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5章 時間の終
47話 アサシン本部での決戦④
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河川敷まで戻り、そのすぐ後にルーンソードの輝きで軸を移動する。
気付いた瞬間にブルーを斬り付けていた。ここはアサシン本部の隠し通路だ。ブルーはダガーでガードするも、弾かれて利き腕を斬られてしまった。
ブルー「う…どうやら勝負ありね。」
レシア「確かに強くはなっていたな。でも、俺の方がより強かった。それだけだ。」
ブルー「そうみたいね。」
レシア「答えろ。ダーク・アサシンの正体は誰なんだ?」
ブルー「…それはバダグに聞いたら?もっともバダグとバダグのモンスター隊に勝てたらの話だけど。」
レシア「モンスター隊?何だそれは?」
ブルー「バダグが異世界から召喚している魔物よ。」
レシア「異世界?魔物?そんなの聞いた事も無いぞ。」
ブルー「そりゃそうね。私だって最近まで知らなかったわ。バダグがティアマットの力を借りてモンスターを召喚しているなんてね。」
ナーダ「ティアマット?」
レシア「あれだな…女神ティアマトを参考にし造られた邪竜の事だな。」
ブルー「よく知っているわね。」
レシア「しかしそんなん、架空の魔物だと思っていたが…」
ブルー「私も信じられなかったわ。」
レシア「と言うか、そんなんどう考えても危なすぎる。何でモンスター何か召喚しなければいけないんだ。」
ブルー「何かね、バダグが…アサシンがこの世界を治めたら、ティアマットの力でバダグは世界の王にして貰えるらしいわ。」
レシア「は?意味が分からん。」
ブルー「でしょうね。私も分からないもの。」
レシア「それに…そんな邪竜の言う事を信じるっていうのか?」
ブルー「バダグが信じているのよ。だったらアサシンである私も同様の事。」
レシア「馬鹿な…誰が考えてもおかしいと思うんだが。」
ブルー「それが嫌ならバダグを止めるのね。私を殺してからになるけどね。」
レシア(何なんだ…こいつ等は?)
邪竜ティアマット…何かが心に引っ掛かっている。俺の勘だが、バダグすら騙されている。それが本当なら、こんな所で悠長に話をしている暇なんか無いのかもしれない。
レシア(どうするか………?)
いつもの既視感がまた襲って来る。この場面は知っている。何回かは分からないが同じ場面をどこかで…
レシア「ブルー、バダグは騙されている。邪竜ティアマットはそんな良い奴なんかじゃ無いぞ。」
ブルー「だったら何だと言うの?ティアマットが裏切ったら殺すだけよ。」
レシア「いやいや、甘く見過ぎだ。人間がティアマットを倒す事なんて出来るもんか。お前もバダグも殺されてしまうんだぞ!」
ブルー「私達が騙されようがアンタには関係の無い事よ。」
レシア「…………」
レシア「ここで争っている場合じゃない。お前もバダグも、この世界も死んでしまうんだぞ!」
ブルー「そうなるって保証はどこにも無いじゃない。先の事なんか誰にも分からないわ。」
レシア「普通に考えてヤバ過ぎるって分かるだろう?」
ブルー「バダグが決めた事よ。」
レシア「…………」
ルーンソードが仄かに輝いた。
レシア「上司の考えに無条件で賛同する事がアサシンの在り方では無いだろうが!」
ブルー「アサシンは1つの会社なのよ。上司に従うのは当然じゃなくて?」
レシア「間違った上司を諫めるのは部下の役目だ。」
ブルー「そんな出来た部下じゃ無いのよ。」
レシア「…………」
レシア「世界を救うのには俺だけじゃダメなんだ。俺とナーダだけじゃどうしようも無い。」
ブルー「だったらそこまでじゃ無いの?ヒーローじゃないのよ。」
レシア「確かにヒーローじゃない。でも出来る事はあるだろう。」
ブルー「私の今出来る事は、レッドを殺す事よ。」
レシア「…………」
ルーンソードが密かに輝きを増した。
レシア「このままじゃティアマットがこっちの世界に来てしまうんだ…って、えっ!?」
ブルー「えっ!?」
何でそんな事を言っているんだろう?でも心のどこかでこの先の惨劇を覚えている。今ブルーに話しかける時だって、ちょこちょこと何かを思い出していた。
レシア「ブルー…もう言い争いをしている時間すら無いのかもしれない。もう一度言う。俺に着いて来い。バダグを止められるとしたらお前しかいないんだ。」
ブルー「私が行った位で止められるあの人じゃ無いでしょ。それ位分かるでしょう。」
レシア「それでも良いから着いて来い!お前は俺に負けたんだ。いう事を聞け。」
ブルー「…」
レシア「…分かった、もう良い。俺は行くぞ。」
ブルー「…はあ、分かったわよ。行けば良いんでしょ。」
ナーダ「ブルーさん!」
ブルー(ここまで来たら大人しく上司の言う事を聞くわ。バダグ、アンタの意思は継いであげる。)
レシア「良いんだな。」
ブルー「ええ、私もやっと覚悟が決まったの。」
レシア「覚悟?」
ブルー「アンタには関係の無い事よ。それに時間無いかもしれないんでしょう?」
レシア「ああ…そうだな。行こう!」
ブルー(バダグはこの一週間で驚くほど衰弱してしまった。このままではもう一週間はもたないでしょうね。だったら…)
ルーンソードの輝きはもう消えていた。
気付いた瞬間にブルーを斬り付けていた。ここはアサシン本部の隠し通路だ。ブルーはダガーでガードするも、弾かれて利き腕を斬られてしまった。
ブルー「う…どうやら勝負ありね。」
レシア「確かに強くはなっていたな。でも、俺の方がより強かった。それだけだ。」
ブルー「そうみたいね。」
レシア「答えろ。ダーク・アサシンの正体は誰なんだ?」
ブルー「…それはバダグに聞いたら?もっともバダグとバダグのモンスター隊に勝てたらの話だけど。」
レシア「モンスター隊?何だそれは?」
ブルー「バダグが異世界から召喚している魔物よ。」
レシア「異世界?魔物?そんなの聞いた事も無いぞ。」
ブルー「そりゃそうね。私だって最近まで知らなかったわ。バダグがティアマットの力を借りてモンスターを召喚しているなんてね。」
ナーダ「ティアマット?」
レシア「あれだな…女神ティアマトを参考にし造られた邪竜の事だな。」
ブルー「よく知っているわね。」
レシア「しかしそんなん、架空の魔物だと思っていたが…」
ブルー「私も信じられなかったわ。」
レシア「と言うか、そんなんどう考えても危なすぎる。何でモンスター何か召喚しなければいけないんだ。」
ブルー「何かね、バダグが…アサシンがこの世界を治めたら、ティアマットの力でバダグは世界の王にして貰えるらしいわ。」
レシア「は?意味が分からん。」
ブルー「でしょうね。私も分からないもの。」
レシア「それに…そんな邪竜の言う事を信じるっていうのか?」
ブルー「バダグが信じているのよ。だったらアサシンである私も同様の事。」
レシア「馬鹿な…誰が考えてもおかしいと思うんだが。」
ブルー「それが嫌ならバダグを止めるのね。私を殺してからになるけどね。」
レシア(何なんだ…こいつ等は?)
邪竜ティアマット…何かが心に引っ掛かっている。俺の勘だが、バダグすら騙されている。それが本当なら、こんな所で悠長に話をしている暇なんか無いのかもしれない。
レシア(どうするか………?)
いつもの既視感がまた襲って来る。この場面は知っている。何回かは分からないが同じ場面をどこかで…
レシア「ブルー、バダグは騙されている。邪竜ティアマットはそんな良い奴なんかじゃ無いぞ。」
ブルー「だったら何だと言うの?ティアマットが裏切ったら殺すだけよ。」
レシア「いやいや、甘く見過ぎだ。人間がティアマットを倒す事なんて出来るもんか。お前もバダグも殺されてしまうんだぞ!」
ブルー「私達が騙されようがアンタには関係の無い事よ。」
レシア「…………」
レシア「ここで争っている場合じゃない。お前もバダグも、この世界も死んでしまうんだぞ!」
ブルー「そうなるって保証はどこにも無いじゃない。先の事なんか誰にも分からないわ。」
レシア「普通に考えてヤバ過ぎるって分かるだろう?」
ブルー「バダグが決めた事よ。」
レシア「…………」
ルーンソードが仄かに輝いた。
レシア「上司の考えに無条件で賛同する事がアサシンの在り方では無いだろうが!」
ブルー「アサシンは1つの会社なのよ。上司に従うのは当然じゃなくて?」
レシア「間違った上司を諫めるのは部下の役目だ。」
ブルー「そんな出来た部下じゃ無いのよ。」
レシア「…………」
レシア「世界を救うのには俺だけじゃダメなんだ。俺とナーダだけじゃどうしようも無い。」
ブルー「だったらそこまでじゃ無いの?ヒーローじゃないのよ。」
レシア「確かにヒーローじゃない。でも出来る事はあるだろう。」
ブルー「私の今出来る事は、レッドを殺す事よ。」
レシア「…………」
ルーンソードが密かに輝きを増した。
レシア「このままじゃティアマットがこっちの世界に来てしまうんだ…って、えっ!?」
ブルー「えっ!?」
何でそんな事を言っているんだろう?でも心のどこかでこの先の惨劇を覚えている。今ブルーに話しかける時だって、ちょこちょこと何かを思い出していた。
レシア「ブルー…もう言い争いをしている時間すら無いのかもしれない。もう一度言う。俺に着いて来い。バダグを止められるとしたらお前しかいないんだ。」
ブルー「私が行った位で止められるあの人じゃ無いでしょ。それ位分かるでしょう。」
レシア「それでも良いから着いて来い!お前は俺に負けたんだ。いう事を聞け。」
ブルー「…」
レシア「…分かった、もう良い。俺は行くぞ。」
ブルー「…はあ、分かったわよ。行けば良いんでしょ。」
ナーダ「ブルーさん!」
ブルー(ここまで来たら大人しく上司の言う事を聞くわ。バダグ、アンタの意思は継いであげる。)
レシア「良いんだな。」
ブルー「ええ、私もやっと覚悟が決まったの。」
レシア「覚悟?」
ブルー「アンタには関係の無い事よ。それに時間無いかもしれないんでしょう?」
レシア「ああ…そうだな。行こう!」
ブルー(バダグはこの一週間で驚くほど衰弱してしまった。このままではもう一週間はもたないでしょうね。だったら…)
ルーンソードの輝きはもう消えていた。
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