☘ 注意する都度何もない考え過ぎだと言い張る夫、なのに結局薬局疚しさ満杯だったじゃんか~ Bakayarou-

設楽理沙

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傲慢じゃない? 69

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69.


「なに? マリリン……」


「大好きだった冬也さんとほんとにっ、別れんの?」


「うん。もう好きじゃないからね。どうしようもないの」


「ひとつ確認しておきたいことがあンだけどさぁ」


「なにかな?」

「昔 姫苺言ってたよな? 俺を愛してるって」


「あっ、それ覚えてるよ。言った言った……確かに言ったねぇ~ふふ」


「今はどうなのよ」


「なぁに、あの頃私がマリリンのこと愛してるって告白したのに
あんたは、分からんなんて冷たかった癖にぃ~。今頃よく言うよねぇ~」



「人間、長く生きてると歳月が人を変えんだよっ。
 で、どうなんだよっ。まだ愛は残ってんのかよ」


 ほんとにマリリンって面白いわぁ~。

 多感な年頃には、私の愛(の言葉)に愛(の言葉)で返さなかったくせに
おっさんになって、愛なんてちゃんちゃら可笑しい年増になって
女子高生のような質問してくるなんて、


『恥ずかしい野郎だねえ~』



「おいっ、てめぇ~脳みその中、口から垂れ流してんじゃねぇ。
恥ずかしい野郎って俺のことを……クッ」 まっ、いいわ。



「俺さぁ、最近というには少し前になるけど、実はすんごい体験したのよ」

「ちょ、マリリン何気にオネエ言葉になってなぁ~い_?」


「どこが、なってないわ」
 マリリンが怒鳴り気味に言う。


「ふう~ん、それでそれで?」

「買いたいもんや、旅行の金が入用でホスト始めたんだけどな
そこそこ金も溜まって昼の仕事との掛け持ちもしんどくなってきたんで
辞めようかと考えてた頃に、俺お客で来てたバーのママにスカウト
されたんだよ」


「そのママさんのお店にってこと?」


「あぁ、そこのカウンターの中の仕事や力仕事兼、用心棒? みたいな」
 


「すごいじゃない。ヘッドハンディングってやつよね」


「ね、ホストしてた時にいいひと見つけれなかったの?」



 「 姫苺ちゃん、そこかよ……勘弁」


「いやいやいや、そこでしょ、マリリンの場合」 


 マリリンからの 姫苺ちゃんっていう言い方、幼稚園時代以来で
 心底脱力した証拠かも。

 なんでだ? 
 マリリンはそこで脱力したけど話を止めず進めた。



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