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4、市場
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俺たちはレンに紹介して貰った宿屋に泊まることにした。
大金を持っていることは誰にも言っていない。
「大翔、同じ部屋で良いよな?」
「うん。一人は怖いよ……」
何しろ冒険者がいるということは盗賊なんかもいるだろうし、モンスターだっているだろう。宿に入り部屋を借りる。部屋に入ると中に入るとすぐに鍵をかけた。
「疲れたね、健」
「まあな」
目を閉じて耳を澄ますと、町のざわめきが聞こえる。
「レンさん、親切だったね。それに美人だった……」
「大翔はああいうのが好みなのか?」
大翔は顔を赤くして首を振った。
「まさか! あんな大人が僕をあいてにするはずないじゃない!」
大翔が鼻の頭をかく。動揺しているときのクセだ。
俺はベッドに腰掛けた大翔の隣に座って、大きくのびをした。
「あーあ。眠い。明日は市場だな」
「うん、市場の場所もレンさんが教えてくれたよね。やっぱり優しいね」
「……まあ、助かったな」
大翔が下着姿になってベッドに潜り込んだ。
「もう寝ようよ、明日は早く起きなきゃいけないし」
「あ、ああ。そうだな」
俺も上着を脱いでベッドに入った。
「ふふっ」
「何笑ってんだ? 大翔?」
「なんか、小学校以来だね。こうやって寝るの」
「そうだな」
俺は目の前にある大翔の笑顔を見て、優しく微笑んだ。
「明日、上手くいくかな?」
「大丈夫だろ? きっと上手くいくさ」
大翔は俺の言葉を聞いて、安心した様子で目を閉じた。
「おやすみ、健」
「おやすみ、大翔」
薄暗い部屋に、静かな寝息が響いた。
***
「おはよう!」
「……おはよう」
大翔は既に着替えを済ませていた。朝の内にシャワーを浴びていたらしい。
「健もシャワー浴びる? 水しか出ないから、けっこうキツいけど……」
「……了解。……シャワーしてくる」
俺は水を浴びて声が出そうになるのを必死でこらえた。大翔に聞かれたら、きっと笑われる。体と頭を洗って、タオルで拭いた。タオルは少しごわついていたけれど、吸水性は十分だった。
「またせたな。シャワー浴びてきた」
「じゃあ、そろそろ市場に行こうよ」
「そうだな」
俺たちは宿を出ると、市場に向かった。
市場について辺りを見回したが、お客もお店もあまり混んではいなかった。
「いらっしゃい! 新鮮な野菜はいかが!」
「肉! 肉はこっちだよ!!」
呼び込みの声が時々聞こえる。
「健、野菜から見るよ」
「ああ、分かった」
大翔は高校生になってから、親の手伝いで市場に行っている。
この世界でも、大翔の方が買い物は上手だろう。
「え? おじさん、この野菜って萎れてない?」
「こんなものだろ? 嫌なら買わなくていいぜ」
「うーん……」
大翔は並んだ野菜を隅々まで見て、菜っ葉と人参、ジャガイモ、タマネギ、トマトのようなものを買っていた。
「なんか、やっぱりこの世界で食事は重要視されてないみたいだね」
「ああ、そうみたいだな」
俺たちは買った物を袋にいれてもらい、肉屋に向かった。
「いろんな肉があるよ! いっぱい買ってくれよ!」
「えっと、豚肉にちかそうなのは……これかな?」
「お客さん、お目が高い! それはイノシシ肉だよ!」
「じゃあ、これを三切れください」
大翔が厚く切られたステーキ状の肉を指さしていった。
「は? そんな量でいいのかい? もっとたくさん買ってくれよ!」
「今日は、少しで良いんです。あ、あと卵と牛乳もお願いします」
大翔は笑顔で言う。
「わかったよ、ほら」
肉屋は肉を大きな木の葉で包むと、大翔に渡した。
そして、卵と牛乳の入った小袋を俺に手渡した。
大翔は小銭入れからお金を払うと、俺に言った。
「肉は悪く無さそう。あと、もう一件いきたいんだけど」
「どこにいくんだ?」
俺が訊ねると、大翔はにこりと笑って言った。
「……薬草屋さん」
「薬草?」
「うん。この世界には香辛料とかハーブとか、料理用の物は売ってないみたいなんだよね」
大翔はそう言うと、市場を見渡した。
「ああ、市場にはなかったな」
「でしょ!? だから、薬草の店になら何か似たような物があるかなって思って」
「大翔は頭が良いな」
「へへっ」
「じゃあ、薬草の店を探すか」
俺が言うと、大翔は横に首を振った。
「昨日、レンさんに聞いてあるよ」
大翔が先を歩いて、薬草の店にむかう。
市場を抜けて二本目の路地に、怪しげな店があった。
「ここだね」
「ここか」
俺がドアを開けるか躊躇しているわきで、大翔は店のドアを開けた。
「すみません、薬草をいくつか見せて貰えますか?」
「はいよ」
店の奥から老婆が出てきた。
「どんなクスリをつくるんだい?」
「えっと……香りの良い薬草と、辛みのある薬草を探してるんですが……」
「変わった注文だね。……毒でも作るのかい?」
老婆の質問に、俺が答える。
「毒の入っていない物でおねがいします」
「はいよ」
しばらくして、部屋の中央に置かれた大きな机にいくつかの薬草がならべられた。
「やった! 胡椒、唐辛子、ローズマリーの代わりになりそうな物がある!!」
「よかったな、大翔」
「うん」
笑顔で頷きあう俺たちを見て、老婆は不思議そうな表情を浮かべた。
「これでいいのか? 少年達よ」
「十分です」
大翔は代金を払うと、俺の目を見ていった。
「薬草は結構高いね。銀貨20枚もなくなっちゃった……」
「あのとき、お嬢様を助けておいて良かったな……」
「そうだね」
俺たちは買い物を済ませ、冒険者ギルドに向かった。
「ところで大翔、何を作るつもりだ?」
「えっと、チャーハンとポークソテー、プリンかな」
「プリン?」
俺は定食屋であまりみたことのないメニューを聞いて驚いた。
「うん。簡単だし、この世界で甘い物ってあんまり見てないから作ってあげようと思って」
大翔の思いつきが吉と出るか凶と出るか、俺は少し不安になった。
大金を持っていることは誰にも言っていない。
「大翔、同じ部屋で良いよな?」
「うん。一人は怖いよ……」
何しろ冒険者がいるということは盗賊なんかもいるだろうし、モンスターだっているだろう。宿に入り部屋を借りる。部屋に入ると中に入るとすぐに鍵をかけた。
「疲れたね、健」
「まあな」
目を閉じて耳を澄ますと、町のざわめきが聞こえる。
「レンさん、親切だったね。それに美人だった……」
「大翔はああいうのが好みなのか?」
大翔は顔を赤くして首を振った。
「まさか! あんな大人が僕をあいてにするはずないじゃない!」
大翔が鼻の頭をかく。動揺しているときのクセだ。
俺はベッドに腰掛けた大翔の隣に座って、大きくのびをした。
「あーあ。眠い。明日は市場だな」
「うん、市場の場所もレンさんが教えてくれたよね。やっぱり優しいね」
「……まあ、助かったな」
大翔が下着姿になってベッドに潜り込んだ。
「もう寝ようよ、明日は早く起きなきゃいけないし」
「あ、ああ。そうだな」
俺も上着を脱いでベッドに入った。
「ふふっ」
「何笑ってんだ? 大翔?」
「なんか、小学校以来だね。こうやって寝るの」
「そうだな」
俺は目の前にある大翔の笑顔を見て、優しく微笑んだ。
「明日、上手くいくかな?」
「大丈夫だろ? きっと上手くいくさ」
大翔は俺の言葉を聞いて、安心した様子で目を閉じた。
「おやすみ、健」
「おやすみ、大翔」
薄暗い部屋に、静かな寝息が響いた。
***
「おはよう!」
「……おはよう」
大翔は既に着替えを済ませていた。朝の内にシャワーを浴びていたらしい。
「健もシャワー浴びる? 水しか出ないから、けっこうキツいけど……」
「……了解。……シャワーしてくる」
俺は水を浴びて声が出そうになるのを必死でこらえた。大翔に聞かれたら、きっと笑われる。体と頭を洗って、タオルで拭いた。タオルは少しごわついていたけれど、吸水性は十分だった。
「またせたな。シャワー浴びてきた」
「じゃあ、そろそろ市場に行こうよ」
「そうだな」
俺たちは宿を出ると、市場に向かった。
市場について辺りを見回したが、お客もお店もあまり混んではいなかった。
「いらっしゃい! 新鮮な野菜はいかが!」
「肉! 肉はこっちだよ!!」
呼び込みの声が時々聞こえる。
「健、野菜から見るよ」
「ああ、分かった」
大翔は高校生になってから、親の手伝いで市場に行っている。
この世界でも、大翔の方が買い物は上手だろう。
「え? おじさん、この野菜って萎れてない?」
「こんなものだろ? 嫌なら買わなくていいぜ」
「うーん……」
大翔は並んだ野菜を隅々まで見て、菜っ葉と人参、ジャガイモ、タマネギ、トマトのようなものを買っていた。
「なんか、やっぱりこの世界で食事は重要視されてないみたいだね」
「ああ、そうみたいだな」
俺たちは買った物を袋にいれてもらい、肉屋に向かった。
「いろんな肉があるよ! いっぱい買ってくれよ!」
「えっと、豚肉にちかそうなのは……これかな?」
「お客さん、お目が高い! それはイノシシ肉だよ!」
「じゃあ、これを三切れください」
大翔が厚く切られたステーキ状の肉を指さしていった。
「は? そんな量でいいのかい? もっとたくさん買ってくれよ!」
「今日は、少しで良いんです。あ、あと卵と牛乳もお願いします」
大翔は笑顔で言う。
「わかったよ、ほら」
肉屋は肉を大きな木の葉で包むと、大翔に渡した。
そして、卵と牛乳の入った小袋を俺に手渡した。
大翔は小銭入れからお金を払うと、俺に言った。
「肉は悪く無さそう。あと、もう一件いきたいんだけど」
「どこにいくんだ?」
俺が訊ねると、大翔はにこりと笑って言った。
「……薬草屋さん」
「薬草?」
「うん。この世界には香辛料とかハーブとか、料理用の物は売ってないみたいなんだよね」
大翔はそう言うと、市場を見渡した。
「ああ、市場にはなかったな」
「でしょ!? だから、薬草の店になら何か似たような物があるかなって思って」
「大翔は頭が良いな」
「へへっ」
「じゃあ、薬草の店を探すか」
俺が言うと、大翔は横に首を振った。
「昨日、レンさんに聞いてあるよ」
大翔が先を歩いて、薬草の店にむかう。
市場を抜けて二本目の路地に、怪しげな店があった。
「ここだね」
「ここか」
俺がドアを開けるか躊躇しているわきで、大翔は店のドアを開けた。
「すみません、薬草をいくつか見せて貰えますか?」
「はいよ」
店の奥から老婆が出てきた。
「どんなクスリをつくるんだい?」
「えっと……香りの良い薬草と、辛みのある薬草を探してるんですが……」
「変わった注文だね。……毒でも作るのかい?」
老婆の質問に、俺が答える。
「毒の入っていない物でおねがいします」
「はいよ」
しばらくして、部屋の中央に置かれた大きな机にいくつかの薬草がならべられた。
「やった! 胡椒、唐辛子、ローズマリーの代わりになりそうな物がある!!」
「よかったな、大翔」
「うん」
笑顔で頷きあう俺たちを見て、老婆は不思議そうな表情を浮かべた。
「これでいいのか? 少年達よ」
「十分です」
大翔は代金を払うと、俺の目を見ていった。
「薬草は結構高いね。銀貨20枚もなくなっちゃった……」
「あのとき、お嬢様を助けておいて良かったな……」
「そうだね」
俺たちは買い物を済ませ、冒険者ギルドに向かった。
「ところで大翔、何を作るつもりだ?」
「えっと、チャーハンとポークソテー、プリンかな」
「プリン?」
俺は定食屋であまりみたことのないメニューを聞いて驚いた。
「うん。簡単だし、この世界で甘い物ってあんまり見てないから作ってあげようと思って」
大翔の思いつきが吉と出るか凶と出るか、俺は少し不安になった。
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