🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。

設楽理沙

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加筆修正版 62 ☑◇綾子の気持ち

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62.

 "Ayako's Feeling 綾子の気持ち1"


 過去を振り返り、つらつらと当時の気持ちを再度経験したりして
今の私たち夫婦の在り方を考えさせられた。


 だけど、眞奈の件で瑛士くんとの復縁に賛成の綾子が言ってた言葉

「だって、私がそうだったからですよ。
 あなたとやり直して正解だったって、思ってるわ」

と、こんな私との婚姻関係継続を正解だったと語った妻。

 
 妻には頭が上がらないな。

 妻の意思関係なく、いつか私はしっぺ返しをされるかもしれない。
 いや、まさに娘を通してしっぺ返しされてるんだけどね。

 しかし、私より何より苦しい想いをしたのは娘の眞奈だからなぁ~。


 

 私自身へはもっとすごいしっぺ返しが待っているのかもしれない。

 相手から許されるという可能性、やり直すという可能性
 そのような可能性の中で生きてはいけるけれども、ひとつの罪というものは
未来永劫消えやしないのだろうなぁ。

 とにかく、今は眞奈と将大の将来を考えて慎重に見守ってやらねば。


          ◇ ◇ ◇ ◇


 私は夫を許すのか許さないのか
 別れるのか別れないのか

随分と葛藤した。


 一度だけ、と夫は言った。
 申告と事実が同じかどうかは本当のところ本人のみぞ知る……だ。

  自分の中の気持ちをトコトン覗いてみて、その中からの最善を
自分が最も納得できる道を選ぼうとそれだけは決めていた。

 そして進むべき道が決まるまでは、普通にこれまでと同じような生活を
続けようと当時私は決めたのだった。


 関係のあった女が私と夫の住む家に突撃してきたことが、夫と女の当時の
関係性を表していると思ったから。


 おそらく夫は途中で正気に戻り、私と娘のいる家庭に戻って来る選択を
したのだろうと思う。

 とにかく当時の私は女のあれこれ、女とのあれこれを夫の口から
聞きたくなかったのだ。

 そんな聞いて嫌なことを聞かされれば、自分の中に夫とこの先
暮らしていくという選択肢がなくなりそうで。
 
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