調や審理状態を最大化するって言っただろ。これを疎かにするとあっさり死ぬぞ!」
「ゴ、ゴメン。心配させたく無かったんだ」
「そう言うのは止めろ。何事も共有する、それがパーティーだ」
「魔王城は直ぐそこにある細心の注意を払え」
決戦は目の前だ。
勝つと分かっていても震える物がある。
誰が死ぬか分からない。
死ぬ可能性が高いのは魔王と俺だ。
勝つとしても勝ち方が分からない。
最善を尽くす。
それ以外に道はない。
---
「うおおっ!!」
グラウムの聖剣が城門と結界を切り裂く。
最終決戦の始まりだ。
数えきれない並み居る魔族を斬り、叩き潰す。
一際大きな力に向かい一直線に。
「あの講堂に居るわ」
ガンッと扉を蹴り飛ばし入室する。
長身のスラッとしたその肉体に立ち昇る可視化される力。
「あんたが魔王だな首を貰いに来た」
「安くはないぞ下郎」
「安いさお前が負けるのはこの世の摂理、必然なんだ。なんなら聖剣無しでもお前は負ける。そうなってるんだ」
「なんだと?まるで分かった様な口を!」
「分かってるから言ってんだ!大人しくするんだな―バイオメカニクス」
溢れる力に色の消えた景色。
周囲の音が遠くなる。
身体と意識が完全にシンクロする感覚。
走り出し捻りを入れ跳躍する。そのまま空中で水平となり猛烈な回転でハンマーを振り下ろす。
床にハンマーがめり込むが回転の余勢をもって今度は地上で凄まじい回転が始まる、その勢いをそのままに魔王の魔剣に質量の爆弾が叩き付けられる。
激しい火花が散る、削られているのはどっちか?
「そりゃ俺だろうさ!だが、そんな事は問題じゃ無い!」
魔剣に打ちつけられる度に小さくなる鉄球だが魔王の身体が壁に押し付けられ球を失ったチェーンが魔王の左腕を激しく打ちつけた。
魔王が思わず顔を顰めた瞬間にカズマサは魔剣を握る左手を握り込む「バキッ」っと高い音がした。
「グラウム頼んだぞ!」
魔王の前蹴りを食らいながら叫ぶ。
「任せて下さい!」
グラウムの聖剣が1筋の光となる。
「ガンッ!」と聖剣と魔剣が激突する。
1対の剣はお互いの力に共鳴し高まり合っていく。
幾度となく打ちつけ合った2人だが魔王の剣捌きが怪しくなってきた、やはり右手を砕いたのは正解だ。
「覚悟!」
魔王の剣を弾いた瞬間グラウムの剣が振り下ろされた。
しかし!
魔王は右足を斜め前に滑らしグラウムの剣筋から身を反らせたのだ。
「なにぃ!」
「惜しかったな勇者よ」
グラウムも胸に前蹴りを食らい俺の前に吹き飛んだ。
だが魔王は止まらないグラウムにトドメの剣を振り下そうとする。
間に合うか!?
手元のチェーンを投げる。
見透かした様に引く魔王。
「グラウム動けるか?」
「肋が折れたみたいで厳しいです」
「俺も武器がない聖剣が俺にも使えれば」
おかしい。
このままだと負けるぞ。
プログラムでは無かったのか。
アルカを思わず見る。
だが、その表情に動きは無い。
つまり、まだ勝ち筋はあるって事だ。
なんだ?チェーンはもう遠い鉄球もバラバラだ。
この身体に格闘技の能力は無い。
やはり武器はグラウムの掴む聖剣だけだ⋯ん?
掴むだと!?
「グラウム絶対に聖剣を離すなよ!」
倒れたグラウムの両足を掴み回転を始める。
「カズマサさん。ちょっと待って!」
「待たん!これが最後の切り札だ!」
グラウムの身体が水平になりその聖剣も再び光を放ち燐光が舞う。
そして魔王の眼前に迫り魔剣を何度も弾き飛ばす。
限界なんだろ?
俺達もそうだ。
ここで決めるぞ、僅かに回転を斜めに。
最終加速だ!
一際高い音が鳴り魔剣が吹き飛んだ。
「じゃあ、トドメは頼んだぞグラウム!」
勇者を投擲する。
魔王の心臓めがけて。
「アーーーっ!!!」
俺の雄叫びを講堂に響きわたった。
---
何処でも漏れたか俺達のラストショットが銅像になっている。
勇者をぶん投げる俺の銅像。
「遺憾である」
「カズマサさん、もう良いじゃないですか。俺達の功績はちゃんと残ったんですから」
「お前は心の広い奴だな。俺には難しいよ」
「カズマサ、結果はプログラム通り問題ない」
「俺が心を乱してるのもプログラムかよ。たまらねーよ」
「カズマサ。次の世界が呼んでいる。転生よ」
マジかよ。
まだ旅は終わらないのか。
人生何周させるツモリだよ。
なに、あと600だと!?
勘弁してくれ。
転生ジャンボジェット機は無いだろう神様よ。
「八乙女和正よ。いい加減にするがよい予定より遥かに大勢の者を転生させる事になったではないか」
白く輝くアルビノの女神。
「うるせえ!誰が好んで転生するってんだ今も人生が良いんだよ!トラックの運転手が俺を引いた事で人生真っ暗になるんだぞ!」
「あ~あ~聞こえませ~ん。お前が転生するのは神様会議で決定事項。魔王を倒す勇者パーティーの一員と成るのです」
「じゃあ勇者で」
「駄目で~す。勇者は現地住民、あなたの幼馴染で共に旅立つのです」
「じゃあなんに成れば良いんだよ」
「それは転生特典であなたが決めて下さい。ある程度は融通出来ますよ。剣聖とか聖騎士なんてどうですか、鉄板ですよ?」
「融通が利くんだな?」
「はい。最強とか裏ボスとか抽象的なのは駄目ですよ。必ず努力はして下さい」
なら見える。
抽象的でなく。
明確に努力して最強だ。
人類を舐めるんじゃねえぞ。
「なら決まってる。俺を室伏◯治にしろ」
「⋯えっ!?」
「聞こえ無かったか?俺を◯伏広治にしろ!」
「聞こえましたよ⋯貴方は自重を知りませんね」
「当たり前だ。究極の肉体と頭脳で異世界を分からしてやる」
「仕方ありませんね。では貴方のクラスは室伏広◯です。良い人生を」
意識が遠のく。
落ちて行く感覚がする。
だが其れだけで済ませねえぞ!
クソ女神が、道連れだ。
女神の胴をホールドする。
「お前は逃さねえぞ!」
「あっ!ちょっと困ります!」
堕ちていく、女神と共に温かな暗闇に。
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5歳になった。
俺と女神は双子としてそれなりに豊かな村の村長の家に産まれた。
俺話既にハードトレーニングを開始し研ぎ澄まされた肉体を身に纏っている。
女神アルカはダラダラしているが魔法は既に1級品だ、このチート野郎が。
勇者は隣の家の息子グラウム。
名前からして勇者っぽくねぇ曇天とかよ。
性格もやや暗い、気合いが足りねえ。
「おいアルカ。グラウムの奴は本当に勇者なのか、貧弱すぎて話にならんぞ」
「基準が貴方だからですよ。この世界では十分子供としては育っています」
「いや、勇者は世界を救う人間だ一般人レベルでは話にならん。蛋白質と訓練が足りとらんぞ、首根っこ掴んで狩りに行ってくる」
「手加減して下さいね~ 」
俺は突き出した右手の親指を立て下に返した。
手加減無用だ、この程度ができんで何が世界か。
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そして7歳からは村の集会所で勉学をしていたが話にならん。
入ったその日に教師役の牧師と生徒共々を教授する側になった。
アルカの奴はずっと寝ていたが。
10歳。
ステータスと魔法属性診断の日になった。
ワラワラと村の子供を引き連れ近くの街の神殿へ。
「ワイヤー君、クラスは農民。魔法属性は土!」
診断開始だ。
ワイヤーはザ・農民だ悪くはないだろう。
農民を馬鹿にする奴はぶっ飛ばすぞ!
「ぷっ」いたな笑った奴、顔を覚えたぞ。
後で絞める。
「次はグラウムか。アルカ、ちゃんと勇者なんだろうな?」
「勇者ですよ。私はステータス見えますし」
「なら良い」
グラウムがステータス診断を受ける。
雷が落ちた様な輝きに勇者の称号が浮かぶ。
腰を抜かした司教が震える声で告げる
「グラウム君、クラスは勇者。魔法属性は雷!」
「僕が勇者!?ただの農民の息子が⋯!」
「それで良いんだよグラウム。座って落ち着け、次は俺だな」
司教はまだ落ち着かないようだ。
早くしろ。
まだまだ診断は終ってないぞ。
「では、カズマサくん診断します」
空を切り裂く回転音に重い着弾音。
そして輝くアテ◯オリンピックの金メダルの黄金色の紋章。
「カ、カズマサ君、クラスは室伏広◯。属性魔法はバイオメカニクス!?」
教会側からグラウムの時以上の困惑が見える。
そうだろう。
世界最高の栄誉である、この金メダル分かる訳もあるまい。
司教達の顔色が悪い。
次の方が心臓に悪いぞ。
「次はアルカさん診断します。」
恐る恐る診断の手順を踏む。
その時、教会どころか世界を塗り替える白。
眩しくも無いただひたすらに白。
そして、世界が色を取り戻す。
呆気に取られた司教がハッと意識を取り戻す。
「アッアルカさん、クラスは白のめっ女神。属性魔法は白?」
女神!
司教達は泡を吹いて倒れ込む人が多数現れた。
ここの教会が信奉しているのは光の神。
しかしアルカが言うには光の神は多数いる。
プリズム分光の様に7色とそれ以外のそれぞれ以上の神が。
アルカもその一柱、八百万どころでは無い那由多と言えるだろう。
未開の人間には理解出来るはずもない。
ガンマ線の神で~すと言われても前世の人間でも困る。
「まあ、そうなるわな。それで俺達の能力値はどうなのよ」
「まあ、一般的な成人男性を100とすると貴方は300程度グラウムは50程度、私も受肉したから50000程度。因みに英雄や成人した勇者でも200程度だから気にしない」
「やけに現実的な数字だなお前以外」
「それは神の一柱。宇宙が熱的死するまでは存在する。スケールが違う。今でも力を引き出せばこの星を消すくらい簡単な事」
「止めてくれ。だがそれならわざわざ俺達が魔王討伐しなくても良かったんじゃないか?」
「それはですね、プログラムされているからです。私も含め貴方やグラウム君が魔王討伐をするのはそう成る様に宇宙がプログラムされているとしか言えない。そこには運命に抗うとかそうゆうのは無い」
「うげぇ。ニック・ボストロムが正解だったのかよ」
「そう言う事です。さあ診断も終わった様です、帰りましょう」
若干萎えている。
必然なのだ。
これから起こる勇者の覚醒や、奇跡の様な逆転劇も俺が萎えている事も。
勇者について行こうが行かないかの結果も全て決まっている。
なら俺はどうしよう、どれを選んでも既に決まっている事だがちょっと頑張ってみるか?
楽しい方が良いだろう。
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6年後。
魔王軍の攻勢が厳しくなり多くの勇士が討たれた。
俺達は成人となり徴兵され当然の如く勇者一行とされ魔王討伐の命が下された。
もう国も限界なのだ。
国家総動員法の可決も近い。
「グラウム行くぞ。俺達が勝つ事は分かってる。だがどんな形になるか分からない油断するなよ」
投擲ハンマーを担ぎグラウムを見る。
若干自信無さげだ。
「カズマサ君はどうしてそんなに自信があるの?生きて帰れる保証は無いのに」
「もう、決まっているからだ。ならば覚悟を決めてやり切るしか無い。俺達の後に居る人々を死なせはしない」
「もう、カズマサ君が勇者で良いよ⋯僕よりずっと強いし」
「強いから勝るからでは無い。義を見てせざるは勇なきなり。お前もそうあれ、でなければ勝機はない。⋯聖剣を抜きに行くぞ」
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「ハァハァ!強敵だったねカズマサ君」
「お前が頑張ったからだ。俺とアルカは手助けをしたに過ぎん。恐らく魔王軍幹部だ。聖剣が抜かれるのは余程、怖いらしい。魔王の剣と一対らしいからな」
「では行きましょう聖剣を抜きに」
定番の地に突き立つ聖剣であるが、その場所は標高6000mの極限環境だ。
もうちょっと手加減して欲しい。
グラウムと俺は高山病にかかり何度となく引き返した。
そしてベースキャンプを設営しトライする事、6度目とうとう俺達は聖剣の前に立つ事が出来た。
「良し。早速抜いて降りよう。留まることをこの山は許さないからな」
「分かった。じゃあ行くよ!」
深く突き刺さった剣は眩い光を放つが一向に抜けない。
これは何故だ?
「物理的に圧縮接合と凍結されている様ね」
「どうすれば良いんだアルカ」
「無理に引き抜くと折れる。グラウムに聖剣を持たせながら周りを掘削するしかない」
「クッソ!」ピッケルを振りかぶり硬い地面を砕く。
聖剣の引き抜きなんて物語のハイライトだろうがよ!
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「ハァハァ!超高地でやらせる事じゃねえだろうが酸素が足りねえ」
「でも手に入ったよ聖剣が。凄く手に馴染むコレならやれる」
「ああ。ベースキャンプに戻ろう。暫く身体を慣らさないと高山病の逆になるぞ」
後に思った。
この山は魔王より手強かった。
そりゃこの山を攻略できれば魔王にも勝てるだろうと。
山で1段も2段も鍛えられた俺達の快進撃は続いた。
魔族で占拠された城塞都市に港を開放し魔族の補給拠点まで前線を押し上げた。
「やったねカズマサ君もう魔王城も近い」
「そうだな。だが最高幹部は現れていない。そろそろ来るぞ」
「カズマサ。丁度来た様です⋯⋯ほう、今回は私も加わりしょう。デミゴッドが居ます、私がここにいる意味はコレに有ったのでしょう」
闇から現れる6つの影。
どいつもこいつもスゲー力量を感じるが1つ桁が違うのがいるな。
アレがデミゴッドって奴か。
「グラウム、左の2人やれ俺は右の3つをやる。巻き込まれんなよ」
ドンと鉄球が地面に落ちる。
さあ、この質量とスピードの暴力に耐えれるか?
バイオメカニクス魔法全開。
最高のコンディションを提供するこの魔法、伊達じゃないぜ!
ブン、ブン、と俺を軸に鉄球が回り始める。
一周ごとに加速度的にスピードが増す。
まずは右端のてめぇだ!
俺の動きが理解できないお前が悪いぜ。
若干の傾きを得た鉄球が右端の魔族の角ごと頭を打ち砕いた。
2体目っ!動揺したな。
剣で防御しようとしたがこっちは投擲用ハンマーだ。
鎖部分を剣に絡ませ各運動により更に加速したハンマーが首を吹き飛ばす。
3体目からの槍が飛んでくるが素早くチェーンで槍を巻き取る。
そのままチェーンを滑らし懐に入り込み理外の力で胴を締め潰した。
「ふぅ」と息を吐いた次の瞬間、天上が白に染まる。
絵の具の白で均一に塗りつぶした様な空、なんて力だよ。
ガッガッ!とグラウムと残り2人との戦闘は続く。
互角の攻防。
だがグラウムの体力的に不利か?
しかし、聖剣の光が弱い、グラウムの野郎!
体調悪いの隠してたな。
馬鹿野郎が!
「グラウム!調子悪いなら言えってんだバイオメカニクス!」
聖剣の光が目を覆わんばかりに輝く。
魔族達が思わず怯む。
そして、隙を逃さずグラウムの刃は2体を両断した。
「グラウム!体調の管理は基本だ。俺の魔法は体調や審理状態を最大化するって言っただろ。これを疎かにするとあっさり死ぬぞ!」
「ゴ、ゴメン。心配させたく無かったんだ」
「そう言うのは止めろ。何事も共有する、それがパーティーだ」
「魔王城は直ぐそこにある細心の注意を払え」
決戦は目の前だ。
勝つと分かっていても震える物がある。
誰が死ぬか分からない。
死ぬ可能性が高いのは魔王と俺だ。
勝つとしても勝ち方が分からない。
最善を尽くす。
それ以外に道はない。
---
「うおおっ!!」
グラウムの聖剣が城門と結界を切り裂く。
最終決戦の始まりだ。
数えきれない並み居る魔族を斬り、叩き潰す。
一際大きな力に向かい一直線に。
「あの講堂に居るわ」
ガンッと扉を蹴り飛ばし入室する。
長身のスラッとしたその肉体に立ち昇る可視化される力。
「あんたが魔王だな首を貰いに来た」
「安くはないぞ下郎」
「安いさお前が負けるのはこの世の摂理、必然なんだ。なんなら聖剣無しでもお前は負ける。そうなってるんだ」
「なんだと?まるで分かった様な口を!」
「分かってるから言ってんだ!大人しくするんだな―バイオメカニクス」
溢れる力に色の消えた景色。
周囲の音が遠くなる。
身体と意識が完全にシンクロする感覚。
走り出し捻りを入れ跳躍する。そのまま空中で水平となり猛烈な回転でハンマーを振り下ろす。
床にハンマーがめり込むが回転の余勢をもって今度は地上で凄まじい回転が始まる、その勢いをそのままに魔王の魔剣に質量の爆弾が叩き付けられる。
激しい火花が散る、削られているのはどっちか?
「そりゃ俺だろうさ!だが、そんな事は問題じゃ無い!」
魔剣に打ちつけられる度に小さくなる鉄球だが魔王の身体が壁に押し付けられ球を失ったチェーンが魔王の左腕を激しく打ちつけた。
魔王が思わず顔を顰めた瞬間にカズマサは魔剣を握る左手を握り込む「バキッ」っと高い音がした。
「グラウム頼んだぞ!」
魔王の前蹴りを食らいながら叫ぶ。
「任せて下さい!」
グラウムの聖剣が1筋の光となる。
「ガンッ!」と聖剣と魔剣が激突する。
1対の剣はお互いの力に共鳴し高まり合っていく。
幾度となく打ちつけ合った2人だが魔王の剣捌きが怪しくなってきた、やはり右手を砕いたのは正解だ。
「覚悟!」
魔王の剣を弾いた瞬間グラウムの剣が振り下ろされた。
しかし!
魔王は右足を斜め前に滑らしグラウムの剣筋から身を反らせたのだ。
「なにぃ!」
「惜しかったな勇者よ」
グラウムも胸に前蹴りを食らい俺の前に吹き飛んだ。
だが魔王は止まらないグラウムにトドメの剣を振り下そうとする。
間に合うか!?
手元のチェーンを投げる。
見透かした様に引く魔王。
「グラウム動けるか?」
「肋が折れたみたいで厳しいです」
「俺も武器がない聖剣が俺にも使えれば」
おかしい。
このままだと負けるぞ。
プログラムでは無かったのか。
アルカを思わず見る。
だが、その表情に動きは無い。
つまり、まだ勝ち筋はあるって事だ。
なんだ?チェーンはもう遠い鉄球もバラバラだ。
この身体に格闘技の能力は無い。
やはり武器はグラウムの掴む聖剣だけだ⋯ん?
掴むだと!?
「グラウム絶対に聖剣を離すなよ!」
倒れたグラウムの両足を掴み回転を始める。
「カズマサさん。ちょっと待って!」
「待たん!これが最後の切り札だ!」
グラウムの身体が水平になりその聖剣も再び光を放ち燐光が舞う。
そして魔王の眼前に迫り魔剣を何度も弾き飛ばす。
限界なんだろ?
俺達もそうだ。
ここで決めるぞ、僅かに回転を斜めに。
最終加速だ!
一際高い音が鳴り魔剣が吹き飛んだ。
「じゃあ、トドメは頼んだぞグラウム!」
勇者を投擲する。
魔王の心臓めがけて。
「アーーーっ!!!」
俺の雄叫びを講堂に響きわたった。
---
何処でも漏れたか俺達のラストショットが銅像になっている。
勇者をぶん投げる俺の銅像。
「遺憾である」
「カズマサさん、もう良いじゃないですか。俺達の功績はちゃんと残ったんですから」
「お前は心の広い奴だな。俺には難しいよ」
「カズマサ、結果はプログラム通り問題ない」
「俺が心を乱してるのもプログラムかよ。たまらねーよ」
「カズマサ。次の世界が呼んでいる。転生よ」
マジかよ。
まだ旅は終わらないのか。
人生何周させるツモリだよ。
なに、あと600だと!?
勘弁してくれ。
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