☘ 注意する都度何もない考え過ぎだと言い張る夫、なのに結局薬局疚しさ満杯だったじゃんか~ Bakayarou-

設楽理沙

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傲慢じゃない? 76

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76.
" 突き進む(動き出す)  Go Into Action "

 

 私の身の周りの荷物を片付けると、幸せの絶頂にいた私たちふたりは
驚くくらい早くにマリリンの運転する車で私の実家に辿り着いた。

 家に着いた時、何故かほっとした。

 これで……これで世間様からも夫からも私たちふたりが不実なことを
していたのではないか?

と疑いの目を向けられる芽を摘むことができたからだ。


 慎は私を送り届けるだけと初めから決めていたようで
私の母に挨拶をすると早々と踵を返そうとした。

 何故か私もそういう感じで捉えていたのだけれど、母は違った。

 そりゃそうだよね、私はここのところずっとマリリンと一緒だった
からそのことを当たり前のように捉えていたんだけど、母からしてみれば
久しぶりに会うマリリンなんだもの。

 そういう配慮というか、おもんばかる力も幸せ過ぎて
フワフワしている私からは抜け落ちていたようだ。


 帰ろうとした慎に 母がしばらくぶりなのに何すぐ帰ろうと
しているのかと家にマリリンを強引に引きずり込んだ。



「マリリン、久しぶりだね。まぁまぁそんなに急いで帰らなくても
いいでしょ? 話もしたいし、お茶でも飲んでってちょうだい?  姫苺も
いることだし……って、ありがとうねこの子送ってもらって」


「はは、すみません。
 お久しぶりなのに挨拶もそこそこに、お暇しようとして……」


「この後何か急ぎの用があるなんてことはないよね?」


「ないっす」


「じゃあ、はいはい上がってちょうだい」


 そう言って母は、マリリンの前にスリッパを差し出した。
 母がお茶を入れながら聞いてきた。



「あなた、どうしてたの?
 冬也さんと何かあった?  
 2回ほど 姫苺がうちに来てないかって電話あったのよ?
  喧嘩でもした?」



「ただの喧嘩ならよかったんだけど」



「まさか、冬也さん浮気でもした?」



「最後までいったかどうかは分からないけど……ま、そんなとこ」



「もしかして、あなた……」



 まだ詳細を話してもないのに、母は私が離婚するつもりでいることを
キャッチしたようだった。

 参るわぁ~!



 
 
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