転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

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新たな挑戦へ

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「来たか、まあ座れ」
「お邪魔します」
去年もここに呼ばれたよなと思いながらソファに座りこの人の話を聞く事にした。
「ククル、もうすぐダンジョンが公開になるがな、その前に俺潜りたいんだ。ダメか?」
この王様は何を言っているのだろう。
「そんな事だと思った」
隣ではアイザックが呆れている。
「アイザック、これはどうするべき?」
「普通なら断ってしまいたいけどこの人、それしたら公開と同時にやってきて他に紛れて潜りだすぞ。その方がもっと迷惑だ。一応、マーサスに確認してからだけど恐らく許可は出るんじゃないか」
そんなもんなんだと思いつつ、目の前の人に話をする。
「一つお願いきいてくれる?」
「おっ、お前がお願いは珍しいな。言ってみろ」
「街の産業に薬草栽培を取り入れたいからもう少し街の近くを貰ってもよい?」
「ほお、具体的にはどれくらいだ」
「視察に来てくれたら説明するよ」
「がはは、成る程な。とりあえずこいと言う事だな」
月末にダックがくるのに合わせてヤンヤンに行く事になった。
まだ、宿がちゃんと機能していないと伝えたが寝るところなんて何処でも良いらしい。
話がまとまったので会場に戻らずそのまま帰宅する事にした。
疲れたので馬車のなかからすっかり寝こけてしまい、気がついたら翌朝だった。

「アイザック、おはよう。昨日はありがとう」
「起きたか。朝ご飯が済んだら予定のすり合わせをしようか」
「はーい」
朝食後に昨日のダックの話をまとめつつ、日程をある程度絞った。
都合の良い時期をこちらから伝える必要があった為、学校やらの都合も考え無くてはならない。
明日、ギルマスの会議にアイザックが出席するからその前にマーサスへ相談してもらう。
結局、10日後以後の出発で来月の半ばには王都に戻りたいと伝えて貰う。



「ククル、マーサスからの伝言だ」
アイザックが会議から帰ってきて一通の手紙を受け取った。
中を読んで見るとダックが前もって潜るのは許可するが準備が間に合わないとの事。
それはそうだろうと思う。
また、マーサスが同行するのが条件とも書かれていた。
アイザックから補足でマーサスが再調査にサラと一緒に潜る予定らしく、そこにダックを同行させてなら万が一の対応ができるとかなんとか。
今回、私は潜らなくて良さそうなので了承し、ダックとマーサス両方に返事を書いた。
結局、出発は10日後となり、おじいちゃんに薬草栽培の件を相談しにいく。
「おじいちゃん、ヤンヤンの街に薬草農園作りたいの。もう少し敷地広げたいんだけど良いかな」
「ワシは構わんが国の許可がいるぞ」
「それは大丈夫。場所が決まったら報告するね」
大体の案だけ説明して後は戻って来てから報告する事になった。
お家に戻ってノイスに相談し、ガーデン達に良さそうな場所を探して貰えるように連絡してもらった。

あっと言う間に出発日となった。
第七領の門の外が待ち合わせ場所となる。
今回、ダックを迎える為にハナには先に出発してもらっている。
私とアイザック、マーサスにダック、後はダックが連れてきた人だ。
「ククル、コイツは俺の護衛で冒険者のメイシャンだ」
「はじめまして、今回ご一緒させていただきますメイシャン・グットイヤンと申します。どうぞよろしくお願いします」
「黒銀のアイザックだ」
「ククルです。道中よろしくお願いします」
挨拶を済ませて出発する。
全員がバトルホースの為、お昼頃には到着予定だ。
とりあえずいつも休憩する草原まで馬達を走らせる事にした。

「一旦ここで休憩します」
先頭を走っていたマーサスの合図で各々馬の脚を止める。
メイシャンさんが最初、私の走らすスピードを気にしてくれてたけど途中からは扱いに慣れている事に気がついたか邪魔にならない程度の距離を保ってついて来てくれた。
私の前はマーサスとダックが並走し、後をアイザックがついてくる。
途中で魔物が襲ってこない様に離れたところをガルとファルが追走していた。
休憩場に着くとガルとファルが戻ってきたのにメイシャンさんも気づいて警戒している。
「メイシャンさん、この気配は私の従魔なので大丈夫ですよ」
「そうでしたか。結構強い力に感じたので焦りました」
「ドラゴンとホワイトパンサーなので間違いはないかと。ほら、あそこから来ますよ」
ビックリした顔で二匹を眺めているこの人はほっといて労いに近づく。
二匹は近づいてきて甘えた仕草をみせた。
「すいません。脅かすつもりはなかったのですが」
「アイザックさん、いえお構いなく。しかしあの子は凄いですね。最強に近しい魔物がわざわざ小さくなって甘えている光景をみているとなんとも言い難い感じになります」
「まあ、俺はすっかり慣らされましだけど」
「成る程、大変ですな」
やがてダックやマーサスが戯れ合いに混ざり出し、ガル達が面倒になって来たのか何処かに隠れてしまった。
その後、直ぐに出発しお昼頃にはヤンヤンに到達した。
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