69 / 114
魔王復活
第69話
しおりを挟む
ヘンリー「おーい、じいさん。」
じじい「え、ヘンリーか?」
塔の近くに張ったテントの前でBBQ中だったじじいの前に、ヘンリーとドーンが来た。全国大会が終わってから訳二週間、なのに懐かしく感じた。
じじい「ドーンも、久し振りだな。」
ドーン「調子はどうですか?」
じじい「まあまあだな。」
ヘンリー「いやあ、陣中見舞いで家に行ったのに居ないんだもん。家のドアに張り紙するのは良いが、場所位書いておけ。」
じじい「いやすまん。本当に来客があるとは思わなかったんでな。」
ニャン太「じじい、魚が釣れたぞ。…って、ドーンとヘンリーじゃないか。」
ヘンリー「現れたな、喋る猫ちゃん。」
ドーン「釣りに行っていたのですか?」
ニャン太は釣ってきた魚をじじいの前に放り投げた。
その数なんと10匹。
じじい「釣り過ぎじゃ。ずっと魚になるじゃないか。」
ニャン太「魚、良いじゃん。」
ヘンリー「前回はドーンが修行に付き合っていたんだろ?今回は俺も付き合ってやるぜ。」
じじい「え…有難いんだが俺は大会は…」
ドーン「レイスさん、それに大変な事が起こっているんです。」
じじい「大変な事?」
ドーンが言うには、ケーオが世界大会に出場するらしい。
ケーオはじじいの出た全国大会には出ずに、もっと優勝賞金の高い別の王国の全国大会に出場した。そしてそこで優勝した。現場を押さえる事は出来なかった様だが、やはりクスリを使用しているっぽい。
更に最近、ケーオから邪悪な魔力が感じられる様になってきている。急に闇属性の魔法を使用し始めた。何か魔の者と契約でもしたのかもしれない。
ニャン太「おい、じじい。」
じじい「…ああ。闇属性の魔法は人間に扱えるものではない。かと言って、そんなの使える魔物も残っていないハズ。」
ニャン太「もし一人だけ居るとしたら…」
じじい「可能性はあるな。」
ヘンリー「ヘンリーは、去年の世界大会で俺がやられたヤツなんだけどな。話を聞いてると、去年より強くなってるみたいだ。まあ、クスリをやってるのも驚きだがな。」
ドーン「もしかして魔王の復活が近いのかもしれません。」
じじいとニャン太は顔を合わせた。
そして口を開く。
ヘンリー「へえ…勇者だったのか。でもそう考えると、その強さも納得な。猫が喋るのも、な。」
ドーン「そうですか、もう魔王は復活しているのですね。」
じじい「もしかしたらケーオは今、魔王と何かしら繋がっている可能性がある。」
ニャン太「生物に寄生する方が本体の傷の治りは早いはずだ。」
じじい「なら、ケーオとは会わないといけないな。」
魔王の手がかりが無い以上、可能性が少しでもあるなら当たるべきだ。
ヘンリー「よし、じゃあ取り敢えずスパーリングしてみるか。」
じじい「はい?」
ドーン「いきなりですね。」
ヘンリー「おうよ、俺もあれから修行してるんだ。今度は負けねえぞ。」
じじい「スパーリングじゃないのかよ。」
ニャン太「今から飯だ。外も暗くなってくる。スパーは明日にしな。」
ヘンリー「飯か、飯の方が重要だな。」
ドーン「じゃあ、明日は私も手合わせ願いますね。」
じじい「おう、みんな宜しく。」
結局は大会に参加する事になった。
じじい「え、ヘンリーか?」
塔の近くに張ったテントの前でBBQ中だったじじいの前に、ヘンリーとドーンが来た。全国大会が終わってから訳二週間、なのに懐かしく感じた。
じじい「ドーンも、久し振りだな。」
ドーン「調子はどうですか?」
じじい「まあまあだな。」
ヘンリー「いやあ、陣中見舞いで家に行ったのに居ないんだもん。家のドアに張り紙するのは良いが、場所位書いておけ。」
じじい「いやすまん。本当に来客があるとは思わなかったんでな。」
ニャン太「じじい、魚が釣れたぞ。…って、ドーンとヘンリーじゃないか。」
ヘンリー「現れたな、喋る猫ちゃん。」
ドーン「釣りに行っていたのですか?」
ニャン太は釣ってきた魚をじじいの前に放り投げた。
その数なんと10匹。
じじい「釣り過ぎじゃ。ずっと魚になるじゃないか。」
ニャン太「魚、良いじゃん。」
ヘンリー「前回はドーンが修行に付き合っていたんだろ?今回は俺も付き合ってやるぜ。」
じじい「え…有難いんだが俺は大会は…」
ドーン「レイスさん、それに大変な事が起こっているんです。」
じじい「大変な事?」
ドーンが言うには、ケーオが世界大会に出場するらしい。
ケーオはじじいの出た全国大会には出ずに、もっと優勝賞金の高い別の王国の全国大会に出場した。そしてそこで優勝した。現場を押さえる事は出来なかった様だが、やはりクスリを使用しているっぽい。
更に最近、ケーオから邪悪な魔力が感じられる様になってきている。急に闇属性の魔法を使用し始めた。何か魔の者と契約でもしたのかもしれない。
ニャン太「おい、じじい。」
じじい「…ああ。闇属性の魔法は人間に扱えるものではない。かと言って、そんなの使える魔物も残っていないハズ。」
ニャン太「もし一人だけ居るとしたら…」
じじい「可能性はあるな。」
ヘンリー「ヘンリーは、去年の世界大会で俺がやられたヤツなんだけどな。話を聞いてると、去年より強くなってるみたいだ。まあ、クスリをやってるのも驚きだがな。」
ドーン「もしかして魔王の復活が近いのかもしれません。」
じじいとニャン太は顔を合わせた。
そして口を開く。
ヘンリー「へえ…勇者だったのか。でもそう考えると、その強さも納得な。猫が喋るのも、な。」
ドーン「そうですか、もう魔王は復活しているのですね。」
じじい「もしかしたらケーオは今、魔王と何かしら繋がっている可能性がある。」
ニャン太「生物に寄生する方が本体の傷の治りは早いはずだ。」
じじい「なら、ケーオとは会わないといけないな。」
魔王の手がかりが無い以上、可能性が少しでもあるなら当たるべきだ。
ヘンリー「よし、じゃあ取り敢えずスパーリングしてみるか。」
じじい「はい?」
ドーン「いきなりですね。」
ヘンリー「おうよ、俺もあれから修行してるんだ。今度は負けねえぞ。」
じじい「スパーリングじゃないのかよ。」
ニャン太「今から飯だ。外も暗くなってくる。スパーは明日にしな。」
ヘンリー「飯か、飯の方が重要だな。」
ドーン「じゃあ、明日は私も手合わせ願いますね。」
じじい「おう、みんな宜しく。」
結局は大会に参加する事になった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる