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55.試作
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食事を終えた俺たちは、食器を片付けた。
広くなったテーブルに、パンケーキの材料を並べる。
「ポール君、ステラちゃん、これからパンケーキを作ってもらうね」
「今から俺たちが?」
「うん。明日からポール君たちが作ったパンケーキを売りに行こうと思ってるんだよね。ポール君たちだけで販売を始める前に、僕たちと一緒に市場での売り方になれた方がいいと思うんだ。どうかな?」
「わかった。やる」
ポールは両手を握りしめたまま、頷いた。
「じゃあ、まずはパンケーキを作ろう。やり方を教えるから、ポール君とステラちゃんで作ってね。必要な道具はこの前買ってきたでしょう?」
「うまくできるかな……」
不安そうに眉をひそめるポールの肩を、大翔はやさしくたたいた。
「心配ないよ。作り方は一度見てるでしょ? 今日は細かく教えるから、きちんとメモしてね。明日の朝は、ポール君とステラちゃんは自分たちで作ったパンケーキを市場に持ってきてね」
「……わかった」
「それじゃあ、さっそく材料を測るところから始めるよ」
「ちょっとまって、メモするから……」
ポールはカバンからメモと鉛筆を出して、身構えた。
「パンケーキ10枚分の材料を言うね」
「ああ」
大翔の説明に頷きながら、ポールが必至でメモを取っている。
「小麦粉とふくらまし粉を測ったら、網で振るいながらボールに入れるよ」
「分かった」
ポールはメモを取ってから、ステラが持つ網の中に小麦粉とふくらまし粉を入れた。
ステラは椅子に腰かけて、ポールは立ったまま、作業に集中している。
「次に、粉にお砂糖を入れて混ぜてから、卵と牛乳を混ぜたのを少しずつ入れる。かき混ぜ過ぎないように注意してね」
「分かった」
ポールは別のボールに卵を割り入れ、かき混ぜてから牛乳を注いだ。
「うん、良いね」
「前に作ってくれた時、こうやってたから」
「すごいよ、ポール君。よく覚えているね」
ポールとステラが協力して作業を進める。ホットケーキの生地が出来た。
「それじゃ、生地を焼こう。まずはフライパンをあっためて、油を塗って。やけどしないように気を付けて」
「っと! フライパンって重いな……」
ポールがフライパンを火にかけた。
「ステラ、油を入れてくれ」
「うん。お兄ちゃん」
ステラがスプーンで油を入れる。
「三杯くらい入れてくれ」
ポールの指示にステラが従う。
「うん」
ポールは何かメモを書いている。
油が入ったフライパンをまわし、油を広げるポール。
「上手だよ、ポール君」
「んんっ、重い……」
ポールは油が回ったところでフライパンを濡れた布の上に置いて少し冷ましてからまた火にかけた。
「よく見てるね、ポール君」
「ああ。だってこれから俺たちだけで毎日作るんだろ?」
ポールは、ホットケーキの生地が入ったボールから、おたまで生地をすくうとフライパンの中に入れた。じゅうっといい音がする。
「上手だよ、それじゃ、生地にぷつぷつ泡が出るまでまって。生地を焦がさないようにね」
大翔のアドバイスに無言で頷くポールとステラ。
俺は一歩後ろから三人を見ているだけだったが、ポールもステラも手際が良いなと感心した。
「そろそろひっくり返すぞ?」
ポールがフライ返しでパンケーキをひっくり返す。
パンケーキは薄茶色の良い色に焼けている。
「あとは300数えれば……出来上がりだ!」
ポールがそう言って、数を数えだした。
ステラは火加減を見たり、生地の様子を覗き込んだりしている。
しばらくして、ポールが「よし」と言った。
「ステラ、お皿を持ってきて!」
「うん」
ポールはステラの持って来た皿に、出来上がったパンケーキを乗せた。裏側も良い色に焼けていて、甘く香ばしい香りがする。
「出来たぞ!」
「うん!」
「良い感じだね、ポール君、ステラちゃん。それじゃあ、残りの生地も焼いていこうね」
大翔はそう言うと、大きい皿を三枚運んできた。
「お皿に2,3枚パンケーキを乗せていけばいいかな?」
大翔の言葉にポールが頷いた。
「わかった」
ポールとステラがすべてのパンケーキを焼き上げるまで、思ったよりも時間がかかった。
「これで最後!」
ポールが最後のパンケーキをお皿に乗せた。
「頑張ったね、ポール君、ステラちゃん」
「ポールもステラもよくやったな」
俺たちがほめると、ポールは首を振った。
「まだ、全部上手に焼けたのか見てないじゃん。喜ぶのは、早いぜ?」
ポールは真剣な表情だ。
「それじゃ、切ってみようか」
大翔がポールにナイフを渡す。
ポールはナイフを手に取り、すべてのパンケーキを半分に切って断面を確認した。
「よし、中まで良い感じに焼けてる!!」
「おめでとう! ポール君、ステラちゃん!」
「……で、これ、どうするんだ?」
美味しそうな匂いのパンケーキを見ながら、俺は腰に手を当てた。
「そうだね……健、木の皮余ってない?」
「ある。ちょっと待ってろ」
俺が木の皮を持っていくと、大翔は二枚の半円のパンケーキの片面に蜂蜜とバターを塗って、ぱたんと合わせた。
「これで、木の皮に包めばいつでも食べられるよ。ポール君、蜂蜜とバターを塗って、木の皮に包むところまで出来るかな? 明日からは同じものを作って売ってみようと思うんだけど」
「分かった」
ポールとステラは蜂蜜とバターをはさんだパンケーキを作り、木の皮で包んだ。
すべて包み終わると、ポールが言った。
「なあ、一人一個ずつ、味見しないか?」
「そうだね、そうしようか」
「じゃあ、紅茶を入れてやる」
俺はキッチンで四人分の紅茶を入れ始めた。
「うちにもパン焼き窯があれば、もっといろいろ作れるんだけどな……」
ポールがつぶやいた。
「でも、チャーハンとかおむすびなら作れるから、いろいろ工夫すればいいと思うよ」
大翔がポールの肩をぽんとたたく。
「そうだな」
ポールがニヤッと笑った。
「紅茶、入ったぞ」
俺は紅茶を空いているテーブルに置いた。
「じゃあ、食べようか」
大翔がパンケーキの包みを二つ持って、テーブルに移動した。
ポールとステラもパンケーキを持ってテーブルに着いた。
「はい、健」
「サンキュー」
「いただきます」
俺たちは出来上がったばかりのパンケーキをほおばった。
「美味しい!」
「お兄ちゃん! やったね!」
ポールとステラが目を輝かせている。
ポールはまた、メモを一生懸命書き始めた。
「うん、悪くないな」
俺が言うと、大翔も頷く。
「初めて作ったとは思えないよ、ポール君」
パンケーキは少し硬めだったが悪くない味だ。結構美味いと思った。
大翔はニコニコしながら、パンケーキを食べている。
半分ほど食べ終わったところで、大翔が言った。
「これ、食べ終わったらレンさんのところに行くよ。そろそろジーンさんが書類をもってきてくれてるはずなんだ。あ、パンケーキも持っていこうか?」
「分かった、そうしよう」
俺の言葉にポールとステラも頷いた。
俺たち四人はパンケーキを食べてから後片付けをして、レンの冒険者ギルドに向かった。
広くなったテーブルに、パンケーキの材料を並べる。
「ポール君、ステラちゃん、これからパンケーキを作ってもらうね」
「今から俺たちが?」
「うん。明日からポール君たちが作ったパンケーキを売りに行こうと思ってるんだよね。ポール君たちだけで販売を始める前に、僕たちと一緒に市場での売り方になれた方がいいと思うんだ。どうかな?」
「わかった。やる」
ポールは両手を握りしめたまま、頷いた。
「じゃあ、まずはパンケーキを作ろう。やり方を教えるから、ポール君とステラちゃんで作ってね。必要な道具はこの前買ってきたでしょう?」
「うまくできるかな……」
不安そうに眉をひそめるポールの肩を、大翔はやさしくたたいた。
「心配ないよ。作り方は一度見てるでしょ? 今日は細かく教えるから、きちんとメモしてね。明日の朝は、ポール君とステラちゃんは自分たちで作ったパンケーキを市場に持ってきてね」
「……わかった」
「それじゃあ、さっそく材料を測るところから始めるよ」
「ちょっとまって、メモするから……」
ポールはカバンからメモと鉛筆を出して、身構えた。
「パンケーキ10枚分の材料を言うね」
「ああ」
大翔の説明に頷きながら、ポールが必至でメモを取っている。
「小麦粉とふくらまし粉を測ったら、網で振るいながらボールに入れるよ」
「分かった」
ポールはメモを取ってから、ステラが持つ網の中に小麦粉とふくらまし粉を入れた。
ステラは椅子に腰かけて、ポールは立ったまま、作業に集中している。
「次に、粉にお砂糖を入れて混ぜてから、卵と牛乳を混ぜたのを少しずつ入れる。かき混ぜ過ぎないように注意してね」
「分かった」
ポールは別のボールに卵を割り入れ、かき混ぜてから牛乳を注いだ。
「うん、良いね」
「前に作ってくれた時、こうやってたから」
「すごいよ、ポール君。よく覚えているね」
ポールとステラが協力して作業を進める。ホットケーキの生地が出来た。
「それじゃ、生地を焼こう。まずはフライパンをあっためて、油を塗って。やけどしないように気を付けて」
「っと! フライパンって重いな……」
ポールがフライパンを火にかけた。
「ステラ、油を入れてくれ」
「うん。お兄ちゃん」
ステラがスプーンで油を入れる。
「三杯くらい入れてくれ」
ポールの指示にステラが従う。
「うん」
ポールは何かメモを書いている。
油が入ったフライパンをまわし、油を広げるポール。
「上手だよ、ポール君」
「んんっ、重い……」
ポールは油が回ったところでフライパンを濡れた布の上に置いて少し冷ましてからまた火にかけた。
「よく見てるね、ポール君」
「ああ。だってこれから俺たちだけで毎日作るんだろ?」
ポールは、ホットケーキの生地が入ったボールから、おたまで生地をすくうとフライパンの中に入れた。じゅうっといい音がする。
「上手だよ、それじゃ、生地にぷつぷつ泡が出るまでまって。生地を焦がさないようにね」
大翔のアドバイスに無言で頷くポールとステラ。
俺は一歩後ろから三人を見ているだけだったが、ポールもステラも手際が良いなと感心した。
「そろそろひっくり返すぞ?」
ポールがフライ返しでパンケーキをひっくり返す。
パンケーキは薄茶色の良い色に焼けている。
「あとは300数えれば……出来上がりだ!」
ポールがそう言って、数を数えだした。
ステラは火加減を見たり、生地の様子を覗き込んだりしている。
しばらくして、ポールが「よし」と言った。
「ステラ、お皿を持ってきて!」
「うん」
ポールはステラの持って来た皿に、出来上がったパンケーキを乗せた。裏側も良い色に焼けていて、甘く香ばしい香りがする。
「出来たぞ!」
「うん!」
「良い感じだね、ポール君、ステラちゃん。それじゃあ、残りの生地も焼いていこうね」
大翔はそう言うと、大きい皿を三枚運んできた。
「お皿に2,3枚パンケーキを乗せていけばいいかな?」
大翔の言葉にポールが頷いた。
「わかった」
ポールとステラがすべてのパンケーキを焼き上げるまで、思ったよりも時間がかかった。
「これで最後!」
ポールが最後のパンケーキをお皿に乗せた。
「頑張ったね、ポール君、ステラちゃん」
「ポールもステラもよくやったな」
俺たちがほめると、ポールは首を振った。
「まだ、全部上手に焼けたのか見てないじゃん。喜ぶのは、早いぜ?」
ポールは真剣な表情だ。
「それじゃ、切ってみようか」
大翔がポールにナイフを渡す。
ポールはナイフを手に取り、すべてのパンケーキを半分に切って断面を確認した。
「よし、中まで良い感じに焼けてる!!」
「おめでとう! ポール君、ステラちゃん!」
「……で、これ、どうするんだ?」
美味しそうな匂いのパンケーキを見ながら、俺は腰に手を当てた。
「そうだね……健、木の皮余ってない?」
「ある。ちょっと待ってろ」
俺が木の皮を持っていくと、大翔は二枚の半円のパンケーキの片面に蜂蜜とバターを塗って、ぱたんと合わせた。
「これで、木の皮に包めばいつでも食べられるよ。ポール君、蜂蜜とバターを塗って、木の皮に包むところまで出来るかな? 明日からは同じものを作って売ってみようと思うんだけど」
「分かった」
ポールとステラは蜂蜜とバターをはさんだパンケーキを作り、木の皮で包んだ。
すべて包み終わると、ポールが言った。
「なあ、一人一個ずつ、味見しないか?」
「そうだね、そうしようか」
「じゃあ、紅茶を入れてやる」
俺はキッチンで四人分の紅茶を入れ始めた。
「うちにもパン焼き窯があれば、もっといろいろ作れるんだけどな……」
ポールがつぶやいた。
「でも、チャーハンとかおむすびなら作れるから、いろいろ工夫すればいいと思うよ」
大翔がポールの肩をぽんとたたく。
「そうだな」
ポールがニヤッと笑った。
「紅茶、入ったぞ」
俺は紅茶を空いているテーブルに置いた。
「じゃあ、食べようか」
大翔がパンケーキの包みを二つ持って、テーブルに移動した。
ポールとステラもパンケーキを持ってテーブルに着いた。
「はい、健」
「サンキュー」
「いただきます」
俺たちは出来上がったばかりのパンケーキをほおばった。
「美味しい!」
「お兄ちゃん! やったね!」
ポールとステラが目を輝かせている。
ポールはまた、メモを一生懸命書き始めた。
「うん、悪くないな」
俺が言うと、大翔も頷く。
「初めて作ったとは思えないよ、ポール君」
パンケーキは少し硬めだったが悪くない味だ。結構美味いと思った。
大翔はニコニコしながら、パンケーキを食べている。
半分ほど食べ終わったところで、大翔が言った。
「これ、食べ終わったらレンさんのところに行くよ。そろそろジーンさんが書類をもってきてくれてるはずなんだ。あ、パンケーキも持っていこうか?」
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俺の言葉にポールとステラも頷いた。
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