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明日への道
87.邪神との闘い1
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時々、会話を中断させるほど強くなってきた風。
舞い散る桜の花びらも、その1枚1枚を見れないほど地面と水平に飛び荒む。
ここは天界だけど、地下空間のはず。どういう原理で風が起きるのかは分からないけど、この風にいい感じはしない。ボクとミルフェちゃん、アユナちゃんの3人は、天神と魔神をサクラちゃんに任せて家の外に出ることにした。
見上げると、電気が通っていないはずの家には、電線が3本繋がっている。ちょうど頭上からまっすぐ伸びていて、ずっと先の東京タワーのような所に繋がっている。その背景はどこまでも澄み切った青い空だ。その2色のコントラストを見ていると、すっと空に吸い込まれるような、お腹がスーッとするような感覚に襲われる、とても綺麗な空だった。
ふと、その2色に別の色が混じる。
黒い線と垂直に交わるように飛んでいく白い影。1つ、2つ、そして3つめの黒を越えていく。
「飛行機? 違う、鳥かな? 」
空を見上げて呟くボクに反応して、周囲の森を警戒していた2人も空を見上げる。
「白……邪神だよ、あれ! 」
アユナちゃんの叫ぶ声と同時に、その白いモノは弧を描くように急降下してこっちに向かってきた!
広いとは言えない庭の中で、ボクたちはそれと向き合う。
「シルフィ! 負けないで! 戻ってきて!! 」
両のこぶしをぎゅっと握り、精一杯の声を張り上げるアユナちゃん。
邪神――あの火口で出会った少女は、血走る眼を向けて今にも飛びかかってきそうな雰囲気だ。アユナちゃんの声は届いていない……。
「村の皆も待ってるから! 私も時々遊びに行くから! そんな奴に負けちゃダメだよ!! 」
村?
あっ……この子、見覚えがある!
エリ婆さんに召還されたその日、エリ村で出会ってる! 広場でアユナちゃんと一緒に遊んでいた子だ……。
そうだった、あの日も……魔族に殺されて……残虐な、残虐すぎる殺され方で……家族と一緒に埋葬した……。想像を絶する光景がボクの頭を支配する。あのとき感じた深い悲しみ、怒り、絶望が甦る。
今、ボクの目の前に居る女の子は……恐らくは、敵。でも、怒りをぶつける対象ではない。複雑な感情がひしめき合い、判断を鈍らせる。
『魂を、よこせ!! 』
ボクの一瞬の迷いをついたかのようなタイミングで、邪神が飛びかかってきた!
歯茎を剥き出しにした口がボクの首に迫る瞬間、まさに紙一重で右手が反応した。カウンタースキルだ。棒の先端が固いものを捉えた感触があった。
無表情で数歩後ずさった邪神……魔法じゃなければ、単純な物理攻撃なら倒せる!?
横に大きく振りかぶり、居合い斬りのように踏み込んで右から薙ぎ払う!
「ダメっ! 」
「あぶな――」
グキっという鈍い音が風に乗って響き渡る。
ボクの手にはさっきと違う、何かを壊した感覚があった。
「「アユナちゃん!? 」」
「いたっ……殺さないで……殺さないで……お願いだから……お願い……」
邪神――シルフィを庇うため、間に割り込んできたアユナちゃん……片腕は肘から先が……無い。辛うじてぶら下がる残りの腕でシルフィを庇いながら、大粒の涙を流し、必死に友達を助けてくれるように懇願する。
えっ……ボクがアユナちゃんを傷つけた……。身体も、心も……。雷が墜ちる。全身から全ての力が抜けていく。
「聖なる光よ、彼の者の身体を癒したまえ! ヒール!! 」
アユナちゃんの両腕が黄金色の光に包まれるのが見える。その後ろでは、白く綺麗な腕を貪るように喰い散らかす邪神が見える。
座ったまま、無我夢中で骨を噛み砕き咀嚼する音が、ボクの罪悪感と嘔吐を引き出す。
「シルフィを助けてよ! レンちゃんが戦った魔王は分身を振り払ったんでしょ! 」
「自我が無い時点で手遅れだと思うけど? 」
「ミルフェちゃんの力ならできるんでしょ! 」
「その子次第なのよ! 」
「何でよ……シルフィは誰よりも優しい子なのに……何で助からないの? 」
「優しさじゃない! 必要なのは強さよ! 」
「違う、違うよ! 本当に必要なのは優しさだよ!! 」
ボクとシルフィの間で激しく言い争う2人……そのぼやけた輪郭が目に映る。
ボクには何ができる?何をすればいい?何をしなければいけない?
ぐるぐると頭の中を疑問が浮かぶけど、考えが浮かばない、答えが見つからない……。誰か教えてよ、メルちゃん……レンちゃん……アイちゃん!
邪神(シルフィ)は、最後に残った指まで喰い尽くすと、口の周りを真っ赤に染め上げたままゆっくり立ち上がる。ただ、その目からは血が、いや、血の涙が流れ落ちていた。
その姿はボクに強い決意を呼び覚ました。ボクの決意――それは、全てを救うこと。ここには敵は居ない……誰も? 誰も!
女の子座りの姿勢から、浮遊魔法で一気に飛び上がる!
「時間遅滞!! 」
桜の花びらは、空に浮かぶ満開の星となる。よく見ると、雲のように流れていると思うけど、そんなの見る余裕はない!
ミルフェちゃんの足元まで飛ぶと、グーの状態に強く握り締められているミルフェちゃんの右手を強引に開きにかかる。
固い……でも、何とか指をねじ込んでこじ開け、ボクの武器を握らせる。
時間がない、次はアユナちゃんだ。
浮遊魔法でアユナちゃんの前まで飛ぶ。勢い余って身体にぶつかってしまった。落ち着け、自分。アユナちゃんを抱き締めて5mほど離れた場所まで運ぶ。
ピンクに上気した頬にそっと唇を寄せる。絶対に助けるからね……聴こえないと思うけど、そっと耳元で囁く。
よし、次は……。
邪神(シルフィ)の背後に回る。
両腕の脇の下から手を挿し入れ、白いうなじを包み込むように、指を交差させて首の後ろでがっちり組む。身長はアユナちゃんよりは高いけど、ボクよりは低い感じだ。
両手に力が入るよう、両脚を肩幅まで広げて踏ん張る!
その時、スキルの効果が切れた!
満天の星々と化していた花びらが流星のように舞う。
「ミルフェちゃん! お願い!! 」
突然の状況の変化に、無言で固まっていたミルフェちゃんの口元が緩む。
「うぉぉぉ!! 」
両手で握った棒を、後ろに大きく振りかぶったまま気合の掛け声と共に走ってくる。
この状況とボクの意図を瞬時に理解し、行動に移せるところが凄い。さすがミルフェちゃんだ!
「邪神、ボクの魂を食べてみな!! 」
(シルフィちゃん、頑張って!! )
口と心が同時に叫ぶ。
『ギョエァァァ!! 』
奇声を上げて暴れる身体を、全身全霊の力を込めて押さえ込む!
振り回された腕が、爪がボクを切り刻む。脚がボクを蹴り続ける。それでも、それでも絶対に離すもんか!
その時、髪を左右に激しく振り乱していた邪神(シルフィ)の頭部から、何かが湧き出てきた。
「ミルフェちゃん!! 」
ちょうどこのタイミングを待っていたかのように、ミルフェちゃんの全力の一撃が邪神(シルフィ)の“頭部”を分断する!
『ギィィ!? 』
地に堕ちた子鬼は、驚愕の眼でミルフェちゃんを見る。
「覚悟しなさい! たっぷり調教してあげるから!! 」
邪神の分身が白い靄となって消えるまで、ミルフェちゃんの調教は続いた……。
白いコンクリートの上に力を使い果たしてぐったり座り込む。
目の前には、倒れ込んだシルフィを抱き締めて号泣するアユナちゃん、そのアユナちゃんの横で必死に回復魔法を連呼するミルフェちゃんが見える。
シルフィの意識が戻らない!?
カーリーのときのように上手くいかなかった!?
ボクの目に映る現実(シルフィ)は赤……。
白い髪、白いワンピースが、頭部から流れる鮮血に染まっていた。
その時、ボクの背後で何かが蠢いた!
白いコンクリートがふわっと盛り上がったかと思うと、ヴェールで包み込むようにボクの頭上に広がる。
そう言えば、シルフィに憑いていたのは分身だっけ……本体はまだどこかに居るかもしれない。それに気付いた時、既にボクの視界は真っ白に染まっていた。
油断した……。
邪神に……吸収されちゃった……。
舞い散る桜の花びらも、その1枚1枚を見れないほど地面と水平に飛び荒む。
ここは天界だけど、地下空間のはず。どういう原理で風が起きるのかは分からないけど、この風にいい感じはしない。ボクとミルフェちゃん、アユナちゃんの3人は、天神と魔神をサクラちゃんに任せて家の外に出ることにした。
見上げると、電気が通っていないはずの家には、電線が3本繋がっている。ちょうど頭上からまっすぐ伸びていて、ずっと先の東京タワーのような所に繋がっている。その背景はどこまでも澄み切った青い空だ。その2色のコントラストを見ていると、すっと空に吸い込まれるような、お腹がスーッとするような感覚に襲われる、とても綺麗な空だった。
ふと、その2色に別の色が混じる。
黒い線と垂直に交わるように飛んでいく白い影。1つ、2つ、そして3つめの黒を越えていく。
「飛行機? 違う、鳥かな? 」
空を見上げて呟くボクに反応して、周囲の森を警戒していた2人も空を見上げる。
「白……邪神だよ、あれ! 」
アユナちゃんの叫ぶ声と同時に、その白いモノは弧を描くように急降下してこっちに向かってきた!
広いとは言えない庭の中で、ボクたちはそれと向き合う。
「シルフィ! 負けないで! 戻ってきて!! 」
両のこぶしをぎゅっと握り、精一杯の声を張り上げるアユナちゃん。
邪神――あの火口で出会った少女は、血走る眼を向けて今にも飛びかかってきそうな雰囲気だ。アユナちゃんの声は届いていない……。
「村の皆も待ってるから! 私も時々遊びに行くから! そんな奴に負けちゃダメだよ!! 」
村?
あっ……この子、見覚えがある!
エリ婆さんに召還されたその日、エリ村で出会ってる! 広場でアユナちゃんと一緒に遊んでいた子だ……。
そうだった、あの日も……魔族に殺されて……残虐な、残虐すぎる殺され方で……家族と一緒に埋葬した……。想像を絶する光景がボクの頭を支配する。あのとき感じた深い悲しみ、怒り、絶望が甦る。
今、ボクの目の前に居る女の子は……恐らくは、敵。でも、怒りをぶつける対象ではない。複雑な感情がひしめき合い、判断を鈍らせる。
『魂を、よこせ!! 』
ボクの一瞬の迷いをついたかのようなタイミングで、邪神が飛びかかってきた!
歯茎を剥き出しにした口がボクの首に迫る瞬間、まさに紙一重で右手が反応した。カウンタースキルだ。棒の先端が固いものを捉えた感触があった。
無表情で数歩後ずさった邪神……魔法じゃなければ、単純な物理攻撃なら倒せる!?
横に大きく振りかぶり、居合い斬りのように踏み込んで右から薙ぎ払う!
「ダメっ! 」
「あぶな――」
グキっという鈍い音が風に乗って響き渡る。
ボクの手にはさっきと違う、何かを壊した感覚があった。
「「アユナちゃん!? 」」
「いたっ……殺さないで……殺さないで……お願いだから……お願い……」
邪神――シルフィを庇うため、間に割り込んできたアユナちゃん……片腕は肘から先が……無い。辛うじてぶら下がる残りの腕でシルフィを庇いながら、大粒の涙を流し、必死に友達を助けてくれるように懇願する。
えっ……ボクがアユナちゃんを傷つけた……。身体も、心も……。雷が墜ちる。全身から全ての力が抜けていく。
「聖なる光よ、彼の者の身体を癒したまえ! ヒール!! 」
アユナちゃんの両腕が黄金色の光に包まれるのが見える。その後ろでは、白く綺麗な腕を貪るように喰い散らかす邪神が見える。
座ったまま、無我夢中で骨を噛み砕き咀嚼する音が、ボクの罪悪感と嘔吐を引き出す。
「シルフィを助けてよ! レンちゃんが戦った魔王は分身を振り払ったんでしょ! 」
「自我が無い時点で手遅れだと思うけど? 」
「ミルフェちゃんの力ならできるんでしょ! 」
「その子次第なのよ! 」
「何でよ……シルフィは誰よりも優しい子なのに……何で助からないの? 」
「優しさじゃない! 必要なのは強さよ! 」
「違う、違うよ! 本当に必要なのは優しさだよ!! 」
ボクとシルフィの間で激しく言い争う2人……そのぼやけた輪郭が目に映る。
ボクには何ができる?何をすればいい?何をしなければいけない?
ぐるぐると頭の中を疑問が浮かぶけど、考えが浮かばない、答えが見つからない……。誰か教えてよ、メルちゃん……レンちゃん……アイちゃん!
邪神(シルフィ)は、最後に残った指まで喰い尽くすと、口の周りを真っ赤に染め上げたままゆっくり立ち上がる。ただ、その目からは血が、いや、血の涙が流れ落ちていた。
その姿はボクに強い決意を呼び覚ました。ボクの決意――それは、全てを救うこと。ここには敵は居ない……誰も? 誰も!
女の子座りの姿勢から、浮遊魔法で一気に飛び上がる!
「時間遅滞!! 」
桜の花びらは、空に浮かぶ満開の星となる。よく見ると、雲のように流れていると思うけど、そんなの見る余裕はない!
ミルフェちゃんの足元まで飛ぶと、グーの状態に強く握り締められているミルフェちゃんの右手を強引に開きにかかる。
固い……でも、何とか指をねじ込んでこじ開け、ボクの武器を握らせる。
時間がない、次はアユナちゃんだ。
浮遊魔法でアユナちゃんの前まで飛ぶ。勢い余って身体にぶつかってしまった。落ち着け、自分。アユナちゃんを抱き締めて5mほど離れた場所まで運ぶ。
ピンクに上気した頬にそっと唇を寄せる。絶対に助けるからね……聴こえないと思うけど、そっと耳元で囁く。
よし、次は……。
邪神(シルフィ)の背後に回る。
両腕の脇の下から手を挿し入れ、白いうなじを包み込むように、指を交差させて首の後ろでがっちり組む。身長はアユナちゃんよりは高いけど、ボクよりは低い感じだ。
両手に力が入るよう、両脚を肩幅まで広げて踏ん張る!
その時、スキルの効果が切れた!
満天の星々と化していた花びらが流星のように舞う。
「ミルフェちゃん! お願い!! 」
突然の状況の変化に、無言で固まっていたミルフェちゃんの口元が緩む。
「うぉぉぉ!! 」
両手で握った棒を、後ろに大きく振りかぶったまま気合の掛け声と共に走ってくる。
この状況とボクの意図を瞬時に理解し、行動に移せるところが凄い。さすがミルフェちゃんだ!
「邪神、ボクの魂を食べてみな!! 」
(シルフィちゃん、頑張って!! )
口と心が同時に叫ぶ。
『ギョエァァァ!! 』
奇声を上げて暴れる身体を、全身全霊の力を込めて押さえ込む!
振り回された腕が、爪がボクを切り刻む。脚がボクを蹴り続ける。それでも、それでも絶対に離すもんか!
その時、髪を左右に激しく振り乱していた邪神(シルフィ)の頭部から、何かが湧き出てきた。
「ミルフェちゃん!! 」
ちょうどこのタイミングを待っていたかのように、ミルフェちゃんの全力の一撃が邪神(シルフィ)の“頭部”を分断する!
『ギィィ!? 』
地に堕ちた子鬼は、驚愕の眼でミルフェちゃんを見る。
「覚悟しなさい! たっぷり調教してあげるから!! 」
邪神の分身が白い靄となって消えるまで、ミルフェちゃんの調教は続いた……。
白いコンクリートの上に力を使い果たしてぐったり座り込む。
目の前には、倒れ込んだシルフィを抱き締めて号泣するアユナちゃん、そのアユナちゃんの横で必死に回復魔法を連呼するミルフェちゃんが見える。
シルフィの意識が戻らない!?
カーリーのときのように上手くいかなかった!?
ボクの目に映る現実(シルフィ)は赤……。
白い髪、白いワンピースが、頭部から流れる鮮血に染まっていた。
その時、ボクの背後で何かが蠢いた!
白いコンクリートがふわっと盛り上がったかと思うと、ヴェールで包み込むようにボクの頭上に広がる。
そう言えば、シルフィに憑いていたのは分身だっけ……本体はまだどこかに居るかもしれない。それに気付いた時、既にボクの視界は真っ白に染まっていた。
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