This Feeling この想い   

設楽理沙

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第34話 ◇アンタ誰よ

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34.


 南からのメールを読んで、俺はクラクラしてめまいを
おこしそうだった。何というメール! Oh My God!!
 
 しかし南はどうしてその女性が聖だと分かったのだろう
そんな疑問が瞬時に浮かんだものの、知らせてきた内容の
衝撃度が半端なくて、とにかくそういうことはあとだなと
思いつつ……どういうことなんだ、といろいろとパニクル
凛太郎だった。


 毎日顔を合わせている聖と、南から知らされた聖の行動
が一致しなぁ~い。俺は半信半疑で『今日は残業で遅く
なりそうだ、帰りは深夜になるかもしれない』と聖に連
絡を入れた。

 そしてその足で会社最寄り駅で19時前から聖が来るか
どうか、張り込んだ。

 こんなに心が痛んだことがあっただろうか。聖の浮気
を知った時以来だ。しかし、あの時の比ではないほど鼓
動はドキドキ、ドクドク、バクバク……どれも当て嵌ま
る俺の鼓動は鳴り続けていた。来ないだろ、まさか。

 聖、来ないよなこんなところへ。来るな、来ないでくれ。
胸の鼓動を聞きながら、俺は願っていた。果たして……
目の前に綺麗に化粧をし、着飾った聖が現れた。すると
南から聞いてたとおり、ひとりの男が聖の所へやってきて
ふたりは腕を組み、夜の街の中へと連れ立って行った。

 そして、ふたりは繁華街に建っているホテルの入り口
へと向かった。


「聖! 何してるんだ!」

「ん?」

聖が気だるげに声のする方、つまり俺を視界に入れた。
その時確かに、「チッ!」と聖が舌打ちしたのが
分かった。目の前で夫に名を呼ばれて舌打ちする輩は、
聖の姿形をしていたけれど、聖ではない見知らぬ女だった。

 聖は俺を一瞥したがすぐに前を向き、連れの男と尚も
そのままホテルに入ろうとした。俺はたまらなくなって
聖の側まで駆け寄り、聖、帰るんだ、と腕をとり連れて
帰ろうとした。

 連れの男が言った。

「アンタ誰よ?」

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