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第57話 ◇ドロボー猫
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57.
南は必ず土・日のどちらかは、義母の所へモト子を連
れて行く。泊まりで行くこともあるのでそんな日には凛
太郎は聖の所へ様子を見に行く。そして子供たちと少し
遊び、聖の手料理を食べて帰ることにしていた。
約束通り時間を作って、マメに子供たちに会いに来て
愛情を注いでくれる凛太郎。涙が出るほど聖は凛太郎の
真心が素直にうれしかった。聖は凛太郎がどんなに大切で
自分に必要な人だったかを思い知る。
別れる前、凛太郎から離婚してからも他に男を作ってく
れるなと、懇願されていた。そんな勝手なことをと思っ
たこともあるが、聖は凛太郎が自分と子供たちの所へ来て
くれる限り、操は守り続けようと決心していた。凛太郎
の願いだったから……凛太郎の願いに応えたかった。
凛太郎は千鶴が残業で遅くなる日も、聖の家へ寄って
から帰宅することがあった。千鶴は何となく凛太郎が前
の家族と実際交流を続けていることを知るようになって
も、結婚してくれた上に、とても大事にしてもらってい
て凛太郎に感謝していたので、黙認していた。
割合人見知り気味なモト子が凛太郎さんには自然体で
いられるみたいで、ほんとに彼は私からするとやっぱり
今もって不思議ちゃんだ。その最高の夫を私は何だかん
だと上手いこと御託を並べて聖さんを責め、最後は彼女
と子供たちから奪ったのだ。
妻も子もいる男性を、そして彼らはお互いに離婚など
望んでいなかったというのに。
だから? バチが当たった?
一度は完治したはずの病気が再発した。
それは凛太郎とモト子との3人の幸せな生活を
半年過ごした頃のことだった。
余命1ヶ月と医師から告げられた。それは一年ごとの
定期健診でのことだった。セカンドオピニオンよ……何か
の間違いだわ、きっと。私は別の病院にも行ってみた。
その病院の医師の意見も同様のものだった。完治して
いたはずの病気。自分が幸せになるために人を傷付けて
人のモノを盗った。そう私はドロボー猫。聖さんを責
める資格などない。
南は必ず土・日のどちらかは、義母の所へモト子を連
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太郎は聖の所へ様子を見に行く。そして子供たちと少し
遊び、聖の手料理を食べて帰ることにしていた。
約束通り時間を作って、マメに子供たちに会いに来て
愛情を注いでくれる凛太郎。涙が出るほど聖は凛太郎の
真心が素直にうれしかった。聖は凛太郎がどんなに大切で
自分に必要な人だったかを思い知る。
別れる前、凛太郎から離婚してからも他に男を作ってく
れるなと、懇願されていた。そんな勝手なことをと思っ
たこともあるが、聖は凛太郎が自分と子供たちの所へ来て
くれる限り、操は守り続けようと決心していた。凛太郎
の願いだったから……凛太郎の願いに応えたかった。
凛太郎は千鶴が残業で遅くなる日も、聖の家へ寄って
から帰宅することがあった。千鶴は何となく凛太郎が前
の家族と実際交流を続けていることを知るようになって
も、結婚してくれた上に、とても大事にしてもらってい
て凛太郎に感謝していたので、黙認していた。
割合人見知り気味なモト子が凛太郎さんには自然体で
いられるみたいで、ほんとに彼は私からするとやっぱり
今もって不思議ちゃんだ。その最高の夫を私は何だかん
だと上手いこと御託を並べて聖さんを責め、最後は彼女
と子供たちから奪ったのだ。
妻も子もいる男性を、そして彼らはお互いに離婚など
望んでいなかったというのに。
だから? バチが当たった?
一度は完治したはずの病気が再発した。
それは凛太郎とモト子との3人の幸せな生活を
半年過ごした頃のことだった。
余命1ヶ月と医師から告げられた。それは一年ごとの
定期健診でのことだった。セカンドオピニオンよ……何か
の間違いだわ、きっと。私は別の病院にも行ってみた。
その病院の医師の意見も同様のものだった。完治して
いたはずの病気。自分が幸せになるために人を傷付けて
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める資格などない。
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