🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。

設楽理沙

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加筆修正版 24 ☑◇衝撃的な事件

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24


" Shocking Incident-衝撃的な事件 "


「あっ、もしかして私ったらぁ、またやらかしちゃったかしら──
ごめんなさい」


 私の青ざめて固まっている様子に気づいた住職の奥さんは、そう
私に謝ってきた。

 
「正確には蓮さんの元奥さんとのことなの」


 この奥さんひとと話してるといちいち心臓に悪い。
 涙目で私は続きを待った。


「蓮さんの奥さんって人がね、それはもうそんじょそこいらではお目に
掛かれないほどきれいな女性ひとだったみたいで……。

 あっ、もちろんこれって蓮さんから聞いた話じゃなくて
人伝手でなんだけどね。

 まぁ、蓮さんと結婚してからもいろいろとあっちやらこっちやらと
男衆から粉掛けられまくりで、口説かれることが多かったみたいでね。



  だけどあれよぉ、蓮さんだっていい男だからね、結婚してしばらくは
いい男振りの夫が足枷っていうかストッパーになってたようなんだけど……。

 蓮さんが結婚してから3年後辺りで会社から異動の話が出て、単身赴任
することになったのよ。


 蓮さんも奥さん連れて行きたかったみたいだし、奥さんも一緒に付いて
行きたかったみたいなんだけど、一人娘を持つ両親がいい顔しなくてね。

高々たかだかほんの2~3年の転勤なんだからひとりで行けと言わん
ばかりの態度で、蓮さんが折れる形で独り任地へ行ったわけ。
 
 


 当初は蓮さんがひと月に一度こちらに帰って来たり奥さんが向こうに
行ったりしてたみたいなんだけど、そのうち蓮さんが激務になってこちらに
帰れなくなった頃から奥さんもそれに合わせるように蓮さんの住む任地へ
全く足を運ばなくなってしまって。


 蓮さんも寂しかったろうにって思うのよ。

 だけど自分も激務で体力が追いつかなくて、きっと毎日奥さん思って
一生懸命働いてたんだと思うの。


 そんな中で、ちっとも自分の所へ来なくなった奥さんが恋しくなって
会社に無理言って休みを2日間ほど取って自宅へ帰ったんだって。


 毎日の仕事で疲れてるだろうにね、それでも恋女房恋しさに列車に
飛び乗って帰った蓮さんの気持ちを思うと私──今でも泣けてきちゃうわ」



『あのう、そこで泣かれてもですねえ~もっと具体的に何とか
お願いしますぅ~』と、突っ込みを入れつつ私は奥さんの次の話を待った。

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