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到着
41.
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とりあえずギルドに行って宿を紹介してもらう。
シルバー達に馬場か影がどちらが良いか聞いてみたら外のが良いとの事で馬場に預けて宿に入った。
二階の部屋に案内されて中にはいる。
窓の景色は街がよく見える方角だ。丘の上のお屋敷が領主の所だと案内してくれた女将が教えてくれた。
「ここの領主様は領民の事を本当に大切に対応してくれるんだ。良い方だよ」
そんな世間話を聞かれた。
「ククル、お疲れ様。とりあえず数日はゆっくりしようか」
今日は夕食も宿で食べる事にした。道中は楽しいのだがほぼ毎回熱を出しているだけにアイザックに迷惑かけない様大人しくしている事にした。
翌日はゆっくり寝かせて貰ったのでいつもに比べると元気だ。
「アイザックおはよう」
「おはよう。体調はどうだい」
「今回は大丈夫そうだよ」
「あまりはしゃぐんじゃないぞ」
揃って食堂で朝食を食べまずはギルドにポーションを卸にいく。
ギルドに入り受付に向かうが久しぶりに視線が痛い。朝の混む時間を外したはずなのに若い子や子供が目立つ。
どうやら初心者の講習があるみたいだ。
私は人集りから外れ改めて受付に向かった。
「おい、どこ行くんだ」
急に腕を掴まれて引っ張られた。
顔を見ると15.6歳の冒険者だ。腕に誘導の腕章を着けているのでギルドのお手伝いらしい。
「受付に用事があるの。離して」
腕を引くが離してくれない。
「新人はまず講習を受けてからだ。規則を守れないと冒険者にはなれないぞ」
新人と間違われているみたいで離してもらえず更に人集りに引きずり戻されそうだ。
「講習を受ける為に来たんじゃない。離せ。お前には関係ないだろ」
「うるさい、そんな歳で講習も受けずに何にも出来ないぞ。今日を逃したら半年待ちだぞ。解ってるのか」
本気で子供用の新人講習者だと思われている。だんだん人の話を聞かないのに腹が立ってきた。
「お前の言い分がもし間違いだったら責任取らすぞ」
殆ど脅しに近い言い方になったが気にしてられない。
「はぁ、いい加減にしろ」
とうとう青年がブチギレだ。殴りかかって来たらこっちのもんだ。フリ上がった手を掴もうとした瞬間、青年の頭に拳骨が落ちた。
「イテッ、何すんだ、あっ、サブマス、、、」
「お前は何を騒いでるんだ。それも手を出そうとしてもし俺が止めなかったらどうするつもりだったんだ」
強面の男がそこに立っていた。
「うっ、こいつが言う事聞かないから」
「言う事聞かないも何もあんたが勝手に間違ってるんだろ。人のせいにするな」
「君は?講習ではないみたいだな。さっきのやり取りが聴こえていたが他の用事か」
「はい、貴方はこのギルドの、サブマスですか?」
さっきそう呼ばれていたが一応聞いてみる。
「そうだ、サブマスのマイクだ。」
私はちょいちょいと顔を近づけてと手招きする。不思議そうな顔つきだが腰を下ろしてくれたのでこそっと周りに見えない様にカードを見せた。
「受付に用事があって来ました」
カードを見たサブマスは一瞬目を見開いたがニヤッと笑い立ち上がった。
「成る程な。俺が止めなかったらコイツがぶっ飛んでたか。よし、俺が受付まで案内してやる。どうせ呼ばれるだろ、お前はさっさと講習の手伝いに戻れ」
「コイツだって講習だろうが」
「アホか。お前ではこの子の相手にもならんわ。この子は講習ではない。もっと相手を見る目を養わないと」
不服そうにしている青年をほっといて受付に向かった。
そう言えばアイザックはどこに行ったのだ?キョロキョロしているとサブマスの声が聞こえる。
「どうした?」
「一緒に来た人がそう言えば見当たらないなと、、、」
「どら、高いとこから見てみろ」
「うわっ」
いきなり抱き上げられて変な声が出たが周りが良く見える様になった。
「あっ、入口のとこで誰かと話してる」
見つけたので下ろしてもらいアイザックの元に向かった。
「アイザック、どしたの」
「すまん、ククルコイツらに捕まってた」
アイザックの視線の先を見ると二人組の男女が立っていた。
「なんだこのガキ?」
「なにこの子、アイザックの知り合い?そんな子ほっといてこっちで話しましょうよ。折角再開したんだから、ね、また一緒に仕事しましょうよ」
どうやら前にアイザックが一緒に仕事をした事ある様な口ぶりなので知り合いみたいだがなんか失礼な奴だ。さっきの事もあるのでムッとした態度になる。
アイザックが慌てて抱き上げた。
「ククル、漏れてる」
「あっ、ごめん」
無意識に魔力が漏れていた様だ。
「お前らに用はない。二度と一緒に仕事もしない。関わらないでくれ。」
そう言い切って二人組に背中を向けた。
後ろでごちゃごちゃ言っているが無視する様だ。
「アイザック、この人ここのサブマスだって」
「あぁ、すいません。この子を連れて来ていただいたみたいで、ありがとうございます」
「構わんさ、ウチのバカな若いのがアホな事しでかしたからな」
アイザックがよくわからない顔をするのでサラッと先程の出来事を説明した。眉間に皺をよせながら聞いていたがサブマスに呼ばれて我に帰った。
「こっちの部屋で要件聞くわ。」
小部屋に通されたのでとりあえず座る事にした。
シルバー達に馬場か影がどちらが良いか聞いてみたら外のが良いとの事で馬場に預けて宿に入った。
二階の部屋に案内されて中にはいる。
窓の景色は街がよく見える方角だ。丘の上のお屋敷が領主の所だと案内してくれた女将が教えてくれた。
「ここの領主様は領民の事を本当に大切に対応してくれるんだ。良い方だよ」
そんな世間話を聞かれた。
「ククル、お疲れ様。とりあえず数日はゆっくりしようか」
今日は夕食も宿で食べる事にした。道中は楽しいのだがほぼ毎回熱を出しているだけにアイザックに迷惑かけない様大人しくしている事にした。
翌日はゆっくり寝かせて貰ったのでいつもに比べると元気だ。
「アイザックおはよう」
「おはよう。体調はどうだい」
「今回は大丈夫そうだよ」
「あまりはしゃぐんじゃないぞ」
揃って食堂で朝食を食べまずはギルドにポーションを卸にいく。
ギルドに入り受付に向かうが久しぶりに視線が痛い。朝の混む時間を外したはずなのに若い子や子供が目立つ。
どうやら初心者の講習があるみたいだ。
私は人集りから外れ改めて受付に向かった。
「おい、どこ行くんだ」
急に腕を掴まれて引っ張られた。
顔を見ると15.6歳の冒険者だ。腕に誘導の腕章を着けているのでギルドのお手伝いらしい。
「受付に用事があるの。離して」
腕を引くが離してくれない。
「新人はまず講習を受けてからだ。規則を守れないと冒険者にはなれないぞ」
新人と間違われているみたいで離してもらえず更に人集りに引きずり戻されそうだ。
「講習を受ける為に来たんじゃない。離せ。お前には関係ないだろ」
「うるさい、そんな歳で講習も受けずに何にも出来ないぞ。今日を逃したら半年待ちだぞ。解ってるのか」
本気で子供用の新人講習者だと思われている。だんだん人の話を聞かないのに腹が立ってきた。
「お前の言い分がもし間違いだったら責任取らすぞ」
殆ど脅しに近い言い方になったが気にしてられない。
「はぁ、いい加減にしろ」
とうとう青年がブチギレだ。殴りかかって来たらこっちのもんだ。フリ上がった手を掴もうとした瞬間、青年の頭に拳骨が落ちた。
「イテッ、何すんだ、あっ、サブマス、、、」
「お前は何を騒いでるんだ。それも手を出そうとしてもし俺が止めなかったらどうするつもりだったんだ」
強面の男がそこに立っていた。
「うっ、こいつが言う事聞かないから」
「言う事聞かないも何もあんたが勝手に間違ってるんだろ。人のせいにするな」
「君は?講習ではないみたいだな。さっきのやり取りが聴こえていたが他の用事か」
「はい、貴方はこのギルドの、サブマスですか?」
さっきそう呼ばれていたが一応聞いてみる。
「そうだ、サブマスのマイクだ。」
私はちょいちょいと顔を近づけてと手招きする。不思議そうな顔つきだが腰を下ろしてくれたのでこそっと周りに見えない様にカードを見せた。
「受付に用事があって来ました」
カードを見たサブマスは一瞬目を見開いたがニヤッと笑い立ち上がった。
「成る程な。俺が止めなかったらコイツがぶっ飛んでたか。よし、俺が受付まで案内してやる。どうせ呼ばれるだろ、お前はさっさと講習の手伝いに戻れ」
「コイツだって講習だろうが」
「アホか。お前ではこの子の相手にもならんわ。この子は講習ではない。もっと相手を見る目を養わないと」
不服そうにしている青年をほっといて受付に向かった。
そう言えばアイザックはどこに行ったのだ?キョロキョロしているとサブマスの声が聞こえる。
「どうした?」
「一緒に来た人がそう言えば見当たらないなと、、、」
「どら、高いとこから見てみろ」
「うわっ」
いきなり抱き上げられて変な声が出たが周りが良く見える様になった。
「あっ、入口のとこで誰かと話してる」
見つけたので下ろしてもらいアイザックの元に向かった。
「アイザック、どしたの」
「すまん、ククルコイツらに捕まってた」
アイザックの視線の先を見ると二人組の男女が立っていた。
「なんだこのガキ?」
「なにこの子、アイザックの知り合い?そんな子ほっといてこっちで話しましょうよ。折角再開したんだから、ね、また一緒に仕事しましょうよ」
どうやら前にアイザックが一緒に仕事をした事ある様な口ぶりなので知り合いみたいだがなんか失礼な奴だ。さっきの事もあるのでムッとした態度になる。
アイザックが慌てて抱き上げた。
「ククル、漏れてる」
「あっ、ごめん」
無意識に魔力が漏れていた様だ。
「お前らに用はない。二度と一緒に仕事もしない。関わらないでくれ。」
そう言い切って二人組に背中を向けた。
後ろでごちゃごちゃ言っているが無視する様だ。
「アイザック、この人ここのサブマスだって」
「あぁ、すいません。この子を連れて来ていただいたみたいで、ありがとうございます」
「構わんさ、ウチのバカな若いのがアホな事しでかしたからな」
アイザックがよくわからない顔をするのでサラッと先程の出来事を説明した。眉間に皺をよせながら聞いていたがサブマスに呼ばれて我に帰った。
「こっちの部屋で要件聞くわ。」
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