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4章 疑惑
43話 本部へ
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ナーダ「でも…アサシン本部に乗り込むなんて出来るの?」
レシア「ああ、流石に正面から乗り込むほど馬鹿じゃ無い。一部の者しか知らない隠し通路があるんだ。ここを通れば仮眠室までバレずに行ける。仮眠室から本部長室までは走れば1分だ。」
ナーダ「一部の者って?」
レシア「まあ…俺とブルー、そしてバダグ。後はバダグの側近たちなら知っているかもしれないが。」
ナーダ「ブルーさんは仕事中なんでしょ?」
レシア「そう言ってたな。だからこそ今がチャンスか。バダグが出てきたら丁度良いしな。バダグの側近程度なら倒してやるさ。」
ナーダ「そっか…じゃあ頑張ろう。」
レシア「ナーダも来てくれるのか?」
ナーダ「当たり前じゃない。バダグさんて強いんでしょ?2人の方が生き残る確率高いじゃない。」
レシア「有難う。人質にだけは取られるなよ。」
ナーダ「その時は助けてね。」
レシア「気軽に言ってくれるな…」
ここからならアサシン本部は遠くない。ブルーが居ないというのなら今が侵入するチャンスだろう。このままバダグの所まで行ってやる。
ナーダ「…階段、降りなくちゃ…だね。」
レシア「まあ、頑張れ。」
アサシン本部の本部長室ではバダグとブルーが居た。
バダグ「済まないな、ブルー。任務の途中なのに呼び戻してしまって。」
ブルー「報酬で貰えるハズだった分は払ってくれるんでしょ?だったら構わないわ。」
影から3人のアサシンが姿を現す。バダグの側近達だ。
ブルー「側近も減ったわね。ハンター支部でレッドに殺られた所為かしら。」
バダグ「そうだな。アレは痛かった。レッドが来るなんて思わなかったし。」
ブルー「それで、要件は何なの?任務を放棄させる位なんだから、重要な要件なんでしょうね?」
バダグ「ああ。俺の見立てではもうすぐレッドがここに来るだろう。」
ブルー「クラスタが負けるって言うの?」
バダグ「アサシンとして優秀なのはクラスタかもしれない。それでもレッドの実力は舐めて掛かれる物じゃないからな。」
ブルー「まあ確かに…レッドが勝つ可能性はあるけど。」
バダグ「可能性があるなら対策はしておきたいからな。」
ブルー「それで、私達はどうするの?」
バダグ「お前達4人には裏口の警護を頼む。もしレッドが来るなら、間違いなくあの場所を通るだろう。」
ブルー「素直に正面突破して来るヤツでは無いでしょうね。」
バダグ「そうだな。発見次第、殺しても構わん。レッドのロックを成功させた者には賞金を多く出そう。」
側近達は「おおおっ!」っと息巻いている。
バダグ「それでは各自持ち場へ付け。ブルーはもう少し話がある。残れ。」
ブルー「分かったわ。」
※横話Dが解禁されました。バダグとブルーの密談を聞く事が出来ます。レシアはこの話を見た後、また時間の扉を開ける事になります。
レシアとナーダはアサシン本部の裏手に到着した。この辺りは敬語のアサシンも居らずに閑散としている。
ナーダ「ここに入り口があるの?」
レシア「ああ。どうだ?パッと見ても分からないだろ?」
ナーダ「うん、変な壺しか置いてないよ。」
レシアは壺と壺の間に手を入れる。魔力を注入すると、うっすらと階段が姿を現す。
ナーダ「わっ、階段が出て来たよ。凄い。」
レシア「普段は魔力で偽装してるんだ。決まった場所で決まった量の魔力を注入しないと解放されない様になっているんだ。」
ナーダ「何でこんな隠し通路を作ったんだろ?」
レシア「一応は緊急用だよな。バダグが隠れて出入り出来る様になってるんだ。」
階段を降りて先を進む。そこまで幅の無い通路が続いている。
レシア「この先も少し広めのフロアと、ここと同じくらの通路が続くんだ。」
ナーダ「通るのには問題ないけど、戦いになったらちょっと狭いかも。」
レシア「そうだな。戦闘になる事はあまり想定されていないだろうな。」
2つめの通路に入った時にアサシンと遭遇してしまった。
アサシン「レッド・アサシン・・!本当に来たんだな!」
レシア「その言い方…俺が来るって分かってたみたいだな。どうやらバダグにはしっかりバレている様だ。」
ナーダ「3人もいるよ。どうしよう。」
レシア「取り敢えず、さっきの広めのフロアに戻ろう。」
レシアとナーダは後ろへ下がる。アサシン達も追いかけて来た。
アサシン「逃がすと思っているのか…ぐわっ!」
広めのフロアに入って来た1人目のアサシンを斬り倒す。その間に残りの2人がフロアに入って来る。レシアが1人を攻撃し、ナーダはもう1人にライトを放った。レシアの攻撃したアサシンは肩口から大きく切り裂かれる。ナーダのライトはお決まりで、全くダメージが通らなかった様だ。
アサシン「な、何だこの魔法は?」
レシア「よそ見をしている暇は無いぞ。」
アサシン「なっ!?」
ダメージの無い魔法攻撃でも気を逸らす位は出来た。レシアは返しの攻撃で最後の1人も斬った。
ナーダ「ううう…もうちょっと食らって欲しいんだけど。」
レシア「諦めろ。ナーダに攻撃魔法の才能は無いんだって。…まあ俺もだけどさ。」
通路に戻って先を急ぐ。次のフロアに出ると、1人のアサシンが壁に凭れ掛かっていた。
レシア「…何でお前が?」
ブルー「あら、レッド。本当にクラスタに勝ったのね。」
レシア「ああ、流石に正面から乗り込むほど馬鹿じゃ無い。一部の者しか知らない隠し通路があるんだ。ここを通れば仮眠室までバレずに行ける。仮眠室から本部長室までは走れば1分だ。」
ナーダ「一部の者って?」
レシア「まあ…俺とブルー、そしてバダグ。後はバダグの側近たちなら知っているかもしれないが。」
ナーダ「ブルーさんは仕事中なんでしょ?」
レシア「そう言ってたな。だからこそ今がチャンスか。バダグが出てきたら丁度良いしな。バダグの側近程度なら倒してやるさ。」
ナーダ「そっか…じゃあ頑張ろう。」
レシア「ナーダも来てくれるのか?」
ナーダ「当たり前じゃない。バダグさんて強いんでしょ?2人の方が生き残る確率高いじゃない。」
レシア「有難う。人質にだけは取られるなよ。」
ナーダ「その時は助けてね。」
レシア「気軽に言ってくれるな…」
ここからならアサシン本部は遠くない。ブルーが居ないというのなら今が侵入するチャンスだろう。このままバダグの所まで行ってやる。
ナーダ「…階段、降りなくちゃ…だね。」
レシア「まあ、頑張れ。」
アサシン本部の本部長室ではバダグとブルーが居た。
バダグ「済まないな、ブルー。任務の途中なのに呼び戻してしまって。」
ブルー「報酬で貰えるハズだった分は払ってくれるんでしょ?だったら構わないわ。」
影から3人のアサシンが姿を現す。バダグの側近達だ。
ブルー「側近も減ったわね。ハンター支部でレッドに殺られた所為かしら。」
バダグ「そうだな。アレは痛かった。レッドが来るなんて思わなかったし。」
ブルー「それで、要件は何なの?任務を放棄させる位なんだから、重要な要件なんでしょうね?」
バダグ「ああ。俺の見立てではもうすぐレッドがここに来るだろう。」
ブルー「クラスタが負けるって言うの?」
バダグ「アサシンとして優秀なのはクラスタかもしれない。それでもレッドの実力は舐めて掛かれる物じゃないからな。」
ブルー「まあ確かに…レッドが勝つ可能性はあるけど。」
バダグ「可能性があるなら対策はしておきたいからな。」
ブルー「それで、私達はどうするの?」
バダグ「お前達4人には裏口の警護を頼む。もしレッドが来るなら、間違いなくあの場所を通るだろう。」
ブルー「素直に正面突破して来るヤツでは無いでしょうね。」
バダグ「そうだな。発見次第、殺しても構わん。レッドのロックを成功させた者には賞金を多く出そう。」
側近達は「おおおっ!」っと息巻いている。
バダグ「それでは各自持ち場へ付け。ブルーはもう少し話がある。残れ。」
ブルー「分かったわ。」
※横話Dが解禁されました。バダグとブルーの密談を聞く事が出来ます。レシアはこの話を見た後、また時間の扉を開ける事になります。
レシアとナーダはアサシン本部の裏手に到着した。この辺りは敬語のアサシンも居らずに閑散としている。
ナーダ「ここに入り口があるの?」
レシア「ああ。どうだ?パッと見ても分からないだろ?」
ナーダ「うん、変な壺しか置いてないよ。」
レシアは壺と壺の間に手を入れる。魔力を注入すると、うっすらと階段が姿を現す。
ナーダ「わっ、階段が出て来たよ。凄い。」
レシア「普段は魔力で偽装してるんだ。決まった場所で決まった量の魔力を注入しないと解放されない様になっているんだ。」
ナーダ「何でこんな隠し通路を作ったんだろ?」
レシア「一応は緊急用だよな。バダグが隠れて出入り出来る様になってるんだ。」
階段を降りて先を進む。そこまで幅の無い通路が続いている。
レシア「この先も少し広めのフロアと、ここと同じくらの通路が続くんだ。」
ナーダ「通るのには問題ないけど、戦いになったらちょっと狭いかも。」
レシア「そうだな。戦闘になる事はあまり想定されていないだろうな。」
2つめの通路に入った時にアサシンと遭遇してしまった。
アサシン「レッド・アサシン・・!本当に来たんだな!」
レシア「その言い方…俺が来るって分かってたみたいだな。どうやらバダグにはしっかりバレている様だ。」
ナーダ「3人もいるよ。どうしよう。」
レシア「取り敢えず、さっきの広めのフロアに戻ろう。」
レシアとナーダは後ろへ下がる。アサシン達も追いかけて来た。
アサシン「逃がすと思っているのか…ぐわっ!」
広めのフロアに入って来た1人目のアサシンを斬り倒す。その間に残りの2人がフロアに入って来る。レシアが1人を攻撃し、ナーダはもう1人にライトを放った。レシアの攻撃したアサシンは肩口から大きく切り裂かれる。ナーダのライトはお決まりで、全くダメージが通らなかった様だ。
アサシン「な、何だこの魔法は?」
レシア「よそ見をしている暇は無いぞ。」
アサシン「なっ!?」
ダメージの無い魔法攻撃でも気を逸らす位は出来た。レシアは返しの攻撃で最後の1人も斬った。
ナーダ「ううう…もうちょっと食らって欲しいんだけど。」
レシア「諦めろ。ナーダに攻撃魔法の才能は無いんだって。…まあ俺もだけどさ。」
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