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18.図書館
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「カノン、この後遊ばないか?」
ベンジャミンに聞かれたカノンは、小さく首を振った。
「僕、ちょっと行きたいところがあるんだ」
「どこに行くんだ?」
「図書館」
カノンは一人で図書館に向かった。
図書館には沢山の本が並んでいた。
「えっと……調律魔法について書かれた本は……あ、この辺かな」
カノンは目に着いた本を手に取って開いた。
「うんと……この本には知ってることしか書いてないみたいだな……」
カノンは次の本を開いた。
「……! 無属性の魔法!? これって……調律魔法のことかな……」
カノンは本をもって空いている席に着いた。
「……あった、調律魔法について! ……調律魔法は物が持つ波動を読み取るところから始まる……か。波動は核(コア)から生まれる……コアを調律できるものは、ほとんどいない。普通の調律師には、波動しか読み取れない……」
カノンは本を閉じた。
「コア? 波動の核……それってリズムのもとになっているアレのことかな……?」
カノンが本を目の前に置いたまま目を閉じていると、誰かが隣に立った気配がした。
「あら? 良い本読んでるじゃない? カノン」
「……エリス先生!」
カノンは目を開けて、エリス先生を見た。エリス先生は微笑んでからカノンの隣に座った。
「今日はお疲れ様。君が調律魔法を使えるとは知らなかったわ。……で、調律魔法についてどのくらいのことを知っているの?」
「……えっと、あんまり……詳しくはないです」
エリス先生はにっこり笑って、カノンに言った。
「調律魔法士は、国に仕えるか、国から追放されるかのどちらかよ。……君はどちらをえらぶのかしら?」
カノンは急にそんなことを聞かれたので、きょとんとした。
「ふふっ、まあ、まだ学校にいる間はそんなこと考えなくても大丈夫かしら」
エリス先生は立ち上がり、カノンに手を振って去っていった。
「……国に仕えるか……追放されるか……どちらかか……」
カノンは本を本棚にしまい、自分の部屋に帰ることにした。
ベンジャミンに聞かれたカノンは、小さく首を振った。
「僕、ちょっと行きたいところがあるんだ」
「どこに行くんだ?」
「図書館」
カノンは一人で図書館に向かった。
図書館には沢山の本が並んでいた。
「えっと……調律魔法について書かれた本は……あ、この辺かな」
カノンは目に着いた本を手に取って開いた。
「うんと……この本には知ってることしか書いてないみたいだな……」
カノンは次の本を開いた。
「……! 無属性の魔法!? これって……調律魔法のことかな……」
カノンは本をもって空いている席に着いた。
「……あった、調律魔法について! ……調律魔法は物が持つ波動を読み取るところから始まる……か。波動は核(コア)から生まれる……コアを調律できるものは、ほとんどいない。普通の調律師には、波動しか読み取れない……」
カノンは本を閉じた。
「コア? 波動の核……それってリズムのもとになっているアレのことかな……?」
カノンが本を目の前に置いたまま目を閉じていると、誰かが隣に立った気配がした。
「あら? 良い本読んでるじゃない? カノン」
「……エリス先生!」
カノンは目を開けて、エリス先生を見た。エリス先生は微笑んでからカノンの隣に座った。
「今日はお疲れ様。君が調律魔法を使えるとは知らなかったわ。……で、調律魔法についてどのくらいのことを知っているの?」
「……えっと、あんまり……詳しくはないです」
エリス先生はにっこり笑って、カノンに言った。
「調律魔法士は、国に仕えるか、国から追放されるかのどちらかよ。……君はどちらをえらぶのかしら?」
カノンは急にそんなことを聞かれたので、きょとんとした。
「ふふっ、まあ、まだ学校にいる間はそんなこと考えなくても大丈夫かしら」
エリス先生は立ち上がり、カノンに手を振って去っていった。
「……国に仕えるか……追放されるか……どちらかか……」
カノンは本を本棚にしまい、自分の部屋に帰ることにした。
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